キャラ改変?があります。
所々小ネタ?があります。
結構長いです、すみません。
──────────────────
「…………て」
…………誰?ばあちゃん?
「…………きて」
…………ああ、アキか。
「……起きて」
…………今起きるよ。
「…………起きて、もうすぐお昼だよ」
「……ああ、分かったよ」
とある日の午後前。目を開けると、いつもの寝ぼけ目でこちらを見つめるアキの顔が映った。どうやら彼女の膝枕で眠ってしまったらしい。
少し冷たい風が吹く中、ぽかぽかとした日差しに照らされながら、自宅の縁側で制服姿の彼女に膝枕をしてもらうなんて、俺はとんだ幸せ者だ。
「ごめん、痺れた?」
「ううん、大丈夫。慣れてるから」
俺が起き上がると、アキは膝を伸ばして正座を崩し、脹脛辺りを指でマッサージする。
彼女の名前は宮下アキ、同じ高校に通う同級生であり、我が愛しい彼女でもある。
俺にとって彼女がどれほど愛おしいか……両手でいつまでも抱きしめていたいとでも言っておけばいいか。
縁側で一緒に梅昆布茶を飲みながら煎餅片手に戯れる雀達を眺めていたいとでも言えばいいか。
はたまた一緒に手を繋ぎながら近所を散策したいとでも言えばいいか。
夕暮れの中でひっそりと現れたラーメン屋でともに麺を啜りたい言えばいいか。
簡潔に言うと彼女の全てが愛おしい。寝ぼけ眼も、一房に纏めた茶髪も、2房になったみかん色も、普通サイズの乳も、変身した彼女も、汗で透けたブラジャーも、ババくさい所も、旗を振る姿も、何もかもが愛おしい、変態と罵られようがこの想いだけは曲げることは出来ない。
「…………変態」
でもアキ本人から言われるとちょっと傷つく。
「すまんねぇ」
「もう、朝ごはん食べ終わったと思ったらいきなり膝枕で寝たいなんて言い出すんだから」
「そうだっけ」
「そうだよ」
ああそうか、確か昨日はアキと一緒に夜遅くまで宿題をやってたんだ。それで寝るのが遅くなって、朝ご飯を食べ終わった後に彼女の膝枕で寝たんだ。
あまりにも日差しが暖かかったからアキの柔らかい膝枕を求めてしまったわけだ。後悔はしていない。
「ばあちゃんは?」
「さっき出かけたよ、今日はお隣さんと映画を観に行くんだって。お昼は適当に食べていいって言ってたよ」
「そうか」
今日はばあちゃんが楽しみにしてた映画の公開日だ。なんでもばあちゃんが大好きな俳優が出演している映画らしい、じいちゃんよりも大好きだとか。いくらなんでも死んだじいちゃんが地獄で泣いてるに違いない。
「地獄だなんて、おじいちゃんが可哀想だよ」
「いいんだよ、じいちゃん無類の変態だったから。あれは地獄に落とされる」
俺の死んだじいちゃんはドが付くほどの変態だった、ばあちゃんの話では若い頃は浮気も沢山していたらしい。今頃、閻魔様に怒鳴られたうえに、地獄の獣達に体を喰われるか、刃に変化した葉っぱに体を裂かれているころだろう。惚れるだけのばあちゃんの血を9割以上受け継いで心底良かったと思う。
「……とりあえず何か食べる?」
「あ、じゃあ冷蔵庫の上にわれせんがあるから、それとって」
「うん、分かった」
そう答えるとアキは立ち上がり、われせんを取りに台所へと向かう。スカートの後ろが捲れて可愛らしいパンツが見えているのはここだけの秘密だ。
「………………」ジーッ
「……あ」
「……エッチ」
アキはこちらを睨みながらスカートの裾を直す。どうやらパンツを見ていたことがバレてしまったらしい。
「ごめん」
「…………」プイッ
俺は謝ったが、アキはぶすっとした顔でそっぽを向いてしまった。しかしそんな彼女の姿はとても可愛らしい。
「…………あ」
ふと、体を横にした俺は、部屋の隅にかけられた壁掛けカレンダーに目を奪われた。
もう10月だと言うのにあのカレンダーはまだ8月のままだ。ばあちゃんが剥がし忘れたのだろう。
しかし俺も今まであのカレンダーの存在を忘れていたからなんとも言えない。部屋の隅で誰にも目がつかない場所に吊るされてる時点でカレンダーとしての意味がないだろうに。
「…………8月か」
8月……それはアキと初めて話した月だ。
もともと俺と彼女はクラスが別々だったため、話す機会なんて皆無だった。そんな状況で彼女と話すようになったきっかけは……そう、クラス混合で行われ真夏の蒸し暑いあの古文の補習で消しゴムを落とした時だ。
あの時、消しゴムを拾おうと床に手を伸ばした瞬間、
ゴツンッ!
『『いてっ!』』
同じように消しゴムを落として拾おうとしたアキとおでこをぶつけたんだ。
『『…………あ』』
それでお互いにおでこを抑えながら見つめあって…………なんと言おうか、普通なら互いに謝るか向こうから気色悪がられるかするというのに……とある小説にあった林檎が頭に降ってきたあの2人の気持ちに近いのかもしれない。
まあ簡潔にいえば…………惚れたわけだ。
『……あ、すみません』
『いえ……あ、どうぞ』
『ありがとうございます……』
俺とアキは互いに相手の消しゴムを拾って渡した。
まあ、それがきっかけなのか、すれ違う度に挨拶を交わすようになって、たまに図書室で遭遇しては新聞の俳句欄を読んで一緒に和んでいた。
そのおかげか、彼女との仲もかなり縮まり、遭遇しては他愛もない会話を楽しんだ。
かなり仲が良くなってからは帰りに一緒にラーメンの屋台でラーメンを食した、俺から誘った。あの時の美味しそうに麺を啜る彼女の顔は一生の宝物だ。
………………で、それから月日は流れて、三学期の終わり、周りが早々に自宅に帰る中、校舎裏で俺は彼女に告白した。初めはお互いに紅葉を散らしながらモジモジしていたが、暫くしてアキからOKを貰い、晴れて恋人になったという訳だ。
それからは彼女とまあまあ楽しい毎日を送っている。帰りに饂飩を啜り、時に巣鴨を渡り歩いて饅頭を齧り、たまに自宅に招いてはばあちゃんの昔話を聞いて、そして今日もこうやって、縁側で一緒に日向ぼっこを楽しんでいる(ちなみにセックスはまだ1度もしていない)。まあ、1番驚いたのはばあちゃんがアキと直ぐに仲良くなったことかな、似たもの同士だからか、何かと話が合うようだ。
「……何一人で呟いてるの?」
ふと上を見ると、われせんの入ったお椀を持ったアキが立っていた。スカートからは可愛らしいパンツがその姿を覗かせている。
「よっと、いや何、あそこにあるカレンダーを見てね、アキと初めて出会った時のことを思い出してたのさ」
「初めて…………もしかして補習の時?」
「そうそう」
「……ボク、あの時凄く痛かったよ」
「それはこっちも同じさ」
「…………おでこにタンコブ出来たもん」
「え?ホント?」
「嘘」
「なんじゃそりゃ」
俺が軽く転けると、彼女は意地悪そうに微笑みながら隣に座る。アキは時々こうやって俺を揶揄う。
でも、まさかあの時おでこをぶつけた女子とこうやってお付き合いすることになるとは……この世には不思議なことなど何も無いと言うが、俺にとってはこの出会いは不思議でしかない。
「…………今でもあの時の告白の言葉、覚えてるよ」
「出来れば新学期と一緒に忘れて欲しかったよ」
あの時のアキへ送った言葉……おでこをぶつけた時に運命を感じたと言った内容からラーメンの啜り方の美しさやら、とりあえず彼女に惚れた内容を包み隠さず吐き出した。今思い返してみると俺は飛んだ阿呆だ、寧ろあんな気色の悪い内容でよく振られなかった。
「……そんな事言わないでよ、折角の思い出なんだから」
そう言うとアキはそっぽを向きながらわれせんを齧る。どうやらアキ本人はあの時の言葉が嬉しかったようだ。
…………それにしてもアキって本当に若い頃のばあちゃんそっくりだ。まあもともと言動がおばあちゃんっぽいけど。
「……今おばあちゃんぽいって思ったでしょ?」
「うん」
「……もう」
アキは頬を膨らませながら、ジト目で俺を睨む。しかしそんな彼女のジト目は全然怖くない、寧ろ両手でこの膨らんだ頬をぷにぷにしたくなるぐらい可愛い。
「もぐ……そうだ」
「ん?」
「この後お散歩行こうよ。折角いい天気なんだから」
「いいけど……何処に行く?」
「んー…………あのラーメン屋探し」
「またラーメン……」
「だって美味しいもん」
まあ俺もあの屋台のラーメンは大好きだ。ただいつ現れるか分からないからなぁ、下手すれば見つからずに終わるかもしれない。しかしここ数ヶ月忙しくて行けていないので久々に食べたい。
「……ん」
「ん?」
ふと横を向くと、アキがわれせんを咥えながらこちらを見ていた。
「何?」
「へんへいほ〇ひー(せんべいポ〇キー)」
「何それ」
「ひはひんはほはいはへははっへふんはっへ(今みんなの間で流行ってるんだって)」
「みんなって?」
「おはあはんはひ(おばあちゃん達)」
嘘くさい、そもそも煎餅なんかであのゲームが出来るわけないだろうに……まあわれせんだから行けるかも、それに折角アキがやろうって言ってくれたんだ、やらない訳にはいかないな。
「…………はむ」
俺は差し出された側の煎餅を齧り、そのままボリボリと、途中で砕けないように齧っていく。割れているとはいえ煎餅は煎餅、かなり力を入れないとなかなか砕けない……これは絶対流行らない。
ボリッボリッボリッボリッ…………チュッ
煎餅を食べ切った瞬間、俺とアキの唇が触れ合う。
そういえば前に本家の方でやった時もこんな感じにキスをした。あの時、顔を赤くしながら笑ったアキの顔は今でも覚えてる。
…………にゅる♥にゅう♥
なんて思っていたら、アキの舌先が俺の歯をこじ開けて口内の中へ入ってきた。咀嚼した煎餅がこっちに流れ込んでいく、ちょっと汚い。
「モグッ……アキ、流石にお菓子を食べながらそう言うのは……」
「モグッ……そうやっていっつも逃げる」
「逃げているわけじゃないよ」
「嘘つき、この前だっていい感じの雰囲気だったのに、結局トイレに逃げ込んだじゃないか」
この前とは、アキがうちに泊まりに来た時のことだ。
あの日、お風呂に入っていい感じに温まった俺たちは、そのまま同じ布団の中に潜って眠った。
……そしてアキが俺に抱きついてきて……彼女の柔らかい膨らみが背中で潰れて……ジョ〇ーが立って……と、ここまではよかったが、耐えきれなかった俺はそのままトイレに逃げ込んでしまった。折角家族が留守にしてチャンスだったというのに。
「あの時は……まあ心の準備が全然出来てなかったから」
「……ボクだって結構勇気振り絞ったのに」
「まあそうだけど……」
「……もう付き合って結構経つし……そろそろ……そういうこともしてみたいな……なんて……」
アキは顔を赤茄子のように染めながらそう言った。
確かに俺自身、もうそろそろそういったこともしてみてもいいとは思っていた。彼女からも既にOKは出されている。
しかしいざやるとなると足が震えてしまい、怯えたシマリスのように逃げたくなるのだ。
「……ねえ……?」
気がつくと、アキは俺に寄り添うように身体を任せ、瞳を潤ませながら俺の目を見つめていた。普通の男子ならこのまま飛びついて襲っている頃だろう。
「……その……」
「……ここは……もういいみたいだよ」
アキは右手で俺の下半身を触る。
俺は股間に目線を移す。するとそこには、相棒のジョ〇ーがズボンを突き破らんと逞しく立ち上がっていた。
ジョ〇ー…………すなわちペニスがアキを貫こうと勃起しているのだ。
「…………ね?」
……もはや断る理由はない。ここは己の欲望のままにやろう。
「…………うん」
「ん…………」
俺が頷くと、アキは俺の唇に吸い付くようにキスをする。まるでこのまま唇を食べてしまうかのように、唇で口全体を挟みこもうとしている。
「…………ん」
俺も負けじと彼女の肩に手を回し、唇をさらに密着させる。舌先を口内で暴れさせ、互いの唾液を混ぜ合うように絡ませていく。
ちゅっ……ちゅむ……れろっ……♥
「ん……ん♥」
熱の篭った声を洩らしながら、俺達は互いの目を見つめ合いつつ、舌を畝らせ、絡ませる。
「ん……あ、アキ……せめて内側でやろう、縁側は流石に聞こえる」
「……うん、分かった」
俺はアキとキスをしながら縁側からすぐ隣の畳部屋に移動し、引き戸を閉める。
「あ……」
引き戸を閉めるや否や、耐えきれなくなった俺は、半ば彼女を畳に押し倒す形で覆い被さる。
生まれてから数十年、ここまで興奮したのは初めてだ。
「……ん……ん……あ♥」
アキにキスを交わしつつ、彼女の纏っている制服をまさぐる。時折性感帯に触れると、アキは可愛らしい姫声を漏らす。しかし引き戸は締め切っているため外に聞こえることは無い、つまりやり放題ということだ。
「……アキ、外すよ」
「……うん」
俺は右手でアキの纏うセーターのボタンを一つ一つ外し、縞模様が入ったネクタイを解き、そして彼女の真っ白なワイシャツのボタンを外していく。
「…………っ」
恥ずかしいのか、彼女は真っ赤な顔を逸らしながら、無言で袖を口に当てている。さっきまであんなに攻めていたというのに、いざやるとなるとやはり恥ずかしいのか。ならここはオレが誘導しなくては。
「……これが、アキの」
ワイシャツのボタンを全て外し終わると、彼女の上半身がその姿を見せる。白い肌に程よいお腹。少しだけ大きな山を作った可愛らしいブラジャーが、呼吸をする度に少しだけ動いている。
ドクンッ
「……今、はねた」
「ごめん、凄く興奮してきた」
「もう……エッチ」
ズボン越しにペニスを跳ねさせた俺を、アキはジトッとさせた三白眼で見つめてくる。しかしその眼は喜んでいるような、少なくとも悪い感情は篭っていなかった。
「えっと……ブラジャーってどう外すんだ?」
「……前の方にホックがあるから、それをとって」
「あ、ああ、分かった」
俺は恐る恐るアキのブラジャーに手を伸ばし、ホックと思われる箇所を外していく。
「……こ、これは……」
そしてホックを全て外し終わり、ブラジャーのカップを左右に開くと、彼女のそれが姿を露にした。
大きすぎでも、小さすぎでもない、程よい膨らみを盛った彼女の胸が今、目の前にあるのだ。
「……ピンクだ……」
「…………っ……」
胸を凝視されたアキはとうとう耐えきれなくなったのか、両手の袖で顔を覆いながら、恥ずかしさの息を洩らす。
「……アキ」
「……な、なに?」
「…………はむ」
チュウ♥
「あ♥」
俺は食らいつくようにアキの左乳首に吸い付く。汗で蒸れたせいか、彼女の乳首は水気を帯びており、滑らかでほんのり甘い味がする。
ぢゅうっぢゅうっ♥
「あ、だめ……そんな強く吸っちゃ……うう♥」
口全体でアキの乳首を強く吸い出すと、アキはその刺激に声を漏らしながら身体を跳ねさせる。気持ちいいのか、彼女の乳首はどんどん吸ってくれと言わんばかりに、俺の口内でビンビンに勃起していく。
ぢゅう……ぢゅる……ぺろっ♥
「ひうっ!?」
俺はそれに答えるように、彼女の乳首を吸い出しつつ、狛犬のように舐めまわしていく。舌の表面が乳首を擦る度にアキはビクンビクンと身体を震わせる。
ぺろぺろっ♥れろっ♥ちゅう、ちゅう♥
「や、やあ……そんなに虐められたら……」
コリっ♥
「はうぅ!?」
俺は左手の指先で彼女の右乳首を掴み、コリコリと抓り回す。
コリっ、コリっ……コリコリっ♥
ちゅう、ちゅう、ちゅうぅ♥
「あ、あ、あ♥だめぇ、乳首虐めないでぇ……ボク、おかしくなっちゃうよぉ……ふあ♥」
吸われる快感と抓られる快感に、流石のアキも声を堪えきれなくなったようで、乳首を弄られる度に甘い喘ぎ声を漏らす。
こりっこりっ、ぎゅうぅぅ♥
口と指先で同時に乳首を強く挟み込む。
「や、だめ、だめぇぇぇ!」
するとアキはジト目を見開き、下半身を跳ねさせて叫ぶ。
プシャァァ…………!
と同時に、彼女の下半身から何かが吹き出すような威勢のいい音が響いた。まるで潮を噴き出すような……
「……えっと、もしかして……イった?」
「…………」コクッ
アキは涙が溜まった目で遠い場所を見つめながら、黙って頷いた。彼女の顔は火照ったように熱を帯びており、額からはほんのり汗が流れている。
……ヌルッ
「ん……♥」
試しに右手をアキのスカートの中に入れ、股間辺りを触れてみる。
すると、彼女のパンツの股間辺りから、ヌルヌルとした粘液が滲み出ていた。
「…………」スンスンッ
俺はその粘液のついた指先を鼻まで持っていき嗅いだ。
…………その時、理性が崩れたような音が響いた。
「アキ…………」
「ん……なに?…………あ、だめ……やめて……脱がせちゃ……あ♥」
俺はアキのスカートを捲り、湿った可愛いパンツを脱がしていく。彼女は抵抗しようとするが、絶頂したせいかその手には全く力が入っていない。
シュル…………
そしてパンツを足先までずりおろすと、陰毛が剃られた綺麗なピンク色の秘部がその身を現した。絶頂したせいか、谷間にはヌルヌルとした粘液が漏れている。
所々に剃り残しがあるところが何とも可愛らしい。
「あ……あうぅ……見ないでぇ……」
異性に秘部を初めて見られたせいか、アキは今にも湯気を出しそうなぐらい身体を火照させる。
「…………」
俺はアキのスカートの中に顔をつっこみ、彼女の膣穴に口を当てる。
「な、なに……?」
じゅるるるっ!
「あひ!?」
そして乳首を吸い出す要領で、彼女の秘部をじゅるじゅると吸い出していく。
「…………」チュッ……チュルッ……
「ふあ♥やめてぇ……あ♥そこ、吸っちゃ……やぁ♥」
ねちゅっ♥ねちゃっ♥
「あ、だ、だめ、そこ舐めちゃ……」
俺は舌先で彼女の秘部を覆う唇を開かせ、中で疼く膣穴と尿道口を交互に舐める。尿道口からは、先程噴き出したヌルヌルの粘液の残りが僅かに漏れている。
ねちゅっ♥ねちゅっ♥……つにゅっ♥
「はう!?」
俺は舌先を膣穴の中に突っ込み、中で暴れさせる。ねっとりとした彼女の膣内は、まるで檸檬のように酸っぱい。
自慰で精液の臭いを嗅いだことがあったが、あのトイレ洗剤のような鼻のもげる匂いに比べれば天地の差だ。
ちろちろっ♥ちろっ♥
「あ、んん……♥」
舌先が膣口付近の肉襞を擦る度に、アキは小さい嬌声を断続的に洩らす。
ぴちゅ……ぴちゅっ♥ぺちゃっ♥
徐々に膣穴の粘液の量が増えていく。相当感じているようだ。
「や、いや、吸っちゃ……」
ぢゅうぅぅぅぅっ!
俺は音を立てながら粘液を一気に吸い出す。
「きゃうぅぅぅ♥」
するとアキは聞いたことも無い喘ぎ声を上げながら、身体を震わせる。
「……ま……また、イッちゃった……」
俺は股から顔を外し、彼女の顔を見る。
目は虚ろで、顔も何処か力が抜けたように火照っている。
ドクンッ
そんな彼女の姿を見た途端、俺のペニスは再び脈を打ち跳ねる。
どうやらもう限界らしい。
「……また跳ねた」
「……ごめん、もう我慢出来ないみたいだ……いい?」
「…………いいよ、やろ」
彼女から同意は得られた、もうガマンする必要は無い。
俺はズボンのボタンを外し、股間部のチャックを下へ降ろす。
そして降ろしきるや否や、テントを張っていたペニスが外へと飛び出した。
血管を浮き出しながらビンビンに反り立つペニスの先からは、透明な我慢汁が漏れ出ている。
「……こ、これが…………あうぅぅ……」
初めて男のペニスを見たせいか、アキはあうあう言いながら俺の相棒を凝視する。
「こ、これを……ボクの中に……」
「……ど、どうする?俺からやろうか?」
「……ううん、ボクからやるよ……」
「大丈夫なのか?」
「うん、大丈夫……ボクがやらなくちゃ……」
そう言うとアキは、火照った身体を起き上がらせる。
ググッ……
服を乱らせ、ほんのり汗をかきながら必死に起き上がろうとする彼女の姿に、俺のペニスに更なる血液が循環する。
「…………エッチ」
「もう遅いよ」
「…………とにかくやるから横になって」
「あ、ああ」
俺はアキに軽く押し倒される形で仰向けになる。アキは膝立ちで俺の上に跨り、勃起したペニスが真下に来るあたりで止まる。
「あ、コンドームは?」
「……は、初めてだから……無い方がいい、かな……」
「そ、そうか……なら無しで行こう」
本当はつけた方がいいのだが、そもそも持っていない。それにここまで来てしまったんだ、もう今更戻る必要は無い、というか戻りたくない。
クチュ…………ズププ……にゅる♥
「お……」
「んあ……んん」
アキは少しずつ身体を降ろしながら、勃起した肉棒を膣内へとゆっくり挿入していく。先程2回絶頂したおかげか、彼女の膣内は愛液で満たされている。
「……ど、どう?」
「……まだ先っぽ」
「……け、結構きついんだけど……」
「……やっぱり辞めておく?」
「…………いい、続ける」
アキは再び体を降ろしていく。彼女の膣口は奥に行けば行くほど締め付けが強くなる、まるで両手で握りつぶされるような感覚だ。
「ど、どう……?」
「……まだ4分の1」
「うそ……まだそんなに……よし」
そう言うとアキは少し身体を浮かせ、
「…………えい!」
ズンっ!
一気に腰を降ろす。
ブチブチブチっ!
「うお!?」
「!?!?……っ……い……あぁぁ……!」
膜が破れる音を出しながら、膣内へペニスが一気に挿入される。肉棒全体が、熱を帯びた柔らかい筒のようなものに包まれるような感触に襲われた。
「あ、アキ……?」
「……うぅ……痛い……」
アキはあまりの痛みに寝ぼけ眼からポロポロと涙を流し始めた。頭を上げて確認すると、彼女の秘部からは少量の血が流れている、どうやら処女膜が破れたようだ。けど思ったより量は少ない。
「……う、動くね……」
「けど……」
「……このまま辞めても抜かないといけないし……どっちにしろ痛いもん……ん」
じゅぷ……じゅぷっじゅぷっじゅぷっ
アキは膝を使って腰を上下に動かしていく。彼女のキツキツの膣内はバキュームのようにペニスを吸い上げ、まるでもぎ取るかのように引っ張りあげる。その際に裏筋に伝わる刺激は、いままで体験したこと無いぐらい気持ちがいい。
「う……くう、あふ……うあ……」
俺が未知の快感に浸る中、アキは如何にも痛そうな表情を取りながら腰を振り続ける。ペニスが引き抜かれる度に見える幹部についた赤い血がなんとも痛々しい。
「アキ?」
「あう……はぁ……」
「痛いか?」
「け、けっこう……お腹が裂けたみたいに……うぐぅ……」
想像も絶する痛みに耐えながら、アキは俺の腹に両手を置いてバランスを保ちつつ、腰を振り続ける。
中の畝った肉ヒダが亀頭に包み込むように吸い付き、引き抜こうとするとカリ裏に引っかかり、入れると亀頭表面を撫でるように擦りつける。
しかしこの襞のザラつき具合……もしや伝説の数の子天井か?
じゅぷっ、じゅぷっ、じゅぷっ、じゅぷんっ
「ど、どう……かな?気持ちいい?」
「あ、ああ……こんな感覚初めてだよ……」
「そっか……良かった」
アキは痛みを堪えながらこちらに微笑みかける。自分のことより相手のことを心配してくれるとは、数の子天井なんてアホみたいなことを言っている場合じゃない。
ずりゅ、ずりゅ、ずりゅ……じゅぽっじゅぽっじゅぽっ♥
「あ……んん……あ♥」
暫くすると、アキは先程と打って変わって緩んだ表情に変わった。挿入する際の音も水音が響くようになり、腰振りもさっきよりもスムーズになっている。
「だいぶ慣れてきた?」
「うん、さっきよりは……ん♥気持ちいいよ……あん♥」
アキは淫乱たる笑みを浮かべながら俺の目を見つめる。
じゅぽっ♥じゅぽっ♥じゅぽっ♥
「気持ちいいか?」
「あ、あ、あふ……いいよぉ♥気持ちぃ……あ♥」
いつも縁側でゆったりと梅昆布茶を飲んでいる彼女が、1房に纏めた髪を揺らしながら、まるで別人のようにアクメ顔を晒して快感に浸っている。こんな彼女の姿は初めてだ。
じゅぷっ!じゅぽっ!じゅぽんっ!
「アキ……そろそろ……」
「あ……出そうなんだね……」
「ああ、だから1度外へ」
ジュポンッ!
「お!?」
アキは腰を打ち付け、ペニスを一気に奥へと押し込む。
「えへへ……このまま中に出していいよ♥」
「し、しかし……」
「もう、そもそもボクに襲いかかってきたのは君の方からでしょ……なら最後まで責任とってよ……ね♥」
アキは悪戯めいた笑みを浮かべながらそう言った。今目の前にいるのはおばあちゃんっぽい彼女ではない、初めてのセックスに興奮した俺の愛しい恋人だ。
じゅぽ……じゅぽんっ!じゅぽんっ!じゅぽんっ!
「ああぁ♥すごい♥さっきよりも太くて硬いよぉ♥」
アキは腰振りを速くし、ラストスパートをかける。
射精の準備に入ったペニスは一回り膨張し、彼女の中をギチギチに敷き詰める。さらに彼女の数の子のような肉襞達が亀頭及び幹部に吸い付き、精液を搾り取る準備を整える。
「アキ……出る!」
「あ……あは♥」
じゅぽっ!じゅぽっ!じゅぽっ!じゅぷんっ!
びゅるっ!……びゅるるるるっ♥
「あはぁぁぁぁ♥」
とうとう俺のペニスは絶頂を迎え、尿道口から大量の精液をアキの子宮へと流し込む。アキの膣内にある数の子のような肉ヒダが引き締まり、精液を搾り取ろうとうねうねと動きながら肉棒を圧迫する。
ぶびゅる♥びゅるるっ♥
「くう!」
ズンっ!
「あうぅ♥」
俺は両手でアキの太ももを掴み、さらに下へと降ろし、ペニスを奥へと押し込む。
びゅ…………びゅるっ
「はぁ、はぁ…………これが……中出し♥」
アキはジトッとさせた翠色の瞳をこちらに向けながら、火照った笑顔を浮かべる。多分まだ理性は残っているので、アヘ顔ではない。
「はあ、はあ…………はうぅ」
2、3度息を吐くと、アキはまるで力が抜けたかのように俺の胸に倒れ込む。
彼女の普通サイズの胸が少しむにゅっと潰れた。
「アキ?大丈夫?」
「……またイッちゃったから、ちょっと辛いかも」
「そうか」
流石にこんな短時間で3回も絶頂すればそりゃあ身体にガタがくる。
なら今度はこっちが動くかなければならない。
「よいしょ」
「はうあ……」
俺はアキを支えたまま身体を回転させ、そのまま彼女と入れ替わる形で体勢を変える。所謂正常位というやつだ。抜けば精液が漏れるのは間違いない、畳だから臭いも落ちにくいだろう。
「今度は俺からやるよ」
「ま、まだ出るの?」
「どうやら1回だけじゃ収まりそうにない」
「……もう、変態」
アキは頬を紅く染めながらそう言った。
…………ずりゅっ♥
「ん♥」
俺はアキの太腿裏を持ちながら腰を動かし、膣内をペニスで抉っていく。出したばかりだと言うのに、ペニスはへなるどころかさらに勃起している。
ずりゅっ!ずりゅっ!ずりゅっ!
「は、アキ……どうだ?」
「あ、あ、んん……いい♥あ♥」
ペニスで奥を突くと、アキは緩んだ笑顔で嬌声を漏らす。今度はこちらが彼女を気持ちよくする番だ。
ずりゅっ♥ずにっゅ♥ずぶっ♥
「は、あ!ふぁ……ふう♥」
ペニスは出し入れする度に、愛液で濡れた膣内のツブツブと擦れ合い、粘ついた水音を奏でる。
ぷるっ、ぷるっ
ふと俺は、アキのぷにぷにした垂水が波を打つように揺れていることに気がついた。外見では気が付かなかったが、前までなかったはずの見事な皮下脂肪がそこについていた。なんとも柔らかそうな……。
…………ぷにゅっ♥
「んは♥!……そ、そこは……」
俺は両手でアキの横腹についたお肉を掴む。なんて柔らかいんだろう、このまま抱きつきたい感触だ。
ぷにゅっ♥ぷにゅっ♥
「やぁ、お腹掴まないでぇ……あ♥」
アキはそう訴えるが、アクメ顔でそんな事言われても辞める気など起きるわけがない。
ずにゅっ、じゅぷっ♥
「アキ、気持ちいいか?」
「ん……も、もうちょっと……」
「よし、ならこれで……よっ!」
ずぶうっ!
「はうぅぅぅ!?♥」
アキの脇腹を掴み、ペニスを一気に奥へと突き刺す。
するとアキは背を仰け反らせながら、甲高い雌声を上げた。
彼女の奥には、道中にあったものよりもさらにツブツブとした襞が無数に畝っており、俺のペニスをさらに包みこもうとキュウキュウに締め付ける。
じゅるっ♥じゅぽっ♥
「どうだ、アキ」
「あ、あは♥さっきよりも、深くて……気持ちいい♥……はあ♥」
アキは先程よりも気持ちよさそうな喘ぎ声をあげながら、涙目で俺を見つめてくる。
「よっと」
グイッ……ズプッ
「ああぅ♥」
俺はアキの横腹から手を離し、今度は背中に腕を回して抱え込むように抱きつき、そのまま彼女の体を持ち上げて、お互いに向き合うように座らせながら再び腰を振る。体重のおかげでさっきよりも深い所まで届いている。
「ん♥あ……あ、あん♥」
じゅぷっ!じゃぷッ!
「アキ……」
シュル……
「あ、それ取っちゃ……んん♥」
腰を動かしつつ、アキの髪を一房に纏めていた髪留めを解く。
すると、彼女の流れるように美しいやや長い茶髪が解放されたかのようにその身を下ろす。髪を纏めている姿も可愛いが、やはりこちらも捨てがたい。
「ん、んん、あん♥は♥」
アキは雌顔を浮かべながら、快感に身を任せるように腰を上下に揺らす。それに合わせて、彼女の茶髪もゆさゆさと乱雑に乱れ揺れる。
じゅぶっ♥じゅぽっ♥…………ぐにゅぅ!
「あぁぁ……今、突いたぁ♥」
俺もそのまま根元までくい込むように腰を振り、彼女の奥深くを押し潰す。どうやら子宮口付近の性感帯を刺激したらしい。
ぐちゅっ!ぐちゅっ!ぐぽっ!
「アキ……くぅ!」
「ああ……いい♥ボクの奥まで……ん、届いてるぅ……♥」
俺とアキは、まるで発情した雄犬と雌犬のように無我夢中で腰を振る。
ぼふっ♥じゅぽっ♥ばぷッ♥
ペニスを引き抜く度に、空気が抜けるかような小さなバキューム音が響く。まるでフェラチオの時のしゃぶりついた音のようだ。
ギチッ……
「アキ……そろそろイきそう……」
「あ♥……ボクもぉ、またイっちゃう……♥」
ペニスがより硬くなったことを感じ取ると、俺とアキはラストスパートを掛ける。
じゃぷッ!じゃぷッ!じゃぷッ!
互いの愛液が雫音を鳴らしながら激しく混ざり合う。小さな肉襞達も先程以上にペニスに吸い付き、新たな精液を搾り取ろうと準備している。
「あ、んあ、あ♥」
「アキ、イク……うぅ!」
「あ、あ、はぁ♥」
じゃぷッ!じゃぷッ!じゃぷッ!じゃぷッ!
じゃぷんっ!
びゅるるるる〜♥
「あ〜〜♥」
アキの最奥を突いた肉棒は再び膨張し、亀頭先から再び白濁液たる精液を彼女の子宮内へと注ぎ込む。膣内のツブツブ天井はぎゅうっと締まり、畝りながらペニスを潰すように包み込む。そのおかげか、2回目だと言うのに射精の勢いは収まることなく、ドンドン彼女の中へと子種を注いでいく。
「んん、熱い……あ♥」
背を仰け反らせ、両手脚で強く抱きつきながら、アキは精液の熱さを感じ取る。
ペニスが脈を打つ度に、彼女はアヘ顔を晒しさながらその身を跳ねさせる。
「……アキ」
「…………ん♥」
アキは弱々しい力で唇を重ねてきた。気のせいか、彼女の唾液はほんのりとした甘味が混ざっている。
「ん……こんなに出されちゃった」
「すまんねぇ……」
「……今日が安全な日で良かったよ」
アキは生暖かい吐息を吐きながら微笑んだ。
今、目の前にいるのは怪獣娘アギラではない、宮下アキという1人の人間だ。
ガチャッ
『忘れものー忘れもの』
突然玄関から1人の老婆の声が聞こえてきた。これは、友人と共に映画を見に行ったはずの我が祖母の声だ。どうやら忘れ物をしたらしい。全く、相変わらず忘れ物が多い。
「……て、やばい」
呑気なことを言っている場合ではない。今の俺とアキは誰から見ても1発噛ましているという事が明らかに分かる。身内に見られるのは色々とまずい。早くどうにかしなければ。
「ど、どうする?」
「と、とりあえず抜こう」
「あ、ダメ……中の物が漏れちゃう」
「そうか……」
このまま抜けば精液が盛れて床に垂れる。いや、それ以前に服を着る時間があるのか?しかしこのままでは俺達の、主に俺の人間としての色んなものが……。
「あ、そうだ」
「?」
「えーっと、財布財布……おや、起きたのかえ?」
「おお、ばあちゃん、おかえり」
「おかえりなさい。忘れ物ですか?」
「ええ、お財布をね。この歳になると忘れ物も酷くなるのよぉ」
数秒後、居間に忘れ物を取りに来たばあちゃんに、俺とアキは縁側に座りながら挨拶を交わす。
「あらアキちゃん、怪獣娘の姿でどうしたんだい?」
「い、いえ……折角だからこの姿で日向ぼっこでしようかなぁって」
「ほー、そうなの」
ばあちゃんは怪獣娘姿のアキを不思議そうに見つめながら、テーブルに忘れた財布をカバンの中に入れる。流石に不審か。
「じゃあ私はいくから。出かける時は鍵お願いねー」
「「はーい」」
そう言うと、ばあちゃんは丸まった背中をひょこひょこと揺らしながら、玄関の方へ戻って行った。
「……何とか誤魔化せたね」
「ふう、一時はどうなる事かと」
無事場をやり過ごした俺とアキは、互いに顔を合わせて深いため息を吐く。
ギリギリの所でアキが怪獣娘アギラに変身したことで、膣内に溜まった精液を漏れ出すことなくやり過ごすことが出来た。それにしても獣殻っていうのは便利だ、服を着てなくても変身すればそのまま服代わりになるんだから(それに……この姿のアキもなかなか愛らしい、いつか抱き枕にして眠りたい)。
「うう、漏れてきた」
でも流石にあれだけ出しては限界があるようだ。まあそもそもこの格好自体服のようなものだから、漏れるのは仕方ない。
「……とりあえずお風呂で流そうか」
「……うん」
俺とアキは立ち上がり、精液が漏れないようゆっくり動きながら風呂場へ向かった。
そしてそのまま2人で顔を真っ赤にしながら、互いの生臭い身体を洗いあった。まぐわった彼女と入っているというのに、こんなにも緊張するものなのか。
『あら、どうしたのニヤニヤして』
『いやねぇ、うちの孫が何やら彼女と1発やってたのよ』
『あらぁ、それは悪いことしたわねぇ。でもなんで分かったの?』
『だって、臭かったもん』
────────────────
ジーーーーッカチカチカチカチッ
時刻は昼の13時、透き通った青空の下、冷たいそよ風が吹きつつ、日差しが辺りを暖める中、俺はラーメン屋を求めて、自転車の後ろに愛しいアキを乗せて重いペダルを漕いでいる。
「重いは余計だよ」
「これは失礼」
アキは背中に身を寄せながらそう言った。しかし2人乗りなんて……ちゃんと専用の部品をつけているとはいえ、見つかれば1発で職質だろう。
しかし青春の1ページ、安全運転を意識した上で、たまには世に背いたことをやるのも良いかもしれない。
本当はここら辺だと当たり前の風景過ぎてお巡りさんも黙認してるだけなのだが、それは言ってはならない。
「今日は涼しいなー」
「秋になったからじゃない」
「アキだけに?」
「…………」
「寒い…………」
冷たいそよ風が身体をすり抜けた。我ながらオッサンですら苦笑いを浮かべるであろう寒いギャグをかましてしまったことを後悔した。後悔先に立たずとはこの事だ。
しかしながら、背中はアキの体温でほのかに暖かい。
「……ねえ、初めて2人乗りした時のこと、覚えてる?」
「ああ、あの時か」
確かあれは付き合って少ししてからのことだ。あの時は不慣れなのに見栄を張って無理して後ろに乗せてしまった、そのせいでアキに軽い怪我をさせてしまったのは今でも覚えている。
「帰りに一緒に食べたラーメン、美味しかったね」
「あ、そっちの話か」
確かあの日も帰りにラーメン屋に立ち寄って共に醤油ラーメンを啜ったな。恋人になって初めて食べたラーメン、いつもと少し味が違った気がした。
さて、暫く漕いでいると、両脇に木の大列が出来た道に出た。
道には赤色の落ち葉が沢山落ちている。木々にもまだまだ紅葉がついている。
濃紅葉が雪のように舞散る中、俺は落ち葉で滑らぬよう、慎重に自転車を漕ぎ続ける。
「綺麗だなぁ」
「そうだねー」
その鮮やかな光景に、俺とアキは思わず声を漏らす。
懐かしい、昔はよくこうやってばあちゃんと一緒に落ち葉が降る中を歩いたっけ。まさかそれを愛しい女の子と一緒に歩むことになるとは。
「……暖かい」
アキは背中から腕を回し、強く俺に抱きつく。制服越しに彼女の饅頭のような柔らかい胸が押し付けられる。普通サイズと思っていたが、よくよく考えると女性の中では結構大きい方かもしれない。
「……来年もこうして漕ぎたいものだ」
「うん」
「……はーとぽっぽ、はとぽっぽ」
「どうしたの?」
「単なる気まぐれさ」
「そっか」
「ごらぁ!!!」
「うわっ!?」
突如、何処かしらから怒鳴り声が響き、その声撃により、俺はバランスを崩す。
「お、おわ、おわぁ!?」
「きゃあ!」
ガシャァァンッ!
そしてそのままアキごと勢いよく茂みに転落した。
「2人乗りなんて危ないから2度とやるなよ!」
「「す、すみません……」」
「全く、ここらの学生は本当にもう……」
数分後、説教を終えた俺達は、怒鳴ってきたおじさんに頭を下げる。今回ばかりは怒られても仕方ない。先生でなかっただけでもマシだ。でも通報されるだろうか。いや、名前は言ってないから多分大丈夫か?……どちらにしろもうここいらじゃやれないな。
「……歩こっか」
「うん」
俺とアキは、横並びで再び紅道を歩き始める、歩く度に足裏に乾いた紅葉が潰れる感触が伝わる。落ちたばかりか、殆ど生の状態だ。
にしても、先程転けた際についた擦り傷が少し痛む。帰ったら絆創膏の1つでもつけておこう。
「アキ、怪我はなかったかい?」
「うん、大丈夫。少し髪が汚れただけだよ」
「そうか」
俺としたことが、2度も彼女に怪我をさせてしまうとは。とんだ失態だ。
「通報されるかな?」
「うーん、どうだろう。名前は言ってないから」
「まあ、俺にそっくりな人間は売るほどいるから、バレることはないだろう」
「君って結構ワルだね」
「単なる若気の至りだよ」
俺とアキは落ちる赤い葉を踏みながら道を進む。俺は弁当箱の中の白米が偏って隙間が出来ていただけで食わないような男じゃない、ただの並男だ。ドラマで言うところのモブ1だ。
「ボクも目立つような特徴は特にないからなぁ」
「何を言う、アキみたいに今どきを装いながら古風溢れる女性はそうそういないよ」
「それ褒めてるの?」
「少なくともそのつもりだよ」
アキはジト目でこちらを睨む。
「……あ」
「ん?」
「あれ」
ふと、アキがある場所を指さす。その方向に目線をやると、如何にも誰が見ても1発で屋台と言い当てるであろうラーメン屋台のトラックがそこに止まっていた。そう、あの学校帰りに食べていたラーメン屋だ。駐停車禁止の場所ではないので御安心を。
トラックの荷台には、皆が想像するような木でできた屋根とカウンター席、そして長イスが置かれている。端にはラーメンと書かれた俺の頭よりやや大きい提灯がかけられており、風に少々揺らされている。内側ではラーメン屋の主人がでかい鍋に入っているラーメンスープをかき混ぜていた。漂うこの美味そうな香り、間違いない、これは醤油の香りだ。
ぐうぅぅぅ…………
「……行こうか」
「うん」
もとはと言えばこれが目的なのだ。
「こんにちは」
「こんにちは」
「ん?お二人さん、もしかして学校帰りにいつも食べてくれたお客さんかい?」
「覚えててくれたんですか」
「美味そうに麺を啜る人の顔は大体覚えてるよ」
そう言うとご主人はカウンターにお冷を2つ置いた。ここ数ヶ月来れていなかったというのに、まさか覚えていてくれたとは。
「何にする?」
「俺は醤油ラーメンを」
「ボクも」
「はいよ」
主人は麺を入れたてぼを持ち、お湯の入った鍋にそれを突っ込む。
数秒後、それを取り出すとパッパッと素早く、激しく、麺を湯切る。宙に舞う水はまるで千代〇区のとある場所にある噴水の水飛沫のようだ、外でやれば綺麗な虹を描くに違いない。
「美味しそう……」
「うん……」
俺とアキはさっき一行為を行ったことを忘れ、踊る麺に目を奪われる。
「はい、お待ち」
そうこうしているうちに、いつの間にか醤油ラーメンが目の前に置かれた。
濃い色のスープから湧き出る醤油ベースの香り、程よいもやしと葱、そして2枚のチャーシューとたまご。俺達の腹の虫はとうとう限界に達した。
「「いただきます」」
俺とアキは器に手を合わせる。
「はい、お箸」
「ありがとう」
アキから割り箸を受け取った俺は、彼女と同時に割り箸を割り、麺を掴み啜る。
ズルズルズルッ…………チュルッ
ああ、この麺に程よく染みこんだスープのお味、辛すぎもせずくどすぎない、間違いない、この味だ。アキと一緒に食べたあのラーメンだ。
「はあ……美味い」
「うん、すっごく美味しい」
その美味さに俺達は思わず声を漏らす。
「あの頃よりさらに美味しくなった気がするよ」
「へへ、そうだね」
これも恋の魔法と言うやつか。
「はは、お二人さん。もしかしてこれ?」
そんな俺達を見た主人は、右手の親指と小指を同時に立てた。
「え、何故……」
「いや、前来た時はわかんなかったけど。あの頃より座る距離が近くなってるからさ」
「そ、そうですか」
確かに近いような近くないような……あ。
「「…………」」
ふいに俺はアキと顔を合わせる。その距離約数十センチ、確かに近い。
「……ご、ごめん」
「いや、こっちもすまない」
一行為やったというのに、まるで初心なカップルのように俺達は顔を赤く染めた。
「……さ、麺が伸びるから、早く食べよっか」
「おう」
俺達は再び麺を啜る。
そう言えば、今朝テレビでやっていたとあるドラマにもこんなシーンがあったな。確か戦前が舞台のお話で後から結ばれる主人公とヒロインがこうやって屋台でラーメンを啜っていた。
「……そういえば、朝テレビでやってたドラマにも、ラーメン出てきたね」
「お、アキも同じこと考えてたんだ」
「うん、美味しそうだったから」
これは飛んだ食いしん坊だ。今にもお腹にもちもちしたものが沢山ついてしまう。いや、俺的にはあの感触は気持ちいいから不満はないが。
……しかし、同じことを考えているとは、これも何かの縁か。
「……来年もまたこうやって一緒に食べれたらいいね」
「……出来れば俺は毎年こうやって君と麺を啜りたいよ」
「……ボクも、これからずっとこうやって……」
「……ん?」
「……へ?」
……………………。
ヂュルヂュルヂュルヂュルッ!
「ぷはぁ!ご主人!もういっぱい!」
「はいよ」
俺は恥ずかしさを誤魔化すように麺とスープを胃袋へ放り込む。隣では赤茄子のように真っ赤になったアキが頭から湯気を出しながら恥ずかしがっているがそれは俺も同じだ。とりあえず食わなきゃ間が持たない、真っ赤な顔をラーメンの熱さと日差しで隠す。
そう、これからもこうやって彼女と一緒に麺を啜り、煎餅を齧り、巣鴨で食べ歩く……俺は心の底からそう願った。
アキさんってよくよく考えると結構胸大きくないですか?