ある日舎弟がTSしたけど忠犬巨乳がどぷんたぷん 作:芥目たぬき
———離れろ
その言葉に少しだけ反応した変態老人は、こちらに振り向くこともせず、座り込んだダズの晒されている太ももに指を這わせる。
しわくちゃの人差し指がツウと、ぴちぴちの肌を撫でさすって味わっている。その様があまりにも気持ち悪くて、オレは少しだけ目を細めた。
怒りの感情が心の中で吹き荒ぶ中、しかしオレは冷静になっていて、ひとつの疑問を投げかける。
「…………どうして、ダズばかりを標的とする?」
マイクロビキニを女に着せるだけなら、風俗にでも行けばいいのに……何故、元は男のダズを辱めるような事ばかりをするのだろうか?
オレには理解できない事で、わざわざダズを選んでいるというのも腹立たしい。だからこそ問いかけたのだが……
「お前なんかに、わかるものか」
———老人はどこか寂しげな声音で呟いた。
「お前なんかにわかるものか! ワシは女嫌いなんじゃよ! 女は嫌いだけど男の身体でもヌけないんじゃよ! わかるかお前にこの気持ちが!」
「カケラも理解できねぇ」
まじで全く理解できない理由だった。
どういうことだよ。
「風俗とか、もっとこう……やっても許されるような合法なとこに行ってくれよ。ダズに手を出すなよ」
「女が嫌じゃもん」
「……男相手にやればいいだろ?」
「男じゃシコれんの」
流石に性癖死んでないか?
じゃあなんならいいっていうんだ。
「もともと男の身体だった人間が女になったものでないと射精できないんじゃ」
「とんでもなく範囲の狭い当たり判定だな……」
だからといって、その条件に当てはまっていたらなりふり構わず襲いかかるというのも間違っているだろう。
「なんとかならないのか? 他で発散するとか……」
「いや無理。ちなみにどのくらい女が無理かっていうとハエのたかってる三角コーナーの残飯をオヤツに出されるくらい無理。マジで無理」
コイツにとっては女の身体は残飯なのか。最低だな。
「だからって、嫌がってるダズに手を出そうとレイプまがいのことするのは間違ってるだろ」
「へーんだ、法も理性も常識も長生きしてるウチに消滅したわ! 今のワシは本能だけで生きる獣なのじゃよ!」
人間として大切なものが全て抜け落ちてるじゃないか。オレはもはや呆れながらも、ジジイをじっとりと睨みつける。
しかしそんなジジイも、どうやら言い分はあるらしい。
オレの方にびしっと、へし折ってやりたい枯れ枝のような汚い指を刺してきた。
「どうせ、もうお主やっとるんじゃろ?」
「何を言って……!」
「もともとが男の無防備な女と同じ屋根の下で一晩。何もないハズがなく……」
「何言ってやがるッ! そんなことあるわけ……」
あるわけ……あるわけ……
———あったわ。
めっちゃいっぱいおっぱい触ったじゃん。
オレは思わず下を向いた。こんなクソ変態ジジイを相手に、何も、何も言い返せないなんて……!
「……」
「…………」
ジジイとオレの間に、長い沈黙が流れる。
「マジで? あんなにさっき啖呵切ってたのに? えっ?」
「…………」
「一週間とかじゃないじゃろ? まだ数日すら経っとらんじゃろ?」
「………………………………くっ、殺せ……」
伏せた顔がどうしてもあげられなかった。
仕方がないだろう。だってバレない状態だったし本番とか全然してないし少しだけ触っただけだし、目の前にいるこのクソ強姦ジジイと一緒にされたくない。それでも言い返せない自分がなんとも情けなくて、とても死にたくなってしまう。
あまりに自分が情けない。いっそ殺して欲しいとすら思ってしまう。
だって! おっぱいが! 目の前にあったんだ……そこにあったんだから仕方がないだろう!
———言い訳にしかならない。
「流石にワシもちょっとどうかと思う」
「……お前に言われるほどじゃないだろ」
「じゃけど言い返すのは烏滸がましいじゃろ」
と、その時であった。
「……いい加減にしろよ、テメー」
果たして今の言葉は誰の言葉なのか。
……言うまでもなく、ダズが発した声であった。
幻滅、されてしまったのだろうか。
されるだろうなぁ。それも仕方ない事をしてしまったのだ。謝っても、きっと許してくれないだろう。
「さっきから、散々コケにしてくれやがって……」
ダズは立ち上がり、マイクロビキニを着ている事なんて全く気にしていないように堂々と———
握りしめている拳からは血が流れ落ちている。それほどまでに、力を入れて握っているのだろう。ぶるぶると腕が震えていて、怒り狂ったように歯を剥き出しにしている。
「……アニキはァ、テメェみたいな下衆野郎じゃねぇんだよ
オレのアニキは、女になんて
アニキは女になったオレにも、
……えっ
「アニキはな、お前見てェなチンコ脳なんかと違って
すごい力を持ってても、
えぇっ
「アニキの事を少しも知らねェ、テメェみたいな下衆野郎が……アニキに舐めた真似するなら……
アニキを愚弄するなら、オレを殺してからにしろよ、なァ!!!」
そうしてダズは、その圧倒的な怪力でジジイに殴りかかろうとする。それをジジイは簡単にいなすものの……ダズはキレ散らかしていて、さっきよりもずっと動きが速くパンチラッシュを繰り出していく。ほぼ全裸の女がやっていい戦い方ではなかった。
……どうしよう。良心が酷く痛い。
「……ダズちゃん、ちょっと信仰強すぎんかのう? 普通に引くレベルよ?」
「慣れたからあまり気にしてなかったけど、やっぱりちょっと行き過ぎてるよな? 我ながら不安になる……」
「お主がやらせてるんじゃないの? 何アレ、素でああなの?」
素でああいうやつなのだ。
「うーん、ピュア故の信仰心。ちょっとまずいんでねーの? ワシでなきゃ見逃しちゃうね……」
そうこうしている間もダズは相変わらずジジイに殴りかかっていて、それに対してジジイはダズの乳揺れを堪能するように立ち振る舞っているようだ。しかし、それもダズの体力が続くまでとなるだろう。
「はぁっ……はぁっ……」
「無駄じゃよ? しかしそのスタミナ誉高い」
「うるせェ! クソジジイがッ……はぁっ、アニキに、喧嘩売りやがってッ……!」
今でこそジジイは慢心から遊んでいるだけだが、いずれダズが膝をついたら———最悪の事態は、想像に難くないな。
オレはあたりを見渡して、なんとかならないかと……なんとか、この現状は打破できないかと焦る心を静めながらも周囲を睨みつける。
———なにか、なにかないのか。
少しだけ目線を上にあげて……それは、たまたま目についた。なんの変哲もないミラーだが、うまくいけばきっと……
「ダァズ!」
「へい、アニキィ!」
オレは、すかさずダズとジジイの方角に、手に持っていた家の鍵をぶん投げる。痛む身体で投げつけたそれは、ジジイの身体の上を超えて、2人の頭上にあった
当たったところから蜘蛛の巣状に亀裂が入り、その破片が2人の上に落ちていく。
気が付けよ、ダズ———
「おまっ……! ダズちゃんに鏡の破片が刺さったらどーするんじゃよこの馬鹿童貞野郎!」
「ダズはそんなヤワじゃねぇよ!」
———そうだろう?
オレの心の問いかけに応えるように、ダズは組み伏せられながらも一際大きなミラーの破片を、オレの意図したとおりに手を伸ばして掴む。
オレはダズの方に目を向けた。正確には、ダズの手元に持つミラー片に。目をかっぴらいて、少しでも見逃さないように。
そして。
そのミラー片には、
「———」
ジジイが理解するよりも先に、その身体と意識は全て石化する。
老人も、オレの目を見たら石化する事を理解していたのだろう。だが、
———いっそ殺してやった方が世のためかもしれないが、それはまた後でいいだろう。
オレはダズのもとに歩み寄り……自身の着ていた服を脱いで、ダズにかぶせた。いくら人通りがいないからといっても、公共の場でマイクロビキニはダメなのだ。
そして。
「……無事か?」
「あ、あ……あにきぃ……っ!」
「よくやった」
———久しぶりに、危険を感じたが……無事に変態ジジイを無傷で制圧出来たんだ。それでいいと、納得しよう。
* * * *
「ご協力ありがとうございました!」
通報後、すぐにやってきた若い男。
帽子を取りながら綺麗にペコリと一礼して、いまだ固まったままのジジイをずるずると
どうやら脱獄してきたらしいクソジジイを、この街独自のシステムである警備兵に
一難去ってまた一難とはこの事だろうか。
「ダズ、どうだ?」
「へい、アニキ……」
ドア越しに声をかけたにもかかわらず、わざわざドアを開けやがったダズは———いまだ、マイクロビキニから着替えることができていなかった。
「色々試したんですが、この通りでさぁ」
ダズは猫背になりながら、心底嫌そうな顔で、マイクロビキニをぐいっとひっぱる。
むんにゅりとした柔らか巨乳は布の引っ張りにしたがい形を変えて、小さすぎる布面積からまろびでそうな乳首が———しかし、出ない。
なぜなら、
「上から服を着ますし問題はありやせんが……しかし、あのクソジジイのモノを身につけねばならないと言うのは腹立たしいかぎりでさぁ」
上から服を着ても問題は大いにあるだろう。
オレは今日から、隣を歩くダズの下着がマイクロビキニだと意識してしまうではないか。こんなエロい身体をしたドスケベボディのクセに、マイクロビキニとか……
例えば街中で、普通の顔をして歩いているとしよう。
しかし、その服の下には下品なマイクロビキニを着ているのだ。薄っぺらい布で、面積も少ないそれを。ドスケベボディを強調するためのマイクロビキニを、普通の服の下に着込んでいる女。
なんて、はしたないことだろうか。
———意識したら、かなり興奮してしまう。
「…………いや、大問題だな」
「そ、そうですかい……? いや、それもそうだ。いくら変態とは言え、不可解な力を持っている不審な人物。そんなやつからの不可解なモノを四六時中つけておくなんて危険極まりない……と。さすがアニキだ!」
そこまで考えていないけど。
「トイレとかはどうするんだ……?」
「あー、トイレはその……なんか、腰回りのヒモさえしっかりついていたら、布のところを
こんなふうに。
……こんなふうに?
———それは、唐突だった。
ダズとしては何の感情もなく、きっとこういうものだというのを伝えたかったのだろう。
だが、それはあまりにも唐突で衝撃的な一瞬であった。
ダズは平然と———マイクロビキニの乳首のところをズラしたのだ。
布の抑えから解放されたビン勃ちピンク乳首が、ぷりんっと元気にそこから出てくる。
オレはマイクロビキニだけでも、もう満腹だった。
柔らかそうで、少し大きめの乳輪の、かわいらしいピンク色がほんの数ミリ程度見えていて、それだけでもとてもエロかった。
黒のビキニと白い乳、その間にあったほんの僅かな桃色が、見えないけれど想像させるエロを掻き立てていた。
オレは乳首本体を見なくても、マイクロビキニから隠れきれていない乳輪だけで、とても興奮していたというのに。
だというのに。
こいつは。
平然と。
乳首を見せてきやがったのだ。
ぷるんっと、小さくも象徴するようにあらわれた乳首は、想像よりも少しだけ赤く色付いていた。
濃いめのピンク色……いや、淡い赤色と言った方がいいくらいの色付きで、もっと清楚だと思っていたのに、少しだけ下品なのがなぜか興奮する。
食べられたがっているのかと、そう思わせるような、男の気持ちをそそり立たせる、メスの乳首。
大きさは……小指の先くらいだろうか? 男のものとは違い、ぷっくらとしていて柔らかそうで。でも、少しだけ硬そうだ……歯で優しく甘噛みをしたら、どんな感触を返してくれるのだろうか。硬いといっても柔らかいんだろうか。優しくしてあげたいのに、激しくむしゃぶりつきたくもなる不思議な感情に見舞われる。
デカくて可愛らしくて、とてもいやらしい乳首だ。
桃色で清楚でお上品な乳首だと思うし、はしたなく自己主張する下品な乳首だとも思う。
それをコイツは事もあろうに、自ら差し出して見せつけてきた。本人にその意図はなかったとしても、そうとしか捉えられない。
なにせ、ダズから乳首を見せつけてきたのだ。
「……アニキ?」
「…………」
「あの、アニキ?」
「………………………………今日は、疲れたから、シャワー、浴びてくる」
ナニとは言わないが、すごく濃いのがいっぱい出た。