鐘楼ノエルは変身ヒロインである。
……彼女の操る異能の補助はその金髪につけられたイニシャルを模った髪留めのみであるため、身に纏う衣装の差異でそこまで能力の展開に差が出る訳でもないがそこは趣味に近い。変身して戦うヒーローやヒロインに憧れ合体技や特別兵装などのロマンを追求する彼女を妹とともに生温かい目で見守る大人もいないではないが、それでも好きなものは好きなのだ。重力の魔法を駆使し戦う姿を見て魔法少女と思われることも少なくないしそれほど間違った認識でもないが彼女の武装は多くがオーバーテクノロジー気味の科学の結晶である以上やはり変身ヒロインという認識で間違ってはいないだろう。
異能やそれに準ずる力を振るう犯罪者の跋扈する昨今、各々の力を発揮しヒロインとして戦う異能者も少なくない。それは彼女や妹の琴音もまた同様であり、そして学生として学校に通うが故に、尽きることのない悪と戦うにあたり不都合な要素を持ち合わせていた。
ひとつ、ヒロインとして様々な場で戦いを繰り広げる過程で顔や名前、所在地を不特定多数の人間に特定されやすいこと。
ひとつ、特殊な身の上であろうと学生である以上はその本分を果たさなければならないこと。ある程度彼女たちの活動が認知されているがために何かしらの問題が発生すれば教員の面々も相応に配慮してくれているが、授業を受け委員会に参加する形で学校に拘束される都合上緊急時の活動に遅れを出してしまうこともままあった。
だから、それは今回も同様で。怪人たちが暴れているという通報を受けノエルが学校を飛び出したときには、先んじて現場へと駆けつけた妹が怪人と戦闘を繰り広げていた。
「っ、と――!」
校門を飛び出した彼女は路地に入り込むと重力の操作を用い跳躍――、磁力操作も組み合わせ壁を足場に跳躍して建物の屋上に降り立つと、そのまま建物から建物へと次々と飛び移るようにして目的地へと向かっていく。
「つながっ、た――、琴音ちゃん、一人で戦ってるって聞いたけれど大丈夫!? 西四区だよね、私も今向かってるから……!」
『オッケー! でもそんなに急がないでいいよお姉ちゃん、今回注意してくれって言われている能力者はまだいないけれど手駒の人間はそこらのチンピラと大した差がないから!』
「それなら、大丈夫だろうけれど……とにかく、無理はしないで。私ももうすぐ着――」
『うん任せて、待ってるから――、っ、ナニ、あなた、きゃああああああああ!?!?』
通話の先から響いた悲鳴。バチバチバチ!! と響いた音とともに途切れた通話に、急制動をかけビルの屋上に着地したノエルは目を見開いて端末に呼び掛ける。
「琴音ちゃん、琴音ちゃん!? 大丈夫、聞こえてる!? 返事を――っ、もう!!」
繋がらなくなった通信に歯噛みし金髪の少女は跳躍する。通信の切れた現場までの数分も惜しいと焦燥に駆られながら能力を如何なく駆使、最短最速の経路で目的地へと向かっていく。
そして、辿り着いた先で目撃した。
紫色の髪をした、褐色の少女。衣服を剥ぎ取られ露わになった豊満な肢体を自他もわからぬ体液で汚した妹が、ぐったりと脱力して下卑た笑みを浮かべる男たちに車内へ連れ込まれようとしていて――。
「……!! このぉ!」
「うぉ!?」
妹を巻き込んでの大規模な重力操作は使えない――、沸騰した思考のなかで冷静に判断したノエルは、男たちの装備品から探知した銃器を磁力操作で強引に奪うと宙に漂う金属塊を彼らの頭部に向け射出する。
距離が離れていたために威力を絞らざるを得なかったものの、それでも最大限の威力で放たれた銃器は男たちの意識を奪うのには十分だったのだろう。昏倒した男たちの腕から解き放たれ崩れ落ちた琴音に警戒の声を発する男たちの仲間に構わず駆け寄ったノエルは少女を抱きとめると周囲に展開する郎党をきっと睨みつける。
「貴方たち、私の家族にこんな……?! 許せない、覚悟はできているんでしょうね……!!」
「ちぃっ、増援か。何の能力者だ……?」
「念力か、あるいは磁力操作か。まあどうでもいいさ、褐色のガキほどじゃねえがこいつもこいつで楽しめそうだ。ジックリ可愛がってやろう」
「……なに、この人たちの余裕――?」
「……ぁ」
愛用の得物、細腕に吊り合わぬ大きさのハルバードを装備し構えるノエルの横顔を冷や汗が伝う。
魔術などの異能、科学技術、特異体質。見た目にそぐわぬ強力な力を操る者はノエルたち姉妹を含め少なくはない。けれどもそれらの要素は、いずれも敵対勢力に──少なくともその下っぱ程度でどうこうできるようなものではない。一定以上の警戒はされて然るべきだった。
にも関わらず、目の前の男たちのこの余裕──。敗北した琴音を助けにきたのがいかにもか弱そうな華奢な少女だったからか、あるいは数の力を笠に着て侮っているのか。ノエルの異能などほとんど意に介していない男たちに警戒しながらも、金髪の少女は妹をひとまず離脱させようとして。
「おねえ、ちゃ。逃げ、て――」
回避も許さず迸った稲妻に、打ち抜かれた。
「イ゛っ、ヅ――ぁ……!?」
建物から出てきた男が腕を振り、白い光が駆け抜ける。ノエルに認識できたのはそこまでだった。
一拍遅れ轟いた雷鳴――地を転がった少女の肢体が跳ねる。電流に打たれたように……否、実際に打たれ不格好に肢体を痙攣させる少女は、けれどその軌跡を目で追えたくらいの稲妻の奔流を受けてもなお身を焼き焦がしてはいない。
回避も防御もできなかった。確かにその電流はまともに直撃したにもかかわらずノエルは無傷で、しかし肌の上を電流が奔るたび身を痙攣させ悶えている。
つまり、その雷が打ち抜いたのは――。
「あ、あ……!? ひぅ、こ、これ……なん、で……!?」
「おう、キクだろう? 俺のイナズマはな、神経を炙るんだ。だから、捕らえるのに丁度いい獲物を過剰に傷つけたりせずに安全に無力化できるんだ。……こんな風になぁ?」
「アッ、あああああああああああ……っ!!??」
二度目、反応さえできない。手に握っていた筈の獲物が零れ落ちてからからと音を立て転がり、透明な雫を滴らせる脚を震えさせながらも立ち上がろうとした少女もまた胸の中心を打ち貫いた雷の衝撃に倒れ、アスファルトに背を打ちつけた痛みに意識を向けることさえできぬまま肢体をはねあげた。
がくがくと華奢な身体を震えさせ内股になってミニスカートのうえから股間を抑えた少女の五指が瞬く間に湿り気を帯びる。息を荒げ、自慰でもしたかのように股に伸ばした手を愛蜜で濡らすノエルは、透き通るような碧い瞳を蕩けさせながらも懸命に快楽に抗い武器を取ろうとしていたが――その姿は、周囲を囲う悪党たちから失笑を買うまでに隙だらけだった。
無防備な姿を晒す少女をめがけ男が指を照準すれば、再度身体を灼く稲妻が奔る。
イキ狂う敗北ヒロインの嬌声が、雷鳴に遅れて市街地に響き渡った。
***
「ぁ――やっっ」
「ぉ願い、もぅ――ひっ」
世界は、残酷だ。
人のために在らんと願い、悪行の横行を許さないと決意した少女たちを呆気なく踏み躙ることがまかり通るくらいには。
「いやっあっ、ひぐッ、またぁ、ィカされ……! ゃ、あっ、ダメ、ぇ……ふぁ、また、なかにィ……っ!?」
「やだ、やだっ、もうやめ、ゆるしてッ……ひぃっ、ぁ、ヤなのオクでびりびりするのもういやぁ……! あ、ァ、~~~~~っっ!! イっ、ひゃ……っ」
淫辱があった。
類稀な体質、常人離れした能力、優れた容姿。敵対すれば厄介、けれども打ち倒し捕らえることに成功すれば性欲の処理に使うもよし資源として文字通り骨の髄まで貪って益とするもよし――。
ヒロインとして悪と戦う少女たちにとって、戦いは凌辱と隣り合わせである。悪意と欲望に満ち満ちた邪な悪党に敗れてしまえば待つのは苛烈な凌辱か、あるいは凄絶を極める拷問か――、敗北者に人権はないと言わんばかりの尊厳を踏み躙る行為の数々は枚挙に暇がない。異能犯罪も増えつつある昨今である、インターネットで検索をかければ敗北したヒロインたちが欲望に晒され悪党たちに辱められ心を折られるまで延々と責め立てられる様を幾らでも見ることができよう。
そして今回もまた、例に漏れず。ヒロインとして街に現れた悪党に立ち向かい、そして敗北した少女たちは彼らのアジトに連れ去らわれ辱めを受けていた。
「ひぃっ、やだ、やだぁ、そんなに吸われちゃったら……! ヤ、なのにィ……、ふぁ、あ……♡ やらぁ……!」
「おっぱい噴き出しながらイってるぜこのメスガキ」
「味もふつーのとは違って飲みやすいからなあ、マッドサイエンティストにでも乳改造されたかあ?」
「っ、琴音、ちゃ――っ、あぁああっ、いィ……! だめぇ、奥まで突いてくるの、ダメぇ……♡」
「はっ、悪くねえ具合だ、よくよく締めつけやがる……おらしっかり受け止めろよ、孕みやがれ淫乱ヒロイン……!」
「はらっ、ぃや、なのにぃ……! あっあああ、はっ、あ――!」
白濁に穢された紫色の髪が、金色の髪が振り乱され自他の体液に濡れた床に浸る。乳房を鷲掴みにしながら乳頭から分泌される半透明の乳液を吸いあげられ涙を流し身をよじる琴音、図体の大きい男に細い身体の上に遠慮なくのしかかられ種付けされるノエル。
卑猥な水音のたびに身を震わせ甘い声をあげる少女たちからは、悪を打ち破らんという戦意は砕かれかけている――、白昼堂々現れた悪党に敗れた姉妹はともにその身体を弄ばれ、重ね掛けされた従属の呪いに抗うこともできぬまま辱められていた。
「ぁ、あっ。や、ぁあっ、また、おおきくなってぇ……!? んんぅっ、やぁ、おっぱい、ばっか、虐めるのやめてぇ……!」
「だめ、だめ、ダメなのにぃ、びりびりってっするたび、カラダが……! イィっ、ぎっ、また、またきちゃ、あぁあああっ!?」
少女たちの身体は屈しつつある。淫辱を強いられるのは何も今日に限ったことではないのだ、度重なる陵辱と調教によって開発された身体は快楽に抗うことが出来ない。
幾度もの陵辱に晒され従属の呪いを受け男たちへの奉仕を強いられた彼女たちの身体は当人の意志を無視して浅ましく快楽を貪る。
けれども、そんななかにも活路は見出だされた。
敗北する直前に出された救援信号。それを探知した少女たちの所属する組織が派遣した人員が駆けつけ戦闘を開始したのだ。
「ちぃっ、こいつらの仲間か……? しゃあねえ、俺が出て蹴散らしてくる。てめえらはそこの2人と拉致した女たち連れて別のアジトに移動する準備しとけ」
「うっす。……あーあ、もう少し琴音ちゃんのおっぱい味わっときたかったんだけどなあ、アジト移動するまでお預けかあ」
「ノエルちゃんの方もそこそこあるぜ、アジトに帰ったらこっちのおっぱいも母乳出るように弄ってやろうかな」
「いいねぇ、変身ヒロインのおっぱいミルクって売り出したら高値で稼げそうだ」
あっ――、ずぶりと肉棒が引き抜かれるとともに漏れる喘ぎ声。男たちの下卑た視線に晒されながら荒い呼吸を繰り返し身を震わせる少女たちは、幾度となく雄の欲望を受け止めたことを示すように白濁に穢された肢体からあらゆる体液を滴らせながら支え合うように、縋り合うようにともに辱めを受けた片割れと身を寄せて。
体を寄せ合い怯えたように瞳を揺らし男たちを見上げる無力な少女たちの様子に嗜虐心をそそられながらも男たちは彼女たちを連れ出そうとして――、
ノエルの下腹部に手を寄せた褐色の少女の発した光が、彼女に刻まれた従属の呪紋を砕いた。
「な……」
「このガキ、まだ動け……!?」
「――っ、えへへ。あの程度で、私の、私たちの心を折れるだなんて大間違いなんだから」
明らかに虚勢だった。
犯されている最中で母乳を分泌すると知られてからは玩具のように扱われ重点的に責められた乳房を唾液と乳汁、白濁の精液で汚し。雄の欲望を受け止める雌として屈服を強いられ子種をぶちまけられた女性器を淫らにひくつかせ熱い吐息を漏らす琴音の身体はとっくに快楽に打ちのめされている。
それでも――、心までは、折れていなかった。
そして、戒めを解かれた金髪の少女もまた、妹の見せた意地に応えるべく手に力を籠める。
「ありがとう、琴音ちゃん」
鵫捲――。
武装の顕現、魔力の放出、そして大技の解放。最短最速で放たれたそれは反応さえも許さない。振り抜かれたハルバードを基点に収束、攪拌された重力の渦に巻き込まれた男たちは為す術なく吹き飛ばされていった。
「お姉、ちゃん。あの男が、いない内に――」
「……うん。どこか、身を休められるところを探そう」
そうして。周囲の取り巻きたちを打ちのめした姉妹は、態勢を立て直すべく人の気配の少ない場所を探し這うようにして移動していく。
敵の能力に対する対策、味方を援護し最も厄介な相手を打ち倒す算段、最低限の防護、制圧能力を振るえるだけの体力の回復。それらの要素を整えた2人は、自在に心身を灼く雷を操る異能者を打ち倒すことに成功し帰投することになるが――、それでも、敗北と恥辱が与えられたという事実が消えはしない。
つまるところ、これは幕間。
ヒロインとして戦う少女たちの、語られぬ、けれど確かにその記憶に刻み込まれた戦いと敗北。
少女たちは、大切な人を守るために、自分と同じ傷を周囲の人が負うことのないように戦う。
自分たちを打ち破った男と、その配下。神経を炙る雷撃を操る異能者は、野放しにしてしまえばどれだけの被害を齎すことかを思えば野放しにはしておけない。
少女たちは、挑まねばならない――。例え、自らの不利を、理解していたとしても。
****
壊す側の人間は、守るために戦う人間の都合など配慮してはくれない。
それは戦い方にも大きく出る。周囲の被害、巻き込まれた一般人、傷ついた仲間……。人を守ろうと、悪に折れはしないと戦う者たちはただ目の前の敵だけに集中していればいい訳ではない。守りたい人がいる。助けなければならない人がいる。奪われてはならない場所がある……不利であろうとも挑まらなければならない悪がある。
勝てる戦いばかりとは限らない。犯罪に、暴力に対して守る側に位置する勢力は往々にして後手に回るものだ。……そうして敗れたとき、己に立ち向かいそして敗北した弱者を悪党たちが見逃すことはない。
悪意と欲望のままに尊厳を心を身体を命を嬲り、嘲笑い、踏み躙り、屈服させる。
だから――その淫辱もまた、例外ではなかった。
布地が引き裂かれる音、絶え間なく響く粘ついた水音、そして嗚咽と嬌声。
強制的な発情を強いられしとどに濡れひくつく秘裂。下卑た笑い声とともにそこにあてがわれた猛々しい剛直に貫かれた鐘楼ノエルは絶叫した。
「ゃ、ぁああああああ……!? あ゛っ、ッぁ、いや、ヤぁ! おねが、ゃら、ゆるひ――イっっ、あ……!!??」
ぱん、ぱん、ぱん、ぱん――欲望をぶつけるように繰り返される激しい抽挿。華奢な身体を慮る素振りを欠片も見せぬ凌辱に、けれど抵抗らしい抵抗もできぬまま股を開いて剛直を受け止める少女の声は甘く蕩けつつある。
異境の姫を思わせる華やかなドレスは乱雑に引き裂かれていた。陰部を露出させるように桃色のレオタードをずらされ剛直を挿入されるノエルは己を貫くたぎりが押し込まれる度に身を跳ねあげ嬌声をあげた。
透き通るような蒼い瞳からぼろぼろと涙を流し情けなく許しを乞う姿には決意を胸に立ち上がっていた勇姿は既にない。妹ともども一撃で快楽を伴う衝撃に撃ち抜かれ膝を屈した少女に待ち受けているのは苛烈な陵辱でしかなかった。
「おねぇ、ちゃ……?」
一度は破れた相手だった。略奪に現れた悪党たちの前に現れた姉妹を前に余裕もたっぷりに上物の雌が来たと嘲笑い、未知の攻撃にわけもわからぬ内に翻弄された少女たちをあっけなく打ち倒し配下とともに凌辱した男――。彼のもつ異能について把握した彼女たちは増援の到着とともに拘束を抜け離脱、態勢を立て直して再び挑み……前に出て男の異能を相殺しようとした琴音の護りも意に介さず纏めて雷で撃ち落された。
あるいは、堕とされたとでもいうべきか。
快楽電流に打ち抜かれ地に伏せた少女の姿たちの姿は淫猥そのものだ。万全の状態とはいえずともそれでも突破力と破壊力に秀でた強化形態となったノエル、そして悪党の攻撃に合わせた属性を宿し迎撃しようとしていた琴音。抵抗も無意味と男の操る雷に貫かれた少女たちは、強制的に導かれた絶頂とともに自らがぶちまけた愛液の水溜まりに身を浸しびくびくと四肢を跳ね上げ淫らに悶える快楽人形と化していた。
「やっ、あああああ、それだっ、だめ、ひィ……! ヤなの、それはやだぁ♡ オマンコやけちゃ――あ、ああああああ!?」
男の抽挿を受けるたび成すすべなく快楽に翻弄され喘いでいた金髪の少女の下腹部で、何かの弾けたような音が響いた。
その音に琴音は一糸纏わぬ肢体をびくりと震わせる。彼女は気付いていた――今響いた音は、姉の蜜壺に突き立てられた逸物から放たれた快楽電流によるものなのだと。敗北し凌辱をされる中でも徹底的に心身を打ち砕き少女たちを肉便器同然へと貶めた一突きを浴びたノエルが声にならない悲鳴をあげ全身を痙攣させ結合部から蜜潮を噴き、虚ろな目になってぐったりと脱力するのを琴音には見ることしかできなかった。
「おねえ、ちゃ……」
簡単に勝機は摘み取られた。
端正に整った顔立ちを快楽と恥辱に歪める褐色の少女の前で、小刻みに震えるノエルの膣腔からずるりと女殺しの肉槍が引き抜かれる。愛液と精液を亀頭から滴らせる男は、紅と蒼のオッドアイを怯えに揺らした琴音に迫る。
「増援が駆けつけたどさくさで逃げられたときは残念に思ったが……まさか、性懲りもなくやってくるとはなあ。そんなにオレに孕まされたかったのか、うん?」
「っ……、そんなワケないでしょ、この、ヘンタ──ァアああああ!?!?」
気丈に睨み付けながらの悪態を嬌声に変えたのは胸元を直撃した一筋の雷光だった。ピンとそそりたった乳頭を、包皮を剥かれ露出した陰核を次々と撃ち抜き快楽で炙る電流に反撃せんと溜め込んでいた魔力も霧散させよがり狂う。
愛液とともに飛び散ったのは、男たちによって注ぎ込まれた精液か。
「──」
男が笑いながら何事かを言うのも聞き取れなかった。軽口を叩く余裕なんて欠片も残ってはいなかった。
ずぶ濡れになったアスファルトの上で淫靡な躍りを晒し男に痴態を嘲笑われるのも、勝利を確信した男に路上まで引きずりまわされるのも、衆目の前で溢れる愛液で濡れた脚を割り開かれるのも──琴音には、抵抗することさえできやしなかった。
ぁ──ッッ♡
肉槍に貫かれた少女の甘い悲鳴が響く。一糸纏わぬ裸体を揺らす痴態が、じゅっぽじゅっぽと男の一物を咥えこんで淫猥な水音を奏でる接合部を曝け出すようにして犯される琴音の嬌声が、少女を捕らえる男の様子を撮影していたギャラリーのカメラに余すことなく記録される。
「ほぉら変身ヒロイン星の巫女殿のハメ撮りだぞぉしっかり映していけよ。出回る動画が明日にゃどれだけ再生回数稼ぐか、楽しみだなあ?」
「オ、ぁっ、や……イ゛っ、づ……!? まっ、こんな、またぁ、おかしく──! ぁ、やぁ、まっ」
膣穴を穿つ剛直の抽挿を繰り返される度、乳頭から雫を散らして豊満な胸が跳ねる。柔らかな弾力の果実を鷲掴みにした男の掌が淡く光ったのに、貫かれたまま身を震えさせる少女の瞳が揺れた。
戦慄する彼女は気付いていた。今自身に押し当てられた手に籠められた電流は、放たれたが最後少女の最大の弱点を貫いて延々と苛むだろうことを。そうなれば、自分はもうこの男には、彼の与える快楽には決して――逆らえなくなってしまう。
「やぁ、やだ、それはだめなの、まって。許して……ソコを撃たれたら、アタシ――ぃう……っっ!? く、ぅ――♡」
激しい凌辱を受け幾度となく快楽電流を浴びた身体は、一筋の電流を散らした指先に乳頭を軽く摘まみあげられただけで絶頂へと昇りつめさせられた。がくりと体勢を崩し地面に顔をぶつけかける直前で手を突いた琴音は、朦朧とした意識のなかでそれでも異能者の隙を見出そうとして――勃起しきった突起からぽたぽたと雫を落す乳房を鷲掴んだ五指が発光したのを最後に、意識を消し飛ばされた。
「――さて」
複数の属性魔法を操り敵対した戦力を高火力で粉砕していく和装の少女「星の巫女」……鐘楼琴音の公開凌辱を終えた異能者は、衆目の前で徹底的にイキ狂わされ最後にはナカへのおねだりまでして精を注ぎ込まれぐったりと力尽きた褐色の少女を引きずりながらパチパチと指先を帯電させる。
男の操る防御不可の雷撃は、性感のみならず痛覚、神経系への攻撃も可能――というより、それが本来の用途だ。絶縁体の装甲も無視して『通電』させる彼の一撃は、あらゆる生体に対する圧倒的な優位を誇るが……本来の電流ともまた異なった性質であるため無人兵器や機械類にはその効果を発揮しない。
少なくとも対人間に関して敗けるつもりはないが、通報を受け駆けつけた警察や異能者を抱え込む勢力もある民間警備会社に情報が共有されるようなことがあれば面倒だ。虚ろな目で男に抱えられる琴音を連れ金髪碧眼の変身ヒロイン「グラビティーノエル」をヤリ捨てた路地へと配下を向かわせようとした男は、繋がらない通話に苛立ったように舌を打つ。
「こいつらが来た時点で向こうの連中はのされてるか。生きてるならとっとと起きて動けばいいもんを……」
使えねえと舌を打ち目を細めた男は、腕で抱える少女に視線を向ける。グラビティーノエルと星の巫女……姉妹で戦うヒロインとして活躍しているという彼女たちは異能者としても非常に優秀だ、可能ならばとっとと回収して離脱したいところだったが。……興が乗り過ぎるのも考えもんだなとぼやいて路地へと進もうとした彼の足が止まる。
止められる。
「……驚いた、胎に浴びた俺の電流はどうだった? このガキは小刻みにクリと子宮炙って焦らしてやったら最後にはおまんこにおちんちんくださいって啼いておねだりしてきたんだがな。……俺の使えるのが女蕩けさせてやるためのモンだけじゃないのはわかってんだろう、星の巫女の脳みそドロドロにされたくなけりゃ大人しく出てきな」
一泊の間を置いて、おぼつかない足取りで路地の奥から桃色のドレスを纏った少女が進み出てきた。
前を露出させた形状のドレス、鼠径部を覆っていたレオタードの位置は正されながらも内腿を伝う淫辱の痕はまだ拭いきれていない。快楽電流によって瞬殺された2戦目と同じ装束を纏う金髪の少女を鼻で笑った男は、体を襲う重圧に冷や汗を流しながら口を開く。
「いいカッコしてるじゃねえか。ほらとっとと能力を解け、部下連れてきて妹と一緒にまた可愛がって――」
「さっきは私たちを見るなりその電流で撃ち落してきたのに、今は使わないんですね」
それとも――使えないんですか?
抱える琴音に電流を流す、それより早く。全身をくまなく『圧され』た衝撃に、男の身体が吹き飛んだ。
「かっ。っ。ぐ……?!」
(しまったこいつ、俺の能力の照準に気付いて……!)
「琴音ちゃんを連れてきたのは人質ついでだったんでしょうけれど、片手を塞いだのは失敗でしたね。私の重力で拘束されるより早く、私を無力化できたかもしれないのに」
動けない。
五指を重点的に拘束しているのか、床に倒れた男の手がめりめりと軋む。脂汗を流し空をみあげる男の視界に、男を封殺し琴音の容態を確認してきた鐘楼ノエルが現れる。
「――随分と、好き勝手してくれましたね。これから少し眠ってもらいますけれど、何か言い残すことはありますか?」
「……ははっ。金なら出す、もう一回姉妹丼させぐげ」
「……さいってい」
身骨を病院送りにされないギリギリで圧搾し男の意識を落した金髪の少女は、息を荒げながら一糸纏わぬ裸体で身を震わせる琴音のもとに駆け寄る。
「琴音ちゃん!? もう、
「……お姉ちゃんこそ、好き放題犯されてた癖にアタシのことばかり……あーやばいどうしよう、身体すっごいズキズキ疼くんだけど。……チェイムのお兄さんがいれば慰めながら抱いて……いやそもそもあんなのに負けなかったか……」
「……」
今、この街で……少女たちが頼れる者はいない。
多くの戦いがあった。そのなかには彼女たちの仇である獣人たちもいた。戦って、勝って、敗けて、勝って、慰みものにされて、勝って――その内、仲間たちは次々と斃れていった。
そのなかには、ノエルの恋人も含まれてた。
「……頑張らないと、ね」
「――うん」
「今度は、ううん。もう二度と、敗けないように――」
「……うん」
異能者の連れてきた男たちはアジトで昏倒され、増援も神経を炙る電流によって相当な数の負傷者をだしている……。すぐにでも、事後処理をはじめなくてはならない。
泣いている暇なんてもの、ない。
こみあげた思いを押し殺し、少女たちは互いを支え合うようにしてその場を離れていく。
あとには、倒れた男と……建物の屋上で、その一幕を見守っていた人影のみがあった。
『――悪くない』
『アレを贄に捧げれば……我が主も、喜ぶことだろう』
世界観:基本的に流通する技術は現代日本と変わらないがオカルト、ないしオーバーテクノロジー気味な科学技術は裏でそこそこ流通している。そういうことにしておこう。
獣人や魔人、邪神、それを信仰する教徒や異能者、闇市場で流通する技術を手に入れた悪党まで少なくとも一般の人間に対処できないような存在による犯罪はしばしば。鐘楼姉妹を含めた異能者や正義のために戦わんと願うヒーロー、ヒロインも多く認知されている。住所バレまでいけば悪党どもに自宅凸されるので身の回りには注意する必要あり。
・鐘楼ノエル
あるいはビルに潰され、あるいは傷を負った仲間を庇い斃れ、あるいは獣人を焼き尽くしたのちに放浪の旅に出た。仲間たちは戦いのなかで、次々に姿を消していって……恋人は、目の前で致死の傷を負い姿を消した。
けれど、彼女たちは守らなければならない。彼女が好きで、家族が好きで……恋人が好きだと言ってくれた、少女たちの居場所を。
ネコ。
・鐘楼琴音
3サイズは98/65/87。惑星に準えた魔法を使え近接戦を好む。
訳あってというか同じクラスの呪術師見習い馬鹿に呪われて小学生の頃から母乳が出る体質。褐色おっぱい。
ウシ。丑年なのでそういう搾乳短編とか書かれるしその分負けて辱められる。
他にも鳥とかウサギとかヒツジとかみたいな属性を原案の炭氏から割り当てられた娘がいるけれどみんなこの時系列は離脱ないし療養している。