学校が!終わりました!
今日は昨日見れなかったとこに行く・・・前に、
食料を買わなきゃ!
また朝から何も食べられないのはこりごりだ。でもオレは料理とか全く出来ないんで買って済ますことになる。今からでも勉強しようかな?
というわけでスーパーに来ました。学園都市のスーパーは思ってたより普通だった。
でも何買えばいいんだ?お弁当毎日買うのはメンドくさいし、カップ麺やインスタント、冷凍食品は買うとして。
と、そこで我ながら天才的な発想が浮かんだ。
お菓子でお腹いっぱいにすればいいじゃない!
ジュースもいっぱい買えるじゃない!
好きじゃない野菜は食べなければいいじゃない!
そうと決まれば健康志向で野菜売り場なんて見る必要ない。お菓子だお菓子を買おう。
でもカゴいっぱいになったお菓子を店員さんに見せたらクスクス笑われてしまった。なんで・・・
どうしよう。両親と離れて寂しいはずなのに、なんだかすっごくワクワクしてる自分がいる!
だって好きなもの食べて好きなもの飲んでいいんだよ?ワクワクするでしょう!
そうだ!ゲームも買えるじゃない!
何せ実家にいたときはゲームは買ってすらもらえなかったし?
次はゲーム屋だゲーム屋へ行こう!
「ふわぁ・・・」
見渡す限り壁一面のゲームの数々、前世で見たことあるものから多分学園都市にしかないものまで、
あ、これやってみたかったんだよな・・
ドラゴンクエスト、ファイナルファンタジー、テイルズオブ何とか、
あ、ポケモンもある!
うおおこれが全部やり放題!学園都市来てよかった・・・
あとお金。お金は・・・一応父上から貰ったものなんだけど。
実は産屋敷の謎能力『勘が鋭い』『金の動きが分かる』などが多分使える。多分なのは自覚できないから。
剣の先生達や父上の仕事の愚痴を聞くときに何となく適当に言ったことが大当たりし続けたので間違いないということになった。母上は使えないらしいけど。
なのでうちは大繁盛でお金に余裕がある、というわけ。
で、またカゴいっぱいにゲームを買ったら店員さんに笑われた。なんで?
今は夜12時。家に帰ったらすぐにゲームを始めてお菓子を貪り食ってこの時間。今日は行ってないとこを見にいこうとしてたのに・・・
ふと思ったんだけど、別に夜寝なくてもいいのでは?好きな時間に寝ればいいじゃないか、明日は朝早いけど。
そうだ、今からでも学園都市の探検に行こう。そうしよう。
今日は雲がないので星と月がよく見える。少し湿った空気、昼は騒がしかったのに今はとっても静か。人もいなく、車も走ってない。
・・・実は一度だけ、一回だけやってみたいことがあった。
どこまでも、どこまでも走ってみたい。
地元にいたときは人に修行の成果を見せびらかすことはしなかったし、人のいない時間に出歩くことは出来なかったから。
体いっぱいに息を吸って、限界を超えて走る。景色がもの凄いスピードで流れてゆき、まるで自分が風になったかのような錯覚を受ける。
ただ走るだけでなく、地面から街灯へ、街灯からビルへ、ビルから更に高いビルへ、駆け上がるように昇ってゆく。
ビルからビルへ飛び移って、マンションの壁を蹴って、
気付けば、辺りで一番高いビルの頂上に来ていた。・・・ちょっと走りすぎたかな、そろそろ帰ってまたゲームやろ。
振り返ったそこは、文字通りの絶景だった。空と同じ夜闇の大地、宝石を散りばめたような街灯、中天に輝く満天の星々と、満月。
「うわあ・・・すごい」
思わず声が漏れてしまった。周囲に人がいなくてよかった・・・
でもここはいい場所だな、またいつかここに来よう。
「・・・ちゃん、起きて下さい煌平ちゃん!」
「んう・・・あれ、月詠先生?」
「あれ?じゃないですよ今何時だと思ってんですか!?」
時計を見ると今10時、あーこれは完全に寝坊だ。
「全く、朝から来ないから心配して来てみれば。それに・・・」
「お菓子ばっかり食べたら体に毒です。ちゃんとご飯も食べなきゃダメですよー」
「ゲームもやっちゃダメとは言いませんが、節度を守ってやらないとダメです。いいですね!」
う・・確かにゲームも点けっぱ、お菓子の袋もそこら中に散乱してる。
「さ、早く支度して下さい。学校に行きますよー」
どうやら先生は車で迎えに来たみたみたい。オレも先生の車に乗せてもらえることになった。先生の車は先生の体格でも操縦できる特別製だった。
「そういえば、煌平ちゃんはもう能力が使えるのですか?」
「え、何でですか?」
「いえ、煌平ちゃんがどう見ても人間離れした身体能力を持ってる、という話しを聞いたので」
あーひょっとして昨日の街を走りまくったのを見られたのかな、うぅ・・恥ずかしい・・・
「先生も昨日知ったのですが、学園都市に来る前から能力が使えた人を学園都市では天然能力者、原石と呼んでいるそうです」
「煌平ちゃんはその原石に当たるそうなので通常のカリキュラムは組みません」
「ていうことは脳改造しないんですか?」
「はいー。普通は脳開発した後、能力を伸ばしていくのですが、煌平ちゃんの場合、能力の仕組みの解明からになります」
「ちなみに担当は私です。今年は先生の専攻分野の子がいなかったので」
へー天然能力者、原石。そんなのがいるのか。
でもこれ能力?とかじゃないよね。言ったほうがいいのかな・・・
「さ、着きました。次の時間は能力についてのお勉強です。ちゃっちゃと行きますよー」
お勉強ノート
超能力は6段階評価されるそうです
レベル0(無能力者)
事実上の能力無し。全く無いわけではないらしいが知覚できるほどではない。全学生の6割がこれらしい
レベル1(低能力者)
あるにはあるが、全く役に立たないくらい
レベル2(異能力者)
まあまあ役に立つくらい
レベル3(強能力者)
日常生活でも役に立つくらい
レベル4(大能力者)
軍隊でも役に立つくらい強力
レベル5(超能力者)
ここまでくれば軍隊と戦って勝てるらしい
本来、超能力とはこのレベル5のことを言うそうです。
レベル6(絶対能力者)
未だ到達した人はいないらしい。神の領域の能力?
神ならぬ身にて天上の意思に辿り着くもの(SYSTEM)
学園都市の本当の目的はこれらしい。先生の説明はよくわからなかった
その他
多重能力者(デュアルスキル)
原則、能力は一人につき一つ。能力を二つ以上持つ人はこう呼ばれる。
でも理論上実現できないらしい。
演算
能力を使うときは、計算式を演算するそうです。
演算能力の高さは能力者の実力に直結するとか。
身体検査(システムスキャン)
能力者のレベルなどを測定する。機械での計測や実地試験など。
はぁ・・・疲れた。眠い・・・
大体、横文字多すぎるねん・・・普通に漢字じゃダメなん?
キーンコーンカーンコーン
「時間ですねー午後からはシステムスキャンを行います。担当の先生の話しをよく聞いてから行動しましょう」
ちょいちょいと先生が手招きしてくる
「何ですか?」
「煌平ちゃんは私が担当なので後で職員室に来て下さいねー、システムスキャンは校庭で行うので体操着に着替えておいてください」
「はーい」
というわけで先生と一緒に校庭に来ました。ちらほら他の生徒や先生も見える。ひょっとしてシステムスキャン?を受けてるのだろうか。
「おお・・・」
ここで初めて、ついに能力に遭遇した。
体からバチバチ光らせながら電気を出している男の子がいる。アレが、内心ちょっと憧れてた・・・
「煌平ちゃんは考えてることが顔に出ますねー、アレは電撃使い、エレクトロマスターという能力です」
「ほえー・・・」
「先生先生、じゃあっちは何ですか?」
今度は黒いボールを持ってじっとしてる女の子、と、手元のボールがフッと消え別の場所に現れた。
「アレは空間移動、テレポーターですねー。文字通り物体を転移させる能力です」
おおそれはすごい、実は術で瞬間移動するのは結構ハードルが高いのだ。
ただ、一個気付いたことがある。
実は世界のチカラの流れを感知する技能を持っているのだが、
術と能力、この二つに明確な境界線は多分ないと思う。
術は人体に宿る神秘的エネルギーを利用するのだが、能力も使用する際このエネルギーを利用している。エネルギーの性質は少し違うようだが。
そう考えると能力の説明で分かりづらかったこともちょっと分かりやすくなる。気がする。
ただ、それだとますます能力を無効化するという主人公がなんなのかわからなくなるけど。
「さ、次は煌平ちゃんの番ですよー」
この考えはあとにしよう。
「身体強化系のシステムスキャンはよくある運動測定と同じです。握力、腕力、50m走などなど」
「あとで他の生徒も校庭は使うと思われるのでちゃっちゃと行きますよー」
システムスキャンは思ってたより簡単だった。小学校でもやってた握力を測るアレとか、そんなだった。
ただ小学校ではあんまり変な数字が出ると恥ずかしいから本気は出さなかったけど。
先生の口振りだと身体能力が高い人は結構いるみたいだし、
というわけで今回はかなり頑張った。少し恥ずかしいけど・・・
「おお・・・これは、かなりすごい数字が出ましたよー!」
先生はポチポチと端末にデータを入力していく。横から覗くと、うーん・・・よくわかんない。
「これでよしっと。そういえば煌平ちゃんは他に何か得意なこととかありますかー?」
得意、かぁ・・・そうだ、アレとかも言っとくか。
「透視能力がありますよ、生物限定ですけど」
「へ?ひょっとしてクレアボイアンスですかー?」
「クレ何とかが何なのかよくわかんないんですけど、例えば先生はタバコ吸うんですか?肺の中が真っ黒です」
「おおー!それはすごいですねー!でも煌平ちゃん、先生から一つ注意があります」
「? なんですか?」
「許可なく人を透視してはいけません。煌平ちゃんも部屋の中を勝手に見られたら恥ずかしいですよねー?」
「う・・はい・・気をつけます・・・」
「はい!わかってくれて嬉しいですー」
確かに・・・今まで気にしてなかったけどこれって結構アレだよね・・・
「あ、そうそう、あともう一個ありますよ。さっきの透視に関連してるんですけど」
「へ?ま、まだ能力があるんですかー?」
「普通は見えないチカラの流れが知覚できます。こう・・・うまく説明できないんですけど」
「それって・・・ひょっとしてAIM拡散力場のことですかー?・・・あー、煌平ちゃん達にはまだ教えていませんでしたねー」
AIM拡散力場(An_Involuntary_Movement)
無自覚という意味。能力者が無意識に発してしまうチカラのフィールド。
能力の種類によって内容は異なる。炎系なら温かい、氷系なら寒いなど。
とても微弱なチカラで精密機器がないと計測できない。らしい・・・難しい
「例えばー・・・今から測定を行うあの生徒さんの能力はわかりますかー?」
「うっ・・見ただけでは・・・あ、でもさっきの人と同じパターンなので電気系ですね多分」
答えてみたら・・・どうやら当たりだったみたい。女の子がバリバリ放電し始めた。
「おおー!ひょっとして能力の出力や居場所もわかったりしますかー?」
「強さもわかりますよ、今の子ならさっきの人よりちょっとだけ強力ですね。居場所は・・・目視しないといけないんで壁越しにはわからないです・・・」
「おおー・・・わかりました。早速、この二つの検査も行いましょう。こっちは屋内で行うので制服に着替えてから来て下さいねー」
そっか、こういうのも測定はするのか。どんなことやるんだろう?
あまり大したことはやらなかった。
透視のテストでカードや箱の透視もやったが、「生き物限定なんです><」って言ったけど「珍しい能力なんで他に評価基準がないんですー><」とか。
AIM感知のほうは他の人に手伝ってもらってレベル当てをやったが、演算力が分からないので直接当てることは出来なかった。とか。
「でも能力が発動するタイミングを先読みできるのはプラス評価ですねー」とか。
「じゃ結果発表ですー」
能力強度は、
多分レベル4以上5未満くらい
「うーん、煌平ちゃんならレベル5も狙えるかもと思ったのですが・・・・」
「うっ・・軍隊と戦って勝てるか?と言われるとちょっと」
まぁ、無理だよね・・・
「んー、軍事的価値もなのですが、レベル5は科学的な研究価値も評価基準なので」
「ほえー」
研究?よくわかんないや。
「明日からは煌平ちゃんの能力の仕組みや切欠けを調査します。何か思い当たることとか、思い出したこととかあったらまとめておいて下さいねー」
「それと、明日は寝坊したらダメですよー、もし寝坊したら次の日から先生がモーニングコールしますからねー」
うっ・・それはやだな・・・。頑張って早起きしよう。
あと能力のこと何て言おう。コレ能力じゃないんです!って正直に言おうかな・・・
でも何となく、何となくなんだけど、
呼吸術のこと、学園都市に教えたらいけない気がする。本当に何となく、勘でしかないんだけど。
どうしよう・・・
もちろん次の日は寝坊しました。