俺たちが浴室を出たのは三時間後だった。中での詳細は省くが、かなり体力を使ったことは事実だ。
俺たちは脱衣所で仲良く一つのバスタオルを奪い合うと、なんとか身体の水分を飛ばして部屋に戻った。
「……あんまり感じないんだが、もしかして酷い臭いじゃないか?」
「多分」
俺が顔をしかめると同時に、櫻井が窓を開けてくれる。換気されるのは結構だが、外から入り込む生暖かい空気に、今日も暑そうだなと辟易した気分になった。
六月から連日この暑さとなると、夏本番はどうなるんだよ。今から気が滅入る。
「……櫻井、着替えはあるのか?」
「うん、あるけど……今は着なくて大丈夫かなって♡♡♡♡」
櫻井は窓際でそう言うと、クスリと笑って股を開いた。陰唇を割るように二本指でくぱりと開くと、中のラビアがチンポを欲しそうにクパクパと開閉していた。
朝から元気な肉棒がピクンと反応した。俺も似たようなもんだ。
「……けど一旦休憩しないか?」
「うん、真田君がそう言うなら」
二人並んでベッドに横になる。櫻井は俺の腕の中に入り込むと、身体に抱きついてきた。
「……そういえばお前、メガネ無くて大丈夫なのか?」
セックス中に吹き飛んでったメガネが脳裏に浮かぶ。あの時は脳が股間に支配されていたので気にしなかったが、もしかして全然見えてないのでは。
俺は床の上に転がっていた櫻井のメガネを拾い上げると、彼女に手渡す。「ありがと」と微笑みながら、いつもの丸メガネをかけた。やっぱりこっちの方がしっくりくる。もちろんメガネ無しも可愛いが、いつもよりキツめの印象を受ける。
「うん……でもね、今くらいの日常生活なら無くても裸眼でも多分大丈夫だよ。あれ、ほとんど授業用だから」
「そうなのか……その割にはずっと付けてる気がするけどな」
櫻井は可笑しそうに笑った。
「ずっとって……真田君、私のことそんなに見てたの」
「ああ、好きとかそういう感情じゃなかったけど、ついつい目で追うくらい綺麗だからな、櫻井は」
「……ん、そ、そう♡♡♡♡」
恥ずかしそうに身じろぎする彼女に、ニヤニヤと笑みが浮かぶ。
「しかしあの真面目な委員長がセックス休みをするとはなぁ……」
「あ、その事だけど……真田君、休みにはならないから安心して」
「……んん?」
櫻井はドヤ顔で説明し出した。
「私と真田君は、今日公欠扱いよ。ちょっとした先生の用事に手伝わされて、ね」
「いや、え? 意味わからんのだが?」
クスクスと笑う櫻井に、やっぱりこいつも催眠能力持ってるんじゃないかと恐怖を覚える。一体どんなトリックを使ったんだ。まさか先生達を全員催眠して俺たちを公欠にしたのか?
俺が閉口して黙りこくって真顔になった事をどう受け止めたのか、櫻井は顔を強張らせると、慌ててネタばらしを始めた。
「そ、その、加奈子に頼んで、学校に連絡してもらったの」
「加奈子……ああ、花城ね。さすが学長の娘、そんな事も出来るのか」
最初は意味がわからなかったが、途中で加奈子があの「花城加奈子」だと気がついて、そして驚いた。そういうの、現実でやって良いのか。
後、櫻井がセックスしたら止まらなくなるのを見越して予め花城とやらに連絡していたのも、驚いた。こいつ、どんだけヤルつもりだったんだ、このむっつりが。
「真田君、このことは……」
もちろん、言いふらしたりしない。
分かってると頷きながら、内心ではその花城という女に興味が出てきた。
花城が学校で嫌われているのは、学長の娘で、それを威張り散らしているからだ。なのに男子受けは良くて、その理由は花城が美人だからだ。
だから、女子にはめっぽう嫌われている。櫻井も勝手にそうなのだと思っていたが、聞いてる感じだと仲よさそうだな。
「……ふふふ、欲しくなった?」
櫻井の一言に、俺は心臓が縮み上がった。
耳元で囁かれる彼女の声が、俺の背筋を震わせる。
「欲しくなったでしょ……?」
「な、なんのはなしだ……」
しーっ、と人差し指で唇を押さえられると、櫻井の舌が耳の中に侵入してきた。
「くちゅくちゅ、れるっ、じゅるじゅる……♡♡♡」
未体験の快楽に背中が仰け反る。なんと形容すれば良いのか、不安になる気持ち良さだった。
ぷはぁっ、と解放されると、そのまま囁くような声音で続けられる。
「真田君、今は私だけだけど、反対側にも女の子が抱きついていたら、さぞ気分が良いとは思わない……?」
「あ、ああ……いや、でも、櫻井が居るから……」
「嬉しい……でも、私は真田君に我慢して欲しくないの……欲しいよね、もう一つの、お、ま、ん、こ♡♡」
誘惑するような甘い声は、いとも簡単に俺の脳に入り込んでくる。
櫻井の言う通り両脇に女子を侍らせたい俺を想像する。左右からおっぱいがむにむにしながら、二人の女子が俺の唇を取り合うようにキスをする。
「……ほ、欲しいな」
櫻井がニヤァッと微笑んだ。
「うんうん、おまけにそのおまんこは私とおんなじくらい巨乳で、もひとつおまけに学校にもコネがある便利な子だよ……♡♡♡」
「そ、そうか……お前は、嫌じゃないのか? 他の女が出来ても」
「まさか。真田君のしたい事なら、何でも手伝うって心に決めたもん。男の子なら、ハーレムに憧れるものだよね♡」
ーーーーーーー
とはいえ断言するが今の俺は櫻井に夢中だった。心身共に。
その後、櫻井のおまんこが真っ赤になるまで俺は盛った。櫻井も金玉から全部搾り取る勢いで腰を押し付けてくる。
その結果……
「二徹って辛くない……?」
俺は寝不足の完全体みたいな顔面で、ぼーっと櫻井の揺れるケツを眺めていた。
思春期の高校生舐めるなよって感じに二日間盛りあった俺たちだが、最後の方になると性欲よりも睡魔が勝った。半分寝ながら腰振ってた気がする。櫻井に至っては寝バックされながらよだれ垂らしながら寝てたし。
まぁそんな初体験を終えて、俺はグロッキー。櫻井はちょっと寝たからか、元気そうに裸エプロンで朝飯を調理していた。もちろん俺が命令した訳じゃない。アイツ持参のフリッフリの白エプロンである。
はっきり言って真横から見る櫻井の裸エプロン姿はエロい。凹凸のしっかりした女体が一目で分かるし、プルプル震える尻やら胸やらが俺の興奮を誘う。てか余裕で勃つ。
ただ、立ち上がって櫻井のまんこに挿入するまではいかず、そんな元気があるなら一刻も早く睡眠を取りたかった。
隙さえあれば舟を漕ぐ俺に、櫻井は苦笑しながらお椀を運んできた。
「はい、お味噌汁。お米とか無いみたいだけど、今はあんまりお腹空いてないよね?」
「……おう」
言われた通りあんまり食欲がない。昨日の夜中に腹が減りすぎて櫻井に腰を叩きつけながらスナック菓子を貪ったせいだろうか。手についた青のりをおっぱいで拭いたら怒られた記憶がある。そのあと仲良く二人で青のりを乳房から舐めて掃除した気がするが。
俺は折りたたみのテーブルの上に櫻井の味噌汁を置かせた。そういえばこのテーブル、買ったは良いけど今まで一回も使った事ないな。
「よいしょ……お箸でいい?」
櫻井は何故か俺の隣に座ると、持ってきた箸をお椀の前に設置した。
一歩遅れて櫻井が自分の分を運んで来なかった事に気がつく。
「……あ、もしかして皿無かったか」
「大丈夫。私はさっき済ませたから。ほら、食べてみて」
「そうか……分かった」
勧められるがまま「いただきます」と手を合わせると椀に口をつける。味噌汁なんてここ二年ぐらい飲んだ事も無かったが、こうして味わってみると何とも言えないな。膝を叩いて上手い! て言うような味でもないし、吐き出すような不味さもない。安心するとでも言えばいいのか、まぁそんな味だ。
しかし、やっぱ家によって味噌汁の具って違うんだなぁ。
「お前の家はジャガイモいれるのか……」
味噌汁の中にゴロゴロしているジャガイモを食べながら、呟く。
櫻井は苦笑していた。
「それはあったから入れてみただけかな。そうだ、真田君は好きな具は何?」
「……無い。俺何でも食うから、お前の好きにしてくれ」
「そ、それってこれからも私に朝ごはん作らせてくれるって事……?」
「……深読みし過ぎだけど、まぁ将来的に結婚する訳だから、その通りだろ」
「っっっ……!!!♡♡♡」
「私、お料理頑張るね!」と突如やる気になった櫻井を見て、こいつチョロいなぁと笑ってしまう。チョロくしたのは俺の命令かもしれないが。
「ごちそうさん」
俺は流しに立ってお椀と箸を洗いながら、櫻井の分の日常品も買うかと考えた。
いやでもアイツそんな頻繁に外泊出来る家なのか?
気になったので聞いてみることにした。
「……なぁ、櫻井。お前の家って結構厳しいのか? もし毎日泊まれそうなら、ずっといて欲しいんだが」
「もちろん毎日! ……って言いたいけど、流石にお父さんが許してくれないかなぁ」
しょんぼりする櫻井に、そりゃそうだと内心頷いた。むしろ年頃の高校生を女友達の家とはいえ二泊しても許してくれる方が凄い。本当のところどう思ってるのかは知らないが。
「そうかぁ……なら、食器とかは買わなくていいか……」
「さ、真田君!? それってお揃いのお茶碗買いに行ったりとか、そういうイベント!!?」
「イベントって……まあ、俺の家に泊まる機会が多いなら、必要かなって」
「真田君! お願いがあるの!!」
櫻井のその言葉に何となく予想がついて、俺は首を振った。
「母親はともかく、親父さんには催眠出来んだろ……お前俺がクラスメイトの父親で興奮出来るような奴に見えるか?」
「私が隣でおっぱい揉ませたらなんとかならない!!?」
「必死すぎるだろ。無理なもんは無理だし、なんかそれで失敗したら父親の前で娘の乳揉む変態野郎じゃねーか、ぶん殴られるわ……暫くは週一ぐらいで来いよ」
「真田君、結構淡白だね……」
淡白というより、賢者モードって感じだが、櫻井に言っても伝わらないだろう。
キュッと蛇口を締めると、クローゼットから制服を取り出す。
「ま、そのうち何とかしよう。それより、そろそろ支度するか。今更だけど制服持ってきてるのか?」
「……大丈夫、ちゃんとあるよ」
「なら良いけど……いや、どんだけ凹んでんだよ」
「真田君に毎日ご飯作ってあげたかった……うぅ……」
この調子で学校行って大丈夫なのかと不安になりながら、俺は制服に着替えた。
妙な事口走らなきゃ良いけど。