亡国機業は壊滅しました。 作:張三李四
「何で?」
もう一眠りしようと、目覚めたばかりの神楽は反対を向いた。見知った顔が間近にあり、驚いて声をあげる。昨晩のことを思い出そうとしたが、寝起きでうまく記憶を引き出すことができずにいた。
「うん…………おはよう」
箒が目蓋を開けた。神楽がいることは織り込み済みらしく、動じることなく、柔らかく微笑んでいる。腕を伸ばし、神楽を肩を抱く。そして、甘えた声を出して、額を神楽の肩先に当てていた。
箒はスンスン、と鼻を鳴らして匂いをかぎながら、脚を絡めた。
「ど、どういうこと??」
絡みついてきた脚が折れ、箒の膝小僧が神楽の陰毛に触れる。
「ふぁっ…………!」
神楽はようやく自分の身体をまさぐった。
「…………なんで、裸!? え?」
膝を締めて箒の脚の動きを封じる。意図的に秘所への刺激を与えようとしてきたのだ。
上半身を起こして布団を取ると、神楽だけでなく箒も一糸まとわぬ裸だった。
「昨晩のこと、覚えていないのか?」箒が問う。
「え?」
神楽は「身に覚えがない」と言う言葉が喉元まで出かかる。だが、声に出す前に、今一度記憶を反芻した。
「あ…………」
えっちな夢だと思っていたやつだ。まさか、本当だとは…………。神楽は思わず口を手で覆ってしまった。
「誰の部屋」「クロエ・クロニクルの部屋だ」
「クロ…………」
クロエ・クロニクルの部屋とはすなわち、織斑一夏の部屋でもあった。
あわてて掛け布団で身体を隠す。逆に、箒の美しい肢体が露わになり、薄紅色の乳首がピンと屹立しているのが見えた。
「お、織斑くん、…………い、いるの!?」
「眠ってるぞ。丁寧にアイマスクと耳栓をつけていたな」
「う~~~~」
神楽が布団に顔を埋めた。そのまま声を発する。
「どこまでやっちゃったの…………」
「最後まで」
言いながら、箒は神楽の背中を抱いた。よく育った乳房を押し当て、屹立した乳首で背中の産毛を撫でつける。手のひらで神楽の顎にふれ、振り向かせて下唇に吸いつく。そのまま、唇を重ねようとしてきた。
「だめ、起きたばかりだから」
「…………寝起きじゃなかったら、いいのか?」
「え…………いや、そうじゃなくてっ」
箒は自分の熱を神楽に浸透させようと、背中に抱きついたまま、優しく神楽の肌に触れた。お腹を触り、乳房を下からすくい上げる。
「うん…………だめ、だめ、だって。織斑くんがっ、クロニクルさんもっ、起きたら…………」
「別に、見せつけてやればいいさ…………」
神楽が抵抗しないのを良いことに、乳房を揉みし抱いた。
しばらく弄んで愉しんでいると、廊下のほうからティナの声がした。
「おはよー! 七時前だけど来たよー」
ガチャリと鍵が開く。昨日、大浴場に行く前、クロエがティナに合鍵を渡していたのだ。
「おーすっ。来てやったぞー。起きろー」「…………おはようございまっす」
神楽の顔が通路へと向けられ、身をよじって箒から逃げようとした。だが、箒はティナたちを気に留めた様子はなく、むしろ、強く抱きしめて逃すまいとしていた。
「篠ノ之さんっ篠ノ之さーん!!」
「………………はえ?」ティナが足を止めた。
「いきなり止まるなよ。危ないだろっ!」ティナを突き飛ばしかけ、ダリルが声を上げる。
フォルテが前の二人を起用に避けて、ベッド脇に出た。
「おはようごさいます」フォルテが何事もなかったように挨拶を口にした。
「うう…………おはようございます」「おはよう」
フォルテがクロエを慎重に起こそうとしている。クロエの身体が勝手に動き、攻撃されないようにするためだ。フォルテは一度、ベッドからクロエを落としてしまい、クロエに殴られるダリルを見たことがあった。
「おーすっ! 篠ノ之ほーきー、昨夜はお楽しみだったみたいだなー」
ダリルとは対照的に、ティナはどう声をかけて良いものか迷っている様子だった。まったく気にしていない上級生の姿に、神楽は顔を真っ赤にして布団を頭から被っていた。
「フォルテ。後はやるからさ、そこで眠ってる男子を起こしてやれよ。あのふたりのせいで、起きたくとも起きられずにいるぜ? 一部起きてるだろうけど、絶対狸寝入りしてるって」
フォルテが衝立の向こうに消えると、ダリルが箒と神楽に「今のうちに着替えとけ」と笑みを零した。
すぐにフォルテが戻ってきた。
「起きる様子がないんで…………無理矢理起こしていいっすか」ダリルに確認する。
「いいぜー」
ダリルは意図を汲んだようだが、特に咎める様子はなく、着替え中の箒に念を押す。
「な?」
「ほどほどにしてくださいよ」箒が言った。
「フォルテならわーってるって。ちゃんと残すもんは残しとくって」
「…………どうだか」
箒はサイドテーブルに畳んでおいてあった制服に袖を通しながら、呟いた。
上衣に袖を通し、スカートを穿いた箒と神楽が衝立の向こう側へと移動する。クロエの着替えはティナとダリルに任せてあった。
ベッドに乗ったフォルテが四つん這いになって、一夏へと近づくところだった。上衣を脱いで水色のブラジャーを露わにしたまま、掛け布団を捲っていく。
仰向けのまま寝息を立てる一夏だったが、朝らしく股間だけは硬く立ちあがっていた。フォルテがジャージのゴムに手をかけ、膝まで下ろす。
「汗で蒸れてスゴイ匂いっす…………」
フォルテは箒たちの視線を確かめてから、一夏の硬く反り返った一物に顔を近づけた。
「今から男の子の起こし方を教えるっすよー。えっちの相手ができたらしてあげるといいっすよ」
フォルテは言って、髪が当たらないよう、手を当てながら亀頭をパクリと口でくわえ込む。
ぴちゃっ、ぴちゃっ、と音を立てながら口だけで亀頭を中心に刺激する。
「んんん…………ほうやって、ペロペロするっす…………気持ちいいと、こんな風に硬く跳ねるっすね」
ジュププププ……と卑猥な音を立てながら、ゆっくり、少しずつ奥へくわえ込む。唾液を幹にまとわりつかせながら、少しずつ顔を前後に動かす。
「唾液を溜めてヌルヌルになったら、…………こうやって、奥に…………くわえてやると喜ぶっすよ…………はぁ…………」
唇をすぼませ、生暖かな唾液でたっぷり潤った口内を滑らせる。
「臭い…………でも、これがいいんすよ…………あぁ…………ホンモノの男子のペニクリは、…………ひさしぶりっすぅ…………ハァアア…………」
「ううぅうう…………」一夏が呻く。
「ンブッ、ンンンッンブブブ、ペニクリパンパン…………ふーーーっ…………」
ジュポ、グポッ、ジュポ、グポッ、と空気を絡めてやると、嫌らしい音が響いた。
「ああん…………うう、ん、み、見るっすよ…………射精するところっ…………目に刻みつけるっすよ…………ふうううんんん…………ぉぉぉおお!!!」
「ぐうう…………う!!」
一夏の腰が跳ねあがった。
ぴゅるぴゅるっと朝一精液が外に放出された。フォルテの口内を満遍なく跳ね回る。尻を高く上げ、箒と神楽に尻肉を見せつけながら、自分の指で陰唇をこねくり回している。
ドク、ドク、という脈動が小さくなる。一夏の下半身の緊張が解けるまで、口でくわえたままでいた。
「はぁああ……………………こんなに、出たっすよ…………」
フォルテが口を開け、含んでいた精液を手のひらに吐き出していく。粘り気のある精液は一晩かけて生産されたかいあって、濃厚な匂いを発している。
ずれたアイマスクから垣間見える瞳は快楽に狂ったオスそのものだ。
「ふーーっ…………ふーーっ…………ふーーっ…………」
もう一度同じ快感を得たいと、すぐに一物が復活する。
箒がベッドに乗り、フォルテの側へ近づく。一物を無視して、サイドテーブルへと手を伸ばした。
「さぁて、一夏も着替えようか。途中から起きてただろう?」
「……………………っ!!」
箒が折りたたまれた薄手の生地を取り、意匠が分かるよう見せつける。
一夏は首を振って着用拒否の意思を示した。
だが、箒は取り合わない。
「今日は下着の代わりにこれを身に着けてくれ」
笑顔で伝えた。
「い…………いやだ。そんなのは着たくない…………」
「着るんだ。
「…………嫌だ、…………それは、ISスーツじゃないか。…………女物の」
箒は怪訝な表情を浮かべる。
「何を言っているんだ。ISスーツは女性用しかないんだぞ。今から慣れておかないとな」
箒が一夏の服の裾に手をかけた。
次話、『織斑一夏と箒《9》』投稿まで少々お待ちください。