亡国機業は壊滅しました。 作:張三李四
「くっそ、戻ってきてやったぜ!
ダリル・ケイシーは《
右足首に紅い締めつけられた痕が残っている。持ち前の野生じみた勘を働かせ、半透明の紐の攻撃を避けたが、脚を滑らせたとき、絡みつかれて足首がちぎれるのではないか、という思いをしたのだ。
「あ? やべえの?
そして少女は組み伏せられ、片目が白濁した《
(あー、《
篠ノ之束の居場所を
ダリルは気合いを入れる。
ダークグレーの両拳が双剣《
「来いやッ、オラァ!! おばさまっ! ダリル・ケイシーが助けにきました!!」
だが、振り返ったさきには目を疑わんばかりの痴態が繰り広げられていた。
栗の花のにおいと甘ったるい女たちの体臭が生ぬるく籠もっている。
股間をさらけだしたクロエ・クロニクルが幸せそうな笑みを浮かべ、二人の女が
「…………はふぅ……はふぅ……ご、ご主人さまぁ…………わたくしめの、舌は、その、きもちよい、でしょうか……はふはふっう…………」
「くそっ、くそっ、くそっ、なんで、なんで、こんなやつに、くそっ」などと言いつつ、
クロエ・クロニクルはダリルのことを無視して女たちの髪を撫でた。
(おーい、おめえのご主人様、今、死にかけてんぞー)
ニヤリ、と口元をゆるめつつ、「ォオオラアアアア!!!」と《
(ぶっ殺して内蔵引きずりだしてやる!!)
だが、剣戟は、阻まれた。
「ハアァ!! てんめええ! 何考えてやんだ!!」ダリルは叫ばずにはいられなかった。
《
無骨な黒備え、握りしめられた
豪州ブリスベンを拠点とする軍需工場が社内コンペにて、いくつかのISを競わせたという記録がある。《
ダリル・ケイシーは、《
「テメエ、裏切りやがったな!!
だが、シギュンの答えはない。あたかもマリオネットのような不自然に手を伸ばし、伏せられていた瞳は白濁して、生気が失われている。胸の大穴の周囲が白い虫のように蠢き、目に見えて塞がりつつある。
「
二合目、止められる。三合、四合、五合、…………。決着がつかない。
(さっすが企業代表。強エェ……ッ!!)
ダリルは舌を巻く。しかも、この
(キッツウウウ! オレ、
ダリルはあきらめず勝機を窺う。
シギュンに勝てば、ダリルは名声を得る。名声を得れば人生楽勝になる。こう見えてダリル・ケイシーは努力家だ。見返りがあるからこそ、面倒でも我慢してでも努力ができる。
視界に生存者が映った。ひとりだけ、スヤァ、と寝転がっているやつがいる。
「《
《
「…………むにゃ」
叫びが通じたのか《
「ふにゃあああんっ!! きんもちぃいいいい!!」
雌猫のようにサカりだした。
「こんのロリビッチ!! てめえに飯おごってやったろ! 今すぐ恩返ししやがれ!!」
「……ぁん、ぁん、ぁん、はぁぁあああー…………ん、ん、ん、ふにゃぁあ! これ……ぃいよぉ……」
「うううわああがあああああああ!!!」
繰り出される《
背中からは激痛。肺から空気が押し出された。うずくまりながら咳き込む。涙目になりながら警戒する。《
(発動したら、
しかも《
(だったら)
逃げてもダメ、戦ってもダメ。名声に目がくらんで戻ってきたが、どうやら愚策だった。
(だったらヤることは一つ!!)
ダリルは腹を決める。行動は早かった。
「申し訳ありませんでしたーーー!!」
正座して頭をさげ、額を地面に擦りつけた。
日本式土下座である。
基本的にIS操縦者はインテリである。流体や軌道計算は一瞬でできる。戦闘ロジックを組み立てるのも、息を吸って吐くような感覚だ。
ダリルにはダリル的打算があった。
(へへへっ…………オレ様天才)
チラッとシギュンを見上げる。毒気が抜かれたのか、敵意を失い、
「犯すなり犯すなり犯すなり、好きにしてください!!」
セックスは大好きだ。
万が一のため、アフターピルを拡張領域にしまってあった。
(気持ちが緩んだときに脱出してやんぜ。おばさまも無防備になる瞬間を狙ってるんじゃね? だったら連携プレイでイカセまくっちまえばおっけーよっ!!!)
土下座を止め、立ち上がり、その場で背を向け、壁に手をついた。立ったまま尻を突き出す。
後ろを振り向き、陰唇をめくってピンク色の膣を見せつける。
自分の尻を叩いて注意を向けさせた。
「ほら、来いよ! ティーンエイジャーのプリップリマンコだ! 種付けでも何でもしやがれってんだ!!」
次話、『ミューゼル一味《8》』投稿まで少々お待ちください。