亡国機業は壊滅しました。 作:張三李四
「連れてきました」シギュンが隣室へ脚を踏み入れるなり言った。
「どうぞ」
ダークスーツに身を包んだまま、
「歩け」
クロエは九七式手槍の銃口の感触を背中で感じ取る。壁に沿って歩を進めるたびに、奇異な視線と妙に熱っぽい視線とが突き刺さる。
「止まれ」
クロエは部屋の中央へと身体を向ける。たかだか十畳の和室だ。十名近い女たちが蠢いている。
すぐ隣に立つダリル・ケイシーが舌なめずりをした。
「見ろ」シギュンが冷たく告げた。
「………………」クロエは直立して前を向く。
見ることはできないが目蓋を開く。光を失った左右の瞳は黄金の輝きを放っていて、目にした者は嘆息を漏らした。
「噂の《
疑似ハイパーセンサーと呼ぶべき両眼。脳への視覚信号伝達速度向上と、超高速戦闘状況下における動体反射の強化を目的としている。
されど、《出来損ない》。
クロエの《
ダリル・ケイシーが水を飲み干した。
クロエの顎を掴んで、親指で唇を撫でる。
「…………てめえは特に見ねえとなあ。へへへっ……。
クロエ・クロニクルのご主人様はみんなに拷問されてんのに、喜んでマンコ汁を垂れ流している、
「…………知らない。知るわけない!」
「っだろお、なあ! オラ!」
ダリルの合図でサマードレスが切り刻まれる。
凝った意匠をあしらったレースの下着。ささやかな乳房を隠し、秘所を保護している。
だが、クロエの股間は、部屋にいる全裸の女たちとは明らかに異なっていた。
「ほおおーら、ご開帳だー!!」ダリルが皆の視線がクロエに向くよう大げさな仕草で煽る。
「今まで彼女はいたか? いないんだったらどうやって抜いていたんだ? ご主人様のケツもおっぱいも、プリップリに美味しそうだってのに、手も触れなかったのか? 見てないところでこっそり抜いたんだろ? ありゃあ、
クロエは唇を噛んで震えた。篠ノ之束に向けるべきは性欲ではなく、忠誠だ。拾ってもらった恩義を薄汚れた欲望で汚すなどと、クロエには考えつきもしない。
「てめえら! こいつは、クロエ・クロニクルは女の
クロエは拳を握りしめ、怒りをこらえる。
ダリルはクロエの足下に跪き、まだ十代であろう艶の良い指先をクロエの股間へと伸ばした。
「し・か・も、
熱い息を向け、豊満で柔らかな膨らみでクロエの一物を挟み込む
「っ! ………………ふッ…………」
ダリルは屹立させた乳首で、パンパンに膨らんだ亀頭を
ジュポッジュポッジュポッ…………と卑猥な音を奏でつつ、残った精液を吸い出しはじめた。
「……っ! …………くぅうううぅぅぅ!」
背筋がゾクゾクして、腰が抜けそうになる。高まりつつある射精感を我慢しようと、両眼を閉じて歯を食いしばり、背筋をのけぞらせながらダリルの頭をつかんで引き剥がそうとした。
滑らかな白い肌が紅潮し、夏の陽気も手伝って、汗が滴り落ちる。
頭を振り、全身に力を入れる。ダリルの口と舌はあまりに艶めかしく、手練れであった。あっという間に堪えられなくなった。
抵抗の声をあげるたびに、一物が何度も痙攣し身悶え、
「ぁああ、いやっ……いやぁ、いやだっ、イキたくなんてっ! や、や、やぁぁあああ……………………………………え?」
ダリルが口を離し、薄桃色の唇を歪めた。
「見ろ、って言ったろ。てめえのご主人様を見るんだよ!
あ? 見てるあいだに、ひとりで盛り上がってイクんじゃねえぞ。
くっせえ白いの、また勝手に出しやがったら、頭吹っ飛ばしてやっから」
「シギュン。てめえの言う、悪趣味なやつ。もう一個思いついたぜ」
ダリルの言葉に、シギュンは心底嫌悪しながら顔をしかめる。「飛ばしすぎだし……きもっ……」
クロエはシギュンに押される形で部屋の中央に歩みよった。
敷き蒲団の上で束を中心に何人もの女たちが身体を重ねている。汗と体臭と、束の使っている香水の匂いとが混ざって、異様の匂いを放っていた。
クロエは後ろ手を極められたまま、仰向けに寝転がった束の顔が見える位置へと移動する。
彼女の二の腕には止血帯が巻かれていた。情事に混ざることなく、控える女医は
シギュンがやはり顔をしかめる。
「それは」
「篠ノ之博士が常用していた薬物です。成分は存じ上げませんが、この状況を見る限り、媚薬として用いていたのでしょう」
女医が回収したアンプルのラベルには《
「…………薬中だし? …………て、何してんの」
シギュンは女医を睨みつける。
「ダリル様とスコール様の命令です」
「いや、注射針なんて出して」シギュンの脳裏に先ほどのダリルの言葉が
「クロニクル様、失礼」
「……やめ」
女医はクロエの腕をとり、慣れた仕草で静脈注射を施した。
クロエは《
束と寝食を共にしているため、クロエは束の自慰に居合わせたことが何度となくあった。漏れ聞こえる喘ぎ声に股間を硬くさせ、手遊びを致したのは否定できようもない。だが、抽出液を香水として常用するようになってから、確かに、束の自慰の頻度は
身体の奥底から燃えるような熱さが沸き起こり、その熱はクロエの下半身を燃やした。
(もう、無視できない。束様…………)
クロエの股間は火を噴くかのごとく
「ァアアアアア、ヒイイッ、これ、気持ちイイイイっのっぉぉぉぉおおおお!!! しゅきいいいいい、だいしゅきィィィイイイイィイィイ!! 何で抜いちゃうの!? いやぁアアアア、もっと……もっと……、襞をこすって、
「いけよ! いけ! いっちまええエエエエ!!!」
束の膣内と肛門をそれぞれの指で攪拌し、クリトリスを潰すつもりできつくつまみ上げる。
「ヒギイイィィィいいいいいい!!!」のけぞる束を女たちが押さえつける。
巻紙礼子がつまみあげた
「スゴイっ! スゴイッイイイッヒイイイ!! アグァガガガガガ」
束は空気を求めるが、喉が締まっていては許されない。混乱しながら、視線を下げると、スコール・ミューゼルの手が首を両手で掴んで締め付けていた。
「アハっ、アハ、アハッ……」
「篠ノ之博士。ご存じ? 窒息死する寸前に最大のオーガズムが得られるって」ミューゼルは首を締め付けながら囁く。
バタバタと四肢を動かし、死への抵抗を試みる束に向け、スコールは熱っぽく、恋したかのように巨乳を密着させた。
「死にそうになるのって気持ちいいでしょう。逝け、イキなさい……」
スコールは陶然としながら膣からトロトロ粘液を溢れさせ、礼子と女医に合図を送って手を離した。
束が身体を折って咳き込む。
その間に、女医が持参したチューブの蓋をあけ、礼子の指先から二の腕まで塗りたくる。医療用の膣用潤滑剤であり、礼子の爪は傷をつけぬよう短く整えられている。
指先を擦って粘液の具合を確かめると、強烈なオーガズムにより潮を断続的に吹き出している束の股間へと近づいた。
「………………お望みどおり、
「んっ……」
礼子が指を濡れた割れ目にあてがうと、擦りつけ、指を一本スルリと入れた。
「二本目だ」
「……ん……あぁあああ、きもちいいよぅ……」
「三本目、四本目」
束の膣はいとも簡単に指を受け入れていた。弛緩しきった膣から攪拌されドロドロに濁った愛液を垂れ流す。
「五本目」
「おほぉおおお、ひぁあああんんん……!」
ズルッと手首までくわえ込む。ゆっくり前後させながら束の子宮口を探った。
ズリュ、ズリュ、と礼子の拳が肉襞を摩擦した。手首をキュッキュッと締め上げ、束の形は礼子の形に変貌していく。肛門をヒクヒク蠢かせて息苦しさと快楽を享受する。涙と鼻水と涎で、美しい顔は紅潮して汚れて歪んでいた。
「奥まで響っンググググウウうう」
スコールが唇をふさぐ。頬に含んでいた唾液を流し込んだ。
膣内の拳が回転し、ゆっくりと手を開いて子宮口を弾くと、束が待ち望み、堪えていた快感が一気に爆ぜる。
「おほおおぉっ、お、お、アァァアアアアア、イッグ、イグ、イグ、イグノオァアアアア、気持ちイイイイ、あひゃあぁぁぁぁぁあ……」
ギュウウウーー……、と膣内のありとあらゆる筋肉がきつく締まり、膣内の異物を除去しようと蠢動した。頭のなかで何度も電撃が走ったかのような絶頂の快感にうめき、身悶え、束の尿道口は完全に弛緩してしまった。
プシャアアアアア――――――
束は盛大に潮なのか尿なのかわからぬ体液をまき散らす。
太股を大きく広げたまま、ぐったりと失神してしまった。そして、彼女の股間には握り拳大の空洞が開いたまま小刻みに痙攣し続けていた。
ダリルが身体を離し、手招くように指を折る。
透明の先走り汁をまとわりつかせた幹を優しく握りしめ、ゆっくりと束の股間へと誘導した。
一度頭を振って、周囲を確かめる。
亡国機業の精鋭たちは未だ疲れた様子を見せていない。
ゆっくりと息を吸い込み、クロエの股間を見定める。
「さぁーて、お待ちかねのー」彼女は芝居がかった口上触れを始めた。
「クロエちゃん童貞喪失ショーの始まりだーっ! ご主人様のケツマンコで筆下ろしできるんだ!! 光栄に思えよっ!!」
クロエは、肉棒を爆ぜそうなくらい硬くさせたまま、両耳を塞ぎたい衝動に駆られた。
次話、『篠ノ之束とクロエ《3》』は12月2日までには投稿します。