おとめ「熱いサイミンカツドウ! 」
しおん「サイカツ! はじまります!」
全員「ふふっ」
実験レポート
茶菓子類による味覚からアプローチする方法は薬品の性質上とても美味とはいい難いものになっている。
嗅覚からのアプローチに関しては遺伝子組み換えの技術により、実験品の植物が完成した。
これを量産化すればよりよい催眠商品ができあがるだろう。
それにあたってプロに安定した植物の生産を依頼したい。
今回の実験はそのための人脈づくりである。
いつの日かのことである。
「お姉さんにこの花もらったけど種類がわからないって。みくるちゃんならわかると思って持ってきたですう」
有栖川おとめは夏樹みくるがアルバイトしているガーデニングショップへ来店していた。
「うーん、これは私も知らないなあ」
夏樹みくるはお花屋さんを生業とするアイドル。ベージュ色の彼女の髪には軽くメッシュが入れてある。
彼女はガーデニングショップでアルバイトをしており、花に水やりをする姿はどこか大人で、それを目的に来客する人もいるという。
そんな花のプロである彼女が知らないものとなると特定することはお手上げかもしれない。
「うーん、私のほうで育ててみてもいい? また何かわかるかもしれないし」
「おーけーなのですぅ」
花の育成過程でわかることもあるかもしれない。そう思っておとめから植木鉢を預かった。
「ということがあったのです」
後日、おとめ、北大路さくら、神谷しおんで構成される『ぽわぽわぷりりん」の3人はガーデニングショップへ訪れていた。
全員テレビ等の仕事が終わって、ガーデニングショップは閉店作業の真っ最中だった。
あたりはすっかり真っ暗で月が空では輝いていた。
「これがその花でございますね」
さくらは花のにおいを感じ取ろうと目を閉じた。
「へえー、ゆりのように見えなくもないけど」
しおんが眺める。白いつぼみが今にも咲かんとしている。
眺めていると、花が開くのにおとめが気づいた。
「あ、開くのです!」
「え、マジ!?」
みくるは店のシャッターを急いで閉めると3人が見ている花の前に小走りで合流した。
天井にある格子窓から月明りが差し込み、月明りに反応して、ゆっくりと花びらが開いていく。
それとともに甘い香りが4人を包み込んでいった。
「うわあ~、いいお花の香り―」
4枚の花びらは綺麗に広がり甘い蜜の香りを漂わせる。
「なんだかふわふわするね……」
その匂いには催眠作用があり、みくるはまぶたが重くなるのを感じた。
「いい気分でしょう」
横からしおんが揺れるみくるの身体を支える。しおんの目は虚ろで感情というものがなかった。
月夜に咲くこの花の匂いをみくるにかがせること。それが『ぽわぽわぷりりん』の3人に与えられた命令だった。
「ちょっと、疲れたんですね。横になりますか」
「ごめん、そうするわ」
しおんに支えてもらって奥の部屋のベッドで横になる。
「汗かいてるじゃないですか。着替え、持ってきましょう」
みくる自身気づかないうちに身体が熱くなって汗で体がぐっしょりと濡れているように感じた。
「じゃあ、お願い。そこの一番下に着替えあるから」
みくるはすぐ横の衣装棚を指さす。
「わかりました。さくら」
「はい」
しおんはうなずいてさくらに衣服を取り出すように言う。
「持ってきましたよー」
おとめが脱衣所から水を張ったたらいとタオルを持ってくる。
「さあ、身体を拭きましょうか」
みくるの衣服を脱がす。そして、しおんはタオルで彼女の体を拭くことはせず、しおんも衣服を脱いで肌を重ねた。
「ん……何かおかしい」
催眠作用で幻覚を見せられているみくるはしおんに体を拭いてもらっていると錯覚しているが、いつものポリエステル製のタオルとは違う肌ざわりに違和感を覚えていた。
「いいかんじですね」
「らぶゆーな感じです」
さくらとおとめはその様子を見学しながら持ってきた椅子の上でスターライト学園制服のスカートの中に手を突っ込んでいた。
「さあ、次は下半身ですね」
しおんがズボンを脱がして、互いの下半身を押し付ける。
「ん! なにこれ」
唐突に訪れた快感にみくるは驚いて体が上に跳ね上がろうとする。
しかし、しおんに押さえつけられているため動かない。
しおんがみくるに唇を重ねる。
「ん、んん~!」
みくるは大きくなる快感に理性が奪われつつあった。
それを見ていたさくらとおとめも互いに感情のない瞳を交わしてから互いに唇を重ねた。
「う、ぷはあ、あ、気持ちいい、やだあ」
しおんが唇を離すと息が楽になる。しかし、下半身からくる快感がみくるを支配していた。
「そうだ、新しい暗示を追加しましょう」
しおんは笑うと舌と舌を絡め、唾液をだらしなく垂らしながらキスをしている横の2人にも聞こえるように少し大きな声で新しい暗示を言った。
「いいですか、横で2人がキスしてますね。あれは私たちと感覚を共有します。つまり、私たちはあの2人のようにキスをしています。みんな一緒です。普通の4倍の感覚ですよ」
すると、キスをしていないのにも関わらず、みくるの口の中に別の舌が絡まる感覚が訪れた。
「う、あ、あ、んんんー!」
みくるの口に唾液が分泌される。しかし、感覚を共有しているだけなので吸われることのない唾液は頬を垂れ、彼女自身のベッドと髪の毛に吸い込まれていった。
「さあ、仕上げです。5つ数えるともっと気持ちよくなりますよ。いち」
しおんはみくるに淫紋がうっすらと浮かび上がってるのを確認してから数を数える。
全員感覚を共有しているため、4人分の快感を感じていた。
「に、んん、くう」
「ふ、あっ、だぅめえ」
2つ目を数えただけで今までにないほどの高揚感が訪れる。
それにしおんはうれしくなり、数える語気を強めた。
「さん! あ、ああ……」
「あ、あん、あん」
みくるは喘ぎ声をあげながら光のない瞳で横の2人を見る。
2人は服こそ着ているものの、互いに虚ろな瞳で互いを求め、ひしと抱き合って体を重ねていた。
「よん、ううううくうううう」
「や、もう、だめ、もっとちょうだい」
しおんが4つ目を数えると同時にそんな2人を見る最後の理性も吹き飛んだ。
この快感が欲しい。もっと。
「ご! あああ!」
「く、ああああ!」
絶頂が訪れてしおんの体がみくるに倒れてきて体重がかかる。
しおんの頭をなでながら、虚ろな瞳で笑って礼を言う。
この快感を教えてくれたことに感謝しないと。
「ありがとう」
「ごめんね、遅くまで付き合ってもらって」
みくるはうっとりと白い花を見つめる。
うっとりと夢見心地になる香り。
「また、持ってくるんで、もっと作ってもらっていいですか」
しおんはみくるに言う。もっとも操り人形となった今、断る理由はない。
「ええ、喜んで。もっとちょうだい。全部いい感じに咲かせてあげる。みくるのミラクル、みせちゃおっかな」
「お願いします」
互いに感情のない虚ろな瞳を交し合った。
次回更新は2月13日土曜日22時です。
ターゲットは神崎美月ちゃん。お楽しみに。
追記
第二弾「アイカツ催眠連鎖実験 あかりジェネレーション編」はこちらから!
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