ある日舎弟がTSしたけど忠犬巨乳がどぷんたぷん 作:芥目たぬき
目の前に広がる、生理用品の数々。
多い日夜用羽付き・普通の日昼用羽なし・タンポン・生理用ショーツ・オシャレナプキン……などなど。
「どれ、買えばいいんだよ」
困りきったオレは、呆然と陳列棚を眺めていた。
このそれぞれがそれぞれに適性があることがわかる。しかし、書いてある言葉が理解できないのだ。
……羽ってなんなんだろうか。
* * * *
「あ"〜……クソッ……なんで、こんな」
ダズは1人、トイレで悪態をつきながら痛む腹を押さえていた。便器の中には、普通の生活ではあまり見ないような真っ赤な血が濃く広がっている。
腹の中頃の場所がズキズキと鈍痛を訴えていて、それを押すように手で撫で回す。以前はバキバキに割れていたはずの逞しかった腹は、随分と柔らかになってしまっていた。
手も足も腕も、どこもかしこも弱々しくて、見ていて悔しくなる。身長だって低くて、今までの慣れ親しんだ普段の生活から支障をきたすほどである。
普段なら少し手を上にあげたところにしまっておいた物は背伸びをしても届かないし、街を歩くとやけに男の視線が気になるのだ。
そして、なによりもこの現象。
どうやら死に至るようなものではなくて、女だと起こり得る現象らしいが……ダズからすれば、聞いたことのない話であった。まさか女の股からこんなに血が出るなんて聞いてない。漏れないとかってCMでやっていたことはこれだったのかと、今更ながらに気がついた。
ずるりと、自身の股からドロドロとした何かが滑り落ちるように出て行く感触が、ふいに起きる。
意識していない時に唐突に起きるこの感覚が、とても気持ち悪い。……液状の塊血が落ちたのだろう。
これだけ血が出ているにもかかわらず、流血しているような鋭く響くような痛みがない。あるのは胃痛のようなキリキリとした腹痛で、これのせいで血が出ていると認識したのが遅れたのだ。
底冷えするトイレの冷たさが、余計に腹を痛ませる気がするものの、ここから離れる気になれなかった。トイレットペーパーを股にかませておけば少しは動けるかもしれないが、いつ服を汚すかもわからない。
ならばせめて、兄貴の迷惑にならないように、兄貴の言うことをしっかり聞いておかなくてはならないだろう。
ダズは項垂れるように、頭を抱えていた。
———思考は、どんどんと暗いものになっていく。
兄貴に、迷惑をかけてばかりだ。
そんな自分が酷く悔しくて、惨めだった。
なんのために旅に出たのか。それは、兄貴の不思議な魔法を解き明かすためのはずだ。こんなところで足踏みしている暇なんてない。
まだ先に進まなくてはならないのに、自分のせいで足止めを食らっている。
本当なら次回のプレーステールの時に、この街を出ようかという話も出ていた。
この旅に行き先なんてものはない。
行ったことのない未開の地に行き、科学都市では流通していないような魔法のことに関して調べるための旅なのだ。
いつか、魔法について詳しい人物がいるかもしれない。いつか、かつて栄えた魔法の街で手掛かりになる文献を手に入れることができるかもしれない。
この街に滞在していたのは、資金調達のためでもある。必死に貯めた旅の費用も底をつきかけたために、この街の日雇い労働で稼いで、また旅に出ようという計画だったのだ。
ここに住んでいるうちに、さまざまな話が耳に入ってきていた。
東の方には、かつて栄華を誇った魔法都市があるらしい。また西の方には、未だに科学を憎んで魔法を信仰している魔法研究組織があるらしい。ここまで科学の恩恵から遠ざかった辺境の土地に来れば、さらなる未開の土地の話も多くなるのだろう。もしかしたら、という希望がそこにあった。
いつか彼が、普通に暮らせる日が来るように。
それが彼の望みなら、自分はその旅についていって役に立てればいいと思っている。
彼があの眼のせいで困っているというなら、幼い頃に自分がすくわれたときの恩を返せるように、助けになりたい。
———ダズは、子供の頃から彼のことを強く尊敬していた。
それは成長した今でも変わらない。
幼いころ、存在意義のなかった自分に唯一手を伸ばしてくれたのは彼だけだった。散々馬鹿にされて歪みきった自分に、居場所を与えてくれたのは彼だけだった。
子供の頃の惨めな自分は、彼に出会って救われたのだ。
こんな自分と一緒に旅をしようと言ってくれた。ダズにとってそれはすごく光栄で、置いてかれるかと思っていたから、救われた気持ちになったものだ。
不思議な魔法を持つ、強い男。
賢くて、強かに生きている男。
優しくて正しさを持つ男。
クールで人を寄せ付けない男。
質実剛健でハードボイルドな男。
もちろん、不恰好なところだってたまにある。
子供が苦手なところとか、キノコ料理が苦手だとか、酒に酔いやすいとか……
そういったところがあるからこそ、この人の役に立ちたいと思ったのだ。
ダズにとって、彼の存在はただヒーローであるだけではない。
背中を任せてもらえるような、相棒としての自身に喜びを感じていた。強くてカッコいいのに、たまに人間らしさを感じさせる男の背中に憧れていたから、それを預かれる立場になったのが嬉しかった。
なのに、なのに。
「オレぁ、どうしたって、弱えよぅ……」
足を引っ張っているのが自分だと思うと、やるせない感情が膨らんでいくのだ。
———幼少期の、みじめだったあの頃を思い出す。
子供の頃から、父はおらず母親だけだった。母は蒸発した、と言っていたがそれがなんなのかを知らなかった。ただ漠然と、当たり前のように自分には父親がいないということだけは理解していた。
母は、ダズのことを愛していなかったのだろう。妊娠するつもりはなかったと、よく言っていた。
腹に出来た子供を殺せるほど、彼女は心が強くなかった。世間から言われる言葉に耐えられるほど、彼女はしたたかに生きられなかった。
そうして生まれたのが、
やっぱり産まなければよかった、おろしておけばよかったと、ダズは何回も母親の独り言を聞いていた。
当時、ダズ自身もそう思っていた。
自分が生まれなかった方が、互いにとって幸せだっただろうと、子供の浅い語彙力でそんなふうに感じ取っていた。言語化できるほど賢くなかったが、そう思っていたのだ。
———あの時の、まだ彼と出会う前の幼い自分がゆっくりと現れてくる。
自分なんて、やっぱりいらないのではないだろうか?
子供の頃の自分が、耳元で囁いてくる。
必要ない、足を引っ張っているのは自分だ、だからいない方がいい。
あの頃に常に思い続けていた言葉が、何故か頭の中に広がっていく。
そんなふうに、思考が暗くなっている、その最中であった。
玄関のドアが開く音が聞こえる。そしてペタペタという音がこちらに近づいてきて———
こんこん、とトイレのドアが叩かれた。
……さっきアニキは出ていったばかりなのに?
もう、買い物を終えて帰って来れるだろうか?
ないとは思うが、空き巣を狙った泥棒かもしれない……と、ダズは拳を握りしめる。そして。
「ダズちゃん、おる?」
「……その声、まさか?!」
「ワシじゃよ♡」
扉越しに、ここにいるはずのない男がやってきた。
* * * *
「たでぇまぁ……っと」
「よっ! 久しぶりじゃなっ」
「…………………………は?」
たっぷりと時間が流れたのかもしれない。そんなに、時間はかからなかったのかもしれない。
とにかく、その瞬間にフリーズしたオレは目の前にいる存在を理解できなかった。
つまり、あのジジイなわけだ。
椅子に座って、机の上に散乱したお菓子類を頬張っているジジイ。その横には、フライパンを装備したダズがいる。
酷くてもオレの買ったお菓子ではなくて、ダズの好みからも外れている変わり種系のお菓子だ。この家にはなかっただろうし、多分このジジイが持ち込んできたのだろう。
服装は、囚人服のまま。
ドシンプルかつ派手な色の服で、一眼で服役中の人間だとわかる。人がいない間に、何が目的で来やがったんだ、こいつ。
「ッテメェ、何しに来やがった……!」
「えーんえーん、この男ブチギレて怖いようダズちゃブッ」
ダズが全力フルスイングしたフライパンが、ジジイの顔面に吸い込まれる。
「アニキィ、もうポリは呼びましたぜ。おそらくあと5分くらいで着くんじゃあねぇかと」
「何もされなかったか?」
「指一本、触れられてないですぜ!」
自信満々に胸を張って応えるダズ。その顔色は、さっきよりもずっとよくなっている。というか、痛みも忘れるほど驚いたと言った様子だ。
油断はならないと、オレは顔面にフライパンを叩かれてもケロッとしているジジイに眼帯を外して……
「安心しろ、気付いたときにゃあ牢屋の中だ」
「ぎゃー! 待って止まってぇ! 視姦はしても生理中の女に触ったらいけないってワシ骨の髄まで学習してるからマジで今日は未遂なんじゃって! 待って! 用事あるから! 今日は用事あるから!」
「言い訳無用だ。ダズ、トイレ行ってコレつけてこい」
「へ? あ、はいっ!」
オレはジリジリと壁際に逃げるジジイに、眼帯に手をかけながらも近づいて行く。念のため、ダズに買ってきた袋を押しつけてトイレに行かせた。
万が一、ダズに害を及ぼさないためのものだ。
このジジイの目的はどうせダズなんだから、念のため離しておいて問題はないだろう。
「ジジイ……確認だが、指一本触れてねぇんだな?」
「マジもマジ、大マジじゃよ。生理中じゃなかったら普通に手ェ出しとったけど、生理中の女には優しくせねばヤバイ事が起きるってゲキ重な神託をクソメスから食らっとる身じゃもん。マジでやっとらん。むしろ優しくしとったもん。本当に。信じて!」
かけらも信用できないのである。
「ダズちゃんのクソダサパンティにラップとトイレットペーパーでの緊急方法教えてあげたのワシじゃし! さっきの時間もナプキンの装着方法とか教えてあげたし! というかあの子本当に大丈夫なの? マジで性知識のミリも存じてなくってビビったんじゃが」
「余計なこと教えたんだな? よし、殺す」
「ぴぎゃああー!!! 無罪冤罪じゃ! ヒドイ!」
「現在進行形の脱獄犯に無罪も何もねぇだろうが!」
嘘泣きのように目元を押さえてワッと泣き出す真似をし始めたジジイの腕をとって、なんとか視線を合わせようとする。
……やっぱりこのジジイ力強いな。
「テメェ目ぇ開けろ! こっち見ろ!」
「こっち見ろこっち見ろって、お前はシアハートアタックか!? ギャー掴むでない童貞がうつる!」
「どっ……!? うつらねぇよ! つかオレもお前なんか触りたくもねぇし!」
「チキン童貞がうつるわ〜うつっちゃうわ〜!」
「んだと変態クソジジイが!?」
「時間停止AV野郎のクセに!」
「見たことねぇよ!」
オレがジジイの目をこじ開けようとして、それに対抗するようにジジイは手足をバタつかせて暴れる。なまじ力が強いせいで下手に掴み続けるとこちらの手が潰されそうになるが、それをうまく避けながらも眼帯を外してなんとか相手の無力化を図る。
あのダズと肉弾戦を繰り広げて余裕でリードしていたほどの実力を、この男は持ち合わせているのだ。オレ程度の力技なんかでは、正直勝てる気がしない。
「どうせお前なんてラッキースケベ止まりなんじゃ! 無防備TS娘と同棲しても一生永遠に右手が恋人なんじゃろこのチキン!」
「オレがダズに手ェ出すわけねェだろ男だぞ!」
「ヘッ、そんなんだからチキンなんじゃよこの雄鶏七面鳥男が! いっそ手を出してメスわからせする方がよっぽど吹っ切れるわい!」
「ダズはオレの親友だッ! それ以上でもそれ以下でもねぇ! それ以外にはならねぇんだよ!」
オレが瞼に指を突っ込んでこじ開けようとするものの、ジジイはオレを壁に突き飛ばして距離を取った。
そして呆れたかのように、はぁとため息をついて。
「お前みたいなタンドリーチキンなんかより、いっそ、ワシの方がダズちゃん幸せにできる自信あるわい。お前みたいな中途半端よりも、快楽堕ちの方がよほどダズちゃんも苦しまんわ!」
「言ってろカス、テメェは牢屋の中で1人シコってろよ」
ばちばちと2人の間に、怒気が膨れ上がっていく。このジジイ、オレの神経を逆撫ですることしかしないな……
と、その時だった。トイレがガチャリと開いて、颯爽とダズが飛び出てくる。その手には、武器として持っているのだろうフライパンと、なんかラップに包まれたモノが握られていた。
「アニキィ!」
「ダズ! 行けるか!?」
フライパンを装備したダズが、廊下からパタパタと走り寄ってくる。すっかりベコベコになっているフライパンは、はたして何回ジジイに向けて振り下ろされたのだろうか。
オレの言葉に応える代わりに、ダズは全力でフライパンを振りかぶった。ダズの怪力があれば、普通の人間だったら骨が陥没して死ぬだろう。
「動くなァ!」
「はいっ♡」
ピタッと、ダズの言葉に応えるように動きを止めたジジイの頭にフライパンが再度クリーンヒットする。とんでもなく重たい部屋に音が響いて、オレはザクロが飛び散る様を一瞬想像したが……
しかし、当たり前のようにジジイは死んでいない。
……ちょっと強すぎないか? 頭に特殊な金属でも入れてるのだろうか?
いくらなんでもダズの攻撃をくらって、デヘデヘと笑ってられるのはおかしいと思う。
「忠犬系TS女っていいよね、フヘッ」
「……アニキィ、もう一発いきますかい?」
「いや、意味ねーだろ……」
———困ったな。
よっこらせと言いながら立ち上がってダズをチラチラ見てくるジジイを睨みつけながら、あたりを見渡す。
前回のようにガラスの反射で目線を合わせて石化させたいが、一度使った手が二度通じるような相手ではないだろう。
ダズは手に持っていたラップに包まれたなんとやらをゴミ箱にぶち込んで、それからオレの前に守るように出てきた。……ちゃんと、ナプキンはつけられたのだろうか?
「しかし生理中に暴れるのは良くないぞダズちゃんや。横モレするんじゃよ?」
「どうなろうがお前をこの場からいなくさせられるんなら、なんでもいいんだよォ……」
まるで獲物を追い詰めた狂犬のように歯をむき出しにしているダズ。オレはその肩を掴んでぐいっと引っ張った。
「ダズ、下がれ」
「ですがアニキィ、危険ですぜ」
「まぁ落ち着け」
たしかに、いますぐコイツをなんとかすることは出来ないだろう。
———だが。
「お前は家のドア開けてこい。……警備兵、もうくるぞ」
後のことは、専門職の人に任せた方が楽だろう。
微かに聞こえる外の喧騒から、多くの警備兵や型落ちロボットがこっちに来ていることがわかる。
ジジイもそれに気がついたのだろう。オレたちから顔を背けて窓際に走り寄り、ちらりと外の様子を見た。
「オレ達が無理なんだから、警備兵達でどうこうなるとは思えねぇが……餅は餅屋に、ってな。それに専門家なら人を拘束する方法はいくらでもあるだろ」
「わかりやした、ドア開けてきやす!」
ダズは廊下を駆けて玄関に向かう。対してオレは少しでも逃がさないようにとジジイを注視し続けた。
最悪、オレ達はこのジジイを殺したら罪になるから、これ以上暴れることはできない。もちろん対魔物の武器を持ってきていいというなら取り出すが、人に向けてこんな街中で使うものならオレたちの方が重犯罪者になってしまうだろう。持てる精一杯の武器が、フライパンなのだ。
対して警備兵ならば、拘束手段はいくらでもある筈である。世の中には魔法を暴発させまくるような犯罪者だっているわけで、彼らはそういった人を拘束するプロなのだから。
対人科学武器ってのもいっぱい持ってるだろうし、オレ達とはまた別の戦い方があるだろう。
きっと彼らならなんとか……なんとか……なるかなぁ……
「ウゲーッ! ヤツらいっぱい来とるんじゃがー!?」
そうしてジジイは、この世の終わりのような絶望した顔で天を仰ぎ見ていた。
意外だが———それが弱点ということか。
さしずめジジイも警備兵を相手にするのは骨が折れるということだろう。オレはその反応に少しだけ安堵した。
警備兵くらいなんのその、なんて言われたらどうしようかと思っていたのだ。
「やっぱりお前でも、警備兵相手に逃げるのは無理か」
「ワシは
「えぇ……」
そんなんでどうしてここまで生きてこれたのか。
「ワシはダズちゃんみたいなTSした子を愛したいのであって、女はマジで嫌いなんじゃってドふぁっく!」
「いや気持ち悪すぎるだろ……本当に」
「お前なんぞに何がわかる! ばーかばーか!」
と、ジジイは窓から身を乗り出してこちらを振り向いた。その目はしっかりと瞑られている。
「あ──ーも────! ワシ、今日は本当に用事があって来たのに! ディーテの事なんじゃけど!」
「!」
それはたしかに、今のオレたちからすれば喉から手が出るほど欲しい情報である。しかし……
「なんで今更……オレが何度も面会に行ってもとぼけてやがったじゃねぇか」
「そら会話が全部記録されとるじゃろうが」
「聞かれたら困るってことか?」
「ワシにも色々あるんじゃよ……いや、まぁ手短にいうとじゃけど」
ごほん、とジジイは居住まいを正した。
おちゃらけた態度を一変させて、本当のことを話すぞ、という空気を纏って。……そして。
「———ディーテは空にいる。だから、これ以上無駄な労力は使うな」
「……冗談だろ、人は空に飛べねぇよ」
口にしたのは、当たり前のようにありえない話だった。こちらが身構えたのも束の間、ありえない事だと一蹴する。
しかしジジイは首を振って、オレの言葉を否定した。
「まぁ普通はそうなんじゃが、例外っていうのもあるんじゃよ。そしてこの話は公的に記録されるとまずくてなぁ……ま、それだけなんじゃよね。基本的に言いたかったのは」
「そんなタワゴトいうために脱獄してきたってのかよ?」
「事実だから脱獄してきたんじゃよ?」
信憑性あるじゃろ? と、ジジイは窓枠に足をかける。
「それで……まぁ、我が家がこの付近まで来たときにワシを足にして連れてくのがディーテの計画なワケで。だから、その頃までに引っ越しの準備しとくんじゃな! あーばよとっつぁん!」
それだけ言うと、ジジイは颯爽と窓から跳躍して街の中へと逃げ出したのであった。ひとっ飛びで屋根の上まで軽々と飛んで、そこから先は見えなくなる。
とんでもない脚力をして、軽々と包囲網を組んでいたらしい警備兵から逃げ出したジジイは、あっという間に視認で米粒くらいの大きさへとなった。足めちゃくちゃ早いな。
「……それにしても、空……ねぇ」
どうやら、想像以上にオレ達は胡散臭いことに巻き込まれていたらしい。