※この作品はR-18です。

ある日舎弟がTSしたけど忠犬巨乳がどぷんたぷん   作:芥目たぬき

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どぷんだぷんのスケベ乳

 

 

 

 

 ———でっっっっか。

 

 

 

 思わず顔よりも先に注目してしまったばるんばるんの乳。唐突に視界に飛び込んできたその視覚的暴力はあまりにも無防備で、近くて、大きかった。

 

 ゆっさゆっさと揺れているそれは、まさしく巨という一文字が似合う。ただの乳ではなく、すなわち巨乳である。どんぶりを想起させるほどの重量感と存在感のある、クソデカい乳だった。

 たぷたぷふかとろ、そのインパクトはあまりにも強い。仮にそれを揉むことがあったとして、男の手にはあまるだろうことが容易に伺えるほどのデカさだ。

 

 なによりもこのどぷんだぷんのスケベ乳は、あろうことか薄っぺらい服しか身に纏っていないのだ。防御力皆無のそれは、巨乳の頂点二つを隠すということをしていない。

 

 色気がないのにエロく見える、それは男物のインナーであった。

 

 まったくけしからんノーブラである。しかもただのノーブラではない。ノーブラ・乳首浮き・うっすいインナーである。問題点が3つもある。

 すこし手を伸ばせばほぼ生と変わらないだろう乳が、そこにはあった。

 

「あ、アニキィ……」

 

 目の前の女が言葉を発したことで我に返ったオレは、視線を少しだけ上にあげた。オレよりも頭1個分は低い身長の女は、髪の毛はボサボサで前髪で目を隠している。

 声音から少しだけ涙ぐんでいる気がするが、その目を見ることは分厚い前髪のせいで叶わなかった。

 

「朝、起きたらっ……オレァこんなナリになっちまってて」

 

 大きな乳を揺らしながら、俯いた女。

 耳馴染みの良い女の声はすこしだけ震えていて、はたしてオレはどうすればいいのか。

 

 ほぼ服を着ていないような姿の見知らぬ女が、オレを前にして泣きそうになっている。

 どうして唐突にこうなったのか、オレにはわからない。

 

 いつもなら———そうだ、いつもならオレの舎弟の『ダズ』が朝起こしにくる。今日はそれがなくて、太陽もすっかり上り切ったころに起きたオレは、とりあえず寝ぼけ眼を擦りながらもションベンに行こうと思って……

 

 そして、これだ。

 この女は、果たして何者なのか。

 というか乳がでかいな。

 

「アニキィ……おれっ……こんなっ……朝起きたらっ……!」

「あの……ふ、ふふっ服を、着てくれますか?」

 

 彼女いない歴=年齢で、普段から女と話す機会のない気ままな男2人での冒険職のオレは、みっともなく視線を泳がせながらもおっぱいをガン見していたのであった。

 

 

 

 * * * *

 

 

 空を仰ぐ、綺麗な青空だ。

 雲が悠々と泳いでいくのを窓から眺めながら、オレは現実を逃避するしかなかった。何回めかの女の溜息を聞きつつ、現実から逃げて過去を想起する。

 

 ———ダズは、たしかに男だったはずだ。

 

 オレよりも少しだけ高い身長と大柄な体型。骨太なのかずんぐりむっくりしていて、パワフルでタンクのような男。どこからどうみても男。生えていたし、あれで女なはずがない。

 

 なのに、ここにいるダズはどっからどう見ても女だった。

 

「昨日の夜は、普通に飯食って酒飲んで、宿で寝た……ここまではいいよな?」

「……はい」

「昼は魔物狩りに行って、2匹を狩って……特に変なこともしなかったはずだ」

「……はい」

「夜寝て、朝いつも通りに起きたら女になってたと、そういうわけだな?」

「…………そうでさぁ」

 

 昨日の出来事をまとめると、こうだ。

 

 朝

 いつもどおりダズに起こされて準備、冒険者ギルドに顔を出してから森に魔物狩りに向かった。

 

 昼

 いつもと同じように大型魔物を殺して、剥ぎ取ってギルドに持ち込み、普通に街に戻った。

 

 夜

 食材買って賃貸の家に帰って就寝。

 

 

 

 

 ———そしたら、女になっていたと。

 

「アニキ……本当に、ご迷惑をっ……」

 

 と、前屈みになるダズの胸元にどうしても目が吸い込まれていく。

 いつも着ている服を着込んだダズは、サイズが変わって服がダボつくらしく、胸の谷間の防御力があまりにも低いのだ。もう少しで乳首が見えっ……見えっ……! 

 

「……アニキ?」

「ッいや気にするなダズぅ!」

「えっあっはい! すいやせんアニキィ!」

 

 オレは気持ちをしっかりと切り替えて、とりあえず『ダズをどう戻すか』に思考を切り替える。

 これまでさまざまな敵を相手にしてきたし、この国ではほぼ絶滅したと考えられる魔法を扱う生物も倒したことがある。

 

 ダズの身体は、ダズ曰く完全に女のものになっているらしい。

 はたしてそんな不思議な現象が、なぜ起きたのだろうか? これまでにさまざまな土地を旅してきたが、聞いたこともないその事象である。

 

 ……しかし本当に女の体なのだろうか。疑うわけではないが、その、つまり下も女の子になっているのだろうか? 

 いや別に女の体に興味があるとかそういうわけではないんだけど本当に本当なのか気になるだけで相手がダズなら正直見せてくれそうだし身体が女になるなんて普通は考えられないしいやでもあのおっぱいは本当に柔らかそうだったし大きかったし、ていうかでかいよなあの乳。おっぱいでかかった。あれは本物。おっぱい触ったことないけどあれは本物だ。えっでも本当に下も女の子なの? てか女の子の下ってどうなって……てかこの子いまノーパン……えっノーパン

 

「……アニキィ! 血、血が!」

「———あ?」

「鼻血ッス! ティッシュ持ってきやす!」

 

 

 ———アニキ治療中———

 

 

 鼻にティッシュを詰めたオレは、気を取り直してしっかりと切り替えていた。

 ここは兄貴分らしく、しっかりとしなくてはならないのだ。

 

「すいやせんアニキィ、オレのためにっ……そんなに、出血するほど考えてくれるなんてっ……」

「……兄弟分のお前が困っているんだ。当たり前だろう」

 

 子供の頃から、コイツの前では特に見栄を張ってきたオレだ。咄嗟に、ダズの勘違いに乗る形で頷いておく。

 

 昔からオレのことを慕って共に旅についてきてくれているダズだから、さっきの鼻血も知恵熱から来たものだと認識してくれたのだろう。まさか女体の神秘について考えていたとは口が裂けても言えない。

 

「…………本当に、すいやせん、アニキ」

「気にするなと言ってるだろう」

「いえ、その……アニキ、昔、女が嫌いだって言ってやしたから……」

 

 え? そんなこと言ったっけ……と、頭の中の記憶を漁ってみるが全く覚えがない。

 

「昔……まだオレらが街を出る前にアニキ、言ってやした。……オレは女が嫌いだ、と」

「あ──ー……? 何年前だ……?」

「12年前でさぁ」

「あっ」

 

 確かに、言われてみればそんなことを言った気がする。

 

 当時、密かに好きだった娘にいよいよ話しかけようと決意した時に、お偉いさんとこの五男坊と薄暗い裏路地でヤってるのを目撃してしまって、その時に悔し涙を耐えながら……

 

「言ったな、うん、確かに」

「……なのに、オレぁこんな身体でッ……アニキ、本当にオレぁ、オレはぁっ……!」

 

 そして再び前屈みになって男泣きするダズ。そして見えるデカイ乳の谷間。無防備な乳首が見え……見え……

 

「いやッいい加減にしろオレ!」

「アニキッ!?」

 

 チラリと見えた乳首に意識が吸われかけたが、零れ落ちた涙がオレを取り戻させた。

 

 本気で泣き堪えていたダズを前に、そんな淫らなことを考え続けていいはずがない。

 こいつは本当に悩んでいるんだから、いくら目の前にめちゃくちゃエロい体をした女が無防備にしていたとしても真剣にならねばならないのだ。

 

 耐えろ、耐えろ、コイツの正体はゴリゴリ筋肉男のダズだぞ!!!!! 

 

「とにかく! 調査しに行くぞ!!」

「……はいっ!」

「街に出て、女になる要因を聞いて回って、わからなかったら旅する! お前の体を元に戻すぞ!」

「はいっ!!」

「だから、もう泣くんじゃねぇぞ! 男なら泣くな!」

「はいっ!!! ……オレァどこまでもアニキについていきます!!」

 

 

 

 

 

 

 でもたまにはおっぱいチラ見してもいいよね。

 

 

 

 

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