亡国機業は壊滅しました。 作:張三李四
「ほ、箒。俺、変じゃないか…………」
学生寮から校舎までの短い道のり。箒は一夏と手を繋いで登校した。
「一夏は変じゃないぞ。みんな、私たちが手を繋いでいることに驚いているだけだ」
「そ、そうか…………みんな、手を見ているだけか…………」
一夏の頬が紅潮している。緊張のあまり汗をかいていさえいた。
箒と交際を始めたからであったなら。一夏は笑顔を絶やさないだろう。篠ノ之箒は他人に自慢したくなるくらいの美少女なのだ。本来ならば、すぐにでも五反田弾に連絡して自慢しまくったはずだ。
だが、一夏は昨晩、視覚と聴覚を遮断して眠った。眠りながら、菊門に装着したプラグを抜こうとしたとき、ベッド脇に誰かの気配を覚えた。アイマスクをずらすと、クロエ・クロニクルが立っていた。両瞳を開け、自分をのぞき込む鈍い金色の瞳と目があった。そして、目が覚めたら朝になっていた。
彼女は何なんだ…………。一夏は心の中で思う。
だが、一夏の思考は不意の感触によって中断してしまった。
「おいっ」
箒が巨乳を押しつけていたのだ。制服越しでもわかる感触。笑顔。昔だったら考えられないくらい、華やいだ表情だ。
正門を通過したところで箒が身体を離す。一夏から離れ、後ろを歩いていたティナや神楽の元へ向かった。
「ふふふ…………」
箒は教室で自席につき、幸せそうに微笑みを浮かべた。
(私が一夏と付き合っているんだ。一夏の初めても手に入れた…………)
自分の初めてを捧げることはできなくなってしまったが、代わりの方法で同じくらい重要なことをしてのけた。成し遂げたこと事実に満足しながら、次はどう
(一夏は今、自分の殻を破れるかの重要な局面にいる)
彼に視線を送る。音に敏感になっていて挙動不審だ。
しきりに腹をさすり、苦しそうだ。座っているだけで
(羞恥心を感じながら勃起しているじゃないか…………ふふふ、ISスーツは加圧するから肌に貼りつく。食い込みを直すくらいの指の隙間はあるが、勃起してしまったら、その隙間はないも同然だな)
一夏が弱々しい視線を送ってくる。
(トイレに行きたい…………抜きたいのか? プラグを?)
箒はスマートフォンに指を走らせ、メッセージを送った。
(先生に事情を話してトイレに行った、と伝えるが?)
一夏は文面も目にするや固まっている。後ろを振り返り、山田先生が姿を見せたので前を向いて小さくなった。
(滑稽な姿だ。一夏は女物のISスーツを身に着け、山田先生の胸の谷間を見つめて勃起している。しかも、締め付けられる感触でさらに気持ちよくなっているんだろうな…………)
箒は窓の外を向いて、口の端を歪ませた。
授業が始まり、セシリア・オルコットが織斑先生に注意を受けた。振り向くと、注意を受けた後もうつらうつらしていた。
四限目が終わって、席を立つ。一夏の元に行き、手を繋いで食堂へ向かった。
(見せつけてやった!)
御印マキの驚く表情を思い出す。奴はさしずめ、日を置かずした陵辱を繰り返し、屈服させて性奴隷にでもするつもりだったのだろう。だが、臆病な奴だから、誰かの所有物になったのだと知ったら、迂闊に手出しはしないだろう。
(万が一の手を考える。念のためクロエに相談しておくかな…………)
先を行くダリルのおかげで箒たちに近づく者はいない。ダリルは態度が大きく、自信に満ちあふれている。ISを所有している、という事実は学園カーストの頂点に属すと言って良い。
学食までの道のりで手を繋ぎ、学食をあとにするときも手を繋ぐ。既成事実は覆りようもなかった。
(本当は、一夏が
一夏を見やる。額に汗を浮かべていて辛そうだった。
すっきりした表情でトイレの個室から出ようとしたとき、誰かが扉を掴んだ。
「ほ、箒」
「私もいるっすよ」
箒の後ろからフォルテ・サファイアが顔を出す。
本当はティナもついてきたのだが、男子トイレに入る勇気はなく、入口で待っている。ダリルは職員室に用事があっていなかった。
「一夏」
「や、やめてくれ…………」一夏が後ずさった。
扉が閉まり、フォルテが鍵を掛ける。
力なく便座に腰掛けた一夏の前に立ち、箒は肩に手を置いて唇を重ねた。
「こういうところじゃないと、キスできないだろう?」
「なにもトイレでしなくとも…………!」カチャカチャ、と音が響いて、一夏が下を見る。
フォルテが跪いて制服のベルトを外している。あっという間にズボンを下ろされ、股間を覆う灰色のISスーツが姿を現した。
「すごい光景だな」「無理矢理っ!! 着せたくせに!!」
「…………? 着たかったくせに」
「着たいもんかっ」
「だったら力尽くで抵抗すればよかっただろ。でも、しなかった。つまり、一夏は女物が着たかったんだ」
「違っ」
フォルテが器用に二重構造になった留め具を外す。プルンと勃起した一物が飛び跳ねた。
「しっかり起ってるっすね。感心するっす」
箒は腕を組み、フォルテの動きを見つめている。
「箒」
「何だ。手短に話せ」
「箒は俺のか、か、主人なんだよな」
「そのとおりだ。よく言いった」
「だったら、先輩を止めてくれ…………」
「断る」即答した。
「…………どうして」
「一夏の唇は私のものだ。それ以外はみんなで共有するという取り決めをした」「したっすよ」
「共有? …………おっかしいだろっ!」
「私は一夏の
(雌でいたいと思うくらい、一夏にはより強い快楽を与えてやるか…………雄に戻る瞬間を)
「もういっすか?」「先輩、お願いします」
「いっただっきまーす」
フォルテの濡れた舌が亀頭の先端に触れた。一夏は手を握りしめ、唇の感触を我慢する。だが、心とは裏腹に一物が跳ねる。
「はぁ…………ちゅ…………、ぴちゃ、ぴちゃ、…………ん…………」
亀頭や裏筋に舌が這っていく。一夏は目を瞑って歯を食いしばり、背筋を走る快感に抗った。
「くっ…………」
唾液をまとわりつかせながら、先端から根元へと、ヌルッとくわえこんだ。フォルテの瞳が怪しく輝き、歯を当てないように気をつけながら竿を舌で撫で回した。
「じゅるじゅるるるる~~~~、ちゅっ…………ちゅぶちゅぶぅ…………ん…………ちゅるるる~~~~」
口いっぱいに頬張り、舐めしゃぶる。
「ちゅるる…………んんっ…………っ、ぷぁっ…………奥までくわえるっす…………んんんっ!!」
フォルテが陰毛に顔を埋める。喉奥をしっかりと開けて、深く、くわえこむ。口内の唾液を溜めたまま、亀頭を喉奥でしごいた。嫌らしい音を響かせて、上目遣いで一夏を見上げた。
「んん…………じゅじゅっ…………じゅるるる…………ちゅむ、ちゅ、ちゅ、じゅるる…………ちゅぶっちゅぶっ」
「先輩。おいしいですか?」
「…………う…………、ちゅばっ、うん…………ちゅぶっ、ちゅばっ…………、お、おいひいっすぅ…………おいひぃ…………おっきぃクリペニ…………ちゅぶっ、んんんっ、じゅるるるる~~~~じゅるっ、じゅるっ、ん、んんっ」
上目遣いのまま頭を小刻みに動かす。唇をすぼめ、浅くくわえて亀頭を、雁首を刺激していく。
「…………っ、…………ぅう、ぅっ…………」
一夏が腰を浮かせ始めた。
もっと奥まで挿しこみたいっ、という一夏の欲望が伝わってくる。
(もっとだな。フェラチオなんかよりもすごいのがいいな…………。雄と雌を切り替えて、どんどん堕として…………)
「ちゅばっ…………ちゅぱちゅばちゅばっ…………れろ、れろろろ…………ちゅっ、じゅるっ、じゅるるる、んんっ、…………ちゅるるる~~~~」
「あっ…………あっ、だめ、やめっ…………も、もう、もう! 出る! 出る、出る!!」
一夏が腰を浮かせて仰け反る。フォルテは腰を押さえ込んでおり、喉奥で亀頭がぷっくり膨らんだ。
「うぁ、うぁああああ!!」
ぴゅっ、ぴゅるっ、どくどくっ!! と口内で白濁液が飛び散った。
「んんっ…………んぐっ、んぷぅ、ん、んん、んく…………ごく、ごく、ごく…………んっ、ごくんっ」
激しい射精だがフォルテは一滴も残さず、喉を鳴らして嚥下し続けた。
「はぁ…………はぁ…………」
気持ちよかった…………と言わんばかりに一夏の腰が落ちる。
満足げな、淫らな表情を浮かべるフォルテに、一夏の一物は一瞬にして復活を果たしていた。
箒が手首を返して時計を確かめ、フォルテの肩を叩いた。
意図を汲んだフォルテが、一夏にぼそっと耳打ちする。
「今日はこれでおしまいっす。もっとして欲しかったら
次話、『織斑一夏と箒《9》』投稿まで少々お待ちください。