美月視点
達也さんたちと別れた後、私はエリカちゃんと一緒にはるか君の後ろをついて行っている。だんだん人の気配が無くなってきた。床と靴がぶつかる音だけが廊下に響き渡り、私たちは第二小体育館、通称闘技場と呼ばれる場所に来ていた。
多分今の時期はどのクラスも闘技場は使わない。体育があったとしても外で行われているし、更衣室にもひと気が無かった。
剣道部の部室に向かっていたはずなのに、はるか君は女子更衣室に入ってしまった。あまりにも堂々と入るものだからエリカちゃんの様子を伺ったけど、エリカちゃんは何も言わない。
でもこれ誰かに見つかったら大変なことになるんじゃ? はるか君の事だから認識阻害魔法でも使ってるのかな?
不思議に思いながら、私とエリカちゃんははるか君に続いて女子更衣室に入る。すると暖簾みたいに薄い膜をくぐったような感覚が肌に伝わる。だけどそんなこと気にならないくらいの出来事が目の前で起こっていた。
更衣室に入ってすぐにはるか君がエリカちゃんの方へ振り向くと、両手をエリカちゃんの顔の横に突いて壁ドンのように迫った。
私もしてほしいと思ったのは内緒。ちょっと憧れちゃう。
「エリカちゃんの待ち受け見せて」
「っ、な、なんでよっ」
「俳優の画像なんでしょ? エリカちゃんが待ち受けにするほど好きな俳優だったら俺も参考にしたいからさ」
「い、いやっ」
頬を赤らめながらはるか君の事を睨んでいる。怒ってるんじゃなくて恥ずかしがってる表情。
剣道部の部室に忘れ物をしたなんて大ウソだった。はるか君の本当の目的はこれだったのか。
途端に私のカラダが火照ってきて、学校じゃ駄目だとわかっているのにカラダがはるか君の存在に惹かれ始めている。
はるか君は意地悪だ。エリカちゃんの待ち受けが俳優じゃないことに気づいてるはずなのに……エリカちゃんに迫るはるか君はとても綺麗に笑っていた。
「見せてくれるまでここから出さないから」
「……束縛する男は嫌われるわよ」
必死の抵抗を見せるエリカちゃんだけど、鼻がぶつかりそうになるほどの距離でしばらくじっと見つめられると観念したのか端末を渡していた。
うん、その気持ちわかるかもしれない。
端末を見たはるか君の唇が三日月状になる。あれは悪いことを考えてる時の表情。付き合いが短い私でもわかるはるか君の癖みたいなもので、怖いくらいにカッコいいから困ってしまう。
「ふぅん、美月ちゃんはこの待ち受けどう思う?」
「えっ? あっ、はい、ものすごく可愛いと思います」
「かわいい?」
はるか君はもう一度端末に目を向けていた。
やっぱり待ち受けははるか君の寝顔画像でとても可愛らしかった。
私の持ってないタイプの寝顔画像。私が持ってる画像は前髪が綺麗に整った寝顔だったり、カッコいい系のモノが多く、この画像みたいに前髪が乱れておでこがちらっと出てるあどけない寝顔はお目にかかったことが無い。
幼い少年のような寝顔。母性本能が擽られるとはこのことを指すのだろう。思わず可愛いと言ってしまった。
今度はるか君の恋人だけのお泊り会があるからその時にみんなではるか君の画像交換会なんてやってみたいな。っと、いけない涎が出てきた。
「これいつ撮ったの?」
「……」
「言わなきゃ待ち受けが俳優じゃなくて俺だったってばらしちゃうよ」
「この前あの部屋に行ったときよっ!」
顔が真っ赤になりながら大声ではるか君に詰め寄る。
あの部屋とは私がはるか君と初めて結ばれた場所だろう。エリカちゃんは偶に行ってるみたいだし、今度私も招待されている。
「わるいっ!?」
もはや逆ギレ状態だ。だけど教室で西城君に見せる不機嫌さはない。普段とは別人のエリカちゃんがいた。
前から思ってたけど、はるか君と一緒にいるときのエリカちゃんは女の子っぽくて可愛い。普段も女の子なんだけど、はるか君にしか見せない女の子としてのエリカちゃんがいる。
「ううん。嬉しいんだよ。そんなにエリカちゃんが俺のこと好きだったんだって感じられてすごく嬉しい」
「べ、別に……すきじゃ……」
「うん?」
「なんでもないわよ」
エリカちゃんはプイッとはるか君から目を逸らす。
ツンデレってエリカちゃんみたいな人の事を言うのかな? エリカちゃんが可愛い。
思わず壁ドンから解放されたエリカちゃんの腕に抱きついてしまった。
「み、美月何してるの?」
「エリカちゃんが可愛いから」
困った顔も可愛い。私って女の子が好きだったのかな? でもはるか君の事が一番好きだし今のエリカちゃんが特別ってことにしよう。はるか君が好きな人やモノが好きってことかもしれない。
「美月ちゃん、エリカちゃんのことそのまま抱きしめておいてくれる?」
「はいっ」
「……ちょ、と、何するつもり!?」
「わかってるくせに」
あぁ、ゆっくりとはるか君の顔がエリカちゃんに近づいていく。そしてそのままゆっくりと二人の唇が触れ合った。
「ンッ……ンゥ」
触れるか触れないかの攻防が繰り広げられている。
はるか君は色んなキスの仕方を知ってるから安心して任せることができる。大人の余裕なのかな。同い年なのにはるか君になら身を委ねてしまえる心地よさがあるんだよね。
「ンンゥッ……ふぅっ」
抱きしめていると近くでエリカちゃんの息遣いと体温を感じる。徐々に気持ちが昂ってきてるんだろうな。
「んぁっ、ンンッ、キモチィィ……」
はるか君の唇がエリカちゃんの上唇、下唇、唇の端と三つの部位ごとにキスして触覚で楽しんでいる。エリカちゃんの声が漏れ始めた。
チュゥッ……チュッ、と聴覚を刺激する。経験するまではキスで音を出すなんて下品に思っていた。けど、全くそんなことなかった。むしろ音を奏でてからが本番とさえ思うようになった。
エリカちゃんの唇が開き、はるか君の舌を突き始めた。舌先と舌先の交流。
魅惑的な光景が広がり、いつの間にかエリカちゃんの両腕がはるか君の背中に回っている。私は邪魔しないようにそっとエリカちゃんの傍から離れると、はるか君が私の手を掴んできた。
「わかりました」
遠慮しなくていいとはるか君のメッセージが伝わってくる。
私ははるか君の背中に回って大きな背中に抱きついた。
んふぅ、大きい。はるか君の匂いがする。優しい太陽の日差しに照らされながら、緑が鮮やかな草原で写生会をしてる気分になる。
「チュプゥッ、チュプッ、チュゥッ……」
背中越しに二人は欲望の赴くままに濃厚に淫靡に猥褻に舌と舌を絡み始めた。
水音が響き渡り、エリカちゃんの苦しそうで気持ちよさそうな吐息が聞こえる。はるか君は苦しくないのかな? そう思ってはるか君の顔を見ると、心臓が跳ねた。
「綺麗」
眼鏡を外す。普段は眼鏡が無いと、何気ないモノでも霊子の活動によって光が見えて気持ち悪くなるんだけど、今は全く霊子の活動が見えない。
普通はそんなことありえないのに、今はそれだけじゃなくてはるか君の周りに妖精のような小人が踊っているのが見えた。
なんだろうこれ、可愛くて綺麗。精霊じゃないし、妖精? わからない。でも前までは見えなかったものが見えるようになっている。
はるか君だけじゃなくてエリカちゃんの身体の周りにも霊子とは違う光が囲っている。それは見ても痛くないし気持ち悪くならない。エリカちゃんの幸せのオーラみたいで、舌を絡ませると桜吹雪のように舞っている。
「ヂュヂュルッ……ヂュプッッ……んぁっ、はぁっ……んはぁっはぁ」
どれだけ時間が経っただろう。キスだけで昼休みが終わっていた。だけど誰もここから出ようとしない。
午後の授業の遅刻が確定した瞬間だ。達也さんや西城君にはなんて説明しようかな。
「すごく気持ちよかったよ」
「んぅっ、ぁんっ、ふぅっ……」
クラスの男子よりも体力があるエリカちゃんが、はるか君に支えられなきゃ立っていられないほど疲弊している。
唇が光沢を帯び、今もはるか君とエリカちゃんの間に透明な粘液が伸びている。
「好きだよエリカちゃん」
「……んぁっ」
はるか君は男の人が恥ずかしがって言わないような事を恥ずかしげもなく言ってくるから困る。嫌だってわけではなく、嬉しすぎて反応に困ってしまうから。
きっとエリカちゃんもそうだと思う。こんなこと言ってくれる男の人ははるか君くらいだろう。これが雫ちゃんの言う女たらしの才能があるってやつなのかな。でも他の人に言われてても好きにならなかったと思う。私ははるか君だから好きになったんだ。
「美月ちゃん」
「へ、は、はい!」
「あっ……」
カラダに熱が灯る。
「んぁぁっ……」
頭を撫でられてるだけなのにどうしてこんなに気持ちいいの?
「眼鏡取ったんだ。眼鏡してる美月ちゃんは可愛いけど、してない美月ちゃんは綺麗だね」
「ぁっん……そんなぁ、みみもとで、ンッッ」
だめ。今耳元で囁かれたらとけちゃいそうになる。
「好きだよ。愛してる」
「んんっ……」
はるか君の甘い声が頭の中を埋め尽くす。直接脳に囁かれてるみたいで立っていられなくなる。これがはるか君の秘密の魔力。
「だめっ、そこっ、はぁぁっンッッ」
「耳が敏感なんだ」
違う。敏感じゃない。はるか君が触るからおかしくなってるだけ。
はるか君の長い指が私の耳をおかしくする。初めての感覚。
気持ち悪い……気持ちいい。
『ちゅっ』
「ひゃぁあぁっっ」
え、なに? 一瞬頭の中が真っ白になって、床にへたり込んでしまった。
今何されたの?
「ははっ……美月ちゃんには早かったかな?」
すぐに耳にキスされたことに気づく。だけどそれだけでカラダに電気が走ったみたいに、立っていられなくなるの?
呆然と見上げていると、はるか君の手がエリカちゃんのスカートへと伸びていく。
「我慢できなくなっちゃった」
「……しかた、ないわね」
「ありがと」
まさか学校で? そのまさかだった。
はるか君はエリカちゃんのスカートをたくし上げ太腿を露出させると、器用にタイツと下着を脱がせていく。慣れた手つきに少し顔が引きつっちゃったけど、エリカちゃんのアソコは既に湧き水のごとく潤みが帯びていた。
「良い匂い」
「へん、たぃ」
「うん。エリカちゃんが喜んでくれるなら俺は変態にもなるさ」
「ばかっ」
エリカちゃんは両手ではるか君の頬を包み込み、ドラマや映画でしか見たことが無い情熱的なキスをする。
もうはるか君の虜になっていた。エリカちゃんみたいな普段さばさばした女の子でもあんな乙女の顔をするんだと、驚きとともに嬉しさがこみ上げてきた。
愛する人がモテるというのは想像以上に嬉しい。それだけはるか君に魅力があるということだから。
嫉妬という感情が湧かないわけじゃないけど、はるか君が好きになった女の子なら私も安心できる。
「どうしてほしい?」
「……」
「充分濡れてるけど舐めようか?」
「――て」
「ん?」
「いれて……いいから、お願い。もう我慢できないの」
はるか君はズボンを下すと、パンツを盛り上げた山脈が活火山と化して、今にも大爆発を起こしそうなほどすごいニオイを発している。
ソレは私に向けられているわけじゃないのに、匂いに誘われて目が奪われてしまう。
タダの棒じゃない。
パンツが下ろされた。
同人誌を読んで慣れていたつもりだったのに何度見ても大きいソレ。
想像していたより逞しく凶暴な雰囲気を漂わせている悪魔の棒。息苦しいと感じさせるほど濃密な男のニオイをたて、猛りきった先端からは透明な液体が垂れている。
「んっ」
「いれるよ」
「ぅん、はやくッ……んぁっ……ぁぁッぁ、キタぁぁ……」
ソレを馴染ませると大きく膨らんだ先端部分がゆっくりとエリカちゃんのカラダの中へ入っていく。
ズブプッ、と甘い水音を奏でながら、二十センチくらいあったソレが半分ほど吸い込まれてしまった。
「ぁあああっッッ、んぁっんンンンッッッ!!!」
エリカちゃんの悲鳴が木霊する。苦しそうで、でも悦びに満ちた表情をしている。
「キモチいいよエリカちゃん」
「んんっっ……ぁんっ、ぁ、ぁ、ぁっ……キモチッィ……ンッ」
「キスしよっか」
「ンンゥッ、ちゅっ……チュクっ……」
互いの唇や舌を吸引しあう。
唾液が絡み合い、それが淫猥な音を奏でだす。
キスだけじゃない。二人は抱き合いながら感触を確かめるかのように、繋がったソレの先端から根元までを、何度も緩やかなで出し入れを繰り返している。
その優しい腰使いはとても繊細なモノだった。エリカちゃんを快楽へと導くためだけの抽送。私だったら焦らされてると勘違いして自分から求めてしまうかもしれない。
「すきっ……はるかぁぁ……クチュっ……んんッ、あっ、ぁ、っッ」
エリカちゃんは官能の世界に溺れる。聞いたことのない甘ったるい声を漏らす。
「美月ちゃん」
「ひゃ、え、はいっ」
「エリカちゃんってエッチのとき声が大きくなるから、外に聞こえないようにしてくれない?」
「えっ……あ、わかりました」
つまりこういうこと?
はるか君は体勢を変え、エリカちゃんを後ろから突き始めた。私はエリカちゃんの身体を支えるよう前に立つ。
あのエリカちゃんがこんな表情するなんて……。凄く可愛い。今もはるか君の腰の動きに合わせて喘ぎ声を発しながらだらしない口から涎を垂らしている。
あぁ、もぅ、床を汚しちゃだめだよエリカちゃん。
私は初めて女の子同士でキスをした。
はるか君の唇より小さく、少し物足りなさはあるけど滑らかな舌を吸うとビクンっと身体を震わせるのが可愛くて、はるか君とのキスでは味わえない気持ちになってくる。
「ンンンゥゥゥウウッッ……ッッ!!」
エリカちゃんの吐息がカラダの中に吹き込まれる。はるか君の言う通りエリカちゃんはよく叫びよく啼いた。頬や耳、首までもが真っ赤に染まり、喚き散らしながら乱れている。
でもどうしてはるか君はもっと早く動かないのかな? あの奥深くまで素早く突いてくる腰使いが気持ちいいのに、エリカちゃんにはそれをしてあげない。
だけどその疑問はすぐに晴れた。
「ぁっ、ぁ、ぁ……イキそうっ……んはぁぁ……」
「いいよ、イキな」
「はるかと……キスしたぃ」
「うん、わかった。美月ちゃんありがとね」
「い、いえ。お役に立てて良かったです」
はるか君とエリカちゃんは再び向き合いながら貪り合うキスをする。なおもゆっくりとした動き。しかし途端にエリカちゃんの反応が大きくなった。
「ぁぁっっ、イクッイクッッッ、ぁ、ぁ……ぁぁっ」
エリカちゃんのカラダがしなる。
すごい。あんなゆっくりとした抽送でイケるんだ。それだけ二人の相性が良いってことなのかな?
エリカちゃんがブルブルッ、とその肉体を震わせ、まるで愛し合う夫婦のようにはるか君の首に手を回して抱きつきながら絶頂へと達していた。
エリカちゃんの腰がクイッ、クイッ、と何度も跳ね、快感を現している。
「じゃあ俺もイこうかな」
「ぇ?」
「しっかり捕まってるんだよ?」
「……ッッ、イヤぁッ、だ、メっ……だめだめッッ……イッく、イクゥゥゥううううっ!!」
エリカちゃんの手足がぎゅうっとはるか君を抱きしめたかと思うと、激しく痙攣した。はるか君のソレを包み込むエリカちゃんのアソコが絡まるように締めつけてるんだろう。はるか君も歓びに顔を歪めていく。
あまりの声の大きさにはるか君はエリカちゃんの唇を塞いだが、はるか君の頬が強張った。
だが次の瞬間、二人は同時に昇りつめたようだ。
「ああぁッッッ!!!」
口を離して反り返り、エリカちゃんは激しく声をあげてガクガクと狂おしく身悶える。エリカちゃんの唇が真っ赤に染まっていた。
「ンンはぁ……あつ、いの……ぁっ、はぁっ……」
「はぁ、はぁっ……きもちよかったよエリカちゃん」
はるか君の唇の端から真っ赤な液体が垂れてくる。
「え、血?」
「……あぁ、イク寸前に舌を噛まれちゃってね。すぐ治ると思うよ」
「大丈夫ですか?」
「うん。それより、エリカちゃん大丈夫?」
まだ繋がったままの二人。エリカちゃんはぐったりとしたまま動かない。
息が絶え絶えになりながら意識はあるようだ。でも歩く元気はないみたい。ベンチの上で横になったまま息を整えている。
それと同時に授業が終わった知らせが響いてきた。
「あ、授業が……」
「終わったみたいだね」
午後の授業はあと一時間。今から教室に戻れば最後の授業には出れそうだけど、エリカちゃんは無理そうだ。
私だけ戻るわけにもいかないし……そう思っていると後ろからはるか君に抱きしめられた。
「ンッ……は、はるか君?」
「美月ちゃんともエッチしたいな」
「ぁんっ……」
胸を揉まれ声が出る。乱暴な手つきなのに痛くない。それどころか私の気持ちいい所を触ってきて、私の体温が上昇してきた。
「だめ、ですっ……そんな、がっこうで……」
「すきだよ美月ちゃん」
「ッ、だめ……んんっ、ちゅっ……あまぃ」
少し強引にキスされる。はるか君とのキスはいつも甘い。比喩じゃなくて本当に蜂蜜を舐めてるんじゃないかってくらい甘みを感じる。
いつもは蜜のような甘みなのに、今日はミルクチョコのような濃厚な甘さがある。これは学校でしてる背徳感からくる甘みなの?
はるか君の唇から垂れる血を拭おうとするとその手を掴まれた。
「愛してるよ」
「んっん……わ、私もあい、してます」
「嬉しいな。だけど俺はそれ以上に美月ちゃんを愛してるから」
「ぁっ……」
そんなこと言われたらわたし……。
耳元で愛を囁かれながら耳朶を甘噛みされると脚の力がストンと抜け落ちてしまった。はるか君に支えられながら耳の輪郭を舐められる。
ゾクゾクとした気持ち悪いのか良いのかわからない変な感覚に襲われながら、胸を揉まれていく。
あぁ、私耳を舐められるのが好きなんだと気づいた。
クチュっ、ちゅぷっ、と耳の穴に舌を入れられた私は喘ぐ。
頭に直接響く淫靡な水音に私の感情の昂ぶりが抑えられなくなっていき……。
「はる、ぅか、くぅん」
「ふふっ、優しくと激しく、どっちが良い?」
はるか君は意地悪だ。
私はつばを飲み込んだ。こんな淫らな姿ははるか君にしか見せない。懇願するように、唇を震わせて呟いた――。
【次回の投稿は1月11日19時です】