実験レポート
技術にくわしいプロデューサーに協力を得られたことでさらなる効率化と研究が進められるだろう。
今回は過去実験データとドリアカのデータを参照し、快楽適性の高い者のデータを取る。
本日仕掛ける人間は眼鏡をかけているためいつものような目と目を合わせる催眠方法は効果が薄い可能性がある。よって、カメラの光を使った催眠を試みることとする。
きいはパソコンに向かっていた。あだ名は「パソ君」という。とある人に渡されたUSBを挿し、とある人の望みのデータを入れていく。パソコンのファンが悲鳴を上げるがお構いなしに大量のデータを突っ込む。
パソ君に向かう彼女の瞳は虚ろで光がなく、彼女自身の意思は存在していなかった。他人に操られるがままデータ入力を完了した。
「パソ君、次に操るべき人は誰かなー」
きいは勢いよく人差し指でエンターキーを押した。先ほどUSBから取り込んだドリアカの生徒のデータを照合していく。そして、1人のプロフィールが出された。
表示されたのは風沢そら。空色に紫が混じるふわっと髪の毛。頬のほくろがチャームポイントの生徒だ。
「風沢そら…… わかりました」
この場に誰もいないのにも関わらず、どこかに返事をするようにきいは答える。その声に抑揚は無かった。
彼女はパソコンをシャットダウン。部屋を出て、風沢そらのいるドレスデザイン室へ向かった。
「え、次に発行する学園パンフレットの写真が欲しい? いいよ」
ここはドレスデザイン室。この時間はそら1人でペンを紙に走らせている。
その椅子に座る姿はミステリアスな雰囲気で、魅惑的だった。
青い髪がさらさらと、くるくると、動くたびに優雅に揺れていた。
「ごめんね、デザインの邪魔させちゃったみたいで」
きいはそらの姿に目を奪われる。ここに来た目的を忘れそうになるほどに。
「いいえ、ちょうどひと段落着いたところだったの。それに」
そらはなんの前触れもなく、きいの癖毛の多い髪を指で巻きだした。
「くるくるきゃわわ。きいちゃんの癖毛触りたかったの」
「きゃあ!」
きいは突然のことに飛び跳ねる。そして、もう、と拗ねたように頬を膨らませた。
「レディの髪の毛をいきなり触るなんてダメダメッダッメー」
「ごめん、つい癖で」
困った癖である。しかしながら、それが彼女の美意識に関する追求力の結果であるため、プロデューサーとしては強く言えない。
独創性のある人間ほど、倫理観とはかけ離れている思考をしているものだ。
やれやれやっれー。
そんなあきらめのような思考がきいのため息となって出た。
けれど、それも今日でおしまい。
きいはカメラを取り出す。
「写真を撮るからね、こっちに目線向けながらおねがーい」
風沢そらをカメラのレンズの中に収めた。
「あら、きいちゃん、新しいカメラ買ったの?」
「そうだよ、うーんと、特別なやつだよ」
カメラを構える冴草きいの目は虚ろで、正気のものではなかった。
「きいちゃん……」
異変に気付いたそらがきいに声をかける。しかし、もう遅かった。
パシャリ。
シャッターのフラッシュがそらを捕える。
「あ……」
そらの瞳から光が奪われる。椅子に座ったままその場で固まった。
「オケオケオッケー、せいこーう」
きいはそらの前で手をひらひらとさせる。しかし、そらの瞳は群青に塗り潰され、反応がない。
「じゃあ、じゃあー、服脱いで」
きいはそらの耳元でささやきかける。
「はい……」
そらは言われるがまま立ち上がり服を脱ぐ。制服を床に落とし、生まれたままの姿を晒した。
「座って」
「……はい」
きいは微笑んでそらを眺める。
「本当にお人形みたい」
きいは目の前にいる風沢そらを好き勝手にしていいとなると、普段やらないことをやってみたくなった。
きいは空色の髪の毛をくるくると人差し指で巻いた。
「くるくるきゃわわーっと。さわっちゃった」
髪の毛をいじられて何も反応しない。そらはずっと一色の虚ろな瞳をどことなく見つめ続けていた。
「やばやばやっばあー! 我慢できない!」
きいも服を脱ぐ。そして座っているそらの膝に跨り背中に手を回す。局部をこすりつける。そらの様子が観察できるように赤ぶちの眼鏡をかけて。
「ファイファイファイト、ガンガンガンバ!」
きいの声援が部屋に響き渡る。そらはその動きに喉から空気が押し出されていた。
「あ、あん、ああん」
だんだんとそらの声に艶やかさが増し、快感が増幅されていく。それと同時にぼんやりとそらは目の前で上下運動するプロデューサーの姿を認識した。
「あ、あっ、あっ、何をしてるの…… きいちゃん」
快感の刺激でそらの思考が少しだけ戻る。
「えっ、楽しいことだよ」
楽しい。その言葉の意味をそらはぼんやりと考える。体が気持ちよくて、頭はまるで綿菓子を食べた時の口触りのようにフワフワしている。
「気持ちいい。ええ、きいちゃん。欲しいわ」
そらは快感を欲求し、きいに任せた。
「そらちゃん。いいよ、私がプロプロデュース、してあげる…… あっ」
「きいちゃん、もっと、ちょうだい!」
きいもそらも積極的に快楽を求め、椅子が軋み始めた。
そらの下半身に淫紋がうっすらと浮かぶ。
「あ、あ、そらちゃん、すごい! あっ、あ、5つ数えるからね。もっと気持ちよくなろう! いち」
きいはさらなる快楽を求めた。
「あ、もっと気持ちよくなった……」
そらは体の変化を受け入れて、きいとの快楽に集中する。
「に! あ、あああ、あ、はあ、はあ」
「あ、あああ、あん、きい、ちゃん、ゆっくりでいいからね」
きいは急激な快楽に過呼吸になりかけていた。
「はあーー、あ、あ! う、うん……さん。きいが、リード、しなきゃ、いけないのにー!」
催眠を仕掛けている側に諭されるのが情けなかった。しかし、その劣等感が背中をゾクゾクとさせ、快感になった。
「よん。ごめ、情けない、きいで、ごめんなしゃい、あ、あ、あん」
情けない。けど情けないのが気持ちがいい。椅子の軋む音が激しくなる。衝撃できいの眼鏡がどこかへ吹っ飛んだ。
見えない視野の中ではそらがどんな顔をしているのかわからない。
けれど、この繋がった体で感じ取ることができた。
そして最後の数字をきいは数えた。
「ご、あ、あ、オケオケオッケー!」
快感が体を駆け巡る。全てが最高で、オッケーだった。
「ん、す、すごい、あ、ああ、あ!」
そらは快楽に包まれて幸せだった。こんなにも気持ちいいことが世の中にあるなんて思いもせず、これを教えてくれたきいには感謝の心で一杯だった。
「こんなにも楽しいなんて」
きいの体をひしと抱きしめる。彼女は快感の余韻でぼーっとして、唇から涎をそらの肩に垂らしていた。
「もっと欲しいわ」
そらは2回戦だと意気込んで、淫紋がついた下半身をこすり始めた。上下だと動きが足りないので、左右の動きも織り交ぜて。
「あ、あ、もう終わったよ! そらちゃん! やっ!」
互いにまた体がイキ始める。
「くるくるきゃわわ、まだまだこれから。ガンガンガンバ。ファイファイ、ファイト」
「あ、あ、あ、や、やあああ!」
やさしくそらはきいを応援する。攻守が完全に逆転し、2人はそらが飽きるまでイキ続けた。
次の日、きいは腰が砕けて立てず、授業を休んで保健室のベッドで寝ていた。
彼女をベッド送りにしたそらは何も覚えていないが、ぎっくり腰かしら、と見当はずれな予想をしてたと言う。
次回更新は3月13日(土)22時更新です!
ターゲットは姫里マリアちゃん。お楽しみに!
追記
第二弾「アイカツ催眠連鎖実験 あかりジェネレーション編」はこちらから!
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