最強TS転生したから紳士剣士に男装してハーレム俺TUEEEE勇者君焦らし続けたら勇者君に一方的に間男扱いされて勇者パーティから追い出された挙句、旅先でふたなり達の肉便器嫁になった件。 作:六花リンデル@TSメス堕ち信奉民
早くふた×TSメス堕ちを書きたいので物語部分はおざなりです。ご了承ください。
プロローグ
「ルクス、お前に話がある」
僕の名前はルクスメリア・クレセントムーン。
魔法至上主義な世界で名家の長女に生まれた、
勿論、最初の頃は女の身体というものに抵抗があったのだが、今は身体は女でも自分の心は男のままであるという初歩的で一番大切なことに気が付いた結果、それを支えにして取り敢えずではあるが何とかやっていけている。
まあ、当然のことながら男は性欲の対象にはならないし、女も性欲の対象ではあっても、それは同性愛者、レズビアンとかではなく男として異性を求めるという欲求の方が強い実にアンバランスな状態なのだが。
実際のところ、身体が女であることを受け止められた理由は我ながら単純なもので、端的に言えば
髪の色は紫色のメッシュが入った絹糸のような白髪、瞳の色はアメジストのように妖しくも優しさを包有した紫色。体型は胸はそこそこ、腰は引き締まっていて、お尻は少しだけ大きいような気もするけど多分普通。
凡夫だった前世とは比較することも烏滸がましい、モデル体型の超絶美少女。
加えて転生特典なのか、チートじみた才能のおかげで当然の如く強い。伸び代しかない。
これはもう、TS転生で悩んでいる暇があったら自己研鑽を積むしかないだろう。
この世界における一般的な精神干渉の魔法である『惑乱』魔法を性能で遥かに凌駕する上位魔法にして、名家クレセントムーン家だけに伝わる固有魔法『幻影』を余すところなく完璧に受け継ぎ、加えて『風』の魔法適性も超一流。魔力総量にしても、他の貴族より格段に多いとされるクレセントムーン家において歴代一位。
駄目押しとばかりに家庭教師にも、今世の父が僕に剣術を辞めさせようと雇った剣客達にすらも一度として負けたことがない剣の腕。
「他の奴らは呼んでねえ。俺とお前だけ、男同士の話だ」
もう、誰も僕を止められない。
そう思ってしまったら、転生者という出自で予ねてからファンタジー世界での冒険、非日常に憧れていた僕が家出するのは秒読み段階。
刀剣蒐集家であった父のコレクションから天下十六剣に連なる宝剣『メビウス』と『フェイタル』を借り受けた。メビウスは数世代前の勇者が使っていた剣であり、フェイタルはその勇者と同時期に存在した強大な魔王が使っていた剣らしい。父もよくそんなレアな剣を手に入れられたものだ。
そして切るのも忍びなかった長髪を後ろで結って、クレセントムーン家の嫡男に代々与えられる青年用騎士礼服に身を包み完璧な男装をした僕は、二振りの宝剣を腰と背に携えて「武者修行の旅に出ます」とだけ一言書き置きを残し、一人の放浪剣士ルクスとして旅に出たのだ。
顔はクール系ではあれど完全に女の顔なので、一応幻影の魔法で違和感を抱かないように雰囲気に細工をしている。そんな風貌で放浪のイケメン騎士ムーブをしてみれば、もう行く先々で黄色い歓声だ。
ああ、そうとも。僕は人々からすれば圧倒的な強さを持ちながら、礼節を弁え物腰柔らかい理想の美少年剣士そのものに見えていたことだろう。
「お前、正直なところ誰が好きだ?」
それが二年前、十四歳の時の話。
その後は、まるでラノベの主人公みたいに人助けをしながら、魔王や魔物が当たり前のように存在するファンタジーなこの世界『セレイン』を旅した。
でもって一年前に『リーデン王国』で当代十六人目の勇者が発覚したとのことで、世界を股にかけ勇者並みの活躍をしていた僕はそのパーティに抜擢。
半ば強制的ではあったのだが、国から傭兵として雇われた僕はその勇者のパーティに加入することになった。
勇者というのは同時代に複数人居て、同じように魔王も同時代に沢山いるのだ。
ただ、魔王は魔物が進化して魔人となり、最終的に魔王となるので必然的にかなりの数が存在しているが、勇者はそれに対して数年に一人二人の割合でしか生まれない。
しかも勇者かどうかは十五歳になって身体のどこかに紋章が浮かび上がるまで分からないので、それまでに魔物の襲撃や干ばつによる飢餓、流行病なんかで死んでしまう可能性も考えるとあまりにも希少。
だから、強い冒険者や傭兵を雇って手厚く保護し魔王を倒す旅を補佐させる流れが出来上がっている。
「ほう。誰も、ねえ。……やっぱりな」
僕の他に勇者パーティーに加わったのは三人で、全員女性。東洋出身専用職の武士と身軽な盗賊、物知りな薬師。前衛中衛後衛、回復職の代わりを務められる僕と勇者とで、まあまあ理想的な面子だ。
そもそもパーティーは冒険者法だか何だかで五人までと決められているらしく、勇者の一行と言えども対外的な扱いはちょっと特殊な冒険者パーティーでしかない僕達もまた、例外なくそのルールに縛られている。
が、そこら辺は勇者と選りすぐりの勇士達なわけで。
一番最初のクエストで最高難易度Sランクの魔物を倒し、次のクエストでは魔王になりかけの悪魔を撃破。その後も次々と強い魔物達を打ち倒して往き、昨日は魔王としては弱い部類とは言え一人の魔王を討ち取ったのだ。
これは最速らしく、一年間の努力が実った僕達は拠点にしている街の酒場で飲めや食えやの大騒ぎ。
女の子達の内一人は勇者君にベタ惚れで、他の二人も悪くは思っていない様子。
奥手だけどちゃっかりキスまでしちゃうような勇者君とそれを茶化す僕、という構図はなんだかんだ言って順風満帆なように思えた。
ともかく、そうして僕達『煌めきの矢』は今や最上位のSランク冒険者パーティに上り詰め、冒険者達の憧れと畏敬、羨望の的となったのであった。
パーティの拠点、二階建ての一軒家の居間で独り休んでいた時のこと。
どこかいつもとは違う雰囲気、時々見せるどんよりとして粘着質な雰囲気を纏った彼に呼び出された僕は、彼からの質問に正直に答えた。
「ルクス、お前は俺たち『煌めきの矢』の調和を乱す。いつか、俺達パーティに大きな亀裂を生み、それは魔王討伐に無視出来ない影響を与えるらしい」
「……?」
「だから、これまで散々一緒に頑張ってきてくれたことは忘れないから、俺達のために───『煌めきの矢』を抜けてくれ」
「……へ?」
「だからよ」
状況を呑み込めていない僕が疑問符を浮かべると、彼は何が愉しいのかニヤニヤと笑って続ける。
その決定的な一言を。
「───お前は、
「……嘘、だよな?」
「王様達にもそう報告してある。何日かしたら、新しい美女が俺のパーティに加わるはずだ」
嵌められた。
そう理解するのに時間はかからなかった。
しかも、王様にまで話が伝わっているとなれば今更ただのパーティメンバーでしかない僕がとやかく言ったところで無駄。
詰みだ。
僕は、震える声で問い質す。
「……なんで、ボクを嵌めたんだ……」
「はっ、俺のパーティに美形は美形でも男は不用なんだよ」
「……他の皆は?」
「リリンの奴が説得してくれてる。きっと、皆理解してくれるさ」
それに対する返答はあまりにもあまりなもの。
リリンというのはパーティメンバーの薬師の少女だ。
純朴で初心そうな、人を騙すとか貶めるとかそういう行為には無縁そうな子だった。正直者で頑張り屋、頼りになる。だから、パーティメンバーからの信頼は一番厚い。
でも、恋は人を盲目にするらしい。
僕は、目の前が真っ暗になる感覚に陥った。
実は結構、愛着が湧いてたんだ。
「安心しろよ。パーティメンバーは俺が全員嫁にすっから。結婚式にはお前も呼んでやるよ」
「……ッ!」
「装備は元々お前のだからな。貰わないでやる、感謝しろよ」
彼の前に立つことも、このパーティハウスに居ることも、それでもこのパーティに残りたいと考える自分のことも嫌になって。
僕は、逃げるように自室に置いてある装備品と幾らかのへそくりを持って、慣れ親しんだ第二の我が家から走り去った。
涙を流したのは、今世では初めてのことだった。
どうでしたでしょうか、導入部。
評価や感想で、続きが出る速度も上がるかも⋯⋯?(卑しい評価感想乞い)