性の匂いに酔ったように美月は遥の瞳を見つめる。何事かを訴える虹彩がユラユラと揺れ、それは妖しく艶めかしい媚びになって遥の感情を昂らせた。
身体を反転して遥と向き合うと、白いしなやかな腕が遥の身体を抱きしめていた。
「はるかくん……」
「美月ちゃん」
服を通して伝わってくる暖かい肉体の感触に遥は笑みを溢す。
「もしかしてだけど……」
「はい」
「フフッ、美月ちゃんは可愛いなぁ」
遥の含み笑いが美月の首筋をくすぐる。
エリカとの性行為で出された精液の匂いのせいだろうか、それとも遥の匂いのせいだろうか、美月は一瞬目の前がふらつき、カラダがひどく火照っているのを感じた。
いつもならここで唇を塞がれる。美月は踵をあげて遥との距離を縮めた。
「ひゃっ……あぁんっっ」
しかし唇は空を切り、怪しい衝動が胸を中心にカラダ全体に巡り始めた。
「はるっ、かぁ……くぅん」
「美月ちゃんはエッチだね」
「そんな、ことンンッ……ぁ」
遥の柔らかい声が届くが美月はそれどころではない。吐息交じりに喘ぐ。
制服越しに持ち上げられるように胸を揉みしだかれ、頂上部分を指先でこねられると遥の背中に美月の爪が食い込んでいく。
「もう一度言おうか……美月ちゃんは学校に下着をつけてこない変態さんだね」
「ンンンっぁああっッ!!」
キュッと制服の上からでもわかる勃起した実を摘まむと美月のカラダが大きく跳ねた。
胸の動悸が恐ろしく早く、息が絶え絶えになっていた。口が渇き、水分を求めるように遥の首筋の汗を舐める。
「ぁっ……」
遥の汗は媚薬成分入りだ。今は七月。エリカと性行為した後の遥は大量の汗を分泌し、媚薬の効果を受けやすい美月には過剰な量の汗を取り込んでしまった。
意識は明瞭。遥の指の動きもはっきりと見える。しかしカラダの感度は極限まで高められてしまう。
ゆっくりと遥は、美月の襟元に指を伸ばしてネクタイを緩めた。そして胸元のボタンを外すと豊潤な実りが姿を現した。
しっとりと汗ばんだ美肉の間から甘いフェロモンを立ち昇らせ、我慢できなくなった遥はその谷間へ顔をダイブする。
「あぁッッ……はるくぁ、くんっッ……ぁぁ」
遥の舌遣いに身を捩じらせながら震わせる。
そのままゆっくりと床に押し倒される。床には遥の制服の上着が敷いてあり、美月はその上に寝かされた。
「あ……あ……っ、ぁ」
「綺麗だよ」
頬を撫でられ陶酔する。そして自分から求めて得られなかった唇が近づいてきた。
「はるぅ……んっ……」
遥の唇にふさがれ、体内に遥の匂いや味がなだれ込んでくる。
「可愛いね。愛してるよ」
甘い誘惑。遥の声に美月の鼓膜は揺さぶられ、声だけでカラダの芯が熱くなってきた。
潤んだ唇が美月の唇へと押し付け、舌をそよがせた。
「きもちぃぃ……もっとぉ」
美月は呻いた。
遥は焦らすように美月の艶やかな唇を指先でなぞる。
「美月ちゃんからしてくれる?」
美月のあがきを楽しむように遥は唇をキュッと引き上げて笑った。蠱惑的な笑み。美月は遥の首に手を回すと、遥の顔を引き寄せて唇を重ねた。
もう止めることなどできない。思うがままに遥の唇を貪りつき、飢えたように美月の唇が開く。舌は口腔を巧みに探り、濃い唾液を絡めてくる。
とろけるような甘い感触。蜜のような甘美に胸やけしそうになるも、それが癖になって堪らない。
美月から舌を絡め始めたが、遥は美月を翻弄しようとしていた。主導権は譲らないとばかりに遥は美月の舌の自由を奪い、執拗に吸い上げた。
「ンンンッッ!!」
藻掻きながらも遥の舌を受け入れる。既に快楽と快感が美月のカラダを支配していた。
遥は手を美月の胸から腹部、そして大胆に股へとずらす。
タイツの中には猥褻な唇が蜜を滴り落としている。下着は身に着けていない。遥とのプレイによって人前でカラダを晒すことに快楽を感じるようになってしまっていた。けれど見せるのは遥にだけ。
遥の恋人になる前は、人の視線が気になり男性に対して恐怖心を抱いていた。しかし今はその視線を愉しむまでに成長した。
見られているかもしれない羞恥心と、本当に見せたい相手が喜ぶ高揚感が美月を変えた。
遥はタイツを穿かせたまま一気に制服を剥いだ。魔法科高校の女子用制服は男子の制服に比べて着脱が面倒だが、慣れた手つきで一瞬のうちに美月はタイツだけ残して生まれたときの姿になった。
女性の裸体はどんな芸術よりも美しい。それがタイツだけならなおもよし。
「この光景を他の男子が見たらなんて言うだろうね」
絶景。
自分だけに見せる痴態に感情の昂ぶりが抑えきれなくなった。
マシュマロのようにふわふわになった肉が上下運動を繰り返し、遥は躊躇なくその乳首の鮮やかなピンク色にかぶりつく。
「ぁんっ……きもちぃっ、ぁっ……ふぅっ……」
右の胸をたっぷりと唾液を絡ませるように舐めまわし、左の胸は人差し指と中指の二本で乳輪を時計回りに愛撫していく。決して指先が乳首に触れることはない。
左右の異なる刺激に美月の喘ぎ声が大きくなり、カラダの反応が大きくなっていく。
「だめっ……ぁ、んんっ、だめだめっ……えっ?」
「美月ちゃんが駄目って言うから止めたんだよ?」
「……はるかくんのいじわる」
「ふっ、いまさら気づいた?」
「――い」
「え?」
「やめ、ないでください……もっと、はげしくしてほしい、です」
遥の理性を壊すには充分すぎる破壊力を秘めた言葉。遥は美月のムチッとした太腿を広げると、力づくで美月の猥褻な唇を覆う布を引きちぎった。
それは呼吸するようにひくついていた。
もう自分ではどうすることもできないほどに淫らな蜜を垂らしている。肉びらを沿うように指をなぞると指の腹が蜜に触れた。
クチュクチュと淫猥な水音を響かせ、蜜は指にねっとり絡みついてくる。
「美月ちゃんは激しくしてほしいんだよね?」
コクリと頷いた。渇望の瞳が遥へと向けられる。
欲望の塊が美月の蜜に押し付けられた。遥は腰を動かして自分の逸物に美月の甘蜜を擦り付けている。たっぷりと潤滑油を纏わせ挿入準備を進めていく。
「力抜いてね」
「はぃ……」
亀頭の温もりが、美月のカラダに伝わってくる。沸騰するほど熱くなった感触。遥の逸物は焼けた鉄のようになっていた。
「あああ……ッッ」
美月は呻きながら腰が浮く。
激しい羞じらいを感じながらも、肉体の奥底から突き上げてくる情欲にこう言わずにはいられなかった。
「きもっ、ちぃぃっ……ふぁ……ぁんっ……おちん、ちん……すきぃ」
美月の淫唇が火柱のように燃え盛る逸物を呑み込んだ。こみ上げてくる快感に美月は吐息だけではなく涎を垂らす。遥はゆっくりと、そして徐々にピストン運動を速めていった。
何度も襞肉が貫かれ、内側を擦られる感触に美月は自らも腰を振って身悶える。そのたびに豊満なマシュマロが上下に揺れる。
初めて二人が繋がったときは、感じてる顔を見られるのが恥ずかしいと正面からすることを拒んだ美月だったが、今では遥の目を見て逸らさない。
「くひぃ……は、はるかくん、もぅっ……ッッ」
訪れる快楽。
遥は逸物を強く挿しこみ、ゆるく抜く。カラダを屈め、尖る乳首を舌の上で転がした。エリカとは違って柔らかな下腹が波打っている。
「ああんッ、イクイクッ……ぁっ、ぁああッッッ!!!」
美月の腰が反動を付けるようにして反りあがった。
反応を見て遥の腰も、絶頂に向かってしゃにむに暴れはじめた。
「イってるッッ……イってるのにぃ、ンンンんぁあっっ!」
遥の手を握っていた指がほどけ、狂おしく喘ぐ。
白い肌が紅潮し、肉襞の奥の方で突然に官能の痙攣が起こっていた。
「イクっッ」
遥の興奮は絶頂になり、心臓の高鳴った。強烈な快感。
その瞬間、破裂寸前だった亀頭の割れ目から煮えたぎるマグマが迸った。なみなみと溢れ出る濃厚な精液の奔流に美月の下腹部が少し膨らんだようにも見える。
「ぁ、ぁぃ……すごい、ですぅ……ンっ」
「凄く気持ちよかったよ」
「んんっッ、いまうごいちゃ……あんっ」
最後の一滴まで吐き終えると、一番奥に突き刺さっていた逸物を引き抜いた。一緒にドロリとした精液が美月の恥部から零れ落ちる。
遥は額の汗を拭うとムチムチの下半身へと視線を向ける。
「美月ちゃんは休んでていいからね」
「へっ? んっ」
そう言うと遥は美月が動揺する間もなく太腿を掴んで両足を天井の方へと持ち上げた。
タイツを穿いた足が魅惑的にそそり立っている。
「はるか、くん?」
「美月ちゃんがえっちぃのが悪いんだよ?」
「ひゃっ……ンンッ」
太腿の間に逸物を挟ませて腰を前後に動かす。
こんなにも素晴らしい肉体が目の前にあって一発で終わる遥ではない。
汗や愛液が潤滑油の働きをして滑らかな抽送が始まった。肉付きの良い太腿が射精したばかりの逸物を刺激する。
美月の太腿を使って自慰行為を始めた遥だが、気持ちいいのは遥だけではなかった。
「あっ……そこ、いぃッ」
「俺もここが好きかな」
逸物の裏筋で美月の陰核を何度も擦る。そのたびに可愛らしい小さな芽は、生々しいピンク色の表面をつるりと光らせて震わせていた。
サウナの後に冷水を浴びるように身体の芯から心地よい快感が全体へと広がっていく。
美月は息を整えて遥の方を見た。すると遥は自分の足の指先を掴むとタイツごと口に含んだ。
「ちょっ、とはりゅ、かくん?」
指先から電流が流れたようにカラダが痺れる。
遥の長い舌が美月の指の一本一本に絡みつき、舌の表面を使って足の裏を舐めまわす。
体験したことのない感覚に思わず上体を起こす。
すると太腿から生えた逸物の先端が美月の方を向いていた。
「あぁ、イキそっ、イクから……んぁっ」
「えっ……あっ……」
射精の瞬間を捉えてしまった。亀頭が膨らみ先端の割れ目から勢いよく白色の液体が美月の顔面目掛けて噴出する。
濁流のごとく美月のお腹や胸、首元を大量の精液で染めた。
生臭い牡の臭いが鼻腔を満たす。頭を痺れさせ、思考能力を奪ってしまう匂い。
美月はお腹の精液を指ですくって舐める。青臭い味が口の中に広がるが、苦痛ではなく愉悦の笑みを浮かべた。
「はるかくん、お掃除しないといけませんよね?」
「してくれるの?」
「はいっ」
四つん這いになった遥の股間に顔をうずめる。身体中に付着した精液が床に垂れるのもお構いなしに射精したばかりの逸物を咥えた。
「ンンッ……っ」
ゾクゾクとした刺激が遥を襲う。快楽の渦が下半身から身体全体へと循環する。
卑猥な音が更衣室に響き、長期戦を嫌った遥が腰を前に押し進めた。
腰をゆすって乱暴の美月の喉を犯す。逸物で口腔全体を塞がれ、もはや哀訴の声も許されない。逸物を頬張った美月の口の隙間からは涎がだらだらと垂れ、床に泡立った滴となって落ちる。
「あぁ、やばっ……みつきちゃん……」
美月は遥の反応を嬉嬉と楽しんでいた。
逸物の根元を掴んで、雁のくびれに舌を這わせる。そこにはまだ精液がこびりついていて、精液の臭みが残っている。
ガクガクと震える遥の腰に抱きつくと、舌の動きを加速させた。
最初の頃とは比べ物にならないほどに上達した舌遣いに、遥はみたび絶頂を迎える。
果てた遥の身体を抱くように美月は汗にまみれた首筋に吸い付いた。行為の後には必ず自分の印を刻むのがいま彼女たちの間でブームとなっているようだ。
エリカはようやく起き上がれるまでに身体が回復し、遥と美月の乱れた姿を見て苦笑いを浮かべていた。
自分の中にあるモノに違和感を抱きながら乱れた制服を直していく。
「美月は……シャワー浴びないとね」
「え……うん」
タイツを穿いただけの全裸の女子が精液まみれになっている。他の生徒に見られたら通報案件に思わず頬を赤らめていた。
更衣室と隣接するシャワールームで精液を落とす美月だったが、ピロートークを兼ねてもう一回戦が行われたのは言うまでもない。
気づけば午後の授業時間も残りわずかとなっていた。授業では闘技場を使わなくてもクラブでは使う所もある。
男子禁制の女子更衣室に遥がいるところを誰かに見つかれば一大事だ。逃げるように彼らは更衣室から立ち去った。
セキュリティー面から更衣室の扉を監視システムが見張っているが、それが自分たちを捉えていることなど気にもしないエリカと美月。
入る時には気にしていた美月だが、今はそんな余裕がないほどに疲弊し悦に浸っていた。
当然遥はそれに気づいていたが、焦る様子はなく、むしろ見せつけるようにゆっくりと監視システムの前を通過していった。
教室へ戻ったエリカと美月だが、やはりというべきか達也とレオに何をしていたか聞かれていた。彼女たちは体調が悪くなって保健室に行っていたと誤魔化していたが、それを信じたのはレオだけだった。
今の悩みは九校戦で遥の魔法をどう表現するかということ。
【次回の投稿は1月12日19時です】