※この作品はR-18です。

恋姫無情   作:あとん

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邂逅

「成る程。そんなに凄いのか、趙雲という女は」

 

「はい。武術の腕は勿論、馬術・兵術にも非凡なモノをもっております」

 

 廷玉の言葉に祝朝奉は手にしていた杯を置いた。普段から人を食ったような彼女が、人を誉めることが珍しかったのだ。

 現在、太陽は沈み夜の帳が下がった頃である。祝家荘の奥の間では祝家荘の主要人物達が卓を囲み、晩酌を行なっていた。

 

「手合わせしてみたところ、武術の腕は愛紗と互角……いや、突きの鋭さならそれ以上かもしれません」

 

「ほう。あの美髪公と互角か。よくそんな豪傑が野に隠れていたものだ」

 

「ええ、しかも容姿も愛紗や桃香と互角と来ています」

 

 そんな廷玉の言葉に、ほうと相槌を打ったのは西門慶だった。

 

「あの二人と同じ位の別嬪さんかいな。そりゃ気になるな」

 

「きっと西門慶殿なら気に入ると思いますよ」

 

 祝龍がそう言うと、西門慶はますます表情を崩した。

 

「こりゃ是非とも、出発前に見ておきたいなぁ」

 

「出発? 何処かへ行かれるんですか?」

 

 祝虎が尋ねた。

 

「ああ、明日の朝にな。劉焉殿の所に行く予定になっとるんや」

 

 そう言うと西門慶は一気に酒を呷る。すかさず祝狐がお代わりを注いでいく。それに軽く礼を言ってから、西門慶は話し始めた。

 劉焉はこの祝家荘や桃花村を内包する幽州の刺史、つまりはこの地方を治める役人である。

 祝朝奉は以前よりこの劉焉に賄賂を贈り、その見返りに祝家荘の独自の武装を見逃して貰っていた。

 そして今回、桃花村陥落によってここ一帯を手中に収めた祝家荘は、劉焉に許可を取って正式な自治権を認めて貰おうというのだ。

 西門慶は元々、商人である。口では祝朝奉より一枚も二枚も上回る。なので代わりとして交渉に向かう手筈になっていた。

 

「そうなると旦那様の出発する前に、見世物奴隷たちの調教具合を見て貰わねばいけませんな」

 

 今まで端の席でチビチビと酒を飲んでいた武大が言った。すると西門慶の瞳が怪しく輝いた。

 

「ほう、もう芸をしこんだんか?」

 

「いえ、さすがにあっしもそこまで早くありません。しかし、あと一月で一人前の見世物女郎になるには兎にも角にも、実践あるのみでして」

 

苦笑しながら武大は自らの杯を飲み干すと、そのまま立ち上がった。

 

「桃香たちの実演も兼ねて、調教にご協力頂きたいのですが……構いませんね?」

 

武大のその頼みを祝朝奉たちは二つ返事で了承した。武大は恭しく頭を下げると一旦部屋から出ていき、暫くしてから戻ってきた。

 

「皆さん、本日はお集まり下さって大変ありがとうございます。ただいまより我が祝家荘、自慢の見世物女郎の舞台が始まりやす。どうかごゆっくりと、お楽しみ下さいませ……」

 

 芝居がかった台詞回しで武大が言うと同時に、范彊と張達に引っ立てられた桃香と愛紗が姿を現した。その姿を目にした祝朝奉と西門慶が大きく歓声を上げる。

 二人の美少女は荒縄で後手に縛り上げられ、美しい白い肌を惜しげも無く晒していた。

 豊満な両胸は縄で挟み込まれるようにして縛られ、彼女らが動く度に震えている。その下へと目線を下げれば柔らかそうな腹部や、引き締まった太腿が視界へ入ってきた。

 そして何より目を引いたのは、二人の局部を覆う大きな布地。

 桃香は桃色の褌が。愛紗には白色の褌がそれぞれ巻かれていたのだ。

 本来なら男が身につける褌を美女が装着しているのは、妙に淫靡な色気があり、男達は溜息を漏らすのだ。

 そんな悪鬼共の視線に晒され、桃香と愛紗は恥ずかしげに顔を伏せているものの、抵抗する気力は無いのか范彊と張達によって部屋の奥にある柱へと縛り付けられていく。

 両足を開いた状態で青竹に足首を拘束され、完全に自由を奪われた状態で二人の少女は恥辱に身を悶えさせながら、ただすすり泣くしか出来なかった。

 

「本番だと思ってやるんだ。さ、今日教えたとおりに挨拶しな」

 

 そう言って武大は細竹で二人の尻をピシャリと叩いた。

 形の良い桃尻が悩ましく揺れ、二人の口から苦悶の声が漏れる。その姿すら妙に色っぽかった。

 やがて二人はおずおずと顔を上げる。自分たちを見つめる嫌らしい視線に、恥ずかしさと屈辱を感じながらも、桃香は口を開いた。

 

「わ、私の名前は劉備玄徳。真名は桃香と言います。よろしくお願い致します」

 

 桃香がそう言って深々と頭を下げると続いて愛紗が口を開いた。

 

「その義妹の関羽雲長。真名は愛紗と申します。ど、どうかよろしくお願い致します」

 

 そう言って愛紗もまた、頭を下げるのだ。

 

「し、知っている方もいらっしゃると思いますが、私達はつい先日まで桃花村で、じ、自警団の真似事をやっておりました。そしてこの祝家荘の方々には多大な迷惑をおかけしました。ここに・・・・・・謝らせて頂きます」

 

 そこで二人は同時に頭を下げる。そしてそのまま愛紗が口を開いた。

 

「その償いとして私達、義姉妹は・・・・・・見世物女郎としてこの祝家荘の皆様のために働くことをま、真名に・・・・・・真名に誓います」

 

 悔しさからか、愛紗の声は震えていた。そんな様子を祝家荘の者たちは勝ち誇った顔で見つめているのだ。

 

「これから、私と愛紗ちゃんで生き恥をたっぷりかかせて頂きます。み、皆様は・・・・・・皆様はどうかその哀れな姿を見て、うんと笑ってください・・・・・・」

 

 そこまで言って桃香の口から嗚咽が漏れた。が、すかさず脇に控えていた范彊が鞭を振るい、痛みで体を捩らせる。

 

「何、辛そうな顔をしてんだい。折角、その恥ずかしい姿を酒の肴にしてやるんだ。嬉しそうに笑わないと駄目だろう」

 

 廷玉に野次られ、桃香は申し訳ありません・・・・・・と頭を下げた。

 

「さ、続けな」

 

 武大に言われ、桃香は再び口を開いた。

 

「で、では・・・・・・げ、芸を演じる前に私達が身につけているモノを誰か取って頂けないでしょうか・・・・・・」

 

 そう言って桃香はぎこちない動きで、腰を振るのである。

 

「わ、私のモノも・・・・・・脱がせてください・・・・・・」

 

 愛紗も義姉と同じように腰を振る。

 二人の滑稽な様子に、観客達からどっと嘲笑が漏れた。

 

「よしよし、じゃあお望み通り脱がしたろやないか」

 

 西門慶が舌なめずりしながら立ち上がって、桃香の元へと近づいていく。

 

「では儂が愛紗のを脱がしてやろう」

 

 さらに祝朝奉も愛紗の所へ向かっていく。

 二人は義姉妹の元に屈むと、彼女達の陰部を隠している最後の一枚を手に取った。

 

「可愛い褌やなぁ。桃花ちゃんによく似合ってるで」

 

「あ、ありがとうございます・・・・・・」

 

 嫌らしい手つきで尻肉を擦る西門慶に、桃香は引きつった笑顔で礼を言う。

 

「愛紗も中々だぞ。白い肌に白い布地がよく似合う」

 

 祝朝奉もそう言って、愛紗の太腿を撫で回すのだ。

 

「う・・・・・・お、お褒め頂き光栄に存じます・・・・・・」

 

 生理的嫌悪感に苛まれながらも、愛紗は必死に愛想笑いを浮かべていた。

 勝者に対して媚びる敗者。

 桃香と愛紗は正にそんな負け犬の姿そのものであった。

 

「・・・・・・じゃ、祝朝奉はん。そろそろ・・・・・・」

 

「ええ、いくとしましょう・・・・・・それっ!」

 

 祝朝奉のかけ声と共に一気に布地が引っ張られ、桃香と愛紗の局部からスルスルと布地が抜かれていく。

 

「あああ・・・・・・」

 

「うう・・・・・・」

 

 あっという間に最後の一枚が剥ぎ取られ、髪の色と同じ翳りに覆われた二人の女性器が露わとなった。

 

「あははははっ! 素っ裸だ!」

 

 酔っているからか、子供のように祝三姉妹が囃し立てる。

 その嘲笑で桃香たちはより惨めに感じ、一層すすり泣きが激しくなるのだ。

 

「いつまで泣いているんだ。さっさと教えたとおりにやりな」

 

 だが奴隷には一瞬の自由すら許されない。武大に尻を打たれ二人は唇を噛みしめながら、腰を前に突き出した。

 

「は、袴を取っていただいてありがとうございます・・・・・・お、お手を煩わせたお詫びとして・・・・・・どうか・・・・・・桃香の、お・・・・・・おまんこを・・・・・・」

 

 そこまで言って桃香は一旦、声を詰まらせる。だが諦めたように嗚咽すると、口を動かした。

 

「おまんこを・・・・・・お好きに使ってください」

 

 しばしの沈黙。が、すぐに場は嘲笑に包まれた。

 

「ははははは! あの劉備玄徳がおまんこかい! こいつは傑作だ」

 

「全くだ。漢王朝の末裔とは思えん痴態だな。土の下で中山靖王も泣いておろう」

 

「う、うう・・・・・・あ、ありがとうございます」

 

 誇りを徹底的に穢されているにも関わらず、桃香は唇を噛みしめながら愛想笑いをするしか出来なかった。

 義理の妹たちが人質にされていることもあるが、逆らえばより酷い目にあうことを理解しているからである。

 彼女に出来ることは、ただひたすら支配者に媚びて、被害を最小限に減らす事。それが敗北し、恥辱を受け続けた桃香の悲しい学習であった。

 

「ほら、お姉ちゃんはこういっとるけど、愛紗ちゃんはどうなんや」

 

 桃香の痴態を面白そうに眺めていた西門慶が意地悪く言った。

 俯きながら義姉の哀れな姿に悔し涙を流していた愛紗だったが、話を振られ観念したように顔をゆっくりと上げた。

 

「わ、私も桃香様と同じ思いです・・・・・・ど、どうか愛紗の・・・・・・おまんこを、お好きになさって下さい」

 

 屈辱に歯をガチガチ鳴らしながらそう言う愛紗に、かつての勇猛果敢さも誇り高さも無かった。

 ココにいる者たちは皆、以前の武人としての彼女を知る者である。勝者である祝家荘の者たちはその転落ぶりを笑い、義姉である桃香はあまりの不憫さに涙を流すのだった。

 

「ほら、もっと色っぽくケツを動かしな! 腰をくねらせて、お客様を誘惑するんだよ」

 

 武大が二人の尻を細竹でピシャリと叩く。その鋭い痛みに、桃香と愛紗は歯を食いしばりながらゆっくりと腰を振る。

 その滑稽な様に最初は笑っていた祝朝奉と西門慶だったが、やがてその瞳に二人の淫靡な姿が映り、妖しい光が灯り始めた。

 縛り上げられた上半身。中でも両胸は悩ましく揺れ、桃色の突起がピンと立っている。

 滑らかな曲線を帯びた腰とその下部分にある妖しい翳り。そして張りのある太腿がなんとも言えない官能的な影を帯び、男達の視線を釘付けにするのだ。

 

「ぶ、武大。わてはもう我慢できそうにないで」

 

「西門慶殿もですか・・・・・・実は儂も辛抱たまらんでですなぁ」

 

 そんな男二人の言葉を聞いて武大は苦笑した。

 

「お二人がそう言うんでしたら断れませんわ。桃香、愛紗。今晩はお二人にしっかりとご奉仕するんだぜ」

 

 またこのおぞましい男達に抱かれるのか。哀れな二人は嫌悪感に身を焼かれながらも、逆らうことは出来ず、悲しげに頷くのだった。

 

「ええ~また父上たちですかぁ? たまには私達も遊ばせてくださいよ」

 

 祝虎が不満そうに口を尖らせ、残りの姉妹達もそれに賛同する。

 

「まぁまぁ。祝朝奉殿はともかく、西門慶殿は明日から遠出なさるのだ。ならば、暫く味わえぬ快楽が欲しいのは当たり前さ」

 

 それを宥めるのは廷玉だった。さすがの三姉妹も自分たちの武術指南に言われては何も言えないため、大人しく引き下がる。

 

「ささ、そうと決まればさっさと床入りや。わて、もう我慢できんわ」

 

 鼻息荒く西門慶は言うと、桃香に近づいて柱から離して縛り直す。そのまま縄尻を持つと足早に、彼女を連行しようとするのだ。

 

「・・・・・・はい、よろしくお願いします」

 

 もはや抵抗する気力も無く、桃香は頭を下げる。

 

「では儂も行くとするか。愛紗よ、今宵もたっぷりとかわいがってやろう」

 

「う、うう・・・・・・ありがとうございます・・・・・・」

 

 愛紗もがっくりとうなだれて、大人しく祝朝奉へと着いていく。その様はまるで連行されていく家畜のようであった。

 そんな彼らの姿を見送ったあと、武大も軽く一礼して部屋を去る。

 残ったのは廷玉と祝三姉妹だけになった。

 

「いいなぁ、親父殿は。私達も桃香や愛紗で遊びたいよ」

 

 早速、祝龍が愚痴をこぼし始めた。

 

「姉さん、私達も調教に参加できないかな?」

 

 酔っているためか若干、砕けた感じで祝彪が廷玉に尋ねた。

 廷玉は杯を置いて暫く考えて、無理だねと言う。

 

「悔しいがそっちの道じゃあ、あの武大の方が上さ。助手は出来ても、好きには出来ないだろうね」

 

 彼女のそんな言葉に三姉妹は落胆の声を上げる。

 しかし暫くして思いだしたように、祝龍が言った。

 

「そういえばその武大の奥さんは何してるのかな」

 

 そう言われて他の皆は武大の妻、潘金蓮のことを思いだした。

 

「あの人は鈴々で遊んでるさ。随分と気に入ったようだしね」

 

「えーいいなぁー。私達も遊びたいな-」

 

「よしな。ありゃ相当の好き者だよ。あたい以上のね」

 

「んーでも、前の宴は一緒に鈴々を虐めたじゃないですか-」

 

 確かに彼女の言うとおり、先日の宴ではこの四人と潘金蓮の五人で、鈴々を徹底的に責め抜いたのであった。

 そういえばそうだと皆は盛り上がり、暫くして酒が進んでいたせいもあってか、いっちょ潘金蓮の所にいてみるかという話になった。

 上手くいけば、鈴々で遊べるかもしれない。

 そんな期待を膨らませながら、廊下を進んでいたときだった。

 

「あれ、趙雲殿?」

 

 夜の廊下で、趙雲に出くわしたのである。

 この時彼女は一瞬だけ肩を大きく震わせたが、酔っていた四人は気が付かなかった。

 

「どうしたんだい、こんな時間に」

 

 廷玉が尋ねると、星は淡々と、

 

「厠に行ったのだが帰り道に迷ってしまってな」

 

 と答えた。さすがは広い屋敷だけあると言ったが、本当は桃香たちを探していたのだった。

 星は客室としてあてがわれた部屋から静かに脱出すると、囚われている桃香達を探して、屋敷の奥へと進んでいたのであった。

 だがそうとは知らない廷玉達は酒の高揚感も手伝って、何の疑いも抱かず星の言葉を受け入れた。

 そればかりか、星をこれから向かう場所へと誘うのである。

 

「とっても面白い見世物がありますから、一緒に行きませんか?」

 

 断ると怪しまれるかもししれない。それにひょっとしたら屋敷の間取りを確認できるかもしれない。

 星はそう考えると廷玉達の誘いを受けて、彼女達の後ろを着いていくのだった。

 屋敷から離れた所に作られた小さな客室。

 そこに五人は辿り着いた。

 扉を開け中に入ると外観から見るよりも広く、綺麗に整頓された部屋が現れた。

 だがそこで星は目に飛び込んできた光景に、あっと息を呑んだ。

 

「へえ、面白いことやってんじゃないかい」

 

 廷玉がそう言って指差した先には、赤毛の小さな少女が一人。

 衣服を一切纏っていない彼女は、小さな体を荒縄で縛られている。

 天井から引かれた三本の縄が少女の体と両足に巻かれ、開脚された状態で吊されているのだ。

 

「あらいらっしゃい」

 

 その少女の横で酒を飲んでいた派手な女性がこちらに振り向いて笑った。

 

「今からちょっと、調教をしようとしていたの。よかったら、どうかしら?」

 

 その言葉に廷玉達は口笛を吹いて、少女――鈴々の所に群がっていく。

 あまりにも非現実な光景に、星はただ唖然とするのであった。

今後の作品展開

  • 恋姫無情 蜀編の続き
  • 恋姫無情 魏編
  • 恋姫無情 呉編
  • ハイスクールD×Dの陵辱小説
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