※この作品はR-18です。

ちょっとした思いつき(R指定)   作:歩輪気

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パラレルワールドのお話です。

オリジナル設定、キャラ改変あります。

少し雑い部分がありますが、ご了承ください。

ちょっとここ最近描写がマンネリになってきてしまいまして……。


ちょっとした思いつき(R指定)その6

 ──────────────────

 

 

「ただいま戻りました〜」

 

 その日、GIRLSでの仕事を終えたピグモンこと岡田トモミはいつも通り自宅に帰宅した。片手には、お土産に買ってきたお菓子の入った紙袋が握られている。

 

「あ、お帰りなさいトモちゃん」

 

 そこへ出迎えるとある男。

 彼はトモミの彼氏であり、現在彼女の家で共に生活している男である。

 

「ただいまです〜!」

 

 ギュッ

 

 トモミは赤い長髪を揺らしながら、飛びつくように彼の胸元に抱きつく。

 

「おっと。帰って来たらまずは手洗いでしょ?」

「えへへ、そうでした」

「もう、トモちゃんは相変わらずだなぁ」

 

 トモミはいつも家に帰ると、必ず初めに彼に抱きつく。本当は手洗いをしなければならないのだが、そんなことはお構い無しだ。

 

「はい、これお土産です〜」

「ありがとうございます〜」

 

 彼はトモミの真似をしながらお土産を受けとる。

 

「もー、真似しないでください」

「ごめんごめん」

 

 トモミは頬を膨らませながら怒る。こんな可愛い顔でも、本当に怒っているのだ。

 

「じゃあ許しますから、一緒に手を洗いに行きましょう」

「えー今ご飯作ってるんだけど」

「ダメです、一緒に行きますよ〜」

 

 トモミは彼の手を掴み、洗面所まで移動する。

 これが彼とトモミの毎回行われるやり取りである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 彼とトモミが出会ったのは今から数ヶ月前のこと。トモミがとある街に仕事で訪れていた時のことである。

 

 その日、トモミは広報活動の一環として新人隊員と共にチラシと赤い風船を配っていた。

 

 そんな時、突如街中にシャドウが大量に出現した。にょろにょろした雑魚シャドウだけならまだ良かったが、クワガタ型のシャドウビーストまで出現してしまったのだ。

 

『皆さ〜ん!落ち着いて避難してくださ〜い!』

 

 シャドウ討伐を新人隊員に任せつつ、トモミは避難誘導を行っていた。

 トモミはGIRLSの中でも古株ではあるが、前世の怪獣の特性ゆえに、戦闘力はこれっきしもなかった。

 そのため、避難誘導を行うしかなかったのだ。

 

 ガシャァァァン!!

 

 途中、シャドウの攻撃により建物が崩れ落ち、瓦礫がトモミの頭上に降ってきた。

 

『きゃあぁぁ!』

『危ない!』

 

 その時、彼女を庇ったのが彼だったのだ。

 

 そして、これがトモミと彼の初めての出会いでもあった。

 

 

 

 その後、トモミを庇った彼は大怪我を負い、病院に運ばれた。

 幸い命には別状がなかったものの、全身骨折により長期入院をやむを得なくなってしまった。

 さらに、その事が原因で仕事も解雇されてしまい、彼は絶望の淵に立たされたのだ。

 

『私がお手伝いしますよ〜』

 

 そんな絶望の彼を救ったのはトモミであった。彼女は、入院中の彼を付きっきりで看病し、リハビリにも付き添った。

 

 始めは彼も小っ恥ずかしかったものの、一緒にいるうちに2人は互いに惹かれ合い、彼の傷が完治する頃には、恋人にまで発展していた。

 

 そして今は、トモミの家で同居生活をしている。彼が基本的に家事を行い、トモミの私生活を支えているのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はーい、召し上がれ」

「いただきま〜す!」

 

 数分後、彼と一緒に手洗いを終えたトモミは、リビングにて彼の作った夕食を食していた。

 

「どうかな?」

「相変わらず美味しいです〜」

 

 彼の作ったエビフライをトモミは美味しそうに口の中へ運ぶ。

 今日の料理は、彼が作った特性エビフライと唐揚げである。彼と同居してからというもの、トモミが忙しい日は基本的に彼が料理を作っているのだ。

 

「聞いてくだいよ〜、今日新人隊員の皆さんとチラシを配ってたんですけどね〜、面倒だからって街中にばら撒いたんですよ〜!」

「うわぁ……それは大変だ」

「全くですよ、おまけにビーストまで現れちゃうから大変でした」

 

 トモミはプンプンと怒りながらパセリを口に運ぶ。今日も今日とて新人育成に務めていた彼女だが、その新人がこれまた癖の強い3人組であった。

 入隊歴の長いトモミでも、新人の育成にはなかなか苦労が絶えないようだ。

 

「トモちゃんもお疲れだね」

「全くです。でもエレエレやレッドンが大急ぎで駆けつけてくれたから被害も最小限に抑えられましたし、街の皆も喜んでくれました〜」

「皆が?」

「はい!」

 

 トモミは満面の笑みを浮かべる。

 怒る時も笑う時も愛嬌漂うトモミの姿は、皆に安らぎを与えるのだ。

 

「…………」

「どうしました?」

 

 ふと、トモミは彼が何処か悲しい表情になっていることに気がつく。

 

「……ねえ、トモちゃん」

「はい?」

「今のトモちゃん、無理して笑ってるでしょ?」

「………………」

「…………何かあったの?」

「………………」

 

 彼の言葉に、トモミは手を止め、表情を暗くする。

 いつも通り明るく振舞っているが、彼にはトモミが無理に笑っていることはお見通しだったのだ。

 

「…………今日、目の前で大勢の人がシャドウの触手に引きずり込まれたんです……とっても大きなビーストで、体から何本も触手が生えてて…………何人かは助けられたのですが……何人かはそれで怪我を…………」

「………………トモちゃん」

 

 今日出現したアメーバ型シャドウビーストはかなりの強敵であった。それこそ、レッドキングやエレキングなどのベテラン怪獣娘が集結しても勝てるか否かの瀬戸際に立たされる程だ。

 

 そして何より、そのビーストは触手を用いて、人間を傷つけずに体内に取り込むという見たことの無い荒業を持っていた。そのせいでGIRLS側は人質がいる状態で戦うはめになり、苦戦を強いられたのだ。

 幸い新人3人のアイデアにより人質は無事救出、シャドウビーストも先輩怪獣娘達の全力で撃破された。しかし死人が出なかったとはいえ、今回の騒動で多くの人達が怪我を負ってしまったのだ。

 

「……私に力があれば、みんなをちゃんと助けることができたかも…………しれませんね……」

「……トモちゃん」

 

 彼は俯くトモミの隣に座り、その背中を優しく撫でる。

 トモミは皆が戦う中、何も出来なかった自分を卑下する。

 それは、彼の前だからこそ見せる一面なのだ。

 

「すみません、こんな話しちゃって……さ!冷めないうちに食べちゃいましょう!」

「……うん。あ、ご飯のおかわりいる?」

「お願いします〜」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──────────────────

 

 

「(……あれ、なんか重い……)」

 

 その日の夜、何やら違和感を感じた彼は目を覚ます。

 

「……トモちゃん?」

「あ、起きちゃいました?」

 

 目を開くと、自分の体に覆い被さる笑顔のトモミの顔が映った。その顔は赤く火照っており、黄色い瞳も潤んでいた。

 

「どうしたの?」

「……今日、甘えちゃってもいいですか?」

「いいけど、明日は?」

「明日は休みなので、今日は夜更かししても大丈夫なんです」

「そっか」

 

 彼はトモミの火照った頬を撫でる。

 トモミは甘えたくなると、いつもこうして彼の身体に覆い被さるのだ。

 

「…………今日は優しくお願いしますね」

「そっちこそ、お願いしますよ」

「…………ん」

 

 薄暗い布団の中、トモミは彼の唇に吸い付くように口付けする。

 

「ん……むちゅ……れろ」

 

 さらにトモミは彼の口内に舌を入れ、歯茎を舌先で舐めまわし、舌を絡めていく。それに答えるように、彼もまたトモミの口内に舌を入れ、彼女の舌に自分の舌を絡めていく。互いの唾液が混じり合い、独特の味を生み出す。

 

「……ぷはぁ……えへへ、今日は歯磨き粉のスースーする味がしますね」

「そうだね」

「……じゃあ今日はその味、全部食べちゃうまで甘えちゃいますよ」

「喜んで」

 

 彼がそう応えると、トモミは纏っているパジャマのボタンを下から1つ、また1つと外していき、その裸体を露わにする。いつもは中に下着を着ているのだが、今日のように彼に甘える日は何も纏わない。

 

「うう、やっぱり恥ずかしいです〜」

「そんなに気になるの?」

「気にしますよ〜……だってエレエレみたいにお胸が大きいわけでもないし、ゴモゴモみたいにお尻が大きいわけでもないし……」

 

 怪獣娘というのは比較的グラマラスな者が多いのだが、それと比べると、彼女の身体はかなり控えめであった。

 しかし良く言えば、胸も、クビレも、尻も、どれも自己主張をしていないバランスのとれた体型である。また彼女の見た目も相まって、ゆるふわな可愛さを醸し出している。

 

「そうかな?俺は好きだよ、それにトモちゃん可愛いし」

「も、も〜揶揄わないでくださいよ〜…………でも、嬉しいです」

 

 トモミは顔を近づけ、再び彼に口付けする。

 と同時に、トモミはパジャマのボタンに手を伸ばし、まさぐるように1つ1つ外していく。

 

「あ、今日は着てないんですね」

「トモちゃんが甘えに来ると思ってね」

「……相変わらずお見通しですね」

「どういたしまして」

「もう…………ん♥」

 

 トモミは彼の胸に顔を填め、そのまま舌先で右乳首を弄り回す。

 

「れろ……ちゅぱ……ぺろぺろ……」

 

 トモミが乳首を刺激すると、彼の肩はそれを耐えるかのように震える。

 

「ん……気持ちいいですか?」

「うん……」

「……えへへ、おちんちんもおっきくなってますね」

 

 トモミは、ズボン越しに勃起した彼のペニスを、左手で添えるように撫でる。

 

「じゃあ今度はこっちの番だね」

「はい、お願いします」

「……………………ん」

 

 トモミが彼の右乳首から顔を離すと、今度は彼がトモミのやや膨らんだ胸の先端についているピンク色の小さな乳首に吸い付く。

 

 

 コリっ……コリっ……ちゅ…………れろ

 

 

 彼は舌を上下左右に動かし、トモミの右乳首をコロコロと転がすように舐め回す。

 

「あ♥…………ん……はう♥」

 

 右乳首に走る快感に、トモミは小さい甘声を漏らす。また、先程の彼と同じように、舐められる刺激を耐えるかのように肩が震えている。

 

 

 れろれろ…………ちゅ……カリッ!

 

 

「い!?♥」

 

 突然、彼はトモミの右乳首に甘噛みをし、その刺激にトモミは思わず大きな声を漏らす。

 

 

 カリッ!コリッ!

 

 

「だ、だめです〜!そんなに噛んじゃ…………らめぇ♥」

 

 トモミは辞めるよう訴えるが、彼はその口を止めようとしない。

 しかしトモミ自身も乳首から伝わる刺激に快感を感じとり、身体中を火照らせていた。

 現に今、彼女の秘部は疼いて悶々としている。

 

「い、いく…………いっちゃいま……」

 

 スッ

 

「あ…………」

 

 トモミが叫ぼうとした瞬間、彼は口の動きを止め、彼女の胸から頭を離す。

 折角絶頂仕掛けたというのに、寸前のところで止められるなど、もどかしいにも程がある。

 

「な、なんでやめちゃうんですか〜?」

「だって、今日は夜更かししても大丈夫なんでしょ?ならトモちゃんだけ先にいっちゃうなんてずるいよ」

「そ、そんな〜……いじわる〜」

 

 トモミは股をうずうずさせながら訴える。

 

 パフ……

 

「あん……」

 

 彼はトモミを布団に押し倒す。彼女の赤い長髪が乱れるように広がる。

 

「…………今日は一緒にイこっか」

「…………はい」

 

 トモミが笑顔で応えると、彼はズボンとパンツを下ろし、勃起したペニスを露にする。

 

「入れるよ」

「はい」

 

 彼は両手でトモミの股を少し開かせると、亀頭の先でトモミの膣口をなぞり、中へ中へと挿入していく。

 奥に進む度に肉襞とペニスが擦れ合い、小さな水音を上げる。同時にトモミも小さく、か細い嬌声を上げる。

 

 

 ジュプ…………ジュプッ♥ジュポッ♥ジュプッ♥

 

 

 そして竿が奥深くに入ったことを確認すると、彼は腰を振り始める。彼女の締まった膣内に張り巡らされた肉襞一つ一つが彼のペニスに吸い付き、カリ裏まで圧をかける。

 

「く…………どう?」

「ん、あ♥……いいです……あ♥」

 

 トモミは喘ぎ声を漏らしながら応える。

 

 ジュプッ♥ジュプッ♥ずにゅ♥

 

「くあ♥……そこは」

 

 ずにゅうぅぅ♥

 

「あぁぁ!」

 

 彼が亀頭で裏Gスポットを強く突き上げると、トモミは身体を仰け反らせ、快感を感じ取る。

 

 

 きゅっ…………

 

 

「あれ、もしかして…………」

「……ちょ、ちょっとだけ……イっちゃいました」

 

 トモミの膣内が少し締まったことを感じ取った彼は、すぐさまトモミが軽く絶頂したことを察した。

 

「すみません……一緒にイこうって約束したのに」

「大丈夫だよ、まだ軽くイっただけだから。それにさっきは焦らし過ぎちゃったからね……よし、じゃあ次は座りながらやろっか」

 

 グイッ

 

 彼は挿したまま、熱に火照ったトモミの身体を持ち上げ、対面座位の形で座らせる。

 

 ズン……チャプンッ♥チャプンッ♥

 

 そして今度はトモミの臀肉を両手で支えながら、彼女の身体を上下に動かす。イったばかりで彼女は身体をすぐには動かせないため、彼が代わりにやっているのだ。

 

「あん……いいです、さっきよりも、深くて…………あ♥」

 

 トモミは彼の背中に両腕を回し、精一杯しがみつく。

 体勢を変えたことで、亀頭はトモミの奥深くまで挿入され、淫らな水音を立てながらポルチオ付近を的確に突いていた。

 

 

 チャプンッ!チャプンッ!チャプンッ!

 

 

「はぁ、はぁ……トモちゃん」

「はぁ、ん、あ、ん♥」

 

 かぷっ、れろれろっ

 

「あ……だめ、耳噛んじゃ……あ、舐めちゃ……やぁ♥」

 

 彼はトモミの右耳朶に甘噛みし、そのまま流れるように耳全体を舌全体で愛撫していく。

 

 チャプッ、チャプッ、じゅぷんっ♥

 

「と、トモちゃん……もうそろそろイきそう……」

「はい、私も、イきそう、です……♥」

 

 彼のペニスは膨張し、射精の前段階に入る。同時にトモミの膣圧も上がり、彼の精液を搾り取ろうと畝り始める。

 

 じゅぷんっ♥じゅぷんっ♥じゅぷんっ♥

 

「トモちゃん……ん」

「ん……はむ……れろ……チュ♥」

 

 腰を動かしつつ、2人は互いの唇を合わせ、本日3回目のディープキスを交わす。

 

 

 じゅぷんっ!じゅぷんっ!パチュン!

 

 

「ん……!」

 

 

 ビュルルルルルルッ!ビューッ!

 ドピュルルルッ!

 

 

「んんんっっっ!?♥」

 

 彼はペニスを膣の奥深くまで突き刺し、子宮口を突き上げ、その勢いでトモミの子宮内に尿道に溜まった精液を吐き出す。

 トモミも手足で彼の身体を力強くホールドしながら絶頂を迎え、精液を一滴残らず受け止める。

 

「ぷはぁ……あったかい……えへへ♥」

 

 子宮内に広がる精液の暖かさを感じ取りながら、トモミは火照った笑顔を浮かべる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──────────────────

 

「はあ……あったかいです〜」

「だね〜」

 

 セックスを終えた2人は、豆電球で薄暗く照らされたリビングにて、やや小さめのファンヒーターの前で寄り添うように座っていた(勿論パジャマは着ている)。

 ヒーターの吹口から送られる温風が2人を足先から暖める。

 

「やっぱ裸でエッチすると冷えるねー」

「そうですね〜、終わった後だともっと冷えますね」

「汗かいてるからね」

「じゃあ暖まるようにもっとくっついちゃいましょう」

 

 トモミは彼の肩に頭を乗せる。それに答えるように、彼もトモミの脇腹に手を伸ばし抱き寄せ、身体をさらに密着させる。

 

 

 

 

「……ねえ」

「んー、なんだい?」

 

 ゴーッと音を立てながら温風を流すヒーターを見つめながら、トモミは悲しげな声で彼に話しかける。

 

「…………私のこと、恨んでませんか?」

「恨んでるって……どうして?」

「…………あの時、私を庇ったせいで……あなたは怪我を負って、仕事を失って、人生をめちゃくちゃにされて…………それどころか色々やってもらっちゃって…………」

 

 トモミは数ヶ月前に起きた事故について、未だに罪悪感を感じていた。

 自分を庇ったせいで、自分が無力だったばかりに彼の人生が狂ってしまった、トモミはそう感じているのだ。

 

「……俺はトモちゃんのこと、恨んでなんかないよ。

 

 彼は抱き寄せた腕を動かし、トモミの頭を優しく撫でる。

 

「確かにあの時、仕事とか色々失っちゃって絶望してたよ。

 …………でもね、そんな俺のことをトモちゃんはずっと支えてくれたじゃないか、病院のリハビリの時も、林檎を向いて食べさせてくれた時も、トモちゃんはずっと傍にいてくれたよね…………俺さ、トモちゃんみたいな優しい子に出会えてとっても幸せだよ」

「………………」

「……あ、そうだ。ちょっと待ってて」

「?」

 

 彼は立ち上がり、一旦寝室に戻る。

 

 暫くすると、彼は寝室から再びリビングへ戻る。

 彼の手には、小さな四角形の箱が握られていた。

 

「はいこれ、少ないバイト代で買ったものだから結構安物だけど……」

「え……」

 

 彼はトモミの前で四角形の箱を開ける。中には、小さな指輪が2つ入っていた。

 

「これって……」

「……トモちゃん…………俺はトモちゃんが俺のことを支えてくれた時から……ずっと君のことが好きだ……

 

 ……これからもずっと一緒に……傍にいてください」

 

 トモミの手を握りながら、彼はそう語った。

 

「…………はい、喜んで」

 

 そして彼の言葉に、トモミは瞳を潤ませながら笑顔でそう答えた。

 

 

 

 

 

 

 

 ピーッピーッ

 

「あ、灯油が…………」

 

 ……と、タイミングがいい所でファンヒーターの灯油が切れる。給油ランプが『早く給油しろこのバカップル』と急かすように赤く点滅する。

 

「よし、じゃあ給油してくるよ」

 

 彼は箱を置き、ヒーターのタンク蓋を開ける。

 

「待って」

「?」

「外は真っ暗です。1人だと危ないので2人で行きましょう……ね?」

「……うん」

 

 トモミと彼は一緒に給油タンクを取り出す。

 

「……これ入れたら、一緒にお菓子食べよっか」

「もう、夜中に食べたら太っちゃいますよ」

「でもたまにはいいんじゃないかな、夜中にあったかい風で温まりながらお菓子食べるのも」

「……それもそうですね」

 

 彼の言葉にトモミは微笑み、2人は給油タンクを持って、外に置いている給油缶へ向かう。

 

 

 2人がいちゃつきながら給油に向かう中、ファンヒーターのランプは赤く点滅し続けていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。

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