※この作品はR-18です。

ちょっとした思いつき(R指定)   作:歩輪気

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パラレルワールドのお話です。

オリジナル設定、独自解釈があります。

オリキャラも出ます。

エロは中盤で、後半にエロはないです。

イメージとしては小説の数年後です。

今回は殆どオリキャラ状態になってます。キャラの感じとか違和感あるかもしれません。


ちょっとした思いつき(R指定)その12

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「……ふぁ〜……」

 

 お日様の日差しが窓からカーテン越しに部屋の中へと入り込む水曜日の朝、休日という素晴らしい日に目覚めた今日この頃。俺は畳に敷いた布団から上半身を起こし、左右の手を組んでそのまま上にあげて、背筋と一緒に天井に向かってぐっーと伸ばす。

 

「ふぅ、さてと」

 

 ストレッチを終えた俺は心を切りかえ、口から垂れた涎を拭い、今の状況を冷静に確認する。

 布団の周りには脱ぎ散らかされた俺の下着とズボン、そして女性物の服と下着、そして屑紙になった無数のティッシュが散乱していた。まるで一発やらかしたような光景が広がっていた。

 いや、具体的には本当に一発やったわけだが。

 

「……すぅ……すぅ……んん……」

 

 そして俺の隣から女性の寝息が聞こえてきた。

 いつもの束ねた髪は解かれ、艶のある夕陽のように紅い髪が枕の上で淫らに流れている。

 そう、これが今回最大の問題だ。

 俺は目を背ける形で手で顔を覆った。が、こんなことしても意味なんてない。

 

 本当なら告白して付き合ってから彼女とやりたかった。

 

 そう思った瞬間、背中に2つの柔らかい感触が伝わってきた。どうやら起きたらしい。

 

「……おはよう」

「……おはようっす、メルさん」

「よそよそしいじゃないか、昨日みたいにメルって呼んでいいよ」

 

 そう言うと、彼女は俺の脇腹から手を回し、ぎゅうっと抱きしめてきた。柔らかいあれは更に密着して背中に潰れて広がった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──────────────────────

 

 夜中の午前0時半過ぎ、俺は通勤と帰宅に使ういつもの道路を歩いていた。道の途中途中にならんだ電灯が夜道を照らしているが、小さいカナブンの群れが電球に体当たりしているせいか、黒い影が邪魔をして時々暗くなる。これはいつもと同じ光景だが、今日は少し違うことがある。

 

「メルさん」

「なんだい?」

「いや、本当にウチに泊まるんですか?」

「もしかして嫌だったかな?」

「別に嫌じゃないっすけど……」

「じゃあやろー」

 

 そう言うと、メルさんは俺の右腕に抱きつき、服越しに胸を押し付ける。

 

 彼女の名前は百地メル、GIRLSで働く同い年の先輩だ。GIRLSと言っても前線で戦ったり、救助活動のような現場作業でなく、鎌倉にあるGIRLSの寮で生活している怪獣娘の精神面をケアするカウンセラーを行っている。俺は主に彼女達の日々の状態を日誌に収め、一人一人に対して必要なケアを考える仕事をこなしている。時には担当している子について保護者から話を聞き、時には彼女達の悩みや相談に乗り、一緒に悩むと言った感じだ。流石に恋愛相談系はきつい上に何故かこっちが怒られるけど。

 

「君ー、今仕事のこと考えてただろー」

「ええ、まあ」

「ダメじゃないか、カウンセラーと言えど力は抜けるところで抜いておかないといけないよ」

 

 メルさんはニヤニヤとした顔で俺の頭を撫でる。

 メルさんとは入隊した時からの付き合いで、カウンセラーとしてのあれこれやノウハウを俺に叩き込んでくれた、俺にとっては先輩を通り越して尊敬する先生のような人だ。それはもう鬼のような指導……とまでは行かないけど、人の精神面に介入して支えることがどれだけ難しくて大変なのかを、働く前のイメージを打ち砕く勢いで叩き込まれた。

 

「へへへ、あの子たちもいつかは飲むのかなー」

「むっちゃ嬉しそうですね」

「そりゃあそうさ、なんせ可愛い友人がトップ10に入ったんだ」

「いつか誘いましょうか」

「あと数年は待たないとねー」

 

 ちなみにメルさんは今、数時間前に他の職員達と静かにどんちゃん騒いだ時に飲んだ缶ビールのせいでかなり酔っ払っている。普段の彼女ならこんな恥ずかしい面は見せないのだが、どうやら今回は違うらしい。なんでも、数年前担当していた怪獣娘の女の子が大怪獣ファイトで初めてトップ10位以内に入ったというのだ。そんなに凄いことなのかと言われるかもしれないが、大怪獣ファイトに出場するファイターは強豪揃いでそれこそ10位以内に入るなんてそうそうできることじゃない。そんな中、メルさんが担当していた女の子がそれを果たしたんだ。彼女にとってはこれ程嬉しいことは無いだろう。

 …………で、それで試合が終わったあとも盛り上がったせいでいつの間にか終電を逃してしまった。こんな状態で寮で寝かせる訳にもいかず、かと言って1人でタクシーに乗せるのも危ない。ということで、職員の中で1番メルさんと親しい(らしい)俺の所に半ば押し付け気味で泊まることになった。

 お茶を押し売りに来ることは何度かあったけど泊まるのは今回が初めてだ。別にやましい気持ちなんてない。

 

「でも凄かったっすねー、ロケットをサッカーボールみたいに使って」

「あの子の元になった怪獣の影響だろうねー」

 

 ちなみにその試合は俺も見た、というか今回は職場でみんなと缶ビール片手に運良く回線が繋がったシュワシュワ動画で、大怪獣ファイトを観戦していた。他の職員が昔担当していた子達もいたそうで、みんな我が娘のように応援し、酒の勢いで泣いていた。

 メルさんが担当していた女の子は、骨みたいな装飾の黒いドレスを纏った可愛らしい子で、大怪獣ファイトでは知らない者はいないと言わしめた有名なファイターだ。ココ最近になって大根のようなロケットを出せるようになったらしい。怪獣娘に目覚める前は元サッカーチームで活躍していたようで、今回の試合でもその時の技術が活かされていたようだ。

 

「でも大泣きするのはちょっとオーバーですよ」

「君にもいつかわかる時が来るよ」

 

 俺の担当している女の子もいつかはファイターになるのかな……どちらにしてもあの子達が世に羽ばたいたら俺も泣くかもしれない。

 

「……まあ、私も歳をとったのかな……涙腺が緩くなった気がするよ」

「んな大袈裟な」

 

 

 

 そうこうしているうちに、俺は住んでいるアパートの前までたどり着いた。二階建てのこのアパートは最近作られたものなのだが、なんでも大家さんの趣味で部屋の中の床は全て畳になっている。何故かメルさんからは好評だ。

 

「隊員寮への引越しはやめたのかい?」

「ええ、まああれから色々考えたんで……カウンセラーって仕事のことを考えたら自分で借りた方がいいかなって」

「おいおい、私はそんなヤワに育てた覚えはないぞー?」

「いてて、すみません。あと夜中なんで静かにお願いします」

 

 メルさんはふくれっ面をしながら人差し指で俺の頬をつついてきた。酔って加減できていないせいか、かなり痛い。

 

「と、とりあえず入りますよ」

「おーう」

 

 酔いでハイになっているメルさんを引きずりながら、俺は住んでいる106号室まで歩き、鍵を取りだしてドアノブに差し込み、そのまま扉を開けて彼女を部屋の中へと招き入れた。ここは2Kの四畳半2部屋という広いのか狭いのか分からない、少しおかしな作りになっている。

 

「君の部屋は相変わらず素敵だね」

「そうですか?」

「そうだとも、メトロン星人である私の本能がそう言っているのさ」

 

 メルさんは《幻覚宇宙人メトロン星人》の怪獣娘だ。なんでも日本の夕焼けをこよなく愛する不思議な宇宙人だったらしく、その宇宙人の影響でメルさんもこういうのに反応してしまうらしい。

 

「ふぁー、久々のい草の香りー」

 

 なんて思ってたら、メルさんは靴を脱ぎ捨ててそのままスライディングするように畳にダイブし、畳をクンクンと嗅いだ。

 

「いい香りだ……うん」

 

 畳をすりすりと撫でながら彼女はそう呟いた。

 

「お茶入れますね」

「ああ、よろしく頼むよー……よー……」

 

 耽る彼女を置いといて、俺は台所横に設置した冷蔵庫を開ける。中にはこの前メルさんから貰った大量の眼兎龍茶が3段ある中の1段をぎっしり占領している。どちらかと言えば押し売りというか布教に近い。ちなみに中身は普通のお茶だ。あとは朝飯に使えそうな食材とお惣菜とジュースとお酒が少々。

 とりあえずメルさんの酔いを覚ますのも考えて、眼兎龍茶の缶を2本取り出した。

 

「メルさーん、おつまみ入ります?」

「うーん……あるなら……ついでに煙草……」

 

 弱々しいがメルさんから返事があっので、俺はもう片方の手でおつまみになりそうな開封済の竹輪4本入りを取り出した。あと台所下に閉まっておいたタバコ1箱も取り出した。これは俺の煙草じゃない、メルさんが前遊びに来た時に何故か置いてきた煙草だ。

 

「メルさーん、持ってきましたー……よ?」

「……ぐうぅぅ……」

 

 四畳半に戻ると、メルさんが仰向けの大の字になって鼾をしながら笑顔で眠っていた、完全に酔いが回ったか。意外と弱いのか。

 どっちにしても、流石にこのまま寝られては俺が寝れなくなってしまうから、とりあえず俺は彼女を起こす。あいにく隣の四畳半は資料庫と貸しているから寝たくはない。

 

「メルさーん?風邪引きますよー?」

「んー……我々は君が……風邪なんてむにゅ……」

「ダメだこりゃ」

 

 完全に眠ってしまったため、多分これ以上は無駄だと思った俺はそのまま押し入れからいつも使っている掛布団を取りだす。

 

「メルさん、体動かしますよ?」

「んー……もっと優しく……」

 

 俺は後ろからメルさんの両腕を持ち上げ、そのまま端っこまで寄せた。あんな資料庫に寝たらいつ資料の雨で埋もれて死ぬか分からない、だからせめて2人分は空けたいのだ。

 

「…………でかい」

 

 ふと、俺は横に寝かさたメルさんの胸部に目を奪われた。いつもの彼女は怪獣娘の姿で仕事をしているのだが、その姿は一言で言うと痴女だ。前は全開で胸は湿布みたいな黄色い何かを貼っているだけでブラジャーもしていない、これを変態……でなく痴女と言わずになんというのか。まあ慣れたけど。

 

 と、それはさておき、今のメルさんはそれとは違いちゃんとした格好だ。それでも胸の大きさは服越しに伝わり、胸部に2つの山を作っている。

 これじゃあメトロンじゃなくて……

 

「誰がエロロンだー…………ぐー……」

 

 ……ということだ。

 

「…………」

 

 俺は彼女の顔を覗き込むように見つめる。いつも仕事の関係で彼女の顔は見飽きるほど見ているというのに、今の彼女の顔は今まで見たことの無いような可愛い顔だ。まあ基本的に怪獣娘姿のメルさんしかみてないから仕方ないか。

 

「…………可愛いよなぁ」

 

 心に思ったことを思わず言ってしまった。

 

 ……実を言うと、結構前からメルさんのことを異性として意識している。まあ簡単に言えば惚れている。別に見た目で惚れたわけじゃない、仕事でもプライベートでも相談を聞いてくれる優しさとか、時折見せるおちゃめな正確とか、そういった内面が素敵で惚れたわけだ。

 

 

 

 確か彼女に惚れたって自覚したのは……そう、夕方にメルさんから誘われて一緒に河川敷を歩いていた時だ。

 あの日は夕焼けがとても美しく、大きく真っ赤な色で街が並ぶ西側に沈もうとしていた。

 

『綺麗な夕焼けだ……こんな都会で見れるなんてねぇ。君もそう思わないかい』

『そうっすね……実家から見た夕焼けを思い出します』

『君の実家でも夕焼けが見れるのかい?』

『はい、あのお日様より少し紅いです。最近は帰ってないんで見れてないっすけど』

『そうか……そうだ』

『?』

『私も……いつか一緒に君の実家の夕焼けを見せてくれないかな?』

 

 そう言うと、メルさんは俺に向かって夕日を背に微笑んだ。

 水も滴るいい女と同様、夕焼けが似合ういい女とは彼女のことだろう。

 

 

 

 まあそんなことがあって、俺は彼女に心を撃ち抜かれた。

 ただカウンセラーという職業柄か、相手の性格や中身を分析してしまう癖が出てしまい、恋愛とか恋とかそういうものに対しても少々こ難しく考えてしまう。そのため未だにアタックをかけれていない。

 

「……おやすみなさい」

「…………zzz」

 

 とりあえず俺は鼾をかくメルさんに掛布団をかぶせる。いつも怪獣娘のみんなを支えている彼女の寝顔、昔1度見た時と全く変わっていない。

 

「飲むか」

 

 俺は端に寄せたちゃぶ台の前で胡座をかき、缶のプルタブを引いて、縁に口をつけて中の眼兎龍茶を口へと流し込む。やっぱり普通のお茶だ。

 

「あむ……かった……」

 

 水分が抜けたのか、竹輪はスルメみたいに固くなっていた。メルさんに食べさせなくて良かったな。

 とりあえず風呂入って敷布団敷いてさっさと寝るとするか。でも敷布団だけじゃ心細いなー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──────────────────────

 

 

「…………あれ、暗くなってる……」

 

 目を覚ますと、絵の具で塗りつぶされたかのような天井が映った。確か硬い竹輪2本を必死こいて噛んだ後にシャワーを浴びて、それからメルさんから離れた位置で敷布団に寝っ転がってスマホを弄って……そのまま寝落ちしたのか。でもおかしい、だとすると部屋の照明は付けっぱなしのはずだ。それにさっきから股の間に何か大きなものが入っているような違和感が……。

 

「消さなきゃ外から丸見えだよ」

 

 突然、下半身辺りからメルさんらしき声が聞こえてきた。体を少し起こして下半身を見ると、何やら見覚えのある形をした黒いシルエットが下半身に乗っかっていた。オマケに股間辺りから敏感な何かの黒い影がはみ出している。

 

「……め、メルさん?」

「やあ、おそよう」

「おそよう……じゃなくて、何やってんすか?」

「見えないのかい?」

「いや、見えない……て」

 

 外にある街灯の光が中に入り込み、目が段々と暗闇に慣れてきたと思った瞬間、俺は目の前の光景に絶句した。

 

 なぜなら今、髪を下ろした全裸姿のメルさんが俺の股に入りながら、露出した俺のペニスを手でぐにぐにと握っているからだ。オマケにズボンとパンツがずり下ろすどころか完全に脱がされている。いや確かに惚れてる相手だけど、寝起きな上に突然過ぎて頭が混乱している。

 

「え、え……な、マジで何やってんすか!?」

「何って、見ればわかるだろう?君の生殖器をマッサージしてるんだよ」

「そんなストレートに言いますか普通……いや、そう言う問題じゃなくて!」

 

 グニュッ

 

「うお!?」

「お、跳ねた」

 

 いきなりメルさんが俺のキンタマを指先で軽く握ると、俺はまるで軽い電気が流れたような感覚に襲われ、思わず下半身を跳ねさせた。

 

「随分と敏感だねぇ」

「め、メルさん……まだ酔ってるんじゃ……」

「ああ、酔っているよ」

「と、とりあえず水……」

 

 くにゅっ

 

「ああ……っ!」

 

 言葉を遮るかのようにメルさんは俺の2つのキンタマを弄る。今度は指先だけでなく、両手でマッサージするようにタマをくりくりと握る。

 

 くにゅっ♥くにゅっ♥

 

「なるほど、君はこうやってやられると気持ちいいのか」

「あ…………う」

 

 気持ちよくないと言おうとしたが、そんな俺の思いとは裏腹に、体は精巣への刺激に快感を覚え、海綿体に大量の血液を流し始める。そして俺のペニスはものの数秒で勃起し、天井に向かってその茎を太く、真っ直ぐ伸ばした。実際は凄く気持ちいい。

 

「随分と立派だ……どれ」

 

 れろっ♥

 

 メルさんは興味深そうに呟くと、亀頭先をひと舐めする。しかしそのまま止まることはなく、そのまま裏筋、カリ、竿の順番でぺろぺろと舐める。湿り気のある吐息を出しながら、素人とは思えない舌使いで風呂上がりで蒸れたカリ裏の湿気を裏筋から円を絵描くように綺麗に舐めとり、左手で尿道口をグリグリと押しながら、今度は舌の表面で尿道口部分を沿うように攻めていく。

 

 れろ……ちゅる……ぢゅるる♥

 

 そして最後に玉袋を全体的に舐め回し、右睾丸を吸い込む勢いで玉袋を吸い始めた。時折袋をしゃぶり、半分口内に含んだ睾丸を舌先で舐める。このまま食べられてしまいそうな勢いだ。

 

「ちゅ……完全に勃起したみたいだね」

 

 玉袋から口を離すと、メルさんは笑みを浮かべながら、両手でガチガチに固くなったペニスを握ると、そのまま上下に扱き始めた。舐めた際に付けた唾液のおかげか、彼女の手は驚くほどヌルヌルと肉棒を扱いていく。輪を作った親指とか人差し指がカリを擦る度に、ペニスはさらに血液が流され、固くなる。

 

「……さて、じゃあ食べてみようかな」

「ま、待って……」

 

 じゅぽっ

 

「!?」

 

 俺の制止に聞く耳を持たないのか、メルさんはそのままペニスを口の中へ一気に突っ込んだ。

 

 じゅぷ……じゅぽっ♥じゅぽっ♥

 

 そしてそのまま頭を上下に動かし始める。

 扱く度に彼女の口内で分泌された唾液が竿全体にねっちょりとまとわりつき、口の滑りを潤滑にさせる。それだけではなく、唾液と口内がペニスを包み込み、全体に生暖かい触覚を伝える。

 

「……ん…………んっ」

 

 ペニス先はメルさんの喉奥まで届いており、奥を突いては、彼女は嗚咽に近い声を漏らす。

 

 じゅぽっ…………ぢゅぶるぅぅぅっ

 

 数回扱いたあと、メルさんは竿の根元までペニスを咥え、口を窄めながら肉棒全体を吸い上げる。吸う力で口内は軽く震え、その振動がペニスにこそばゆい刺激を与える。そしてその刺激によって、俺のペニスにさらに血液が周り、膨張する。もうそろそろ出る合図だ。

 

「め、メルさん……出そうっす……」

「んん……ふぁららひてひほうは(なら出してみようか)」

 

 モゴモゴと話すと、メルさんは亀頭部分まで顔を引き、

 

 じゅうぅぅぅ!

 

 亀頭を食べる勢いで一気に吸い上げた。 その刺激は凄まじいもので、留まっていた精子が精管から精嚢、射精管へと一気に流れ出す。

 

「あぁっ!」

 

 そして俺のとうとう限界に達し、

 

 ……ビュルル!ビュルルッ!!

 

「んむっ…………」

 

 彼女の口内へ精液を流し込んだ。射精管辺りで留まっていた精液達が怒涛の如く尿道へと流れ込み、メルさんの口内を白く染めんと尿道口から次々と吐き出される。そんな中、メルさんは少し眉を顰めるだけで精液飲もうとはせず、口の中に溜めるように受け止めている。

 

 ちゅう…………ぷっ

 

「…………ん……」

 

 数秒後、射精が収まったと同時に、メルさんは尿道に残った精液を吸い出す形でペニスから口を離した。吐き出した分を全て溜めているせいか、彼女の頬は少しだけ膨らんでいる。

 

「め、メル……さん?」

 

 射精の影響で頭の中がボーッとする中、メルさんは身体を密着させながら俺の上半身まで身体を移動させる。

 

「…………あーっ」

 

 メルさんは両手で俺の顔を掴むと、口を開けて中の精液を見せてきた。俺のペニスから吐き出された子種が、彼女の口の中で小さな白濁沼を作っていた。

 

「…………ん」

 

 クチュックチュッ…………ゴクッ

 

 そして口の中で数回噛んだ後、そのまま飲み込み、胃の中へと落としていった。

 

「……どうかな?」

「……どうかなって……気持ちよかったです」

「そうか」

「……じゃなくて、ホントに何やってんすか?」

 

 俺が質問すると、メルさんは火照った淫らな笑みを浮かべた。

 

「なに、君が全然アタックをかけてこないから、こちらからアタックをかけただけだよ」

「あ、アタック?」

 

 俺は疑問符を浮かべるが、メルさんはただ笑うだけだった。

 

「よ、酔ってます?」

「確認するかい?」

 

 チュッ……

 

 メルさんは顔を近づけたかと思えば、俺の唇にキスを交わしてきた。突然のことに流石の俺も固まるしかない。

 

 にゅる……ちゅむ♥

 

 メルさんは舌先で俺の唇をこじ開け、口の中に自分の唾液を流し込む。唾液の甘さと精液の生臭さ、タバコのヤニ臭さ、酒のアルコール臭さが入り交じった彼女の口内は、一種の興奮剤を作り上げていた。それが俺の口内に一気に流れ、一瞬のうちに頭の中をメルさん一色に染める。

 

「ん…………どうかな?」

「よ、酔ってます……俺も今酔いました」

「それは良かった……それじゃあ本番と行こうか」

 

 メルさんは俺から顔を離すと、体を起こして両膝を着き、丁度勃起した俺のペニスに膣穴が当たるように姿勢を切りかえた。これが何を意味するのか、意識がメルさん一色な俺でもすぐに理解できたが、メルさんの口移しで酔っているため、体が思うように動かない。

 

「ほら、私のここはもうこんなに濡れているよ」

 

 メルさんが両手で秘部の唇を開くと、中から微量の透明な愛液が垂れ出された。愛液はそのまま注がれるように俺のペニスにまとわりつき、より一層ガチガチに固まらせる。

 

「じゃあ、やるよ」

 

 ピチュ……ズブッ……

 

 メルさんは腰を下ろし、膣穴に亀頭をねじ込んでいく。彼女の膣穴はとても小さく、本当にペニスが入るか怪しい。感覚的にいえば、ケツ穴に野球ボールを入れようとしているのと同じだ。現に、今メルさんは歯を食いしばりながら、いつもの顔とは違う苦痛の表情を浮かべていた。

 

「め、メルさん……その、経験とかは」

「……大丈夫、研修時代にそういった本は全部読破したから」

 

 そう言うと、メルさんは再び腰を下ろしていく。が、思った以上にきついせいか、ペニスはなかなか膣内へ入らない。

 

「…………よし」

「メルさ…………え、ちょ、待って」

「大丈夫……多分」

「多分じゃないっすよ!下手したら折れ」

 

 …………ズブんっ!!!

 

「ぐあぁっ!」

「くあっ……!」

 

 俺の制止を聞くことも無く、メルさんは一気に腰をおろし、膣内へズンっとペニスを挿入させた。今までに感じたことの無い刺激がペニス全体を襲い、俺は思わず気絶しそうになった。本当なら想い人との行為に感激するはずなのだが、もうそんなことを考えられるほどの余裕は残っていない。

 

「ああ……これが……」

 

 メルさんは痛みに顔を歪ませながら、膣内を抉ったペニスの太さに涙を流した。幸い折れることなく全て入ったらしい。

 

「……そ、それじゃあ、始めようか」

 

 じゅぷ……じゅぷっじゅぽっ

 

 メルさんは歪ませた顔で作り笑いをすると、膝を使って腰を上下に振リ始める。キツキツに絞められた彼女の膣炎は程よく濡れており、太く硬いペニスをヌルヌルと滑らせる。フェラチオの時は生暖かいという感触だったが、膣内はそれとは違った、まるで全体が無数の柔らかい指で握り締めりているような感覚がペニスを包む。

 

「はぁ、ああ、あうっ……あっ♥」

 

 みずみずしいものが擦れ合う音に加えて、メルさんのこらえるような喘ぎ声が加わったのとで、部屋中にいやらしい卑猥な音が響き渡る。

 

「あっ、あぁっ……いい、これ……ん♥」

 

 膣を肉棒で何度も貫かれる感覚に、メルさんはいつもの落ち着いたような雰囲気とはうってかわって、快感に浸っているだらしのないアクメ顔を晒していた。腰を上げれば襞が掻き出される感覚で小刻みな声を漏らし、下げればペニス先が襞の壁を貫きながら突き進む刺激で腑抜けた雌声を吐き出す。

 

 ぐぽっ、ぐぽっ♥

 

「あ、ん……あっ、あっ♥……君のメトロン星人は随分と暴れん坊のようだ」

「め、メトロンって……うあ」

 

 唐突に下ネタをぶっ込んできたかと思うと、メルさんはいきなり前のめりに体を倒す。膣に収まったままのペニスは大きく上に曲げられ、尿道が根元から押し潰されるような感覚を伝える。その刺激に俺は一瞬頭の中を白くした。

 

「は、はぁ、あん……あ、あっ♥」

 

 メルさんは俺の頭の両横に手を突っ張らせ、四つん這いになる形で腰を振りつづける。今俺の目の前には、薄暗い中でいやらしい汗を流し、興奮を誘う白色と思われる息を吐きながら、涙目で淫乱な雌顔を浮かべるメルさんの顔が映っている。後ろに束ねていた髪の毛はいつの間にか解けており、やや長い彼女の紅の髪が俺の顔を覆う。

 

「ん……♥」

 

 ちゅ…………ぺちゅ……むちゅ♥

 

 メルさんは声を漏らしながら顔をおろし、俺の唇にキスを交わす。今度は唇をこじ開けた上に、舌先で逃げ惑う俺の舌を舌尖から舌体にかけて一気に絡め、喉奥に唾液という名の興奮剤を流し込む。抜け出そうとすれば口をすぼめて吸い出し、口が乾きそうになれば舌下腺を押して無理やり唾液を分泌させる。

 

 ギチッ……

 

「んん!んふ……(ふ、太い……)」

 

 再び限界が来たのか、肉棒は彼女の中で膨らみ、精液を放つための尿道球腺液……即ちカウパー液もとい我慢汁を膣内へと流し、全体に塗っていく。メルさんは変わらず腰を振るが、膨張したことでカリ傘が襞を抉る感覚が強まり、ちょくちょく嬌声を漏らしている。

 

「(や、やばい……出る……!)」

「ぷはぁ……出るんだね……」

「あ、あい…………」

「じゃあ、出そうか」

 

 メルさんは体を起こし、今度は俺の胸に手を置く形でラストスパートをかける。腰振りの速度は上がり、彼女のやや大きな2つの胸が上下に揺れる。それに合わせて乳首と思われる桃色の突起物も四方八方に揺れる。

 

 じゅぷんっじゅぷんっじゅぷんっ……パンっ!

 

「うぐ……」

 

 びゅうぅぅぅぅっ♥

 

 そして限界を迎え、俺は2度目の射精を迎える。肉がぶつかる音と同時に亀頭先は彼女の奥深くまで貫き、子宮口の穴目掛けて白い精液を流し込む。

 

「ああぁ〜っ♥」

 

 そしてメルさんもその熱と刺激に限界を迎えたようで、目を見開き、舌を出して、背を仰け反らせながら絶頂の喘ぎ声を上げる。

 

「あ、あぁ……あぁ……」

 

 メルさんは壊れた玩具のように声を洩らしながら腰を震わせる。精液を搾り取ろうと膣内の肉は激しく畝り、尿道に溜まる精液をどんどん外へと押し出そうとカリ首ごと締め付け、彼女の中を白く塗りあげる。俺に至っては気持ちよさと締め付けとメルさんのことで前頭葉がオーバーヒートを起こしている。

 

「あ……うあ…………め、メルさん?」

 

 射精から数十秒後、ようやく快感から慣れ始めた俺は、さっきからメルさんが黙っていることに気がつく。黙るどころか、背を仰け反らたまま動かない。何かあったのか、体を起こし、恐る恐るメルさんの肩に手を伸ばす。

 

「…………」フラッ

 

 ヌプンッ

 

 するとメルさんはそのまま押される形で後ろに倒れた。始めの頃に比べるとあそこの締まりは緩くなっているため、彼女が倒れると同時にペニスは膣から抜けた。

 

「……メルさん?」

 

 俺は重い体を起こしてメルさんに覆い被さり、彼女の顔を確認する。半開きの虚ろな目に少し開いた口、だらんと横に広げた両腕……これ、完全に気を失ってる。痛さのあまり失神したのか。

 

「…………」ペチペチッ

「……はえ、あ、あれ……うわ」

 

 とりあえず頬を痛くない程度に軽く2、3回叩くと、メルさんはハッと目を開き、呆然とした顔で俺を見た。

 

「えっと……俺が分かりますか」

「あ、ああ……ごめん、飛んでた?」

「は、はい」

 

 メルさんの言葉に半ば冷や汗を書きながら返答する。

 

「……酔い、醒めました?」

「……ああ」

「……さっきまでのこと、覚えてます?」

「……はっきりと」

 

 どうやら絶頂のおかげで酔いが完全に醒めたらしい。表情もいつもの彼女に戻っている。髪を下ろしていること以外は。

 俺が体を離すと、メルさんは重そうに腰を上げ、あそこを押さえながら胡座をあぐ。

 

「……まさかこんなに出すなんて……ん、熱くて異物感が」

「め、メルさんからやってきたんでしょ……ていうか、さっきのアタックってどういう意味ですか?」

「……あの時のことだよ…………何時までも君がアタックをかけてこないから……」

「あの時?」

 

 メルさんは目をそらしながら、何処か怒った表情を取る。怒らせるようなことをした覚えはない。

 

「……夕焼け……あの日一緒に見た夕焼けの時……」

 

 ……ああ、俺がメルさんに惚れてることを自覚した数年前の……は?

 

「……もしかして、あの時の一緒に実家の夕焼けを見ようって」

「……私なりのアプローチだ」

「いや、そんな月が綺麗みたいなやり方じゃ伝わんないっす」

「ストレートに言えるわけないだろう……いや、いまさっき酒に任せてやったけど……」

 

 なるほど、つまりあの時のメルさんの言葉は恋愛で言うところの告白で、俺の答えをずっと待っていたという訳か、うん、こんな抽象的な表現で分かるわけがない。味噌汁とか雨が降ってきたとか今日は口説かないとか君が来るのを待っていたとか、その方がまだ分かる。怪獣娘は変身すると恥じらいが薄くなるとうが、どうやら恋愛に関しては対象外らしい、どれだけ乙女なんだ。

 

「……」

「……」

 

 俺とメルさんの間に暫くの沈黙が生まれる。酒に任せて一方的なまぐわいをやらかすわ、唐突に告白を暴露されるわ、こんなの沈黙しない方が無理だ。

 

「……えっと、理由は?いつから?」

「……君が恋愛相談に関してみんなから不評な理由が分かったよ」

「あ、すみません……」

「……ふ」

 

 何がおかしかったのか、メルさんは笑った。

 

「……で、どうする?もう一度やる?」

「それを俺に聞きますか……メルさんからやったのに」

「私の応えは出ている……あとは君次第だ」

 

 メルさんは意地悪そうな笑みを浮かべる。

 

「じゃあ……向こう向いて四つん這いになってください」

「ああ、分かった」

 

 俺が答えると、メルさんは体を動かして四つん這いになり、俺に向かって臀を突き出す。先程の行為のせいで尻肉の所々に乾いた精液が付着している。その光景に俺の体は再び海綿体に血を流し、ペニスを勃起させる。

 

「……じゃあ、行きます」

 

 俺は彼女の尻肉を掴み、左右に引っ張り、膣穴を開かせる。穴から白い精液が少し漏れだしている。

 カウンセラーとはいえ、俺も1人の男だ。ここまで来て逃げるつもりはない。

 俺はメルさんの膣口にペニスをあてがい、軽く辺りを擦る。それがくすぐったいのか、彼女は小刻みに息を洩らす。

 

 ぴちゅ……ズンっ!

 

「くはっ……!」

 

 そして膣穴に亀頭先端を少し入れると、そのまま腰を打ちつけ、ペニスを根元まで挿入させる。その刺激にメルさんは喉の奥からブツを吐いたような声を出した。

 

 じゅぶっ!じゅぶっ!じゅぶっ!

 

 俺は追撃するように腰を振り、彼女のやや大きな尻肉に打ち付ける。打ち付けられる度に肉が波を打ち、水気を帯びた卑猥な音が空間に鳴り響く。

 

「あ、あっ、んん……そんな乱暴な……んあ♥」

 

 あまりの乱暴さにメルさんは抗議の声を上げるが、それに反して彼女の肉壁はペニスを求めてきゅうっと絞まる。初めの頃よりも膣内は愛液と精液で滑り易くなり、さらに肉棒の形状を覚えたのか、ペニスの形に合わせて凹凸した肉壁が吸い付く。

 

「め、メルさん……」

 

 むにゅっ♥むにゅっ♥

 

「あん♥そ、そこ、掴まないで……」

 

 くにっ♥

 

「あ♥」

 

 俺は、さっきから背中越しにチラチラと身を覗かせていた彼女の大きな胸を鷲掴みにし、握りつぶすように揉みしだく。そして時折指先で桃色の乳首を抓ると、メルさんはビクンと体を跳ねながら嬌声をあげる。

 

「メルさん……俺、実は、会った時から、メルさんの事が、好きでした、今も、好きです」

「あっ♥そ、それ、ほん……おあ♥」

 

 俺はメルさんの胸を揉み搾り、腰を打ちつけながら勢い任せで彼女への思いを打ち明けた。俺の気持ちに驚いたのか、メルさんはこちらを振り向こうとする。

 

 ガシッ

 

「えあ……なん」

 

 ズンっ!

 

「ひく゛ぅ!?」

 

 が、そんな隙を与えず、俺は胸から手を離して彼女の腰を掴み、そのまま立ち上がり、仏壇返しの姿勢で再び膣肉の奥まで貫く。

 

 グチュッ!グチュッ!グチュッ!

 

 先程よりも力強く、膣壁にペニスを擦り付ける。体勢が体勢なので、性感帯である裏Gスポットを亀頭が何度も押し上げる

 

「お、おお……あ♥お♥」

 

 突くたびにメルさんは聞いたことの無い獣の嗚咽を上げる。手の平と足の裏を畳につけているので下手な抵抗は出来ない。そのため何度性感帯を突こうとも、彼女は雌声をあげるしかない。

 

「メル……」

「あ、あっ、あぁ♥」

 

 ペニスに血液が流れることを感じた俺は、いつの間にかメルさんのことを呼び捨てにしながらラストスパートをかける。臀部は激しく波を打ち、中の卑猥な液体同士がグチュグチュに混ざり合う水音が響く。肉棒は一回り大きくなり、射精管目掛けて精子が流れ込む。

 

「メル……中に……!」

「ああ……こんな体勢でぇ♥」

「くっ!」

 

 ぐにゅうっ!

 

 俺はペニスを一気に奥まで差し込み、子宮口を突く。

 

 ビュウゥゥゥ〜♥

 

「あ゛ぁぁっ♥」

 

 そしてそのまま子宮内へと精液を放つ。メルさんは子宮口の刺激と精液の熱さで2度目の絶頂を迎え、淫らな喘ぎ声をあげた。

 

 びゅうぅぅ……

 

 3度目の射精だが、今日の中では一番の濃さを出していると本能的に感じた。現に今も彼女の子宮へと精液を流し続けているうえ、膣の絞まりもペニスをちぎろうとするかのように中は中へと畝らせ、精液を搾り取る。

 

「あ、あ …………へあ……へ」

 

 お互いに腰を震わせながら出し続ける中、メルさんは腑抜けた声を洩らす。多分今の彼女は舌を出しながらアヘ顔を決めているに違いない。

 

 ………………ぬぷんっ

 

「あ……」

 

 ようやく射精を終えると、俺はペニスを引き抜きその場でへたり込む。メルさんの方は尻を突き出したまま倒れた。膣穴からは白い精液が垂れ流しになっている。

 彼女の顔を覗くように確認すると、案の定、彼女は涙を流しながらアヘ顔を浮かべていた。

 そんなメルさんを見て満足したのか、俺の体は糸が切れたかのように力が抜け、敷布団の上に仰向けで寝転んだ。もうこれ以上体力は残っていないようだ。

 

「……もう少し……」

 

 一瞬メルさんの声が聞こえた気がしたが、俺はそのまま意識を失う形で眠りについた。

 

 

 

 

 

 以上が、冒頭の惨状に繋がった出来事だ。メルさんの話では、俺が寝ている間もかなり搾ったらしい、やけに疲れているのはそのせいか。

 昔誰かから四畳半でやるのは素人か人妻ぐらいしか居ないと聞いたけど、そんなのは嘘っぱちだったようだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──────────────────────

 

 

「メルさん」

「なんだい?」

「いや、服着ましょうよ」

 

 朝起きてから数分後、完全に目を覚ました俺は台所に立ち、朝飯の目玉焼きを調理している。

 ちなみに今はまっ裸のメルさんから後ろから抱きつかれている。冷静に話しているように見えるが、背中には柔らかいものと乳首らしき小さいものがむにむにと押し付けられているため、かなり緊張している。

 

「ふふ、いいじゃないか。私は君とこうしていたいんだ」

「はあ、そうっすか……」

「……君、私に胸を押し付けられて緊張してるだろ?」

「……分かりますか?」

「ああ、いつもと違って君の話し方はどこか張っているからね」

「分かっててやりますか普通……」

「君だからやるんだよ」

 

 そう言うとメルさんは俺の背中に頭を付けてグリグリと押し付け始めた。どうやら一線を越えたおかげで、彼女との諸々な距離が一気につまったようだ。いつもと違ってスキンシップに容赦がない。出来れば調理中で危ないから離れて欲しい……が、もう少しこのままでいたいと思ってしまう。今日が休みで本当に良かった。

 

「……もしかして興奮してるのかな」

「してないっす」

 

 グニュッ

 

「うお……」

「でもここは正直者のようだ」

 

 メルさんは俺の股間に手を動かし、パンツ越しにテントを張ったペニスを鷲掴みしてきた。昨日散々やったとはいえ、あそこはまだまだ正直者のようだ。

 

「どうする?このまま昨夜の続きをするかい?」

「いや、お腹すいてるんで……また今度お願いします」

「……君はとんだ変態ね」

 

 どうしてそうなるのか聞いてみたいが、ある意味間違っていないのでここは黙って目玉焼きの隣に昨日の余りの竹輪2本を乗せて焼くことにした。

 

「分かったよ、楽しみは今度に取っておくことにしよう」

 

 ふふ、と笑うとメルさんはペニスから手を離し、そのまま四畳半に戻って行った。とりあえず俺はそのまま目玉焼きと竹輪をフライパンで焼き続けた。

 しばらくすると、後ろからカチッとライターの火をつける音と、ふぅー、という煙草の煙を吐く音が聞こえてきた。チラッと振り向くと、いつの間にか怪獣娘の姿に変身したメルさんが胡座をかきながら煙草を吹かしていた。

 

「そんなに煙草なんか吸って大丈夫ですか?」

「この仕事をしているとね、私生活でも色々と溜まるのさ。だからこれは精神を安定させる一種の治療薬のようなものだ」

「気をつけてくださいよ、ここ最近タバコが原因で疾患を起こす人が増えているらしいですから」

「大丈夫、そこまでは進行させないよ。それに、どうしても収まらない時は君との営みで治療するよ」

「……俺は資源扱いですか」

「仕事上はね……プライベートは別だよ」

 

 最後の方は小さな声でボソボソと言っていたが、話し方からして、恥ずかしくて堂々と言えないのだろう。

 

「……はい、出来ました」

 

 俺はナイロンで出来たフライ返しを使い、いい感じに焼き目をつけた目玉焼きと竹輪を丁寧にすくい上げ、そのまま2枚の皿へ均等に移した。

 

 

 ────────

 

 

「「いただきます」」

 

 俺とメルさんは円形のちゃぶ台を挟んで対面するように座り、手を合わせた。

 今日の朝食は目玉焼きと焼き竹輪、食パンにインスタントの味噌汁だ。食パンも味噌汁も消費期限が今日だったので食べることにした。

 

「あむ」

 

 メルさんは早速箸を使って焼き竹輪を掴み、そのまま口に運んで一口齧る。カリカリという焼かれた表面が砕けるいい咀嚼音が耳に届く。

 

「……うん、美味しい」

「どうもっす……て言っても、これメルさんが教えてくれたんですけどね」

「ああ、そういえばそんなこともあったね」

 

 GIRLSに入隊して間もない頃、新人隊員の俺はカウンセラーとしての仕事と一緒にメルさんから料理についても教わった。いつ緊急事態に陥っても大丈夫なように、こう言ったことは習得しておいた方がいいと言われた。実際、俺も寮生の子に何回かご飯を作った事がある。普通すぎて評判は平凡だけど。

 

「こうやって2人一緒に朝食を食べるのは初めてかな?」

「あー、そうっすね」

「こうやって異性と食べるのもいい事だ」

 

 そう言うとメルさんは味噌汁をすする。目を瞑りながらすする姿が可愛いと思ったのはここだけの秘密だ。

 

「ふぅ……ん?私の顔に何かついてるかな?」

「いえ、なんにも」ズゥー

「ふむ……ところで君」

「?」

「婚姻届はいつ出そうか?」

「ぶっ!」

 

 メルさんの言葉に俺は盛大に味噌汁を吐いた。

 

「もう、汚いなぁ」

 

 メルさんはティッシュを2枚取り、机に飛び散った吐瀉汁を拭き取る。

 

「げほっ!げほっ!い、いや、流石に気が早いっすよ!こういうのはもっとお付き合いを重ねてから」

「何を言うんだい、交際なんてものは長引けば長引くほど結婚した時に相手の嫌なところに対する嫌悪感が増すだけだよ」

「いや、それはあくまで同居しなかった場合っすよ。長い間同居している場合の結婚はそういったリスクは減ります。互いに妥協点というものが生まれますからね」

「ほう、詳しいね」

「恋愛相談のために勉強してますから」

「……それじゃあ、君は私と一緒に暮らす……ということでいいのかな?」

 

 メルさんは微笑む。少しイタズラが篭った笑みを浮かべた。どうやらアマチュアな俺が彼女に勝つことはまだ無理なようだ。いや、これからも無理だな。

 

「……と、とりあえず婚姻届は待ってください」

「はいはい」

 

 メルさんははにかむと、目玉焼きをトーストに乗せて、1口齧る。サクッとした柔らかい音が心地よい。

 

「君は変態かな」

「……すんません」

 

 ピロロロロロンッ!

 

「ん?誰からだろ?」

 

 突然俺のスマホ(仕事用)に連絡が入る。画面を確認すると、職場の同僚の名前が映されていた。何か緊急事態か?

 

「はい、俺ですけど……はい……はい……え?」

「?どうしたんだい?」

 

 同僚が放った言葉に俺はただただ口を開くしか無かった。そしてそんな俺をメルさんは首を傾げながら見つめていた。

 

「おーい」

「……あの、脱走したそうです……」

「誰が?」

「ブルちゃんが」

「……おやおや」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──────────数十分後

 

 

「おひさまー!」

「すみません、メルさんまで連れ出される羽目になっちゃって」

「いいよいいよ、たまにはこういうのも悪くない」

 

 アパートから少し歩いた場所にある坂道にて、私服に着替えた俺はメルさんと一緒にブルちゃんを連れてGIRLS隊員の待つ車に向かっていた。今はブルちゃんを挟むように横並びになり、親子のように3人仲良く手を繋いでいる。

 

 彼女はブルちゃんこと、アネモネ・イエスタデイ。俺が担当している怪獣娘の一人で、『四次元怪獣ブルトン』の生まれ変わりの女の子だ。娘と言っても、実はまだ小学校にも上がっていない年齢だ。

 判断能力もまだ完全に成熟していない上に、自分でも怪獣の力を制御しきれないので、彼女は親元から離れてGIRLSで保護している。両親とは週二で面会を行っているので寂しくないとのこと。彼女のように第二次性徴を迎える前に怪獣娘に目覚めるのはかなりのレアケース、オマケにブルちゃんの持つ能力はかなり厄介だ。この力のせいで何度大変な目に合わされたことか。

 

「で、なんでブルちゃんは寮から逃げたの?」

「メルおねーちゃんとせんせーにあうためだよー」

 

 ちなみにブルちゃんは俺の事をせんせー、メルさんのことをメルおねーちゃんと呼んでいる。

 

「俺達に?」

「うん、きのうまどからせんせーとおねーちゃんがかえるのみえたからー」

「そうかそうか、それでか」

 

 どうやら昨日メルさんと一緒に寮を出る姿をブルちゃんに見られてしまったようだ。

 

「でもブルちゃん、だからって寮から勝手に出ちゃダメだよ?他の職員さんの迷惑になるよ?」

「……ごめんなさい……でもさびしかったから……パパとママとオハナシできなくて」

「?今日はパパとママとお電話する日じゃないの?」

「……パパがね、アネモネのことでビョウキになって、おしごとやめちゃったからオハナシするのはダメだって、ママもしばらくオハナシするのはダメだって。ほかのおねーさんからいわれた」

「……そっかー」

 

 この仕事をやっていると怪獣娘のみんなのトラブルや悩みに関する相談を受けることが多い。その中でも、親に関する相談は特にシビアだ。親が自分のせいで病んだとか、親が自分を利用しようとしたりとか、親に会いたい、もう会いたくない、また暮らしたい、もう暮らしたくない、仲直りしたい、縁を切りたい……ピンからキリまで揃っている。けど親が悪いとか、悪くないとか、そういうのは一概には言えない。色んなものが絡みあった結果の現状だ。

 

「……パパもママも……アネモネのこと、キライになったのかな……」

 

 ブルちゃんは暗い表情で俯く。

 元々この子達は人間として生活していた、それがある日、いきなり怪獣の力に目覚めて、急変した環境に呑まれて、怪獣娘と呼ばれて……怪獣娘である前に彼女達は1人の人間だ。どれだけ体が硬い殻に包まれても、心までは包んでくれない。だから俺達が……。

 

「……ねえせんせー、アネモネキラわれたの?」

 

 ブルちゃんは立ち止まり、俺に不安そうな眼差しを向ける。

 本当ならカウンセラーとして適切な対処をとる必要があるのかもしれない、いやある。けどブルちゃんはまだ小学校にすらあがっていない。下手なことを言えば深く傷つく可能性がある。

 

「……きっとパパもママもブルちゃんのことを嫌いにはなってないよ」

「……ホント?」

「うん……でも、もしパパとママがブルちゃんのことを嫌いって言ったり、暮らせないって言った時は」

 

 ヒョイッ

 

「せんせーとメルおねーさんがブルちゃんの家族になるよ」

 

 俺の言葉に両脇を掴んで持ち上げられたブルちゃんはポカンとし、メルさんも呆気にとられた表情になった。正直自分でもやばいことを言っているのは自覚している。カウンセラーとしては失格どころか打首レベルだ。

 

「……ホント?」

「ああ、ホントだ。ね?メルさん」

「……あ、ああ……約束するよ」

「……うん、ヤクソク!!」

 

 ブルちゃんは嬉しそうに服のダボ袖を上下に揺らした。

 

 

 

 

 

 

 

 ────────数分後

 

 

「それじゃあよろしくお願いします」

「はい、任せてください」

 

 目的の場所に到着した俺達は、早速ブルちゃんを迎えに来てくれた職員に任せる。

 

「それじゃあブルちゃん、また明日」

「パパとママとお話しできればいいね」

「またねー!」

 

 ブルちゃんは俺達に手を振ると、ルンルンと車の中へ乗り込んだ。

 自動車が発進してからもしばらくの間、ブルちゃんは後部座席から赤青のオッドアイで俺達を見ながら、窓越しに手を振っていた。俺達もそれに応えるために手を振った。

 

「……君って結構大胆だね」

「……すんません、メルさんまで巻き込んじゃって」

「いいよ……けど、言ったからには責任を果たしてもらうよ」

 

 だんだん遠ざかるブルちゃんを見守りながら、メルさんは懐に入れていたタバコの箱から1本取りだし、口に咥える。

 

「……大人なんすから、それくらい覚悟は出来てますよ」

「それが精神的な意味ならいいけどね」

 

 メルさんは右手に持ったライターの横車を親指でシュッと回して火をつけ、タバコの先端に着火させる。

 

「……でも、出来れば何事もなく終わって欲しいっすね」

「それが1番だ」

 

 出来ればこのまま家族3人仲良く暮らして欲しいが……前に観たパパさんとママさんの様子じゃ難しいかもしれない。でも0じゃないんだ。その可能性を信じるのも、それを支えていくのも俺の役目だ。

 

「……ふぅー、とりあえずお腹に力入れて」

「はい」

 

 ゴスッ!

 

「おえっ!?」

 

 メルさんはいきなり俺の溝落ちに深いグーパンチを食い込ませる。朝飯が逆流しそうな勢い、この痛さはかなり本気だ。

 

「私もヤクソクしちゃったからね、これぐらいにしておくよ」

「は、はい……」

 

 俺は痛む腹を抱えてしゃがみこみながら応えた。まあメルさんを巻き込んでまであんな無責任なこと言っちゃったんだから、こうなるのは当たり前か。

 

「……でも、君みたいな大胆な人……もっと早く会っても良かったかな」

 

 メルさんがなにか呟いたが、俺は腹の痛みに悶絶して気が付かなかった。

 

「ほら」

 

 顔を上げると、タバコを加えた笑顔のメルさんが右手をこちらに差し出していた。

 

「帰ろうか」

「……はい」

 

 俺はその手を左手で掴み、立ち上がった。

 

「……ところで君、今日は1日暇かい?」

「?はい、暇っす」

「なら私の買い物に付き合ってくれ。あの子に昨日のお祝いを送りたいんだ」

「いいっすけど……眼兎龍茶送るつもりじゃ」

「いくらなんでもそれはないよ」

 

 メルさんはポケットから小銭入れのような携帯灰皿を取り出し、ボタンを開けてタバコを中に押し込む。そして再びポケットにしまうと、今度はそっぽを向きながら左手を差し出してきた。

 

「なんすか?」

「恋人繋ぎ……まずはこういうことからやっていこうじゃないか」

「……はい」

 

 俺はメルさんの言葉に頷き、右手で彼女の差し出した左手を握る。指先をメルさんの指と指の間に絡ませようとするが、彼女も指をモジモジと動かすため、上手く入らない。

 

「……俺からやりますんで」

「…………ああ」

 

 メルさんは指の動きを止める。俺は右人差し指、中指、薬指、小指の順番です彼女の指の間に絡める。互いに緊張しているのか、いつもは出ない手汗が出ている。

 

「さて、行こうか」

「はいっす」

 

 俺とメルさんは手を繋ぎながら、来た道を戻るように歩き始め、俺の住むアパートへと向かう。勿論メルさん恋人繋ぎで歩くのは初めてなので、時折離れすぎたり、近づきすぎてぶつかったりと、お互いに距離感を掴めない状態のままアパートへと向かうことになった。

 

「………………ふふ」

 

 けどメルさんは恥ずかしそうにしながらも、どこか嬉しそうに微笑んでいた。

 

 

 




ブルトンさんに関しては、見た目からして小学生には見えなかったので、6歳ぐらいをイメージしています。

ユカさんのエロ話を書こうと思うのですが……なぜだか彼氏と体臭を嗅ぎあってるリア充な姿しか想像できない。どんな感じに書こう……。

最近はシチュエーションが思いつかない……。
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