※この作品はR-18です。

二次元ヒロイン詰めあわせ - 多重クロスハーレム -   作:みゆ_ハーメルン

10 / 10
・初心者チーム

ギターボーカル:喜多郁代(『ぼっち・ざ・ろっく!』)
ギター:千早愛音(『BanG Dream! It's MyGO!!!!!』)
ベース:広町七深(『BanG Dream! Morfonication』)
キーボード:高咲侑(『ラブライブ! 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』)※作曲
ドラム:伊地知虹夏(『ぼっち・ざ・ろっく!』)

・熟練者チーム

ギターボーカル:新田たまき(『ふつうの軽音部』)
ギター:氷堂美智留(『冴えない彼女の育てかた』)※作曲
ベース:秋山澪(『けいおん!』)
キーボード:白金燐子(『BanG Dream!』)
ドラム:黒鉄音羽(『ロックは淑女の嗜みでして』)

みなさんの理想のクロスオーバーハーレムバンドはどのようなパート編成でしょう。
『FGO』の「理想のクラス編成」でセイバーとランサーが渋滞するような困難があります。
理想のパート編成ができたかたは、ぜひ活動報告のほうで御教示ください。


・読者応募企画「マキマが勝ってるよ! 今すぐ投票 カフカを助けて!」のコーナー

 作中ではマキマ(ストーリー)がカフカ(長身巨乳巨尻ハーレムの物量作戦)に勝っています。
 ソシャゲーの中華帝国主義への抵抗の意味もあったのですが、『鳴潮』でさすがに降伏しました。所詮は倭奴です。
 そこで、みなさんの長身巨乳巨尻の推しを教えてください。私はアルレッキーノ(『原神』)とザンニー(『鳴潮』)です。
 なお、私が個人的に参考にするだけで、とくに更新内容には反映しません。
 ぜひ御応募ください(https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=325301&uid=320323)。


第10話 大ガールズバンド時代(アマ編)

 

 音楽室の壁は白い多孔質の吸音材だ。床はタイルカーペットが敷かれている。部屋の片隅にあるグランドピアノが場所を取っている。

 グランドピアノの近くの空いた場所に、5人の少女が集まっている。成形プラスチックの椅子を持ってきて、円を形づくっている。

 少女たちはバンドの練習の休憩中だった。

 

 喜多郁代(『ぼっち・ざ・ろっく!』)はギブソンのギターを膝に置いていた。

「サビのパートのコード、もっと簡単にならない? いまの曲も良いけど、ほら、弾き語りみたいなのも聞かせるじゃない」

 喜多はセミロングの髪で、ハーフサイドポニーに結っている。パッチリした、二重の大きな目をしている。

 制服はベージュ色のセーラー服だ。プリーツスカートをミニに裾上げしている。

 

 千早愛音(『BanG Dream! It's MyGO!!!!!』)が抗議の声をあげる。ESPのギターを足のあいだに置いている。

「え〜? でも、激しい曲をジャジャジャーン! って弾くのがカッコいいんじゃん」

 愛音はアッシュピンクのロングヘアだ。大きい円(つぶ)らな目をしている。わずかに開いた口が無心なように見える。

 制服は灰色のブレザーだ。

 

 伊地知虹夏(『ぼっち・ざ・ろっく!』)が愛音に白々とした目を向ける。

「ジャジャジャーン! でカッコいいのは、だいたい即興(アドリブ)だよ。愛音ちゃん」

 虹夏は小柄だ。長い髪をサイドポニーテールに結っている。大きな明るい目をしているが、表情は落着いている。

 体格に見合わずドラムのパートだ。

 制服は黒のスクールベスト、赤のリボンだ。

 

 高咲侑(『ラブライブ! 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』)が両手を握りしめる。

「うんうん! メロディアスなのもいいし、リリカルなのもいいよね。だったら、リズムは変えないでコードを簡単なものにしようか。アコギみたいな音色になるかも」

 侑も小柄だ。ショートヘアを短いツインテールにしている。インナーカラーで毛先だけ染めている。童顔で、落着いた半眼をしている。

 キーボードのパートで、作曲も担当している。

 制服は薄いブルーのシャツで、リボンタイを結んでいる。

 

 広町七深(『BanG Dream! Morfonication』)はESPのベースを椅子の脇に置いている。のほほんとした口調で言う。

「でも、喜多ちゃんがコードを簡単にしてほしいのは、練習したくないだけでしょ〜?」

「も〜! 本当のことを言わないでよ〜!」

 笑いながら、喜多が怒った振りをする。

 七深はセミロングの髪をハーフサイドツインにしている。垂れがちの柔和な目をしている。

 制服はワンピースのセーラー服だ。落着いた群青色をしている。

 

「あ。でも、やっぱりエモい曲もやりたいな」と、喜多。

「そうしたら、ギターがますます目立たなくなっちゃうよ〜。ギタボはいーたんに譲ったんだから。せめて華麗なギターテクで魅せる場所をくれないと」と、愛音が胸を叩く。

「喜多ちゃんも愛音ちゃんも、そういうことを言うのは、いまの曲が弾けるようになってからにしてよ」と、虹夏が呆れたように言う。

「でもでも! 喜多ちゃんのエモい歌も聞いてみたいよね!」侑が目を輝かせる。「ってことは、喜多ちゃんのギターソロで、テンポを落として、残響(リバーブ)を効かせて。メロディは分散和音(アルペジオ)が良いよね。でも、愛音ちゃんのギターテクも見てみたいしな〜。どっちが良いか、迷っちゃうよ〜」

 侑は顔を上気させていた。侑は自身もキーボードのパートを務めているが、作曲家で、メンバーへの愛着が強かった。

「やるならハードコアだよね」と、愛音。

「いいえ、エモい曲よ」と、喜多。

「アハハ〜。音楽性の違いで解散するのは、時期尚早かな〜」と、七深。

 

 喜多たちは軽音楽のバンドを結成していた。月末に開催される「アオハルガールズロックフェス」に出場するためだ。一般応募だが、出場資格は高校生以下で女子であることだ。

 この高校は男子部、女子部とも生徒は450人ほどだ。大会への出場希望について、掲示板で連絡交換し、喜多と愛音が出会った。残りのメンバーはそれぞれの人脈による。喜多も愛音も社交的だ。

 出場への応募で届けでたバンド名は「愛に言(ゆ)うな!」だ。愛音、郁代、虹夏、侑、七深の頭文字をとった。

 喜多と愛音を始めとして、全員が明るいギャルだ。比較的、落着きのある虹夏がリーダーを務めている。しかも、全員がキレイ系よりカワイイ系の顔立ちだ。その場は甘い香りがしそうな雰囲気だった。

 

「勇太くんもハードコアのほうが良いよね」

 愛音が水を向ける。

「ブヒッ!? そッ、そうデプねえ…」

 三宅勇太は慌てた。なにも考えていなく、答えられなかった。

 勇太は中年で短身巨躯(チビデブ)の男だ。愛音たち、若い少女たちのあいだでは異物でしかなかった。

「僕も愛音ちゃんの言うみたいな曲のほうが良いデプゥ! ブヒヒ!」

 勇太はくぐもった笑声をあげてごまかした。

「ほら〜。勇太くんもハードコアが良いって」

 愛音が勝ち誇る。

「え〜。エモい曲のほうが良いわよね」

 喜多がギターを抱えあげ、爪弾く。叙情的な旋律(メロディ)だ。

「ブヒッ。それも良いかもしれないデプね。ブヒヒ!」

 付和雷同に勇太は言った。

「そんな〜。じゃあ、勇太くんはどんな曲が好き? 私は〜」

 愛音が視線を空中にさまよわせる。呆けたような表情だ。そして、いくつかバンドの名前を挙げる。いずれも有名だったが、勇太は知らなかった。勇太は無学無芸だ。

 音楽ファンのあいだでは、どれだけバンドや曲を知っているかということが優劣を決める。愛音はとくに音楽ファンでもなく、そうした競争意識もない。だが、勇太は一方的に屈辱感をおぼえた。もともと劣等感が強いのだ。

 しかも、相手が年下の若い少女で、勇太はなおさら対抗意識を持ちやすかった。虚栄心で、返答をごまかす。

「ぼッ、僕の好きな曲は、言っても愛音ちゃんには分からないデプかね。ブヒヒッ!」

「そっか〜」

 残念そうに愛音が眉を下げる。

 喜多が目を見開き、勇太のほうに体を乗りだす。

「勇太くんの好きな曲、私は知りたいわ!」

「ブヒッ!?」

 勇太は悲鳴をあげた。

 同じ社交的な性格でも、愛音と喜多は異なる。愛音は人間関係の間合いを見極め、避けられる気配を察したら、すぐに退く。対して、喜多は最初に踏みこみ、そこで人間関係の間合いを見計らう。つまり、喜多は面識が浅くてもグイグイいった。

「ねえ、隠さないで教えて」

「ブッ、ブヒィ…」

 懇請され、勇太は返答に窮した。苦心しつつ答える。

「ウッーウッーウマウマとか、のまネコとかデプかねえ」

 勇太は無学無芸だ。かつてインターネットで流行した曲くらいしか知らなかった。しかも、すでに時代遅れになっている。勇太は冷汗をかいた。

 喜多は目を輝かせた。

「どんな曲? はじめて聞いたわ!」

 愛音がスマートフォンをタップする。

「あッ。Spotifyで出てきた! 曲名は違ったけど、検索で引っかかったよ〜!」

「スピーカーで再生して!」

 喜多と愛音は勇太とは世代が異なるため、まったく新鮮そうだった。

「ブヒヒッ」

 喜多たちの反応を見て、勇太は不安から一転し、得意になった。

 曲が流れ、侑が頭でリズムをとる。

「うん。良い曲!」

 虹夏が横目で勇太を見る。半眼で、口元に笑みを浮かべている。

「へー。『Caramelldansen』か。これ、ずっと流行ってるよね」

「勇太くんが好きなのも、納得だな〜。歌詞は分からないけど、耳に残るよね〜」

 七深が微笑してうなずく。

 喜多がきらめく目を勇太に向ける。

「素敵な曲を教えてくれてありがとう!」

「そッ、それほどでもないデプ! ブヒヒッ!」

 調子づき、勇太はさらに言葉を重ねた。

「あとはオレンジレンジとかミスチルとかも好きデプねえ。ブヒヒ!」

 言うまでもなく、アニメのオープニングの主題歌として知ったのだ。

 愛音が声を高める。

「うわ〜! 私も超好き〜! 勇太くんと好きな曲が同じなんて、感激〜!」

「勇太くんはミスチルでどの曲が好き? 私は『HANABI』! すごい名曲よね!」

 喜多が興奮したように話しかける。

「ブヒッ、そうデプねえ」

 美少女たちに詰めよられ、勇太は相好を崩した。

 つまり、勇太は喜多たちの知らない曲を挙げても、知っている曲を挙げても讃えられたのだった。

 

 喜多たちはバンドの練習を再開した。何度か失敗した後、通しでの演奏を終える。

 呼吸を整え、喜多が勇太に尋ねる。

「勇太くん、どうだった?」

 名目上、勇太は喜多たちのバンドに参加している。若い少女たちのあいだに、1人だけ中年男性が混じっているため、違和感が甚だしい。

 勇太は無芸無能だ。器楽などできるはずがない。音ゲーですらできない。ソーシャルゲームの音ゲーに癇癪を起こしたほどだ。勇太にできる遊戯は、ソーシャルゲームのガチャを引くことが精々だった。つまり、ボタンを押すだけだ。

 勇太はプロデューサーという役割(パート)でバンドに参加していた。

「そうデプねえ。なんか、愛音ちゃんが巧くなかった気がするデプゥ! もっと練習するデプよ!」

「はい!」

 真剣な表情で愛音がうなずく。

「他のみんなももっと練習するデプゥ!」

「はい!」

 全員が唱和する。

 勇太に演奏の良否など分からない。ただ練習しろと言うだけだ。無論、そのような無内容な指示に意味はない。いま愛音を名指ししたのも、ただの思いつきだ。だが、喜多たちは勇太の指導を真剣に受けとめていた。

 ギターのストラップの位置を直し、愛音が息をつく。

「ふゥ。やっぱBメロかな。次に合わせる前に個人練しなきゃ」

 喜多がうなずく。

「やっぱり、勇太くんにバンドに入ってもらって良かったわね。勇太くんがいるおかげで、やっと形になってきたもの」

 そもそも演奏の出来は日によって変わるものだ。不調なときの次は、ほぼ好調になる。そのため、不調なときに叱れば、そのおかげで改善したように見える。ただ練習を増やすように言うだけの指導は無意味だ。だが、少女たちは勇太に恩顧を感じていた。

 しかも、練習を増やしすぎ、過労になれば、また勇太が止める。そうして、勇太は二重に信望を得ていた。

 

「楽器、今日はこのくらいにしておく?」

 虹夏がメンバーたちに尋ねる。

「だね〜。疲れた〜」

 愛音が大きく伸びをする。

 窓外では、青空にわずかに朱が差している。

 喜多たちが楽器をギターケースに収(しま)う。虹夏と侑も、借物のドラムセットと電子ピアノを片づけた。

 愛音が片手を上げる。

「は〜い! じゃあ、ミーティングをやるよ〜!」

 

 音楽室の白板(ホワイトボード)の前に勇太たちが集まる。

「はい。勇太くん、座って」愛音が言う。

 勇太は白板の下に、壁に背を着けて座った。

 勇太を挟むようにして、喜多たちも横並びに座る。勇太の左右に喜多と愛音、その隣に侑と虹夏、七深という並びだ。

 喜多が顔を横向きにして、勇太を唇を重ねる。唇を触れあわせるだけから、チュッ♡ チュッ♡ と、軽い音が鳴るまでする。体を寄せあっているため狭く、喜多は三角座りでいる。さらに、唇のあいだから舌を差しあう。

 無言のまま、時間を見計らい、喜多が口を離す。次いで、勇太が反対を向く。愛音が顔を寄せ、唇を重ねる。舌を絡めあう。愛音は横座りしていて、勇太のほうに首を伸ばすため、足を崩していた。

 虹夏、侑、七深の残る3人も順番を待っている。放課後の遅い時間で、校舎は静かだ。音楽室は時間から隔絶されたようだ。そこにキスのかすかな水音だけが響き、雰囲気は隠微だった。

 

 発端は愛音だった。その日、愛音はビジネス書を持ってきていた。流行に影響されやすい性格だ。普段はコンタクトだが、そのときは黒縁の眼鏡をかけていた。

「本で読んだんだけど、ミーティングはアクティビティをしながらやると、チームの結束力が高まるんだって。一流企業で取りいれてるところも多いんだって〜。私たちもやろうよ〜」

「アクティビティ、って何を?」と、喜多。

「え〜と。ジョギングとか」愛音が本に目を落とす。

「それはちょっとハードワークすぎるかな〜」と、七深。

 愛音は発案したことに固執した。思いついて声をあげる。

「あ、そうだ! じゃあ、勇太くんとエッチするとか!」

 そうして、練習のあとに喜多たちは勇太とセックスすることになった。

 

 虹夏、侑、七深と勇太は順番にキスをした。

 ふたたび愛音と座ったまま抱きあう。勇太は愛音の制服のシャツの下に手を入れた。すべらかな素肌の感触が伝わる。そのまま手を上げ、ブラジャーの下に手を潜りこませる。乳房の柔肉を揉む。

「ブヒヒッ」

 勇太は不気味な笑声をあげた。

「ふッ…♡ んッ…♡」

 口を閉じつつ、愛音は嬌声を洩らした。

「喜多ちゃんたちもくるデプゥ!」

 勇太が呼びかける。体を疼かせる愛音のことは放置する。

 喜多、虹夏、侑、七深と抱きあい、それぞれの体を手探る。制服の中に手を入れ、瑞々しい肌を擦(さす)る。プリーツスカートの折目ごしに、尻を撫でる。

 このなかでは愛音と七深の体格が平均的、七深がやや胸の肉付きが良いくらいだ。他は小柄だ。

 だが、バンドの練習で日々を重ねるうちに、感情的な紐帯が生まれている。しかも、喜多たちは若い少女で、近くにいるだけで高揚感を覚える。日々、身近にいて、自然に性的に感じている。そのため、勇太の興奮はひとしおだった。

 

「ブヒヒッ。そろそろ挿れるデプよ」

 自分の都合で言う。

「うん。分かった♡」

 顔を上気させつつ、愛音がスカートの下からショーツを抜く。

 勇太は床に座ったままだ。愛音が勇太の腰にまたがる。腰を落とし、陰茎を自らの陰裂に導く。正座するように腰を下ろし、わずかに上下させる。

「あッ…♡ はッ…♡」

 小口を開け、犬歯を覗かせつつ、喘ぎをあげる。勇太は愛音の濡れた膣腔の感触を堪能した。

「ブヒヒ。もういいデプよ」

「うん…」

 この目的はあくまでコミュニケーションで、セックスそれ自体ではない。名残惜しそうにしつつ、愛音は腰を上げ、陰茎を抜いた。性感は高まりつつ、絶頂までは距離があり、欲求不満だ。

「次は私かな」

 同様に、ショーツだけを脱ぎ、虹夏が勇太にまたがる。日常では苦言することも多いが、陰茎を挿れられると、大人しくなる。勇太と抱きあい、小柄な体を密着させる。腰をわずかに動かす。ポニーテールにまとめられた長い髪が、サラサラと勇太の耳元で鳴った。

「あッ…♡ んッ…♡」

 甘い吐息を洩らす。

 やはり、同様に短い性交だけで、すぐ交代する。侑、七深と交代していく。

「もう。待ったわよ♡」

 喜多が甘えるように言う。勇太の腰にまたがり、陰茎を挿れさせる。正座で足を広げたような姿勢で、腰を弾ませる。

「あッ♡ あッ♡」

 コミュニケーションという名目に従い、愛音たちは体を接触させることを主にしてきた。それより自由な動きだ。律動的(リズミカル)に腰を浮かせ、膣道で陰茎を感取する。

 愛音たちは短時間で交代させられたが、勇太は性交を続けている。射精感が込みあげていた。

「ブヒッ。もう射精(で)るデプ!」

「喜多ちゃん、退いてくれる?」

 世話を焼くように、虹夏が言う。

 喜多が膝を着き、陰茎を抜く。喜多が退(しりぞ)くと、虹夏は伏せ、陰茎を咥えた。メンバーたちの愛液で汚れているが、意に介さない。

 勇太は虹夏の口内に射精した。

「んんッ♡」

 虹夏は頬を精液で膨らませた。小さな口内が満杯になる。そうしているあいだも、片手で勇太の陰嚢を揉み、射精を促した。ようやく射精が終わると、精液をすべて嚥下した。

「ぷはッ♡」

 口を離し、陰茎に付着した精液を、舌で拭う。それから体を起こした。

「んッ♡」

 虹夏は拳で口を拭った。

「にじっち、ありがとう〜。膣内(なか)で出されると、垂れてきちゃうもんね。勇太くんのだからいいけど、パンツを洗うの大変だし」と、愛音。

「ブヒィ。満足したデプ」

 勇太は太った下半身にズボンを履きなおした。射精し、1人だけ快適そうだ。

「今日の練習も捗ったデプね。ブヒヒ」

 言わずもがな、勇太が今日したことは、喜多たちとセックスしたことだけだ。

 すでに窓外は暗くなっている。勇太の言葉を契機に、喜多たちは帰宅した。

 

 昼休みも喜多たちは音楽室に来ている。本格的な練習はしないが、この日は、合わせて通しで演奏した。

「いい感じだね。勇太くんはどう思う?」ドラムセット用の小椅子に座ったまま、喜多が尋ねる。

「ブヒッ。ちゃんと弾けてるデプゥ!」

 勇太に演奏の巧拙は分からない。どう演奏するかということは理解の埒外だ。演奏できていれば巧いという判断しかない。だが、勇太の承認を得て、喜多たちは歓声をあげた。

「大会まであと1週間あるし、あとはこの調子を保っていければいいかな」喜多が言う。

 愛音が手をあげる。

「提案! なら、ひと区切りってことで、今日は遊びにいかない?」

「もう、すぐサボろうとするんだから」

「いいじゃん。慰労会だよ」

 喜多たちが愛音に同調し、放課後は遊びに行くことに決まる。

 座学のための机と椅子に移り、会話を続ける。

「どこに行く? カフェとかが良いな〜。新規開拓したいし」と、愛音。

「ゲーセンに行かない? みんなでプリ撮りましょうよ」と、喜多。

「う〜ん。ゲーセンか〜」

 愛音は返事を渋った。愛音がカフェを提案したことには、SNSにメンバーでいる写真を投稿するという下心もあった。SNSに熱中しているのは喜多も同じだが、喜多が日常の楽しさを投稿するのに対し、愛音は投稿を承認してもらわなければ、十分に楽しめないという違いがあった。プリクラを撮ることにも、愛音はそれほど魅力を感じていなかった。

「ショッピングモールとか、オシャレなカフェがあって、ゲーセンも併設されてるところを調べてみるね」

 侑がスマートフォンをタッチする。声が浮きたっている。

「勇太くんはどこか行きたいところはある?」喜多が尋ねる。

「ブヒッ」

 勇太は悲鳴をあげた。喜多たちは明朗快活だ。若い女性の性分で、相談するだけで、会話は勢いづいていた。そうした勢いに、勇太は黙っているしかなかった。もともと小心翼翼としている。

「ブッ、ブヒッ。僕は任せるデプゥ! 喜多ちゃんたちが決めればいいデプゥ!」

「そんなこと言わないで。勇太くんの意見も聞かせて?」喜多がきらめく目を向ける。

「そうだよ〜。なんでも言ってみればいいんだからさ〜」と、七深。

「ブッ、ブヒィ。ぼッ、僕、ボーリングに行きたいデプゥ」

「うわ〜! すっごく楽しそうじゃん!」愛音が華やいだ声をあげる。

「そうね。せっかくなんだから、ちゃんと遊びたいわね」と、喜多。

「ブヒヒッ!」

 少女たちに褒められ、勇太は得意になった。少女たちの集団で、独りだけ性格が暗いものを引きたてるさまそのものだ。だが、勇太は肥満体の中年男性で、少女たちに世話されているすがたは不気味だった。

 放課後は勇太の提案どおり、アミューズメント施設に行った。ボウリングを遊んだあと、その流れでカラオケ店に入る。

 カラオケ店の個室は手狭で、ソファが四囲している。そのあいだにテーブルがあり、室内を移動することもままならない。喜多たちは三々五々、席に着いた。室内は薄暗い。扉の曇ガラス越しに、廊下が明るく見える。

 勇太は長辺のソファに座った。虹夏と侑が挟む並びだ。

 虹夏がデンモクを持ち、勇太をふり仰ぐ。

「勇太くんはなに歌う?」

 愛音が声をあげる。「うん! 私も勇太くんの歌、聞きたい〜!」

 喜多たちが追従する。喜多たちのあいだで勇太は愛玩される立場だ。喜多たちのなかで、勇太は独りだけ受身のため、自然とそうなる。無論、勇太は肥満体の中年男性で、そうした関係は不釣りあいだった。

 しかも、それだけに留まらない。

「ブヒッ。まだ気分じゃないから、僕はあとで歌うデプゥ!」

 勇太は侑の矮躯を膝に乗せていた。背中から抱きしめ、隠れるようにする。

「ブヒヒ」

 後ろから侑の薄い胸を手探る。

「じゃあ、広町が一番乗りしちゃうね〜」

 七深が曲を入れる。場を盛りあげるため、あえて先陣を切った。部屋の最奥の短辺にいる。モニターの横の位置だ。

 喜多たちの歌を聞きながら、勇太は侑の矮躯を抱きしめ、首筋や、ツインテールにしていることによる、後頭部の髪の分目を嗅いだ。侑が歌うときも膝に乗せつづけた。

 愛玩されるような立場なら、性欲を向けることは許されない。それが人間関係の力学だ。だが、勇太は喜多たちに自由に性的接触(セクハラ)をしていた。

 狭い室内で、歌っている虹夏の尻を揉んだり、七深に抱きついたりした。喜多と愛音は対面の長辺にいるため、勇太の性的接触(セクハラ)を免れていた。性格もあり、主として喜多と愛音が歌った。

 喜多の歌を背景音楽に、勇太が虹夏を犯す。虹夏はソファに両手と両膝を着いていた。スカートを捲りあげ、小ぶりな尻に腰を叩きつける。勇太も短身だが、巨躯のため、小柄な虹夏がますます小さく見える。

「あッ♡ あッ♡ あッ♡ あッ♡」

 ミラーボールの回転する光点のもと、虹夏が嬌声をあげる。勇太は虹夏に膣内射精した。

 続いて、背面座位で侑を犯す。

 喜多が連続で曲を歌った。お調子者らしく、愛音がタンバリンを叩く。だが、喜多の歌か、侑の「あッ♡ あッ♡」というリズミカルな喘ぎに合いの手を入れたのか、判然としなかった。やはり勇太は侑に膣内射精した。

「お待たせしました〜」

 カラオケの店員が注文のピザを持ってくる。

 勇太はピザで栄養補給した。マイクを持つ。下ネタで有名な『金太の大冒険』を熱唱する。痴態と言うほかない。だが、勇太の足下では喜多と愛音が膝を着き、ダブルフェラチオしていた。勇太が歌詞の「キンタマ」を連呼するあいだ、喜多が陰茎を咥え、愛音が皺だらけの陰嚢を吸いたてる。

 個室の予約はたびたび延長した。何度目かの期限が来る。テーブルの上で、グラスの中の氷は溶け、崩れている。そのころには、勇太は正常位で七深を犯していた。仰向けになった七深の上に、スカートが捲れあがっている。勇太は七深にも膣内射精した。

 個室を後にするころには、セックスによる疲労感を勇太は覚えていた。

 侑が受付に向かう。

「まとめて払っておくね。あとで割勘してくれればいいから」

「ありがとう〜。ゆうゆう〜」と、愛音。

 喜多が勇太に言う。「ここは出させて。勇太くんにはお世話になってるもの」

「あ。それなら、勇太くんのぶんも割勘にしよ」

 虹夏と七深もうなずく。

「ブヒヒ」

 勇太は学校での保護者である入須冬実や火々里綾火から小遣いを貰っている。そもそも、勇太は無尽蔵の財源を与えられている。だが、少女たちに奢られるということが幸福感をもたらした。

 

 アミューズメント施設を出ると、太陽は没し、町並みは闇中にあった。夜景にギターケースを担いだ喜多たちの姿は、いかにも青春然としていた。

「ねえ。お腹空いちゃった。なにか食べていかない?」と、虹夏。

「いいね! みんなでお夕飯!」侑が声を弾ませる。

「みんな希望ある?」と、愛音。

「私はとくに思いつかないな〜」と、喜多。

「ま〜、適当に見つけたところに入ればいいでしょ〜」と、七深。

 夜闇に紅燈を出す中華屋に行きあたる。喜多たちは店に入った。

 壁に手書きの品書きを貼る、鄙(ひな)びた町中華だ。客はいない。喜多たちはカウンター席に横並びに座った。

「じゃあ、ラーメン6つ」

 顔を見合わせ、虹夏がまとめて注文する。

 すぐに丼が並ぶ。醤油スープに黄色いちぢれ麺で、チャーシューやメンマが乗った、型どおりの町中華のラーメンだ。

 七深がラーメンに七味を大量に注ぐ。

「うわ。そんなにかけて辛くない? ななみん」と、愛音。

「辛いよ〜。広町は辛党だから〜」

 なお、この店は外見は鄙びた町中華だが、ラーメンはコシのある自家製麺、醤油スープはブレンドで、具のチャーシューや半熟卵は手数がかかっている。この都市は事実上の計画経済が敷かれている。

 勇太が愛音に抗議する。

「ブヒィ! 僕もあだ名で呼んでほしいデプゥ!」

「え〜? だって、勇太くんは勇太くんだよ」

 愛音は社交的だが、人の機微には敏感だ。軽々に人間関係の距離を詰めることはない。信頼していなければ、バンドのメンバーをあだ名で呼ぶこともなかっただろう。

「でも、勇太くんのことも他のみんなと同じように考えてるからね。《愛に言(ゆ)うな!》のエクスクラメーションマークは、勇太くんのことのつもりだもん」

「ブヒィ! 愛音ちゃん!」

 勇太がむせび泣く。

「僕、こんな青春を送ってみたかったんデプゥ! 夢が適ったデプゥ!」

 美少女たちとハーレムでセックスする日々を青春と称するのは意味不明だが、勇太はそう認識していた。

 喜多が勇太の肥満体の背中を擦る。

「ほら、泣かないで。ラーメン伸びちゃうわよ」

「ブヒィ…」

 中華屋の蛍光灯のもとで、勇太たちは和気藹々と過ごした。

 

  ♡♡♡

 

 その日、喜多たちが音楽室にいくと、数人の女子生徒が楽器を携えていた。

「こんにちは! たまき先輩!」

 元気よく喜多が挨拶する。

「あ〜! 氷堂さんも。新田さんとバンド組んでるなんて、聞いたことなかったけど、もしかして先輩たちもアオハルガールズロックフェスに出場するんですか?」

 と、愛音。相手の大半が上級生で、喜多たちは敬語を使った。

 軽音楽を通じて顔見知りだ。立ち話が始まる。そうしたなか、恐縮したように侑が言う。

「すみません。音楽室は私たちが使用許可をもらっているんです」

 新田たまき(『ふつうの軽音部』)は明るい目で喜多たちを見渡した。

「もしかして、アオハルガールズロックフェスに向けての練習?」

 たまきはショートボブの髪型だ。円(つぶ)らな大きな目をしている。鼻は小造りで、かわいらしい顔をしている。

 制服はブレザーだ。背はやや低いが、胸は大きい。制服の胸元に量感がある。

「そうなんです! 先輩たちと対バンなんて、緊張しちゃいますよ〜!」

 喜多は胸元で拳を固めた。

「カバー? オリジナル?」

 氷堂美智留(『冴えない彼女の育てかた』)が尋ねる。

 セミロングの髪をウルフカットにしている。吊りがちの大きな目で、眼差しに鋭気がある。

 身長173センチで上背がある。すらりとした背丈で、胸も大きい。白いブレザーの制服だ。スカートをミニに詰めて、長い足を晒している。

「あッ、はい。一応、オリジナルで…」

 愛音がスクールバッグから楽譜の入ったクリアファイルを取りだすと、美智留は奪った。

「ちょっと貸してね」

 無言で譜面に目を通す。

 気詰まりな沈黙を破るように、秋山澪(『けいおん!』)が言う。

「オリジナル曲なんてやるな。みんなで相談して作ったのか?」

 腰まである黒髪の美少女だ。大きな切長の目をしている。

 紺のブレザーの制服を着て、リボンタイを締めている。スタイルが良く、胸が大きい。

「いえいえ〜。ほとんど侑ちゃんひとりのお手柄ですよ〜」と、七深。

「演奏もされるんですよね…? キーボードのパートでしょうか。私もキーボードで… あ、作曲はできないんですけど…」

 白金燐子(『BanG Dream!』)が侑に目を向ける。声が小さい。

 長い黒髪を背中まで伸ばしている。前髪はまっすぐに切りそろえている。前髪の下で、伏目がちにしている。

 ワンピースのセーラー服を着ている。肩を窄め、背を丸めている。それでも浮きあがるほど胸が大きい。

 侑は照れたように頬を掻く。

「いや〜。私もまだ始めたばっかりですよ」

「あら。作曲だからドラムではないというのは偏見ですわ。ドラムは深いメロディを奏でますのよ」

 黒鉄音羽(『ロックは淑女の嗜みでして』)が楚々として言う。

 美智留に並ぶほど上背がある。それでいて、長い黒髪が股下まである。鼻筋の通った、気品のある顔立ちをしている。

 白い制服を着ている。スカートの裳裾は踝(くるぶし)まである。胸回りが大きい。

「そうですわね?」虹夏に目を向ける。

「さあ、どうですかね」

 虹夏は淡々と答えた。論争には加わらないという態度だ。

 

「勇太くんも喜多ちゃんたちのバンドに入ってたんだ。勇太くんがバンドをやるって知ってたら、絶対に誘ったのに」と、たまき。

「ブヒブヒ」

 勇太は鼻を鳴らした。たまきたちは上級生で、上背のあるものも多い。短身の勇太より頭1つ身長が高い。喜多たちがかわいいのに対し、たまきたちは格好よく美しい。そうした美少女たちに囲まれ、勇太は上機嫌になった。

 

 美智留は楽譜を仲間たちに回覧した。喜多たちに尋ねる。

「これ、人数分ある?」

「ありますけど…」

 侑が自分のスクールバッグからクリアファイルを出す。愛音が持っていたものはタブ譜だ。全パートの楽譜が書かれた五線譜を、侑は2部持っていた。

 さらに、喜多が自分の楽譜を出す。

 たまきは喜多にスマートフォンを差しだした。

「これで撮ってくれる?」

「あ、はい…」

 要領を得ないまま、喜多は受けとった。

 たまきたちは位置に着き、楽器を準備した。ギターのストラップを直す。譜面台に楽譜を置いている。暗譜したらしく、美智留は何も前にしていない。

 たまきはピックで弦を掻鳴らした。重低音が室内に響きわたる。喜多たちはおし黙った。

 音羽がスティックを打ちあわせ、拍子を合わせる。

 美智留たちは喜多たちの曲を演奏した。たまきがギターを弾きつつ歌う。喜多たちは絶句した。楽譜を見たばかりにもかかわらず、喜多たちよりはるかに巧みだ。たまきの歌でさえ、音程と押韻は喜多より正確だった。

 演奏が終わったあとも、喜多たちは言葉を告げずにいた。

 たまきが喜多からスマートフォンを受けとり、録画を止める。

 

 圧倒されたままの喜多に、たまきは言った。

「単刀直入に言うね。アオハルガールズロックフェスへの出場を辞退してほしいんだ」

「え…」

「ああ。まちがえた」たまきは明るい笑みを浮かべた。「勇太くんをうちのバンドのメンバーに譲ってほしいんだ。そのあとは好きにして。フェスで対バンできたら嬉しいな」

 虚を突かれ、黙っていたが、喜多は必死に言った。

「そッ、そんなことできるはずありません! 勇太くんはうちで一番重要なプロデューサーのパートなんですよ! フェスまであと1週間もないし… 一番重要なパートを抜かして、どうすればいいんですか!」

「そ… そうですよ! 急にきて、なに言ってるんですか!」

 愛音が加勢する。

 たまきはスマートフォンの画面を見せた。

「悪いけど、交渉の余地はないんだ。もし断ったら、この動画をSNSに投稿する。さっきの曲はまだ発表してないんでしょ? あなたたちは先輩のオリジナル曲のパクリでフェスに出場することになる」

「なに言ってるんですか! 侑ちゃんが作ってくれた曲ですよ!」

「そうだね。けど、誰が信じるかな」

 喜多は悔しげに黙った。演奏技術の差は歴然としている。

「でも〜、そうなったら広町たちだってフェスの運営に訴えますよ。先輩たちも出場できなくなるかもしれません。そうしたら、元も子もないんじゃないですか〜?」

 七深が言う。安穏とした声にもかかわらず、芯のある口調だ。

「そうだね。だから、素直に勇太くんを譲ってほしい。共倒れは嫌でしょう?」

 

 喜多は目に涙を滲ませた。

「酷い… どうしてこんな…」

「それはね。あなたたちが下手だから」

 たまきは端的に言った。

「勇太くんみたいな才能の持主を、あなたたちみたいな仲良しクラブのバンドに埋もれさせたくないの」

「移籍して、そんな簡単にうまくいきますかね」

 虹夏が冷ややかに言う。

「勇太さんのような稀有のプレイヤーを迎えいれることができるのです。私たちが合わせますわ」音羽が答える。

 愛音がたまきに詰めよる。涙ぐむ喜多とのあいだに入る。

「でも、バンドをやるのって、音楽のためだけじゃないと思います! 楽しくなかったら誰もやりませんよ!」

「そういうことは、巧いひとが言わないと説得力がないよね」美智留が言う。

 たまきは喜多たちに向きなおった。

「分かるよ… 音楽を始めるのって、現実から逃げたいときだもんね。胸が大きくて人から見られたり、かわいいからってその気もないのに言いよられたり… でも、バンドを始めたら、ますますそうやって嫉妬したりされたりする。だから、私たちは才能に賭けるしかないんだよ」

 喜多たちは粛然とした。音楽活動をおこなうものが、たまきの言を否定できるはずがなかった。

 

 喜多たちは涙ぐみ、勇太を送りだした。

「私たち、勇太くんがいなくても、かならずやってみせるわ!」と、喜多。

「次に会うときは、フェスのステージだね!」と、愛音。

 喜多たちに感化され、勇太も自然と感涙していた。

「ブヒィ! 僕も新しいバンドでがんばるデプゥ!」

 

 たまきたちは燐子の家へ行った。

 この都市は事実上の計画経済が敷かれている。住宅供給も、家族に割当てられるのは、シチュエーションを再現するためだけだ。高校の女子生徒も、もっぱら集合住宅に独居している。だが、燐子は自宅にグランドピアノを備えるため、戸建てを割当てられていた。

 居間は壁がなく、広々としている。庭に出る窓から日が差している。開放的だ。グランドピアノ、さらに、音羽が持ちこんだドラムセットが置かれている。居住用の住宅でありながら、音楽スタジオのようだった。

 広い空間に、孤立してソファが置かれている。そこに長髪の少女が座っていた。

「あ。たまきちゃん、おかえりー」

「交渉が成立しました。そに子さん」

 すーぱーそに子だ。長いピンク色の髪が背中まで伸びている。童顔で目が丸い。

 ショートパンツにシャツ、パーカーというラフな服装だ。装身具のようにヘッドフォンを首に着けている。

 胸が巨大で、シャツの下にボールを入れたようだ。胸の高さでパーカーの襟が開いてしまっている。

 たまきが勇太に紹介する。

「そに子さんは大学生だからアオハルガールズロックフェスには出場できないけど、アドバイスのために来てもらったんだ」

 そに子が手を振る。ギターを抱えていて、コードがアンプを経由し、ヘッドフォンに繋がっている。いままで独りで弾いていたらしい。

 

 たまきは勇太に向きなおった。美智留たち、他のメンバーがその後ろに並ぶ。たまきたちは顔を見合わせた。

「あらためて、一度ちゃんと挨拶しておこうか」

 勇太に向かい、全員が最敬礼する。

「どうか、私たちのバンド《パイパイデカブラ倶楽部》を御指導御鞭撻ください!♡」

 たまきたちはその場で脱衣した。全員の裸体が露わになる。5人とも胸が豊かだ。

 フローリングの床に正座する。勇太に向かい、三指を着き、低頭する。

「よろしくお願いします!♡」

 勇太は展開に驚いたが、巨乳の美少女たちに全裸で土下座され、優越感が湧きあがった。

「ブヒヒ。いいデプよ」

 

 たまきが土下座から顔を上げる。

「私たちなりの練習方法を考えてきたので、どうか御覧ください♡」

 そに子がソファの隣をポンポンと叩く。

「一緒に座って見よ♡」

「ブヒヒッ。そうデプね」

 

 たまきたちはギターの弦(ワイヤー)を持ちだした。たまき、美智留、澪の3人が取る。それぞれ自身の乳首に結び、錘をぶら下げる。左右ともだ。錘は重量があるらしく、弦はピンと張っている。たまきたちの乳房は大きく、前に迫りだしている。それだけ強く下に引いたら垂れそうなものだが、乳房は張りがあり、形を保っている。

 さらに、たまきたちは陰裂の肉芽に弦を結んだ。その両端を、左右の足の親指に結びつける。足を曲げていなければ届かない長さだ。中腰でなければ立つことができなくなる。

 全裸でガニ股という無様な姿勢で、たまきたち3人は勇太に向きなおった。しかも両の乳首から錘をぶら下げている。たまきたちが美少女で巨乳のため、よりいっそう無様に見えた。

「私たち、ギターをよりよく理解するため、ギターの気持ちになります!♡」

「私はベースの気持ちになります!♡」と、澪。

 たまきたちは足の屈伸が制限された、ヒョコヒョコという歩きで、壁際に行った。

「ギターを弾きながら競争します!♡ 見ていてください!♡」

 そう言うと、たまきたちは反対の壁に向かって歩きだした。ただし、歩くたびに自分の体に張った弦を、ピィン♡ ピィン♡ と指で弾いている。

 乳首と錘を繋ぐ弦はまだいい。陰裂の肉芽と足の親指のあいだに張った弦を弾(はじ)くときは、中腰からさらに屈まなければならない。しかも、足は完全に曲げてはならず、伸ばしていなければならない。そして、肉芽に伝わる弦の振動は強烈なものだった。

「はひィ!♡ ひィ!♡」

 ヒョコヒョコと歩き、その足と股間のあいだに張る弦を弾くたび、たまきたちは悲鳴をあげた。

 そうした跛行(はこう)をしながら、反対の壁まで競争している。

 勇太は手を叩いて爆笑した。

「ブフォオ! あいつら馬鹿! 馬鹿デプゥ!」

「ねー♡ 馬鹿だよねー♡」

 そに子が体を寄せ、勇太に囁く。声音が甘い。手を勇太の股間に伸ばし、ズボンの上から擦(さす)っている。美少女たちの痴態を見て、勇太の陰茎は大きく怒張していた。

 

 たまきたちが往復を終え、体に結んだ弦を解く。

 勇太のもとに駆けつけ、横並びに整列する。

「いかがだったでしょうか!♡」

「ブフォッ! ぜんぜん駄目デプゥ! ギターになりきれてなかったデプゥ! ギターというか…」

 勇太は言葉に詰まった。頭が鈍く、語彙も乏しいため、言葉が出てこない。

 そに子が腰を上下させ、なにかを尻で踏む仕草をする。

「そうデプゥ! 楽器ならブーブークッションだったデプゥ! とくにお前デプ!」

 勇太は美智留を指さした。長身で巨乳巨尻のため、目についた。

「はい!♡ 今日からギターはやめて、ブーブークッションのパートになります!♡ 早速、ブーブークッションの気持ちになる練習をします!♡」

 居間は広く、ソファが点在している。美智留は全裸のまま、背凭れのないソファに仰向けになった。巨大な乳房が双丘のように高い。

 勇太は美智留に近づくと、その巨乳に腰を下ろした。

「ブー♡」

 と、美智留が口で言う。

「ブフォッ! こいつ馬鹿! 馬鹿すぎデプゥ!」

 勇太は爆笑した。

「ブヒヒ。気に入ったから、ブーブークッションとして使ってやるデプ」

 ズボンとブリーフを脱ぐ。そして、美智留の顔面に腰を下ろす。贅肉の付いた尻が美智留の顔を塞ぐ。

「むー♡ むー♡」

 勇太の尻の下で、美智留は何事かを言った。そのまま勇太の肛門を舐めはじめる。勇太の陰嚢が顔面に乗っている。鋭気ある美少女とは思えないすがただ。

 そに子も席を移る。勇太の両足のあいだに入る。美智留が勇太の肛門を舐めているのに対し、陰茎を咥える。

 勇太の両足のあいだで、ヘッドフォンを着けたそに子の頭が上下しはじめた。

 

「ドラムの気持ちになります!♡」

 音羽が挙手する。

 全裸でドラムのキックペダルに腰かける。兎跳びの要領で、尻でキックペダルを踏む。そのたびにドラムがドンドンと鳴る。そうしているのが長身で巨乳の美少女である音羽のため、不格好さが際立つ。

「ふんッ!♡ ふんッ!♡」

 音羽は力を入れるために気張り、鼻息を洩らした。

「ブフォオ! 馬鹿! 馬鹿デプゥ!」

 貧困な語彙で野次を飛ばしながら、勇太が爆笑する。

「お前は、えーと…」

「でんでん太鼓とか?♡」そに子が助け船を出す。

「そう! そうデプゥ!」

 燐子が箱を持ってくる。楽器の類が収まっている。

 音羽は中腰になり、尻を突きだした。肛門にでんでん太鼓の柄を差す。両手を頭の後ろで組み、中腰のまま尻を上下に振る。でんでん太鼓がトントンと鳴る。

「ふん!♡ ふんふん!♡」

 勇太は手を叩いて爆笑した。

 

「ピアノの気持ちになります!♡」

 燐子が挙手する。

 ハンドベルの柄にフックを付ける。自身の左右の乳首と陰唇にクリップを留め、ハンドベルを吊りさげる。

 中腰で、ガニ股になって足を広げる。開いた足のあいだにハンドベルがぶら下がっている。巨大な乳房を左右の手でそれぞれ支える。

「ちょ(ド)う(レ)ちょ(ミ)♡ ちょ(ド)う(レ)ちょ(ミ)♡」

 歌いながら、3点に吊りさげたハンドベルを鳴らす。股間のハンドベルを鳴らすときは腰を前後に振り、乳首のハンドベルを鳴らすときは、巨大な乳房ごと手で揺らす。丁寧なことに、ハンドベルはそれぞれドレミ(CDE)の音だった。

「ブヒィ! 面白すぎるデプゥ!」

 勇太が肥満体の腹を揺らす。

 燐子が持ってきた箱を漁る。

「お前はこの楽器デプゥ!」

 三叉に分かれる吹戻し、いわゆるピロピロ笛だ。

 燐子はハンドベルを外した。ピロピロ笛を咥え、ふたたび中腰のガニ股になる。両手を頭の後ろで組む。

「ピー♡ ピー♡」

 燐子が吹くと、笛の巻いた部分が空気圧で伸びた。それを見て、勇太がまた爆笑する。

 

 勇太の足のあいだで、そに子はパーカーとシャツを脱いだ。脱ぐときにヘッドフォンを外し、また首に着ける。ブラジャーは大量の乳肉を押さえつけている。ブラジャーを外すと、巨大な乳房が溢れでた。勢いで柔らかい乳肉が弾む。

 そに子は巨大な乳房を抱え、勇太の陰茎を挟んだ。パイズリを施す。

 そのあいだ、澪が勇太の前に立つ。長い黒髪の美少女が全裸で直立していると、それだけで嗜虐的に見える。

 澪が片手をまっすぐに上げる。

「リズム隊としてリズム感を練習します!♡」

 肛門にマラカスの柄を差す。中腰になり、背中が水平になるまで腰を上げる。そして腰を上下に振る。マラカスがシャカシャカと鳴った。

「ふんッ!♡ ふんッ!♡」

 美少女としてあるまじき痴態だ。

 勇太は手を叩いて爆笑した。

「ブフォオ! 馬鹿! 馬鹿デプゥ!」

 そうして勇太が澪の痴態を鑑賞しているあいだ、股間ではそに子がパイズリを施している。臀部では美智留がアナル舐めを施している。巨乳の美少女たちの奉仕を受けながら、また別の巨乳の美少女の痴態を鑑賞する。あまりに倒錯的な光景だった。

「お前はマラカスでぷゥ!」

 安直にそう命名する。

 

 最後にふたたびたまきが現れる。全裸で挙手し、宣言する。

「ボーカルとして音感を練習します!♡」

 ゴム風船を握ることで、空気圧により鳴らす、いわゆるパフパフラッパを取る。パフパフラッパのゴム風船の部分を肛門に挿入する。

 たまきはガニ股になった。気張るような姿勢だ。両手を頭の後ろで組む。さらに、たまきは左右の乳首にそれぞれ鈴を結んでいた。大きな乳房の頂上で、鉛直に下がっている。

「んんーッ!♡」

 たまきは肛門括約筋を緊縮させた。圧搾された空気がラッパをプーと鳴らす。

 力を込めるため、たまきは顔を上気させ、上唇を噛みしめていた。美少女が台なしだ。ガニ股で腋を見せる姿勢のため、なおさら無様だ。

 全身の筋肉を緊張させる振動が伝わり、とくに揺らしていないにもかかわらず、乳首に下がった鈴がチリンチリンと鳴る。

「んんーッ!♡」

 たまきは必死になり、ラッパをプー、プーと鳴らした。

 勇太は爆笑し、懸命なたまきを指さした。

「ブフォオ! ばッ、馬鹿デプゥ! これでボーカルでぷか!」

 たまきは赤くなった顔面に笑みを浮かべた。

「はッ、はいッ!♡ バンドやる女の子なんて、みんな男の人に媚びるためにやってるんです!♡ ギターをやる女の子なんて、ギターストラップのパイスラで男の人にアピールするためにやってるんです!♡ なのに今まで男の人をフッてきてごめんなさい!♡ レズでごめんなさい!♡ おっぱいが大きくてごめんなさい!♡」

 大声をあげ、笑顔を形づくったまま、ますます顔を赤くする。

 たまきにとって、同性愛者であることも胸中の秘で、それを暴露したことでなおさら羞恥にかられていた。勇太は愚鈍で、たまきのそうした葛藤に気づくはずもなく、笑いころげていた。

「女の子が大きいギターケースを背負うのは、クジャクが羽を広げるのと同じ!♡ 女の子がマイクを持って歌うのは、ジャングルで鳥が鳴くのと同じ!♡ 交尾の相手を求めるためなんです!♡ それなのに恋愛を避けるなんて、おまんこのビラビラの羽を手でパタパタさせておちんぽを断るくらい、意味不明でしたッ!♡」

 大声をあげたことで、たまきは満面に汗を浮かべていた。動悸もしている。熱唱したときと同じだ。

「ブヒヒッ! 女は馬鹿デプからね。許してやるデプゥ!」

 勇太は得意げに言った。「お前の楽器は、えっとデプね…」と、言葉を継ごうとして止まる。パフパフラッパという名前が思いだせなかった。

 パイズリをしていたそに子が顔を上げる。

「ほら、アレだよ…♡」

「あれデプか」と、勇太。愚鈍そうな表情を浮かべている。

「トイレに設置されてる、アレ…♡」

 勇太は手を拳で叩いた。

「そうデプゥ! お前は《音姫》デプゥ!」

 無論、音姫とはトイレ用擬音装置のことだ。

 たまきは笑顔のまま絶叫した。

「はいッ!♡ ありがとうございますッ!♡ 私は音姫です!♡ 御主人様が排泄されているとき、横で歌って消音させていただく、専属の歌姫になります!♡」

「ブヒヒッ。良い心がけデプゥ!」

 

 勇太は自分も脱衣し、全裸になった。

 美智留の顔面を下り、ソファに座る。

「ブヒヒ。使ってやるデプ! こっちに来るデプゥ!」

「はい!♡」

 たまきが駆けよる。肛門からパフパフラッパを抜く。乳首の鈴は結びつけたままだ。

 勇太はソファに仰向けになった。太った腹の下で、陰茎が屹立している。たまきはソファに上がり、勇太の腰をまたいだ。両手を頭の後ろで組み、蹲踞するように腰を落とす。陰裂で勇太の陰茎を呑みこむ。

「ふんッ!♡」

 たまきは腰を下ろした。陰茎が陰裂に挿入されてゆく。開脚した屈伸運動のような動作のため、たまきは全身に力を込めなければならなかった。

 両手を頭の後ろで組んだまま、足の力だけで騎乗位で性交する。

「ふんッ!♡ ふんッ!♡」

 たまきの体が上下するたび、乳首から紐で吊るされた鈴が弾み、チリンチリンと鳴る。2つの鈴は、同期せず、それぞれ弾んでいる。無様きわまりない光景だった。

 全裸の美智留、澪、燐子、音羽が横に整列する。美智留はたまきが抜いたパフパフラッパを持っていた。美智留は肛門にパフパフラッパの握りを、澪はマラカスの柄を、音羽はでんでん太鼓の柄を差す。燐子は三叉のピロピロ笛を咥える。

「私たち、《パイパイデカブラ倶楽部》!」

 勇太の腰の上で、上下運動しつつ、たまきが絶叫して宣言する。

 美智留、澪、燐子、音羽は中腰でガニ股になり、両手を頭の後ろで組んだ。美智留は肛門括約筋に力を入れ、パフパフラッパを鳴らす。澪はカクカクと尻を上下に振り、マラカスを鳴らす。燐子は不格好な姿勢のまま、ピー、ピー、とピロピロ笛を吹く。音羽はヘコヘコと腰を前後させ、でんでん太鼓を鳴らす。あまりに背徳的な合奏だった。

「んおおおッ!♡ んおおおおッ!♡」

 勇太の腰の上で、たまきが咆哮をあげる。勇太はたまきの膣内に射精した。

 

 数日、たまきたちとともに、勇太は燐子の家に泊まった。

 通常のバンドとして、たまきたちに全裸でアニソンやアイドルソングを演奏させたりした。現代日本では、巨乳の女性がピアノを演奏して動画配信サイトに投稿すれば、動画再生回数と広告収入料を得られる。それだけ演奏家に対する興味と性欲は強い。しかも、そうした動画では演奏家の女性は顔を見せず、巨乳の真偽も不明だ。巨乳の美少女の高校生5人に全裸で演奏させるということは、尋常ではなかった。

 たまき、美智留、澪、燐子、音羽の5人に、勇太は最低1発ずつ膣内射精した。犯しながら、歌わせたり楽器を演奏させたりした。

 

 長身の美智留を全裸で四つ這いにさせ、勇太はその背中に座っていた。勇太の両足のあいだにそに子が入り、パイズリしている。

「明日はアオハルガールズロックフェスだね」そに子が言う。

「そうデプか」

「勇太くん、浮かない顔だね」

「ブヒッ」

「やっぱり、喜多ちゃんたちのことが気になる?」

「ブヒィ…」

 勇太は声をあげた。じつのところ、喜多たちに未練があるというより、たまきたちに飽きていた。幼児が新しいオモチャをもらって喜んでも、新品でピカピカな外見に傷がつくと、すぐに放りだしてしまうのと同じだ。勇太の心性は幼児と同程度だった。

「伊地知星歌さん… 虹夏ちゃんのお姉さんと連絡を交換してるんだけど、今日は虹夏ちゃんの家に、みんなで集まってるみたい。勇太くんが行ったら、みんな喜ぶと思うな」

「でも、僕はもう《パイパイデカブラ倶楽部》のメンバーになっちゃったデプ! いまさら抜けるなんて、許してくれないデプ!」

「そうだよ! 脱退なんて許さない!」

 たまきが叫ぶ。たまき、澪、燐子、音羽は全裸で蹲踞していた。両手を頭の後ろで組んでいる。陰裂は左右の陰唇をそれぞれクリップで挟んでいる。2つのクリップはそれぞれワイヤーでギター、ベース、電子ピアノ、スネアドラムと繋がれている。立ちあがることのできない長さだ。練習と称し、たまきたちはそうして陰部で楽器を牽(ひ)かされていた。

 そに子が勇太のブリーフとズボンを履かせる。

「行って! ここは私が食いとめるから!」

「ダメェーッ!」

 たまきが立ちあがり、勇太に追いすがろうとする。だが、陰部をワイヤーに引かれ、前のめりに転ぶ。ワイヤーの長さは立ちあがるどころか、中腰になることもできないものだ。

 転倒したまま、たまきは勇太に手を伸ばす。

「行かないで! 私たちには君が要るの!」

「ブヒィ! ごめんデプ!」

 勇太は肥満体でドタドタと走りだした。

 美智留が全裸で勇太を追いかけようとする。そに子が美智留の足首にしがみつく。「離してよ!」「離さない!」と言いあいをする。茶番だ。

「虹夏ちゃん家(ち)の住所はスマホに送っておいたから!」

 逃げる勇太の背中に、そに子が呼びかけた。

 

  ♡♡♡

 

 この都市の住宅供給は行政府が支配している。原作と同様、伊地知虹夏、星歌の姉妹は低層のマンションで同居している。そして、マンションの地下にはライブハウス「STARRY」があり、星歌が店長を勤めている。

 アオハルガールズロックフェスはSTARRYのイベントだ。この日、星歌はイベントの関係者と懇親会に行っていた。

 マンションの部屋では虹夏と喜多、愛音、侑、七深が漫然と過ごしていた。

「勇太くん、いまごろなにしてるかな…」と、喜多。

「それは言わない約束だよ」責めるように愛音が言う。

「まあまあ。きっと勇太くんも、たまき先輩たちと楽しくやってるよ〜」

 七深は宥めるようにした。だが、かえって室内には沈黙が訪れた。

 部屋の呼鈴が鳴る。

 虹夏が出ていく。「はーい」と言いつつ、玄関の扉を開ける。

 廊下には息を切らした勇太が立っていた。

「ブヒィ…! ブヒィ…!」

「ゆ、勇太くん…!」虹夏が目を見開く。

 虹夏の言葉を聞き、喜多たちも玄関に駆けつけた。

 切れぎれになった息の合間に、勇太は言葉を継いだ。

「僕、やっぱり喜多ちゃんたちとバンドをやりたいデプゥ!」

 喜多が涙ぐみ、勇太の肥満体に抱きつく。

「勇太くん…!」

 愛音たちも喜多に続く。玄関はむせび泣く声に包まれた。

 侑が目元の涙を指でぬぐう。

「戻ってきてくれてよかったよ…! プロデューサーのパートがいないと、バンドは成りたたないもん…!」

「でも〜、たまき先輩たちのバンドのことはいいの〜?」

 勇太に抱きつきつつ、七深が言う。言葉に反し、歓喜の涙を零している。

「そんなのもうどうだっていい! もう絶対帰さないから!」

 と、愛音。

 勇太と少女たちは感動に浸った。

 

 勇太が喜多にキスをする。

「んッ…♡ あッ…♡」

 接した唇の合間から、喜多が吐息を洩らす。短身の勇太と喜多の身長は並ぶほどだが、勇太が巨躯のために体格差がある。

 喜多たちは虹夏の私室になだれこんだ。

 服を脱ぐとともに、喜多がベッドに倒れこむ。

「勇太さん♡ 来てください♡」

 虹夏が屈みこみ、勇太のズボンとブリーフを脱がす。

「みんな順番だからね♡」

 勇太は喜多にのしかかった。陰茎を喜多の陰裂に挿入する。太った腹の下で腰を振る。

「あッ♡ あッ♡ あッ♡ あッ♡」

 喜多が甘い媚声をあげる。勇太の腰遣いは身勝手なものにもかかわらず、喜多は快感に震えていた。

 勇太が喜多に膣内射精する。愛音が喜多に代わる。愛音はシャツの前面を開け、ブラジャーを上にずらした。

 勇太は愛音に挿入するとともに、乳房の膨らみを揉みしだいた。

「あッ♡ ああッ♡」愛音が嬌声をあげる。「嬉しい♡ 幸せ♡ 生きててよかったよお♡」

 大げさでなく、愛音の目尻には涙が浮かんでいた。外向的なわりに臆病なところがあり、物事に感じやすい。

 勇太は愛音に膣内射精した。陰茎を抜き、ベッドを下りる。さすがに陰茎が愛液と精液で汚れていた。

 侑が膝立ちになり、勇太の陰茎を咥えこむ。粘液を舐めとると、感動したように言った。「みんな、尊すぎるよ…!♡」

 その後、勇太は虹夏、侑、七深と順々にセックスしていった。たまきたちとしたのとは異なる、愛情深いセックスだ。気づくと、夜は更けていた。

 喜多たちは虹夏の家に泊まり、セックスしたときの体勢のまま、雑魚寝した。

 

  ♡♡♡

 

 STARRYの店舗は地下にある。フロアの入口には分厚い防音扉が設けてある。床はリノリウム張りで、天井には鉄骨の梁が渡っている。

 アオハルガールズロックフェスの観客のほとんどは、出場者と同じ女子高校生だった。審査員席として折畳み机が立てられている。星歌と月島まりなが座っている。まりなは提携店のライブハウス「CiRCLE」のスタッフだ。

 星歌がマイクを片手に、進行表を見る。

「あー。次は《パイパイデカブラ倶楽部》の予定だったが、欠場の連絡が来た。ということで、次は《愛に言うな!》」

 喜多たちが舞台袖からステージに上がる。喜多がギターをアンプに繋ぐ。愛音はギター、七深はベースを構える。侑は電子ピアノの、虹夏はドラムセットの前に着く。

 喜多がマイクスタンドを掴む。

「こんにちは! 《愛に言うな!》です! いまからやるのは私たちのオリジナル曲『DNA』です! この曲は私たちが大好きな人のことを思って作りました! だからみんな、ごめんなさい! その人のために歌います!」

 観衆が「いいよー!」と声援を送る。

 虹夏がドラムスティックで合図する。

 喜多がギターを弾きながら歌う。

「〽原子の海に生まれた生命 地球が回り40億年 遺伝の螺旋 進化の偶然 ヒトが生き、死ぬのはなぜ? いま分かった答え 僕が君を愛するためだったって」

 ステージ上から喜多は勇太に視線を送った。

「ブヒィ…! 感動デプゥ…!」

 観衆の熱気のなかで、勇太は感動に震えていた。《パイパイデカブラ倶楽部》のオリジナル曲『御主人様のデカパイ足拭きマットになれるまで』にも歓喜したが、それにも勝る感動だった。

 

「優勝は… 《愛に言うな!》」

 星歌が発表する。

 喜多たちは他の出場者たちとともにフロアにいた。発表を聞き、歓声をあげる。審査員とはいえ、星歌たちの独断ではなく、観衆(フロア)の反応を見ての判断だ。

「ブヒィ! 良かったデプゥ!」

 勇太は喜多たちと喜びを分かちあった。

 観衆の合間を抜け、そに子が勇太のもとに来る。

「勇太さん! 優勝おめでとうございます!」

「ブヒヒ。僕はなにもしてないデプよ。喜多ちゃんたちの実力デプ」

「勇太さん… 謙虚なんですね」

 そに子は陶然とした。

 背後から2人の女性が進みでる。ルパ(『ガールズバンドクライ』)と岩下志麻(『ぼっち・ざ・ろっく!』)だ。

「私たち、来月、CiRCLEで開催される《社会人ガールズロックフェス》に出場するんです! それで、勇太さんにプロデューサーのパートとして参加してほしくて…」

「よろしくお願いします!」

「はじめまして。よろしくお願いします」

 ルパと志麻がそれぞれ頭を下げる。

 勇太の視線はそに子とルパの巨大な乳房に釘付けになっていた。

「ブヒヒ! 仕方ないデプねェ。入ってやるデプゥ!」

 

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