亡国機業は壊滅しました。 作:張三李四
「今日も道場で鍛錬だ」
箒が剣道着姿で告げたが、一夏は周囲を気にして視線が定まっていなかった。
「待ってくれ…………、人がいるんだが……」
箒は周囲を見回して怪訝な
「そうだが……剣道部が剣道場を使うことの何がおかしいんだ?」
「みんな、俺たちを見ている気がして……」
「一夏は唯一の男子生徒だから、みんな気になって当然だ」
一夏の頬が紅潮する。
「…………今日は、何を、するんだ」
「身体がなまっているだろうから素振りを五百回だ」
「え…………それだけか」
「それだけ? 少ないなら千回に増やしてもいいぞ?」
「い、いや、五百回でいい」
一夏が竹刀を取りに行く。
箒はフォルテを探して壁際を見やり、両脚を投げ出してスマートフォンで遊んでいるのを見つけた。
「サファイア先輩」
「呼んだっすか」
「はい。一夏を見てもらってていいですか。用具室で使える防具を見繕ってきます」
「見てるだけでいいっすか?」
「構いません。サボったり逃げだそうとしたら叱ってもらえると助かります」
「じゃ、適当に見てるっすね」
「よろしく頼みます」
フォルテがスマートフォンに目を移してから手を上げた。
箒はフォルテの側から離れ、様子を見守っていたティナに歩み寄った。
「防具を探すから付き合ってくれ」
「おっけー☆ …………用具室ってどこなの?」
聞かれて、箒は手を打った。IS学園に来てから一度も部活の練習に参加したことがなかった。すぐ剣道部に入ったので籍はあったのだが、他のことを優先してしまっていた。
箒は場内を振り返って、同級生の名を呼んだ。
「神楽。申し訳ないが、用具室まで案内してくれないか」
呼ばれた神楽はビクッと肩を震わせた。
一晩を共にした事実を気にしているのだろう。平静を保っているかのように振る舞っていたが、箒の目を直視できずにいる。
「篠ノ之さん…………」
「頼む」
神楽は渋々といった様子で案内を引き受ける。
用具室は通路の一番奥まった場所にあった。引き戸を開け、中に入る。神楽、箒、ティナの順番だ。
「貸出に使える防具はそこの棚に。大きいサイズは少ないけど、織斑くんくらいのサイズだったらあるはず。ここの部員はみんな経験者だから自分の防具を持ってきてるから」
用具室の引き戸を閉め、神楽が中を案内する。IS学園創立時から存在する部活であり、比較的予算が潤沢なためか、防具はよく手入れされていた。
箒が棚に並ぶ防具を手に取ってサイズを確かめていく。一夏に合いそうなサイズをティナに渡していった。
神楽もサイズを見て、箒に確かめる。面は入りそうなものをいくつか取った。
籠手探しに移った時、神楽が後ろから話しかけてきた。
「あのさ…………」
「何だ」
「篠ノ之さんってさ…………織斑くんと、その、付き合ってるの?」
箒が手を止め、振り返った。
「ああ、付き合ってる」
一夏が
「本当に?」「本当だ」
「だったら、昨日の夜…………」
一夏から箒を寝取ったことになる。神楽は口に手を当て、「あーーーー」と呻いた。
「聞きたいことはそれだけか?」
「まだある。今朝のこと」「今朝?」
「織斑くんにISスーツ着せてた。サファイア先輩のこととか」
「ちょうど、身体をしっかり固定するものが欲しかったが、男物が入手できなくってな。それと一夏が着たがっていたというのもある」
「織斑くんが? まさか」
箒はティナが備え付けの台車に防具を乗せていく光景を一瞥する。すぐに神楽に視線を戻した。
「私がこんなこと言うのもアレなんだけど、彼、嫌がってたよ?」
「口ではそうだ。だが、本当は着たがっていたんだ」
「おかしいよ…………」
「プレイの一環、というところだ。一夏は口では抵抗するが、身体は嫌がっていない。本当に嫌なら怒鳴って、力づくで逃げるだろう。男なのだから…………でも、そうしない」
「優しいからだよ」
「違うな。一夏には、そういう願望がある。私はそんな一夏を受け入れる。一夏が望むなら何でも叶えてやりたい…………」
箒は確信めいた物言いをした。
しかし、神楽は納得していないようだ。
「昨晩、神楽が眠ってからサファイア先輩たちと話したんだが、一夏について」
「どうだったの」
「一夏には多淫の気がある。あいつは、一人じゃ満足できない、一人を選べない
神楽が眉をひそめた。交際中の女子が口にしていい発言ではなかったからだ。
「そんなのダメだよ…………」
「サファイア先輩も付き合っている人いるし、別にいいかなって」
箒がしれっと告げる。
「乱れてる…………中学のとき、そんなんじゃ、なかったよね…………どうして」
「あの頃は剣道ぐらいしか打ち込めるものがなかったからな」
箒が神楽に近づいていく。箒の雰囲気に気圧されたのか、神楽は後ずさった。
「良くも悪くも価値観が壊れてしまう出来事があったんだ…………」
神楽を壁に追い詰め、壁に手をついた。
「精神的な繋がりが保たれれば、身体の繋がりは自由にできるということに気づいたってことかな」
「近い。邪魔だからどいて…………」
箒はキスをするのではないか、というくらいに顔を近づける。
「………………朝の続きをしよう」
神楽が顔を背けた。
「こんなところで、いつ誰が来るかも分からないのに…………」
「みんな一夏に釘付けだ。誰も来ないさ…………」
「でも、ティナさんが見てる…………」
「ティナは見たことを口外したりしない。それに、神楽が望むならティナを交えてシテみるか?」
「そんなこと言って…………」
神楽が目を伏せる。
箒はすかさず顎を指で持ち上げ、唇を重ねた。
「ゃだ…………んんっ…………うう…………ふぁ…………」
唇を吸いながら神楽の後ろ紐を解く。腰の後ろに手を回し、剣道着の腰板を外す。尻が露わになり、ショーツの上から尻肉を割って弄ぶ。
「ふぅん…………あはっ…………ぁぁあああ…………」
「神楽…………かわいい…………ちゅっ…………ん…………」
神楽が目を瞑っているあいだ、再びティナを一瞥する。じっと箒たちを見ている。その姿に箒は目元を緩ませた。
(役割をよく守っている…………あとで、褒美をあげよう…………)
「ふぁ…………」
箒が唇を離したとき、神楽の深窓のお嬢様風の表情が蕩けきって緩んでいた。
「神楽。壁に手を突いて」
「…………こ、こう?」
箒はうなずき、神楽の尻を見つめながら膝をついた。尻肉を左右に広げ、顔を埋める。ショーツをずらして細やかに整えられた茂みを舌でかき分け、奥にあった陰唇を唇で
「んんんっ!! いやぁ…………こんなところで…………誰か、来ちゃったら…………」
神楽は他人の目を気にしてはいるが、行為自体を嫌がっていない。箒は安心して、陰唇に隠れた襞を一筋ずつ丁寧に舐った。
「ちゅっ…………チロ、チロ、…………んぅ、神楽の…………奥からとろとろしたのが、……溢れてきてるぞ…………」
「いやぁ、言わないで…………」
神楽は口に手を当てながら、秘所を舌愛撫される感触で頭がいっぱいになっていった。
「んむ…………ちゅちゅちゅ、はむぅ…………っぷぁ、れろろろ…………ちゅっ」
「変になる…………変になるぅ…………」
「…………感じているな。昨日処女を失った、ばかりだというのに…………もう、こんなに…………」
舌は柔らかいから痛みが少ないのだろう。舌を蠢かせ、今度は
「ひゃんっ! …………い、いきなり…………」
「………………
「違ぁ…………」
「では、
「…………っんなわけぇ違ぅ…………」
「ほぅ……クリを
箒が言ったなかに正解があったのだろう。羞恥で尻が震え、奥から温かいトロトロ愛液が零れ落ちる。
「いかにもお嬢様な顔して一人遊びに夢中、というわけか」
「んんっ……ふぅ…………はぁんんんんっ、ぅううう、そんなわけ、…………」
「一夏から私を寝取った責任、神楽のおまんこで取ってもらうからな?」
「あっ…………汚いっ、汚いよぉ…………」
箒は舌を膣肉の入口にあてがう。先端を硬くすぼませ、膣の入り口に潜り込ませ、肉襞をかき分けて進んでいく。舌の根元まで入れて味を確かめる。鼻で息をしながら動きを止め、神楽の膣内が箒の舌の形を覚えるまで待つ。
「はぁぁ…………いや、いやぁんっ…………こん、こんなのぉ…………いやぁ…………抜いてぇ…………はぁんっ…………」
愛液が溢れ、箒の口内へと流れ落ちていった。神楽の膣内は侵入物を排除しようと筋肉が蠢くも、箒は尻をがっちり掴んで顔を押しつけている。
膣の締め付けが強くなってきた。神楽が腰を動かして逃げようとする。ずりゅっ、と音がして、すぐに箒が舌を根元まで挿入する。小刻みに頭を動かして、膣肉を抉ると、神楽が背筋を震わせた。
「ふぅううぅぅう、あ、あぁあ、ぁ…………、あぁんっ…………ちがっ、感じて、いやぁんっ…………いやぁん…………」
膣の中で舌先を回転させて奥をほぐしていく。手を尻肉から離して、袴の紐を緩めた。袴を下ろし、ショーツを脱ぐ。指先で自分の
「
箒は起動キーを顕現させ、センサー類を脳神経に直接接続した。何度も繰り返したこともあり、手順を意識することなくできた。起動キーの根元から先端までの位置関係もしっかり把握している。
神楽の熱を感じたくて、尻の谷間に
探るように先端で円を描いて動かす。潤いが溢れ出す場所を見つけて、そのまま押し当てる。
「んんっ…………ふぁ…………くぅ…………ぁぁああんんんんっ…………!」
ニュルルルッと先端が中に潜り込む。
「痛みは、感じるか…………?」
「わかん、…………ない…………おなか…………へんな感じ…………」
神楽が左右に視線を揺らした。起動キーの感触は彼女が普段自慰に使っているであろう、文房具の太さに近い。ゆっくり出し入れしてやると、呼吸を整えるように「ふぅぅぅーーーっ、ふぅううーーーーっ」という吐息が聞こえる。
ようやく呼吸できるようになったのか、それとも気を紛らわせるためか、神楽が言葉を口に出す。
「篠ノ之さんの、これっ…………お、お、ちんちん、じゃない、よね…………」
「そうだ、…………男のペニスじゃない…………」
「じゃ、じゃあ、入れても、気持ちよくなんて、ないっんでしょっ!」
「…………気持ちいいんだ。神楽のおまんこに入れると私の脳に直接快感が伝わるんだ…………気持ちよすぎて、私は、もうおまんこに入れたくてたまらないんだっ」
腰を引いて、押しつける。
「こう、…………やって、前後に動かす、と…………襞との摩擦が私の脳に直接響く…………皺の一筋一筋が見えているかのように、私の脳が覚えていってる…………」
「…………ん…………んっ、…………はぁあっ…………ぁん…………あ、あっ、あんん」
神楽が切なげに喘ぐ。
「こうすると、もっといいぞ…………」
「イ、いいいいい…………まわ、まわって、お腹の中で回ってるっ!!」
箒は起動キーを回転させた。しかも昨晩とは異なり、キーの形状を根元が太く、先端が細いらせん状に変化させる。さらに回転させ、緩んだ膣肉を抉った。
「ぁう…………う、う、う、うぁあああ、ぁあああああ、おあっ、ああああ…………あぁあああう、お、おあ、あああ」
「神楽の
「うあ…………おあああああ、ぁんんっ、ひぃいい…………うあ、おおおああ、おなか、ぁあんっ…………ううううう、回って、ドリル、ドリル、回って、まわってててててえ」
入口と内部がキュンキュン締まった。奥でドリルキーを押しつぶそうとしてくる。膣壁が子宮までの入口を閉じようとしてくるので、腰を動かして先端を挿入する。
ずちゅっ、ずちゅっ、ずちゅっ、と潤った雫が飛び散った。
「…………痛くはない、みたいだな…………私も、動くとしよう…………」
締め付けられる感触が脳に伝わり、頭から下半身へと伝わる。箒の膣口から潤いが溢れ、腰を動かすたびに内股を伝い落ちていく。
「暴れて、…………ひゃんっ…………どりるぅ…………スゴイッイイイイ、あふぅ…………奥に伸びて、なんでッ…………ひゃぁあん…………!」
奥の蠢き、神楽の中で跳ね回る快感がセンサーで全て拾い上げた。神楽の快感は直接箒のなかにも伝わる。快楽が転写され、箒の開発された体内を跳ね回った。
「ぅううう…………あんっ…………どりる、うんっ、ドリルすごいなっ…………」
蕩けるような快感で頭がおかしくなる。回転するドリルキーを押しこみながら打ち付け、今度は腰を引くと、締まった膣肉がキーを離すまいとしがみついてくる。
「なかでうねって…………、篠ノ之さんっのっ、…………なにこれぇ…………スゴイっ、すごいっ…………」
「神楽のなかっ…………気持ち、いいっ、
箒のなかで我慢していた関が決壊する。湧き上がってくる快感に身を任せ、本能に従って腰を動かした。膣襞の摩擦を味わいたくてたまらなかった。
「神楽、神楽っ、神楽っ!!」
「激しっ、やめっ、おなかがっぐっちゃぐちゃに、うんっ、はひぃい…………ぐちゃぐちゃ、抉られてぐちゃぐちゃにいいいい、だめっだめぇだめぇえええ」
誰かに聞かれるかもしれない、という恐れが神楽のなかから吹っ飛んでいた。頭を左右に振り、壁についた手で拳を作り、今にも倒れ込んでしまいそうになった。
切羽詰まった声は艶めいていて、まるで楽器のようだった。
「私で気持ちよくなれっ…………快感に素直になれっ…………神楽っ!!」
「ぁあああああんんんんっ…………うぐううううううう、どりるどりるどりるっ! 奥、壁も、めちゃくちゃだよぅ…………!!!」
先端を一番
神楽は背筋を震わせ、キーを押し潰そうと締め付けた。射精はなかったが、それ以上の快感が全身を駆け巡った。
絶頂の余韻が凄まじく、崩れ落ちた神楽にのしかかるように膝をつく。箒は快感で弛緩した神楽の顔をのぞき込み、唇を重ねた。
顔を離し、ティナを見やる。唇を尖らせた彼女を見て、箒は身なりを整え始めた。
三人で道場に戻ると、一夏が汗だくになって素振りを続けていた。
次話、『織斑一夏と箒《11》』投稿まで少々お待ちください。