全国魔法科高校親善魔法競技大会。
日本国内に九つある国立魔法大学付属高校の生徒がスポーツ系魔法競技で競い合う大会である。
そこには毎年、全国から選りすぐりの生徒たちが集い、十日間に及び若きプライドを賭けて栄光と挫折の物語を描く。
魔法関係者のみならず、多くの観客を集める魔法科高校生たちの晴れ舞台。
今年も、もうすぐその季節がやってくる。
昼休み、遥やほのか、エリカたちのいつものメンバーが集まり食堂で昼食を取っている。そこで雫がみんなに九校戦について饒舌に説明していた。
「九校戦出場人数は本戦・新人戦共に男女十名ずつ。つまり各校四十名が選ばれる。九校戦で採用されている競技は全部で六種目」
『モノリス・コード』敵味方各三名の選手がモノリスを巡って魔法で争う競技。相手全員を戦闘不能にするか、直接モノリスに隠されたコードを入力すれば勝利する。
『ミラージ・バット』空中投影された球体目掛けて魔法を使って飛び上がってスティックで打つ競技。制限時間内により多くの球体を打った人が勝利。
『アイス・ピラーズ・ブレイク』自陣の氷柱十二本を守りながら敵陣の氷柱十二本を先に壊す競技。
『クラウド・ボール』シューターから射出されたボールをラケットまたは魔法で制限時間内に相手コートへ落した数を競う競技。
『スピード・シューティング』クレー射撃のように空間に射出された標的を魔法で破壊する競技。
『バトル・ボード』サーフィンのようにボードに乗って人工水路のコースを三周する競技。
「この中でモノリス・コードは男子だけ、ミラージ・バットは女子しか出れない種目なの。それ以外は男女共通。各校から一つの競技にエントリーできる人数は三人までで、一人の選手は二種目までしか出場できない」
最大二種目までしか出場できないが、鍛えているからといって華奢な身体つきの女子生徒が二種目掛け持ちするのは体力的に相当ハードである。
深雪や雫、ほのかが優れているからといっても、並大抵の力では勝ち進めることはできない。
「特に今年一高は三連覇がかかってるから先輩たちは凄く燃えてるみたい」
第一高校の現三年生は「最強世代」と呼ばれている。
十師族直系の七草真由美、十文字克人の両名。二人に匹敵する渡辺摩利。三人を筆頭に実力者が何人もいるため、順調にいけば一高の優勝は確実だろう。
「新人戦も深雪や遥がいるから楽勝なんじゃない?」
エリカがゆるりと口にした言葉に雫は眼を尖らせる。
「油断はできない。今年は三高に一条の御曹司が入ったから」
「っ!!」
「一条って……十師族の一条か!?」
エリカとレオが口をあんぐりとさせる。
皆が雫の話に耳を傾けている中、遥とほのかは聞いたことのある話だったため二人だけの空間を楽しんでいた。
「はる君、この夏季限定マンゴージュース美味しいですよ。一口どうですか?」
「うん貰おうかな……ホントだ美味しい。このパッションフルーツジュースもおいしいから飲んでみる?」
「はいっ、いただきます……んぅ~美味しいですっ」
日常茶飯事となったバカップルのいちゃつきに誰も気にする素振りも見せない。唯一美月が「間接キス」と羨ましそうに横目で呟く程度でレオやエリカは視線すら向けない。完全にいないものとしていた。
「あっ、そろそろ行かなきゃ授業に遅れるんじゃない?」
「ああそうだな」
雫の話を遮るとエリカと達也が立ち上がる。
E組はこの後F組と合同体育の授業が行われる。男子はともかく女子は着替えに時間がかかるため移動しようとするのだが、二人の世界から抜け出してきた遥がエリカに声をかける。
「だったらE組の授業見学に行こうかな」
「なんで?」
エリカは怪訝そうな顔をする。何を企んでいるんだと遥と距離を取った。
「遥も授業があるでしょ」
「九校戦メンバーに選ばれた人は授業免除されるんだよ。それに他のクラスがどんな風に授業受けてるとか気になるし」
九校戦は学校の威信をかけた戦い。そのため選手に選ばれた生徒たちは大会までの期間の授業や課題が免除され、九校戦への準備期間に充てられている。
しかしほとんどの選手は授業に出席する。授業を受け、放課後の時間に練習を行うが、授業に出なくても咎められることはない。
「だったらちゃんと練習しなさいよね!」
「偶には息抜きも必要だし、良いじゃん。ね、美月ちゃん」
「えっ!? わ、私ですか? 私は別に、はるか君に来ていただいても構いませんけど……」
「だってさ」
「はぁ……あたしたちのクラスは良いとして、F組の生徒から変な目で見られても知らないから」
一科の生徒が二科の授業を見学する。E組は毎日放課後に美月を迎えに来る遥を見慣れているが、F組の生徒も遥に好意的かと聞かれれば未知数である。
前代未聞の出来事に不安そうな表情を浮かべるエリカだった。
E組F組合同体育の授業内容はレッグボール。フットサルから派生した競技で、魔法を併用して試合が行われることもある。現に一科生の授業では魔法を併用した授業を行っている。
だが今回は二科生ということもあり、魔法を抜きのルールが採用されていた。
フットサルよりもスピーディーかつパワフルな球技で「視る」スポーツとしても人気が高い。
今はE組男子とF組男子の試合が行われ、見学ゾーンで休憩中の女子らが女子の試合そっちのけで男子の試合に声援を送っていた。
どの世界、どの時代であろうとこの年代の人間が異性に興味があるのは変わらない。
そして女子たちの甲高い声援のおかげでエリカの喘ぎ声に気づく者はいない……。
「んぁっ……んふぅ、んはぁ……はぁっん……んぁ」
「エリカちゃんが悪いんだよ? そんな誘うような格好でいるから」
「うるさぃ、ばかぁっ」
「俺が来るって言うからサービスしてくれたの?」
「ちがっ、ぁん……ぁ、っ、だめっ、イクからッ、ぁっ……ぁ……イクッッ!!」
近くにクラスメイト達がいるというのにエリカが艶声を上げ、遥もラストスパートとばかりに腰を打ち付ける。
「あぁっイクよ」
「ンあぁっっぁああああああッッ!!!」
絶頂。
壮絶な声をあげてエリカは喘ぎ、太腿を痙攣させて震えだす。
遥の尿道を熱いモノが駆け抜けていき、激しく脈動すると同時に逸物の先端から熱い精液が勢いよくほとばしった。
「あつぃの……また、なかに……んぁぁっっ」
エリカは遥の身体にしがみつきながら絶頂の余韻に浸り、自分の奥深くに溜まっていく精液の熱を感じているようだ。
どうやらレッグボールの試合でもゴールが決まったらしい。女子生徒たちの歓声が上がった。
「気持ちよかったよ」
「っ、ぁ……はぁっ、はぁっ……ふぅっ」
息が絶え絶えになりながらも、まだ一回戦目ということもあり余裕が見えた。
「もうそろそろ試合が終わっちゃうね。またエリカちゃん試合サボっちゃうんだ」
「……誰のせいだと、思ってるのよっ」
「だってこんなエッチな格好見せられちゃ襲わないわけにはいかないでしょ? 俺に見せるためにしてくれたの?」
現在のドレスコードはむやみに肌を露出しない格好が好ましいとされていた。学校の制服もそれに準じており、夏であろうと上着の着用が義務付けられ、女子生徒はスカートの下に肌が透けないタイツやレギンスの着用が義務付けられている。
しかしスポーツ中のウェアに限っては適用されるわけではない。運動系のユニフォームは手足を露出しても咎められることはないし、体育の授業でも同様だ。
基本的に膝上丈のスパッツやトランクスを穿いている。これが体育の授業における平均的なスタイル。
一方遥に抱かれて頬が紅潮しているエリカはというと……むき出しだった。
一分丈、どころか、丈と呼べるもの自体が存在せず、艶のある足が全面的に主張していた。
引き締まっていながらも少しも筋張ったところのない太腿。素肌を彩るわずかな日焼けがかえって色白さを強調している。
平常心を奪うに足る色気を醸しだしていた。
「ちがっぅ」
「ふーん、じゃあ他の男子に見せるため?」
「んなわけないじゃない……あんただってF組の女子に囲まれて嬉しそうだったくせに」
「F組に文化部の子たちがいてね。料理や裁縫を教えてもらったことがあるんだ。だからかわからないけど、周りのクラスメイト達も一科生だからって気にしないで話しかけてくれてたんだよ」
彼女たちにとって遥は、一科生によくみられる傲慢さが無く、二科生を見下す態度も無いため接しやすかったらしい。
おまけに顔が良く社交的であるためすぐに打ち解けていた。
「エリカちゃんはそれに嫉妬して俺の気を引こうとこんな格好してくれたんだ」
「だからちがっ……」
「ブルマーって言うんでしょそれ? 初めて見たけど凄く似合ってるよ」
「……」
「だけどその格好を他の男子に見せるのは嫌だな」
「独占欲強すぎ」
「うん。俺だけのエリカでいてほしいから」
「ッッ」
ギュッと抱きしめるとエリカの唇から吐息が漏れる。胸の鼓動が激しく脈打っているのは疲弊からくるものか、それとも遥の言葉にときめかせていたかはわからない。
「あっそこ、ぁ……っ」
「気持ちいい?」
挿入しっぱなしの逸物がエリカの弱いところを刺激する。
再び訪れる快感に髪の毛の後ろに結った部分が揺れた。
遥に言われてポニーテールを続けるエリカだが、そのせいでうなじ部分が真っ赤に染めあがっているのが丸見えになっていた。
「エリカちゃんって気持ちいいとキュンキュン締めつけてくるからわかりやすいよね。素直になればもっと気持ちよくなるよ?」
「うぁっ……ぁっ……きもちぃっ、すきっ」
「ふふっ、やっぱり素直な方が可愛いなあ。俺もエリカちゃんが好きだよ」
「ぁん、はるかぁ……」
「うん。きすしよっか」
「ぅん……ちゅっ」
くちゅ、ちゅぷり、と唇が重なる。
読心術でエリカの心を読み取り、エリカの突いてほしいところを的確に擦りつける。
先ほど中に出した精液をかき出すように抽送を繰り返し、地面にドロッとした精液が零れ落ちていく。
艶のある太腿には愛液やら体液が垂れ、魅惑的な光景が広がっていた。
「あっ、あぁっ、んぁぁああっ……ぁあっ」
エリカの目がとろんと細められて、遥の唇に貪りつく。互いの唾液が絡み合い、口腔と同じように膣内でも猥褻な水音が屋外に拡散される。
監視システムの届かぬグラウンドの端で、二人はクラスメイト達の歓声に紛れて魅惑な音を奏でる。
「あぁ、またイクッ……ッッ!!」
「いいよ。俺も一緒に行くから。気持ちよくなろ?」
「はるぅ……ぅぅんぁあああっっイクゥゥッ!!!」
「んぁぁっ!」
遥が膣全体を擦り上げる刺激に、エリカは悩乱し、髪を振り乱して首を振る。最後の一突き。遥がエリカを串刺しにするように腰を振り上げると、膣内は狂ったように痺れ、遥の逸物を蠕動して締め付けた。
七月の暑気に晒されながら果てる。
射精に痙攣する逸物を吸うようにエリカの膣が締め上げている。精を搾り取るように、これ以上密着できないところまで密着してきた。
体育の授業では試合終了を知らせるブザーが鳴り、二人の耳にも大きな歓声が聞こえてくる。同時にエリカの元に恥辱と恍惚が浮かび上がっていた。
「きす、して……」
喉の渇きを満たすために遥の唾液を求める。激しく運動した二人の身体は汗にまみれて淫靡な匂いが立ち込めていた。
「ずぼん」
「え?」
「ズボンは更衣室だから取り行かなきゃないわよ」
「でもこのままだと垂れてきちゃうかもね」
授業中にもかかわらず事後会話を始めた。
「もう垂れてるんだけど」
二度に渡り大量の精液がエリカの膣内に注がれた状態。それに愛液や体液によってブルマの股間にあたる部分が真っ黒に滲んでいた。
明らかに通常ではありえない濡れ方をしている。
「これ着なよ」
そう言うと制服の上着をエリカに羽織らせる。
「遥の制服じゃない。こんなの着てたらあたしと遥の関係が怪しまれるわよ」
「汗かいて寒くなってきたから借りたって言えば大丈夫だよ。それに大切な彼女が困ってたら手を貸さなきゃね」
「……あんたのせいでしょうが」
二人の体格差によって上着を着ると体格差でエリカの足首のあたりまで隠れた。
萌え袖のように袖が余っているが、エリカは気にすることなく第一ボタンまで閉める。ワンピース姿にも見え、男子生徒の制服を着た美少女が誕生した。
「洗うから返すのは明日でいい?」
「別にいいよ。エリカちゃんの匂いがついてた方が嬉しいし」
「……」
「あっ、エリカちゃんも匂いフェチだったから家に持って帰って嗅ぐのか」
ポコッ、と遥の胸を軽く叩く。行為後で頬が紅潮しているため誘っているようにも見える。
「そんなことしなくてもウチに泊まれば嗅ぎ放題だよ?」
甘い誘惑。
「恋人同士なんだから遠慮することないよ。俺はエリカちゃんに尽くしたいんだから」
恥ずかし気もなく言葉にする遥を前にして、我慢するのも馬鹿らしく感じたエリカは口を開く。
「今日遥の家に泊まるから」
「ふふっ、わかった。ほのかちゃんや雫ちゃんも喜ぶと思うよ」
遥とエリカがピロートークに花を咲かせていると美月がやってきた。
美月は遥とエリカがひと気のない所に歩いていくのを見て、人が行かないように見張っていたらしい。
彼女は次の試合が始まることを伝えに来たようだが、エリカがレッグボールをすればたちまち膣内の精液を飛び散らすことになってしまう。
「私がエリカちゃんの代わり、ですか?」
「ごめん、こいつのせいで動けないのよ」
「俺からも頼むよ」
「……はい、でもエリカちゃんの代わりは少し荷が重いと言いますか、私はエリカちゃんみたいに運動が得意じゃないので……」
「勝ったらご褒美上げるよ」
「えっ!?」
「何がいい?」
「えっと……えっと」
「ハハハっ、考えておいて。まずは勝たなきゃだめだからね」
「は、はいっ、頑張りますねっ!」
「うん。落ち着いたら応援行くから頑張れ」
「はいっ!」
気合が空回りしなきゃいいけど、と遥の不安が的中。元々運動が得意ではない美月が気合だけで活躍できるはずもなく、飛んできたボールを胸で受け止めてプルルンと胸を弾ませたのが唯一の見せ場だった。
その瞬間男子が湧き、女子連中から白い目で見られていたのは言うまでもない。
週3から4投稿って言ってたのにあれ、10日11日12日15日16日の5本投稿してるぞ?
こんなはずじゃなかったのに……。
【次回1月17日19時投稿予定】