※この作品はR-18です。

A sign of defeat エロティカルファンタジー世界にて、俺は生きる   作:くっろいの

8 / 14
第7話 世界を知る・前編

 部屋を出るとセクスゥムさんも一緒に出て来た。するりと、その大きすぎる胸をまったく問題にせず本当にするりと俺の横を通り抜けて歩き始めてしまう。

 

「本を読み終わったらサリアに報告する前にぃ、少しギルドの施設を説明してあげましょうかねぇ」

「あ、はい。それは、ありがたいですけど……」

 

 この人何者なんだ、さっきギルドマスターのサリアさんが止められる存在なんていないとも言ってたけど……。

 

 マントの中も気になるし立ち位置も気になる……。

 

「さぁてぇ、行きましょうかぁ」

 

 足音もなく廊下を先導していくセクスゥムさん。後ろから大きな胸が、その、ゆっさゆっさしてるのが見えてしまう……。

 

 ちょっと、いやちょっとどころじゃなくエッチなんだけどこの世界、いや冒険者には普通の格好なんだろうか。

 

 俺みたいな、コートにシャツにズボンという普通の格好は結構目立ってるところがあるよな。し、しかしだ、あんな破廉恥な格好になる勇気はちょっと……!

 

「あの階段を上がれば冒険者の宿舎ですよぉ、おやぁ?」

「む、むぅ……あ、すいませ、わぷぅっ!?」

 

 自分もあんな格好になるかどうかを悩んでいたら、職員用廊下を出て中央の階段前で立ち止まって振り返ったセクスゥムさんにぶつかってしまった。

 

 ツヤツヤしているマント越しに思いっきり胸に顔を埋めてしまう、結構背の差があるせいかちょうど顔が胸のど真ん中に……!

 

「おやおやぁ、わざとじゃないみたいですけどねぇ♪」

「ん、んむ、んぅぅ……!」

 

 か、顔が埋まる、埋もれちゃう……!? たぷたぷで、顔にもっちりした弾力が……!

 

「くすくすくす♪ ほらほらぁ、早く顔を出さないと窒息しちゃいますよぉ?」

 

 あ、あうぅぅぅ……や、柔らかくて、つやつやの感触とおっぱいの弾力が……気持ちいいぃ……。

 

 ちょっと、苦しいけど顔全体が包まれて、爆乳が耳元にも柔らかい感触をぉ……。

 

「あらあらぁ、夢中になっちゃってますねぇ?」

 

 あぅ……もっと、おっぱい……。

 

「はぁい、そろそろ離れましょうねぇ?」

 

 くすくすとした笑い声と共に顔がセクスゥムさんの胸から離れる。見えない手で肩を掴まれ引き戻されたような感覚、それと同時に一気に正気に戻った……!

 

「あ、あ……!?」

「なかなか可愛らしかったですよぉ♪」

 

 う、うぅぅ……!? な、なんで今、あんなに夢中になってしまったんだ、この人の爆乳は確かに凄かったけど、なんで……!?

 

「くすくすくす、私は気にしてませんよぉ♪ またして欲しかったら部屋に行ってから言ってくださいねぇ♪」

 

 は、恥ずかしすぎる……! おっぱいに夢中になってぼんやりして、そのままにされてたら何していたか……いや、何をされていたか……!

 

「ほらほらぁ、行きましょうかぁ」

「は、はい……!」

 

 も、もう油断しない、この人の胸は本当に凄い、人を駄目にする胸だ、絶対に埋もれたりしない……!

 

 ……………………階段を上がっていくセクスゥムさんの後ろから見えるおっぱい……凄かったなぁ……いや、しっかりしろ俺……!

 

「この世界について学んだらもう少し奔放になれるかもしれませんねぇ」

 

 エ、エロ世界ということは分かってるけど、どういうことだ……? 奔放になれる……?

 

「三階に上がって直ぐの部屋ですよぉ、運が良いですねぇ」

 

 刻印とやらが関係しているんだろうか、サリアさんには『加虐性癖』という刻印もあるらしいし……。

 

 精神が変わるものなんだろうか、虐めるのが好きになったり虐められるのが好きになったりとか?

 

「部屋には基本的な家具、テーブルや椅子、タンスなどが置かれているほか必ず大きなベッドが一つ備えられてるんですよぉ。まあ冒険者には必需品ですねぇ」

 

 刻印があると冒険者以外の道は狭まる。けど刻印があるから冒険者になれる……。つまり、刻印とは何らかの力を与えるもので冒険者はその力がないとなれないということか?

 

「簡単な魔道具も用意されてますのでちょっと汚した程度なら簡単に綺麗にできますねぇ、いやはやギルド様様ですよぉ」

 

 冒険者っぽい人たちの格好から見て、刻印の力って身体能力とか魔法とかそういう感じだろうか。戦士も魔法使いも盗賊も……神官っぽい人はなんだったんだろう。あとひたすらエロい格好の人もいたし奴隷っぽい人も……。

 

「さてぇ、こっちですよぉ」

 

 ……というか、そもそも俺には刻印があるんだろうか? いやゴブリン達は刻印があるって言ってたけど……良い匂い、だっけ? 俺から良い匂いがするのか……?

 

「はい、到着ですよぉ」

 

 良い匂い……フェロモン? 刻印がそういう何かを出すのか? 精神的な変化を与えるだけじゃないんだろうか……?

 

「はい、ここがあなたの部屋ですよぉ、これからはしばらくここで過ごしてくださいねぇ」

「うーん………………え?」

 

 あ、あれ、いつの間になんかワンルームの部屋に……? 日本の一人暮らしの部屋よりは遥かに広くてテーブルも椅子も、大きなベッドやタンスもある凄い良い部屋だ……?

 

「おやぁ、漸く気付きましたかぁ?」

「え、あ、うん……」

 

 あ、ここが俺の部屋、かな? 一室貰えるって聞いてたけど想像以上に広いな。

 

「くすくすくす、ここにある物は好きにして大丈夫ですよぉ。簡単な掃除はタンスに入っている魔道具で出来ますからねぇ」

 

 ま、魔道具なんてものもあるのか。えーと、タンスタンス……。

 

 タンスの上から……お、これか? 棒の先端に青い水晶っぽいものがくっ付いてるのがある。

 

「それが清掃の魔道具ですよぉ、ドロドロになったベッドも簡単に綺麗にできる優れものですねぇ」

 

 お、おぉぉ……これが、魔道具……。

 

 思わずくるくる回して観察してしまう、その後こう、ステッキみたいに振ってしまった。

 

「…………くすくす、玩具を手にした子供みたいですねぇ。背もちっちゃいですし可愛いですよぉ」

「んなぁ!? ぐ、ぐぬぬ……」

 

 ひ、否定できない……確かに子供っぽかった……。

 

「くすくすくす♪ さぁてぇ。それは戻してお勉強のお時間ですよぉハルカさぁん?」

「む、むぅ……」

 

 も、戻すのか……い、いや、これを持ったままでも勉強はできる、手元に置いたままでも大丈夫なはずだ……!

 

「………………くすっ」

「うぅ……!」

 

 い、良いじゃないか、憧れのファンタジーな道具だぞ……!?

 

「さぁてさてぇ。そこに座ってくださいなぁ、お勉強ですよぉ」

「……分かった」

 

 よし、セクスゥムさんに向かい合うようにテーブルについて魔道具は手元において、本を読み始めよう。

 

 この日本人が書いたらしき本、隅から隅まで……は今度としてまずは大体を読んでしまおう。

 

 

 

 『日本人から見たこの世界 マリカ・イツキ著』を読み始める。

 

 まずは序章、世界観。最初に書かれていたし俺が考えていた通りこの世界は剣と魔法のエロファンタジー世界である。中世ファンタジー風、魔物もありふれている世界だ。

 

 生物は性的で過敏、そして大体が強い性欲を常に抱えている。その分溢れる生命力のせいか、回復力や体力等々、身体性能は俺がいた世界の生物よりも強いものが多い。

 

 そして人間の性別は男性と女性の他、両性具有という第三の性別が一般的に認知されており全体の二割ほどを占めているらしい。

 

「ちなみに私もふたなりですよぉ」

 

 ……そ、そうですか。

 

 えーと、次にこの世界にはその根幹に関わる刻印なる特殊な現象が存在する。

 

 それについては後述するらしい、あとでしっかりと読み込まないと。

 

 人間はこの世界で六種類の種族に分けられている。人種、ではなく種族扱いらしい。

 

 日本、前世の世界と比べて美形が生まれやすく、基本的に淫乱の素養があり精力も絶倫である。

 

 異世界からの闖入者は通称『迷い人』と呼ばれ、極稀にこの世界にやってくるらしい。そして調べたところ大体は日本人だとか。理由は不明。

 

 世界は緩やかな国境線で分けられた都市国家で形成されていて多くは封建制。辺境にはどの国にも属さない小規模な村落も多くある。

 

 全体を総評すれば戦国ではない、しかし小規模の戦いはいつも起きているので平和でもないらしい。

 

 基本的には西洋文化が多数を占めるが、東方には異なる文化の血もあるとか。

 

 また特定の種族のみが作ったコミュニティには独自の文化が形成されていることもある。

 

 お金は貨幣制、銅貨、銀貨、金貨、白金貨の四種類。どの大陸でも通用する全世界共通の硬貨らしい。

 

 時間の基準は24時間制、1年は365日でほぼ日本があった世界と変わらない。

 

 

 

 つまり、根本的に生物は全てエロいってことか!!

 

 そういう風に最初から設定された世界なんだな! それと、時間はそのまま同じと……え、なんでそのままなんだ……?

 

 ま、まあいいや、今考えたって分かるワケない。更にやばそうな刻印とやらは……お、次の章だ。

 

 

 

 第二章、刻印について。刻印とは、この世界と前世における最大の違い。世界に組み込まれた現象。神々から与えられた最も強力な呪いにして祝福……。

 

 な、なんだそれこわ……呪いにして祝福……?

 

 え、えーと……刻印とは精神と肉体の淫らな変容であり、同時に人の枠を逸脱させる印。印……?

 

「実際に文様が浮かぶことは無いですよぉ」

「あ、そうなんですか」

 

 ……この人俺の正面に向かい合って座ってるのに何で分かるの?

 

 刻印とはある種の才能がある者にしか宿らない。何よりも重要なのは美しさであり、それ故刻印を発現した者は基本的に美形である。

 

 そして刻印を背負えば背負う程に人間は美しく、更に淫らに変わっていく……。

 

 一度刻印を背負った者は魔物や神、魔法、何より同じ刻印持ちを関わり続ける運命を得る。そして関わるほどに多くの刻印を背負っていく……。

 

「こ、これが、冒険者になる以外に道はないってことか……」

「ハルカさんは迷い人なので余計に他の道が無いですからねぇ」

 

 貞淑な人物でも刻印を数個も背負ってしまえば淫乱多情な人物に変わってしまうほどの力がある。

 

 しかし刻印は背負う数が増えるほどに老化が止まり寿命も延びる。高い戦闘力や知力、意志力に目覚めるものも少なくない。

 

 それゆえ見目良い人や貴族ほど美貌を保ち、自らを高めるべく多くの人が刻印を求める……。

 

「え、エロくなっても長寿が欲しいのか……」

「その分力も手に入りますからねぇ」

 

 宗教的な理由もある? 人を淫らに変える刻印を無数に背負い、それでも心折れずに己を律し続けた人間はついには人を越え神になると言われている、なるほど……。

 

 事実そうして神となった聖者を崇める宗教も少なくない、追随して神になろうとしては堕ちる者は数知れず。

 

 す、凄いな刻印……正直ここまでとは思ってなかった……。

 

 ん? もっとも誰もが刻印に権威を感じるわけではない。刻印とは単なる淫乱の証という考えは根強くある、か。まあそうだよな。

 

 そして、刻印を背負う人間の大半が所属する職業、それが冒険者である。

 

 

 

 ………………こ、こんなものを持っている冒険者の一員になるのか、俺は……。

 

 俺も持っているの? そしてこれから増えるの? エロくなる刻印がどんどん増えるのか……?

 

 TSして誰かに凌辱ルートとか嫌だとは思ってたけどそれ以上にひどくないかこれ?

 

「くすくすくす、慣れれば都ですよぉ。気持ち良いことがいっぱいですからねぇ、楽しめますよぉ?」

「ま、まだ覚悟が出来てません……」

 

 つ、次、次……! ニヤニヤしながら舌をチロチロ出してテーブルに爆乳乗せてるセクスゥムさんは無視……!

 

 

 

 第三章、冒険者。

 

 刻印持ちは引きあう運命である。彼らは出会い、そして多くが肉体関係を結ぶ。しかも引き寄せるのは刻印持ちだけではなく魔物や魔法、神々も同様である。

 

 神秘的なものは大体引き寄せるんだな、トラブル体質……。

 

 幸い、刻印持ちは高い戦闘力や知力を持つ者が多く通常の人間では対処できない事態にも対応できる。魔物退治、ダンジョンや遺跡の探索等々。そしていつしか彼らは冒険者と呼ばれるようになった。

 

 各地に冒険者のコミュニティが生まれ、やがて一つに纏まり統制されルールが制定され、冒険者ギルドと呼ばれる組織となった。多数の貴族や神官も修行の一環、刻印を得るために参加し社会において確固たる地位を築くことに成功した。

 

 今や貴族、軍、神殿などの国家を運営する組織の大半に元冒険者が属しているほどである……!?

 

 凄いな冒険者ギルド!? 人脈とか凄いだろうし人材がまずやばいし!?

 

 さ、さて……。こうして冒険者は国家にも神殿にも属さない独自存在となった。

 

 とはいえ、国家に属さずとも冒険者は必ず特定都市国家をホームタウン、分かりやすく言えば本拠地として定めなければならない。一般人を凌駕する力はきちんと管理しないといけないってことだな。

 

 そして、ただの人間には対処しがたい問題が発生した時、国家や神殿に協力しなくてはならない。まあそういったときに頑張ってもらう戦力が冒険者なんだよな。

 

 ん、隅にメモ書きが……豆知識? 冒険者には希望があれば魔法の袋が無償貸し出ししている。中は時間は流れるが容量が大きな袋で非常に便利、冒険者には必需品とも言える。なおあくまでも貸し出しであり、もし盗もうとしたら高位の冒険者に捕獲依頼が出されるので要注意……。

 

 捕まった場合、捕まえた冒険者がまず好きなだけ犯してよし。ギルドに持って帰ってきたら一定期間ギルド公認性処理係任命に任命、ギルド内の冒険者に好き勝手に使われることになる……。

 

「ど、泥棒は絶対にしない……!」

「くすくすくす、もしハルカさんが盗んだら私が出てあげても良いですよぉ?」

「そもそも盗みません!!」

 

 ギルド内にいるのは冒険者、そんな冒険者達の性処理係任命なんて冗談じゃない……!

 

 え、えーと、次は……冒険者のランク及びクラス……職業か。ランクは下からアイアン、カッパー、シルバー、ゴールド、プラチナ、ミスリル、オリハルコン、アダマンタイトと上がっていく。

 

 ミスリルは青みがかった銀。オリハルコンは緑がかった金。アダマンタイトは鈍い黒みのある鉄と。

 

 ギルド所属の冒険者となったら貰えるカードはそれぞれの金属の色をしており一目でランクが分かる。

 

 裏には現在所持している刻印を表示する機能があり、表示非表示は所有者が自由に切り替えられる。

 

 ただし、ギルドとしては刻印は基本非公開にすることを推奨している。刻印持ちは多くの欲望を引き寄せるがその刻印の内容が弱点となることも少なくない。

 

 なのでどのような刻印を持っているかは吹聴しないようにとギルドは注意喚起をしている。ふむ……。

 

「後で現在確認されている刻印図鑑を見せてもらうといいですよぉ、膨大なのでパラパラと見る程度で良いと思いますけどぉ」

「えーと、例えばでいいので弱点になる刻印とかを教えてもらえますか?」

 

 弱点になる刻印……露出狂になって防具とか全部放り出しちゃうとか、痛めつけられるのが好きになって無防備になっちゃうとか……?

 

「まずは『自動謝罪』ですねぇ、軽く攻められるだけで全身が震えて謝罪しか口にできなくなってしまいますよぉ」

「何それえぐ!?」

 

 え、なにそれ、ちょっと強い態度に出られたらもう反抗できなくなっちゃうじゃん!?

 

「『最下層者』『調教完了』『公衆便器』『奴隷根性』『陥落容易』『隷属刷込』『共有奴隷』と、ぱっと挙げられるだけで弱点となる刻印はこれだけありますねぇ」

「な、な、な……!?」

 

 想像以上にえぐいものがいっぱいあった!? 内容はこう、なんとなく分かる物が多いし怖いんだけど……!

 

「私の刻印も基本秘匿していますよぉ、弱点になりますからねぇ」

「そ、そうですか……」

 

 こ、刻印が発現する条件とか環境とかいろいろ調べておかないと……。

 

 よし、続きはっと……。

 

 なおオリハルコン、アダマンタイトのランクはほぼ伝説級で、アダマンタイトに至っては千年単位で誰も至っていないのできちんと制度が残っていることを知る人も少ないほど。

 

 一般の冒険者からすればミスリルがトップ、オリハルコンが伝説でその上のアダマンタイトはただの伝承や神話で、実在していないとされている。

 

 ……ロマン溢れるやつだな、ただ刻印がいっぱいって考えるとちょっとロマンが崩れそう……。物凄く強いけど物凄くエロいってことだよな……。

 

 次ページには……お、冒険者ランクの簡単な説明か。

 

・アイアン 刻印1~2、まずは鉄からスタート、一般の冒険者。自室を求めて入ってきたただの刻印持ちや刻印を求めてきた貴族なども多い。

 

・カッパー 刻印2~4、低位であれば魔物とも戦えるランク。貴族達は最低限でもこのランクを目指す。

 

・シルバー 刻印3~5、ある程度の魔物と戦え、採取や護衛なども実績があり信用がある冒険者。

 

・ゴールド 刻印4〜7、刻印が少ない冒険者の限界。才能がなければこれ以上は不可能とされている。それでもその力は一般人からすれば超人を越えたもの。

 

・プラチナ 刻印5~8、刻印が多ければ才能がなくともここまでたどり着けるとされている高位の冒険者。しかしその分、増えた刻印に飲まれる場合も多く引退を勧められる瀬戸際。

 

・ミスリル 刻印7~10、刻印を多数持ち、才能豊かな冒険者がたどり着ける領域。強く、賢く、強靭な意思を持っているとされているがその分魔人と化した時に大災厄となりかねないので常に動向を見張られている。

 

・オリハルコン 刻印8~11、一般的な冒険者の頂点、英雄。類稀な才能を持ち大量の刻印を抱えそれを制御する者がなれるという。一人で高位の魔物と戦い勝利するとされているがその分多すぎる刻印に難儀する。

 

・アダマンタイト 刻印????、忘れ去られた真の伝説。かつて一人のアダマンタイトランクの冒険者が一人で悪しき神、魔王とも呼ばれる存在と戦い打ち勝ったとすらされるがあまりに眉唾なので実在を疑われている。

 

 ふむふむ……才能のある無しも結構左右するんだな……いや、才能が無くても結構高位に行けるってことか。

 

 ただ刻印に飲まれるとか魔人っていうのが気になるな、引退を勧められるとかもあったし……。

 

 刻印に飲まれて魔人になるってことか、何それ怖い、討伐対象になってしまうのか……。

 

「まずはアイアンからスタート、その後ランクを上げるかは微妙だな……」

「まあ好きに決めていいと思いますよぉ、冒険者は自由に淫蕩に生きるものですからねぇ」

 

 淫蕩には生きたくないなぁ……。あ、そういえば?

 

「セクスゥムさんのランクって何ですか? 凄い人っていうのは分かりますけど……」

「……………………」

 

 な、なんか、なんかぁ! すっごいニヤニヤしてる、口を吊り上げてニヤニヤしてる、怖いんだけどぉ!?

 

「さぁてさてぇ、私のランクですかぁ? どれでしょうねぇ?」

「……凄い人……オリハルコンですか?」

「さてぇ? どうでしょうねぇ?」

 

 答えないつもりか……聞いても答えないだろうし今は置いておこうかな。

 

「くすくすくす、まあ今度教えてあげますよぉ」

 

 怪しい、いや妖しい人だなぁ……。

 

 次はクラスについて。いわゆる剣士とか魔法使いとかだな?

 

 クラスは六種類、どんな種族であろうとどのクラスにもなれ、才能の有無は関係なく名乗ればそのクラスとして扱われる。ふむふむ、つまり魔法が一切使えない魔法使いもありと……。

 

「ただの役立たずですよぇ?」

「まあただの冗談なので……」

 

 さて、まずは一つ目、ファイター。武器や格闘術などを習得し、戦う者達。

 

 戦闘のスペシャリストであり、戦いにおいては最も頼りになるクラスと言えるだろう。戦闘様式や立場により、騎士、剣士、傭兵、剣闘士、武道家など様々な呼称がある。

 

 まあ、普通だな。多分俺はこれになるんだろう。

 

 ローグ。己の知恵と技術を頼りにする冒険者たち。

 

 探索や調査に長けており、一般的な依頼においては最も重要なクラスと言ってもいい。裏社会や商人へのコネ、野外生活、高度な知識など、ローグにしかできない事は多い。

 

 よくあるシーフとか盗賊……には収まらないな。コネとかも必要か、やることが多そうだな……。

 

 クレリック。神を信仰し、己の精神を強く持つ者たち。

 

 教会や神殿への所属に関係なく、何らかの信念や信仰を強く持つ者はこのクラスとされる。え、そうなのか? 教会とかに入ってないと駄目だと思った……。

 

 ふむ、信仰魔法などは無いが、淫らな誘惑に満ちた世界において意志の強さは大きな価値を持つ……信仰魔法ってないんだ……。

 

 神が実在するらしいし神殿や教会もあるからもしかしたら俺も何かの神を信仰することになるかもと思ったけど……クレリックになることは無さそうだな。

 

 えーと、次はメイジ……実戦的な魔法を使える冒険者たちの総称。

 

 使用する魔法系統や様式は個人差が大きい。特殊な才能か教育が必要なため、本来は簡単になれるものではない。しかし刻印を背負い、魔に触れる冒険者は実戦の中で才能を開花させると言われる。

 

 ふむ、やっぱり魔法には才能がいるのか……でも冒険者として頑張っていけば開花することもあると。うーん……ちょっと期待しちゃってもいいんだろうか……?

 

 セクスゥムさんはニヤニヤしてるけど気にしない!

 

 次! ダンサー……? 美しさと色香で衆目を引き付ける者たち。

 

 平時は娼婦や踊り子で暮らす、いわば兼業冒険者とでも呼ぶべきものが多い。不老長寿を与える刻印は、己の美貌で生きる者には必須なのだ。刻印の為に日曜冒険者になる要人もいるとか……?

 

 戦闘力とか諜報や探索、魔法とかじゃなくてエロさが武器ってこと……?

 

 なんだろう、囮役とか? それとも色仕掛けで手を抜いてもらうとか? 相手が興奮してもっと凄いことになりそうなんだけど……。

 

 見る限り、そこまで真面目に冒険者になったんじゃない感じかな? 刻印とかエロが目当ての人達がなるクラスなんだろうか。

 

 さて、最後のクラスは……スレイブ? 体を張って攻撃や罠を受け止める囮役。

 

 奴隷という名の通り、多くは社会的にも実際に奴隷である……その役割上、刻印も増えやすく、休憩時にはPTメンバーの性処理便器になりがち……。

 

 な、なにそれ、怖い、絶対になりたくない、スレイブにはなりたくない……!

 

 ん? 追記……成長速度が早く大成しやすいクラスでもある……。それでも俺は奴隷になりたくはないなぁ! でもこれになる可能性はあるのか、気を付けないと……!

 

「一部の酔狂な人や大博打をする人はぁ、まずスレイブになってそれから成り上がろうとしますねぇ」

「………………結果は?」

 

 セクスゥムさんは肩を竦めるのみ……うん、知ってたよ。

 

「いない、とは言いませんがねぇ」

 

 宝くじを当てる可能性と同等と見ておこう……。

 

 さて、結構読んだけどまだまだ続きがあるな。まずはぱぱっと読んでそのあと詳しく聞こうと思っていたけど、凄い衝撃の連続だった……。残りも覚悟決めて読もう。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。