【千年戦争アイギス】アンナさんとモーティマが色々あってイチャイチャする話 作:のぶた
──……王子たちが女神の神託を受けた、その夜。
野営用に松明が設置された森の中、そのぼんやりとした明かりを頼りに、アンナは一人とある場所へと向かって歩いていた。
昼間の魔物たちによる襲撃は、幸いにも死者がなく切り抜ける事が出来た……力を貸してほしいというアンナの説得に応じた、山賊の頭領モーティマ率いる山賊たちの協力によって。
森の中を歩くアンナの胸中は、様々な事が渦巻いていた。王国を追われてからの、これまでの事…………そして、これからの事。
(本当にこれで良かったのでしょうか……いえ、あの時はこれ以外の選択などありませんでしたし……けれど……)
昼間の戦闘から時間が経過し落ち着いてしまった事で、アンナに考える余裕が生まれてしまう……悩みながら歩くアンナの後方遠くから、何やら賑やかな声が届く。アンナが歩いてきた道の先では、昼間の戦いの勝利を祝う……そして、これから供に戦う仲間としての親睦を深めるべく、王国の兵と山賊たちによる、祝宴が開かれていた。
『王国を取り戻した暁には、国の宝物庫にある宝の一部を彼らに譲るという条件で、王国を取り戻す間、彼らが協力してくれるとの事なのですが……すみません、王子に断りもなくこのような約束をしてしまって……それであの、いかがいたしましょうか』
昼間の戦いのあと、山賊が協力してくれる事となった経緯を、王子たちはアンナから聞いた。王子はすんなりとその条件を受け入れ、王国の兵と王子達はこの先の協力を結ぶこととなった。
兵士の中には山賊と手を組むことに苦言を呈するものもいたが、戦力は多いにこしたことはない状態だ。山賊たちの森の中での活躍ぶりは見事なもので、ただ力強い戦いだけではなく、森の木々を利用した奇襲など、地の利を生かした戦術にも長けていた。また松明やテントなど野営の準備を素早く整えたのも彼らであり、今後各地を回るたびにおいて頼りになる事は間違いない。極め付けには王国の長である王子と、山賊の頭領であるモーティマが、すんなり意気投合し仲良くなったとあれば、その協力関係に異議を唱える者も気付けばいなくなっていた。
背後から聞こえる賑やかな声を聞き、アンナは少し安堵する。
(彼ら……いえ、彼が協力を受けてくれなければ、二度とこのように笑いあうこともできなかったかもしれません)
実際山賊たちが駆け付けるまでの間、王子たちは防戦一方だったと聞く。
(約束を守ってくれた以上……私も約束を守らないわけにはいきませんね……)
歩きながら、アンナは昼間にモーティマと交わしたやり取りを思い出す──
──……
『俺様はモーティマだ。こいつら山賊の頭をやってる……で、話ってなんでぇ』
『えっと、モーティマさん……その、お願いというのは……』
『……なんでぇ、ハッキリ言いやがれ』
『その、どうか……どうか、皆さんの力を、私達に貸していただけませんでしょうか!』
『あぁ? ……まぁ、条件次第じゃ考えてやらなくもねぇけどよ。見たところ、オメェら禄な装備も持ってねぇじゃねぇか……まさか、タダで力を貸せとか言うんじゃねぇよな』
『それは、その……王国を取り戻す事さえできれば、しっかりとした報酬を支払う事が出来ると思いますので……』
『つってもなぁ……王国を取り戻せる保証なんてあんのかよ』
『む、虫の良いお話だとは承知の上です! ですが、もうこれしか……その、協力してくださるのなら……』
『…………』
『わ、私を…………』
『…………おい、テメェらッ!』
『へいっ!』
『王国の連中に力を貸してやりゃ、金銀財宝をたんまり用意してくれっとよ! 一生美味い飯食い放題、好きな女だって抱き放題だ! こんなチャンス、滅多にねぇぞッ!!』
『おおおおぉぉぉぉッッッ!!』
『判ったらこんな所で油売ってねぇで、さっさと行きやがれ! あの王子ってやつが死んじまったらこの約束もなしだ! ……てめぇら、全力で守り抜けよッ!』
『おおおおぉぉぉぉッッッ!!』
『………………』
『おっし、全員あっちにいったみてぇだな……て、おい、何ポカンとしてやがんだ?』
『あ、いえ、その……まさか、本当に協力してくれるなんて……』
『あぁん? オメェが言い出したんだろうが……まさかさっきの話、嘘だってんじゃねぇだろな』
『い、いえ、本当です! 王子にはまだお話してませんが、きっと話せば、判ってくれる筈ですので……』
『そっちじゃねぇよ』
『…………え?』
『その先の話だ……アンタを好きにして良いって事だろ?』
『…………ッ!?』
『何驚いた顔してやがる。ま、今のアンタが指し出せるもんなんて、それ位しかねーのも察しはつく。それに、もしアンタがその気がながなかったとしても、こっちから要求させてもらってた所だ……アンタみてぇな良い女、そうそういやしねぇからな』
『……最低ですね』
『がはは! そうにらむんじゃねぇ、お互いに利害が一致してんだ、話がスムーズに進んで良かったじゃねぇか。なに、安心しな、手下の連中に使わせる気にゃねぇ、楽しむのは俺様だけだ……ってわけでよ』
『今晩、俺様の所に一人で来な。ま、安心しな。王子たちゃしっかり守り抜いてやる』
……──
(あの眼……あの言葉……やっぱり、そういう事ですよね……)
身体を上から下まで嘗め回すような、そんなモーティマの視線を思い出す。一人で来いと言われた意味……それが何を意味するのか分からないほど、子供でもない。そもそも、自分からそれを提案しようとさえしたのだから。
──これから自分は、今日出会ったばかりの男に……モーティマに抱かれに行くのだ。
(……ごめんなさい、王子)
ここに来るまでも、アンナは何度も心の中で謝罪の言葉を浮かべていた。王子と特別な関係にあるわけではないが、それでもこれからの事を想像するたび、何故だか罪悪感に苛まれずにはいられない。その度、心の中で謝罪する。
ふと、アンナの前方に灯りの漏れたテントが見える。野営の中心地から少し離れた位置に設置されている、見張り用のテント。モーティマから指定されたテント、目的地はもう目の前である。
(……ごめんなさい)
謝るのはこれで最後だと心に決め、アンナは一人明りの漏れるテントの中へと消えていった。
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──テントの中では小さく焚火がたかれ、程よい温かさに保ち、テントの中を明るく照らしている。テントの中にはアンナの腰ほどの高さの木箱が二つと、その上に暖をとるための毛布が積まれている程度で、最低限の物しか置かれていない。
「おう、遅かったじゃねぇか。てっきりこねぇかと思ったぜ」
そういって、焚火の奥に座り込んだ熊のような大男……モーティマが、テントの中へと来客を迎えかける。酒を飲んでいたのか、酒瓶を片手に持ち少しは顔は赤く、機嫌がいいようで声も弾んでいる。
「……約束は、約束ですから」
アンナは対照的に、浮かない表情で返す。これからの事を考えれば、笑顔でいられる筈もない。
「つれねぇ反応だな。折角だし楽しまなきゃ損だぜ……どうだ、アンタも飲むか?」
そう言ってモーティマは笑いながら酒瓶を差し出すが。
(楽しめるわけなんて……)
アンナは心の中でそう呟き
「結構です……それよりも、するなら早くしてください」
ぶっきらぼうな、警戒するような態度を崩さず、そう返した。
「ガハハッ! なるほどな、政務官さんは早くシたくてしょうがないってか!」
「……なっ!?」
そんなモーティマの言動に、アンナは顔を紅潮させながら
「ち、違います、朝までには戻りたいだけです! もしテントにいないのがバレたら、怪しまれてしまうので!」
誤解されたままではたまらないと、つい言い返してしまう。からかわれているだけだということに、アンナは気付いていない。
「そうかそうか、ま、そういう事にしといてやるよ!」
「あ、当たり前です!」
ふーふーとまるで猫のように言い返すアンナを見て、またモーティマはガハハと笑った。
(本当に、最低な人ですね……王子とは全然違います)
自身を庇ってくれた時には少し良い所もあるのかもと思いもしたが、やはりは山賊は山賊だなと改めてアンナは思う。けれど先ほどのやり取りで、ずっと陰鬱としていたアンナの心が、少しばかり軽くなったようにも感じた。これならば……少し話しやすいかもしれない。
モーティマがグビっと酒瓶で口にしたのをみて、アンナは話を切り出す。
「あ、あの……モーティマさん、少しだけ……二つ、お願いがあるのですが……良いでしょうか」
「……あん、なんでぇ、ここまで来て、まさかヤるのが嫌だとか言い出すんじゃねぇだろな?」
モーティマがそう聞き返すと。
「ち、違います、ヤ……貴方とそういう事をするのが嫌なのは当然ですが、それは我慢します……」
「オメェなぁ……」
あまりにもサラリと出てきた素直すぎる物言いに、モーティマが少し呆気にとられる。決して喜んで抱かれろとは言わないが、コレは命を賭けて力を貸す為の正当な対価でもある。もう少し言葉を選んでも良いんじゃないかと、そう思わなくもない。
「その……一つはその……そういう事をするときに、中には出さないで頂きたいのです……流石に旅の道中で子供が出来てしまう事があれば……色々と都合が……」
「まぁ、バレちまったら色々面倒になって、ヤリづらくなるかもしれねぇしなぁ……もう一つは?」
モーティマが話を促す。
「もう一つは………………唇は……キスはしないと、約束して貰えないでしょうか」
少しの逡巡のあと、アンナがそうお願いをする。
「それ以外でしたら、何でもしますので……だから、キスだけは……」
……そもそもコレは取引にはなっていない。モーティマは力を貸す立場であり、アンナは力を借りる立場である。妊娠は兎も角、キスに関してはモーティマには全くの特がなく、モーティマが多少強引に身体を求めたところでアンナは拒む事など出来ない立場である。故に、これはただのアンナのお願いだ。
けれども、アンナは想う。
(どれだけ穢れても……初めてのキスだけは……)
俯きながら、モーティマの反応を待つ……アンナにとっては、半ばダメ元でのお願いであったのだが。
「あぁー……まぁ、いいぜ」
意外にもすんなりと、そのお願いをモーティマは聞き入れた。
「アンタの言う約束は守ってやる。その代わり、こっちからも条件だ。ちゃんと俺様のいう事を何でも聞けよ。何でもだ。アレもイヤこれもイヤなんてなしだかんな」
そう言って、モーティマがニヤニヤとした笑みを浮かべる。何でもするという言葉が、思いの外効いたようだ。一体どれだけ恥ずかしい事をさせようというのか……けれども、唇は奪われないという言葉に、アンナは安堵する。
(よかった……これだけはどうか)
その日が来るかは判らないが。
(……いつか、貴方に)
想い人に捧げられる日が来ることを、アンナは願った。
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「んじゃ、早速始めっか」
ちょうど酒瓶が空になったようで、モーティマが酒瓶を部屋の隅へと放り投げ、立ち上がる。
立ち上がったモーティマの背丈はアンナより頭二つ分ほど大きい。改めて見るとお腹こそポヨリと酒で弛んでいるものの、腕は丸太のように太く、全体的に筋肉質な身体をしている。昼間につけていた軽い鎧もなく、上半身は半裸で汚れたズボンと靴くらいしか身に着けてはいない。
対するアンナは白いシャツの上に黒いジャケットを身に着け、フリルのついた赤いスカート、頭には赤いカチューシャをつけている。旅でややすすけてはいたものの、身に着けているどれもが高貴な身なりを感じさせる。政務官としてのフォーマルな印象と、少女のような可愛らしい印象の双方を兼ね備えた格好だ。ふとももの真ん中まであるハイニーソックスとスカートの間からチラリと見える白いふとももは、ふっくらと、女性的な肉付きの良さを感じさせる。
「えっと……私は何をすれば、よいのでしょうか」
当然アンナにはこのような経験は全くない。おずおずとモーティマに尋ねると。
「そうだな……とりあえず、服でも脱いでくれや」
「は、はい……」
モーティマにそう促され、アンナはテントの隅にある木箱の前へと移動する。流石にモーティマの目の前で服を脱ぐというのは恥ずかしいので、背中を向けた状態で、ゆっくりと身に着けているものを外していく。まずは靴を脱いで、邪魔なニーソックスを脱ぎ去り、木箱の上へと置いた。
(まさか、人前で、このようなことを……)
アンナの頬が羞恥に赤く染まり、恥ずかしさで身体がほんのりと熱くなる。目頭にはほんのり涙が浮かんでいる。けれども手をとめるわけにはいかない。ジャケットの留め具を外すと、スタイルを保つためのキツめの締め付けが外れ、ふぅ、とアンナの口から息が漏れる。
ジャケットを取り去ると、その下のシャツに手をかける。背中の上の方でで止めてある留め具を外すと、ゆっくりと両手を上げ、シャツを身体から引き抜いていく。徐々にアンナの肌が外気に晒されていき肌寒さを感じるが、今は構っていられない。スポリとシャツを脱ぎ去ると、アンナの上半身は胸を隠すための下着だけとなった。縁をレースの花柄であしらった、可愛らしい白の下着だ。
(やっぱり、見て……いますよね)
背後からの視線が、アンナへと突き刺さるような気配を感じる。彼から見た自分は、今どんな格好をしているのだろう。背中を向けているとはいえ、上半身は下着だけの状態で、これまで他の男に見せたことのない、素肌を晒してしまっている。その事を考えると、カっと頬が熱くなる。
「……おい、手ぇ止まってんぞ」
「判ってますから、急かさないでください……」
促され、アンナはゆっくりとスカートへと手をかける。ホックを外すと、ストンとスカートが床へと落ちた。上の下着とお揃いの、縁を花柄であしらった可愛らしい白の下着が露わとなった。
(は、恥ずかしくて……死んでしまいそう……)
アンナは羞恥に瞳を潤ませる。頬は耳まで真っ赤だ。あっという間に、上下の大切な所を隠すだけの下着だけの状態となり、ほぼ全裸に近い状態を、モーティマの眼前へと晒す事となった。
そんな涙を浮かべる少女を他所に、モーティマと言えば、目の前で晒された、幻想ささえ感じる下着姿に思わずゴクリと息を呑んだ。
アンナの纏う空気は、普段モーティマが抱くような娼館や金銭でやり取りをする娘などとは、明らかに違う。
外で仕事をする事がほとんどなく、日に焼けた様子のない白い肌は、スベスベとまるで陶器のような印象を感じさせる。腰はキュっと締まりスレンダーで細身な印象もあるが、肉付きが悪いわけでは決してない。モーティマから見る下着姿となったお尻やふとももは、筋肉質ということもなく、ふよふふよとした程よい丸みを帯びている。
本来ならば一生抱く事など……かかわる事すらなかったであろう王宮に仕える高貴な身なりの女。それに経験も浅いのだろう、ゆっくりと恥ずかしそうに服を脱いでいく初心なその反応に、モーティマは興奮はどんどん高まっていった。気付けばズボンも大きく膨らんでいる。
やがてモーティマは待っている事も億劫になり、下着姿で手が止まってしまった少女へと、ゆっくりと近づき……。
「えっと、やはり、下着も脱ぐので……きゃっ!?」
その言葉を遮り、ガバリと背後から抱きしめるように覆い被さると、腕をアンナの胸へと近づけていった。
「い、いきなり何を……ッ!」
「ったく、焦らしやがって。俺様が手伝ってやる、よッと!」
「ひ、必要ありませッ……んっ!♡」
じれったいとばかりに、アンナのブラを上にズラし上げる。擦れた乳頭から感じた予想外の刺激に、思わずアンナが変な声をあげてしまった。ブラの後ろに隠されたアンナのたわわな膨らみがほよんと揺れ、ピンク色をした綺麗な乳首が外気へと晒された。
「ま、待ってください、そんな、いきなッ! ひぅッ!」
制止の声も聞かず、モーティマはその両腕でアンナの胸に掌を這わせ始める。
「へへ、なんつーモノもってやがる。服の上からじゃわかりにくかったが、結構でけぇじゃねーか……」
「は、話を聞いて……んんッ!」
ふかふかとした触感に、モーティマの両の掌が沈み込んでは押し返される。時に強く、時にゆったりとした緩急をつけて、その感触をモーティマは楽しんでいく。そんなモーティマの愛撫に、アンナはなんとも言えない奇妙な感覚を覚えてしまう。
(わ、私の胸……す、好きに、遊ばれてる……男の人に……モーティマさんに、触られてしまって……い、嫌なのに……)
アンナの身体に変化があったのは、先ほどモーティマに後ろから抱きしめられた時からだった。下着だけの無防備な状態となり感じていた空気の肌寒さが、抱きしめられた事で、背中に触れたモーティマの胸から……自分の胸を掴む大きな掌から……耳元にあたる荒い息遣いから……触れ合っている部分からモーティマの熱が伝わり、アンナの体温が急速に温められていった。その結果
(いや……なのに……どうして、安心してしまう……♡)
温まっていく身体が、ポカポカと心地良い。緊張と不安で強張っていたアンナの身体が、徐々に解れていくの。
「へへ、安心しな。すぐ気持ちよくしてやっからよ」
「わ、私は別に、気持ちよくなったりしませ……ッ!」
モーティマの指が、アンナの胸の先端へと触れた──その瞬間、アンナの身体に、軽くビリリとした感覚が奔る。
「んッ♡」
アンナの口から漏れた、ひと際高い、甘い声。
(ッ!?)
思わず、アンナは口を抑える。
「気持ちよく、なんだって?」
「い、今のは、ビックりしただけです……気持ちよく、なんて……ひぁッ!♡」
再びモーティマが、アンナの乳首の先端を指で摘まむ。また身体を駆け巡るよくわからない電流のような刺激に、アンナの口からまた甘い声が漏れた。徐々にコリコリと固くなっていくアンナの乳首を、モーティマが面白そうに、指の先で弄るたび。
「ん……んんっ♡ ひ、人の胸で、あ、遊ばないでくだ、さっ……あぁっ♡」
自分の胸の中でもだえる少女の様子に、モーティマはニヤニヤと嬉しそうな笑みを浮かべた。
「そろそろこっちも弄ってやんねーとな」
そういうとモーティマは胸を揉んでいた右腕を外し、アンナの口元へと持っていく。
「……おい、口開けろ。指くわえろ」
「……? わ、わかりました……」
アンナは何をされるのかがよくわからない様子だったが、言われた通り、その差し出された二本の指を口へと咥えた。
「おう、そのまましっかり舌で舐めて、唾液を絡ませろ。ちゃんと、ぬらさないと、いてーからな」
「ふぁ、ふぁい……こう、れしょうか……んっ♡ ちゅるっ……ちゅぱっ♡」
素直に言われるがまま、モーティマの指をその舌でアンナは丁寧に舐めあげていく。口の中にたまった唾液を舌で絡めとり、それをモーティマの指へと塗りたくると、ピチャピチャとした水音がテントの中に響いた。
「んっ♡ ちゅるっ……ちゅるりっ♡ じゅじゅっ……じゅるっ♡」
(どうして、こんな事を……でもなんだか……こうしていると……変な、気分に……♡)
そのどことなく淫猥な空気に、アンナも充てられていく。モーティマの指がドロドロになっていき、程なくしたところで、ズルリとアンナの口から指が引き抜かれた。引き抜かれた指は唾液のアーチを作り、そのまま下へ下へと向かい、アンナのヘソの、その更に下の方向へと進み……。
「ひぁッ!? そ、そこはっ……んぁんッ♡」
アンナのショーツの中へスルリと指が滑り込み……そのままピタリと閉じていたアンナのアソコを沿うように撫で上げた。
(あ、アソコに……モーティマさんの指先が、触れて…‥ひんッ♡)
アンナの唾液により滑りを帯びた指がジュルジュルと這うように動き……その中央にある、最も大切な場所を探し当てる。
「ま、まってください、それはっ……んっ……っ‥…んぅうっ!♡」
反射的に両手でその腕を抑え動きを止めようとするが、アンナの力ではビクともしない。そのままアンナの抑止などものともせずに、ピタリと閉じていた少女のワレメをゆっくりとこじ開け、モーティマの指先がアンナの中へと侵入を開始する。
「うお、こりゃ随分とキチぃな。しっかりほぐしてやんねーとな」
(あ、あぁっ……指が……入って……そ、それに、胸も……ひうっ♡)
体内へと侵入してくる異物の感覚に、アンナは息苦しさを覚える。同時に、モーティマは残った左腕でアンナの胸の先端を責めあげ、アンナの感度を高めようとする。アンナの唾液が潤滑油代わりとなり、指先が膣内へとズブズブと飲み込まれて生き、第一関節程が飲み込まれた所で、モーティマがふとした感触に気付いた。
「ぁん? ……アンタもしかして初めてか?」
(……ッ!?)
その無遠慮な物言いに、アンナの頬が恥ずかしさに赤く染まる。別に、知られた所でどうという事はない事のはずだったが、いわれると何だか恥ずかしさを覚える。そんな気恥ずかしさを隠す為か。
「あ、当たり前です、私をなんだと思っているんですか……だ、誰とでもそういう事をする女だとでも……」
などと少し強気に言い返す。
「わりぃわりぃ、そういう意味じゃねぇよ……てっきりあの王子って奴に、とっくにヤられてんのか思ってたからよ」
「お、王子は、アナタみたいに女性を無理やり襲う事など……しません……ッ!」
アンナは王子を悪く言われたように感じ、ムっとした表情で背面にいるモーティマを見やる。けれどすぐに、少し寂しいような顔を浮かべ。
「それに王子と私はまだ……出会って2日しか、経っていませんので」
(きっと王子は、あの頃のことなど、覚えていませんよね……)
子供の頃にいっしょに遊んだ記憶など、王子が覚えているはずもないと、アンナはそう思っていた。複雑な表情を浮かべるアンナに、モーティマは……
「……あん? まぁいい。安心しな、例え処女だろうが俺様の手にかかりゃ、ちゃーんと気持ちよくしてやっからよ」
などととぼけたように言い、行為を再開する。背後から抱きしめるように胸に回した左手でアンナの胸を弄り、右手の指先をアンナの膣内へと狙いを定め、ゆっくり抽挿する。
(んっ……んんぅっ!?♡)
胸から与えられる刺激に加え、下半身からもジンジンとした刺激がアンナの身体の中を迸る。
「だ、だから私は、別に、気持ちよくなったりッ♡ し、しませんッ……のでェッ♡ あっ……はッ♡」
口では何とかそう取り繕ってはいるが、自分の身体がどんどん甘い感覚に包まれて行っているのはアンナにも判っている。どうしても口からこぼれてしまうその声に、ハっとし、健気にも両手で自分の口を隠すが。
(こ、こんな事を……続けられたら……私、おかしく……うぅっ……♡)
男に身体を触られている恥ずかしさと、身体を駆ける未知の感覚に、アンナは瞳を潤ませ目尻に涙が浮かぶ。だが、モーティマはその手を休めたりはしない。
(はっ……んっ……♡ も、モーティマさん、胸の先、ばかりッ……♡ あ、アソコの方も……指が入るたび…‥ジンジン……痺れ……ッ!♡ はぁ……はぁっ……♡ だ、だめ……ッ! こ、このままじゃ私、おかしく……ッ♡)
アンナの口から漏れる吐息が、どんどん熱の籠ったものへと変わっていく。アンナの乳首は固く尖り、指を出し入れするアンナのアソコからも、アンナの唾液以外の滑り気により、ジュプジュプという水音が立ち始めている。
(あ……あぁっ……♡ だ、ダメっ……わ、私……へ、変になって……お、おっぱいばかり触らないでっ♡ あ、アソコに指を出し入れ、しないでぇっ♡ エッチな音、立てないで、くださ……このままだと、も、もう……あ、あぁ……ッッ♡)
頃合いかと、モーティマがプクリと熟れた乳首を強く摘まむと同時に、アンナのワレメの少し上側、女性にとって最も敏感なクリトリスを軽く摘まむ。その瞬間一際大きな刺激がアンナの足元から頭の先まで駆け抜け──
(んっ……んうっ♡ ……んんんんんんんんんんッッ!!♡♡)
──軽い絶頂に達してしまった。アンナの身体から力が抜け、背面から自分を抱きしめるモーティマに、身体を預けてしまう。膣内に入っていたモーティマの太い指を、アンナの膣がきゅうきゅうと、喜ぶように締め付けてしまう。その感覚にモーティマは、ニヤニヤとした顔を浮かべている。
「はぁ……はぁっ……んっ……♡(背中が……暖かい♡)」
絶頂により、ふわふわとした感覚。モーティマへとくたりと預けた背中から伝わる体温が、どうにも心地いい。
「……随分気持ちよそうな顔してんじゃねぇか」
「はぁ……はっ……ッ! き……気持ちよくなってなんて、いませんッ……!」
乱れた息を整えながらそう返すが、達してしまった事はとうにバレバレである。
「へぇへぇ。ま、準備はこのくらいでいいだろ……おい、そこの箱に手ぇついて、こっちに尻向けろ」
「…………ッ!?」
その言葉で、これが終わりではない、これからが本番なのだと、アンナは思い出す。余韻に浸っている間などアンナにはなく、それを悠長に待つような余裕も最早モーティマにもない。
「わ……わかり、ました……」
アンナはモーティマから離れ、木箱の上に両手を置くとて、モーティマへと尻を差し出すような恰好をとった。
(あぁ……私……なんてはしたない恰好を……ッ)
自分のしている恰好に、アンナはカっと顔が熱くなる。胸を覆っていたブラは胸の上へとたくし上げられ、そのたわわな乳房を外気に晒している。下半身は頼りない下着一枚の恰好で、ほとんど全裸に近い状態だ。そんな恰好で、モーティマに尻を差し出してしまっている。それに……
(下着が……グチャグチャに……ッ……ふとももにも、垂れて……んッ♡)
先ほどの愛撫により、アンナのアソコからトロトロと溢れた愛液が、ふとももをつたい下へと垂れ落ちていく。その感覚に、敏感なアンナの身体はまた反応を示す。
自身の恰好を恥ずかしがるアンナの背面では、カチャカチャとズボンのベルトを外す音の後、ストンと何かが落ちる音。ゆっくりと、男の気配が、アンナの背後へと近づいてくる。荒い息遣いが、アンナの背中のすぐ後ろまできた。
背後からアンナの耳元に顔を寄せ、アンナの耳元に顔を寄せると、ボソリとつぶやくように。
「へへ……そろそろ俺様も楽しませてもらうとするぜ」