お礼としまして今話のボリュームがいつもより増し増しでお送りします。
チームメイト達と別れたほのかと雫は寄り道することなく部屋に戻った。
「ただいま帰りましたっ!」
「ただいま」
「二人ともおかえり」
部屋では遥が逆立ちでバランスボールに乗りながら体幹トレーニングに励んでいた。雫の視線が重力によってシャツがめくれ、チラリとのぞく腹筋へと向かう。
「温泉はどうだった?」
「とても気持ちよかったです!」
バランスボールから降りると遥の元にほのかが駆けよる。
「温泉特有のニオイがするね」
「ホントですか?」
「うん。もっと近くで嗅いでもいい?」
「はいっ」
ほのかの身体を抱きしめると髪の毛に顔をうずめながら深呼吸する。一緒になってほのかも胸を膨らませる辺り、似た者同士なのかもしれない。
「雫ちゃんもおいで」
「うん」
遥の胸を二人で分け合う。
いつにも増して濃い匂いが鼻腔を伝ってくる。
「二人とも良い匂い」
「はる君も良い匂いです」
「俺はまだ風呂入ってないから汗臭いはずだけど?」
「……良い匂いです」
ほのかは匂いフェチというよりも、どちらかといえば体液フェチだ。
最低一日に一度は遥の体液を身体に取り込まないと禁断症状が出るほどの体液依存症であるが、毎朝精液を補充しているため表立って問題になったことはない。
ブランシュ事件の時、一週間セックス禁止令の発令によってマスターベーションが過激になったくらいだろう。
キスやフェラまで禁止にしていた場合どうなっていたか。もしかしたら血の雨が降ったかもしれないが、どうなっていたかは神のみぞ知る。
ほのか自身、遥の体液が無ければ生きていけないことを何となく自覚しているため、無意識のうちに体液に関して敏感になっていたようだ。
「ストロベリーパフェの匂いがします!」
「ふふっ、ほのかちゃんも冗談が上手くなったね」
「えへへ」
ほのかにとって遥の匂いはデザートと同等以上の意味をはらんでいる。咄嗟に出た単語がストロベリーパフェだっただけで、彼女は本当に甘い匂いを感じていた。
「スンスンッ」
「雫ちゃん?」
「汗臭い」
「汗流してきた方が良いかな?」
「……別にいい、またすぐ汗かくことになるし」
そう言うと雫は遥の胸元に顔をうずめた。
雫は精液を口に含んだ時の鼻を抜けるニオイが苦手なだけでニオイ自体は嫌いではない。
「汗かくようなことするのかな?」
「知らない、ばか」
「雫ちゃんの口からききたいなぁ」
「……そんなことよりほのかが深雪やエイミィたちにハルカとエッチしたことを話してた」
「うぇっ!?」
今日の雫は裏切り者のようだ。
動揺するほのかの胸の高鳴りが遥に訴えかけてくる。
「え、っと、はる君?」
「どうしたの?」
「ごめんなさい」
「謝る必要なんてないよ。俺とほのかちゃんが愛し合ってるのは本当の事だからね」
「でも……」
「もし男子に知られたら俺が殺されちゃうかもしれないけど」
定期的に男子だけで開催されている『一高一年女子、恋人にしたい人ランキング』でほのかは五位に入っている。
遥の恋人という点がマイナスとなり五位に甘んじているが、ポテンシャルだけでいえばトップ三には入る持ち主だ。
ちなみに一位は断トツで深雪となっている。二位以降は入れ替わりが激しいが、直近のランキングでは二位にエリカ、三位に美月という二科生がランクインしていた。
二人がランクインした主な理由としては『色気が出てきた』『たまに頬を赤らめてる時があってエロい』『良い匂いがする』など挙げられている。
彼女たちの真実を男子たちが知ってしまったら、遥は本当に殺されるかもしれない……。
「他の人には話さないって約束したので大丈夫だと思いますっ」
「エイミィは口は軽いけど約束は守る子だから。他の子も誰かに言いふらすような人じゃないと思う」
隠しているつもりはなかったので遥としては気にしていない。大っぴらに話すことでもないが。
「そうだね。彼女たちが言いふらしてたらほのかちゃんに責任取ってもらうとして、どうする?」
「せ、責任ってなんですか!?」
「責任は責任だよ。それよりも……」
絶望の顔から乙女の顔へと変化する。
「はい」
ほのかと雫は首肯する。最初からそのつもりだった様子で、二人が遥に抱きついたまま寝室へ足を向ける。
「今日はどっちからかな?」
「私。ほのかは朝やったから」
「それはバスの席交換で清算したはずだよ!」
「それだけじゃない。温泉の前にしたキスはほのかの方が三分長くて五回多かった」
「うっ、それは……」
これには思わず遥も顔を引きつらせて笑う。何よりほのかにも自覚があるのがおかしくてならなかった。
「私が先でいい?」
「う、うん。雫が先でいいよ」
「ほのかちゃんいいの?」
「はい、その代わりに後でたくさん愛を注いでもらいますからっ」
『愛を注ぐ』という表現に萌えたのはここだけの話。
ベッドの上で遥と雫が向き合い、横からほのかが二人を見守っている。
衣擦れの音が聞こえ、雫の頬が赤らんでいく。
「ハルカあっちむいてて」
「これからもっとすごいことするのに?」
「……だって」
「雫ちゃんが恥ずかしそうに下着を脱ぐ姿を見たいな」
「……ヘンタイ」
繋がってしまえば遥の事しか考えられないため、羞恥心よりも快感や幸福感が勝るが、素面の状態では羞恥心が勝るようだ。
恥ずかしそうに悶えながら下着を脱いでいく姿を見て喜悦に浸る。
「いつ見ても綺麗だよ」
一糸纏わぬ姿を見て一言。
雫は目を潤ませながら上目遣いで遥を見つめる。
「ハルカも脱いで」
「ほのかちゃん手伝ってくれる?」
「はいっ! 任せてください!」
奉仕することに快感を覚えるほのかに頼むと嬉しそうに遥の衣服を脱がせていく。
上半身が露になり、ほのかの手がベルトに伸びると遥が制止させた。
「どうしたんですか?」
「今日は少し変わったことをやろうと思ってね」
二人の頭に疑問符が浮かぶ。それと同時に雫は疑いの目を向ける。
今では週に一度はするほど癖になったお尻を開発された時と同じ匂いを感じたのか、警戒したように遥の一挙手一投足に注目する。
「ふふっ、そんな身構えなくて大丈夫だよ」
「ハルカには前科があるから」
「そうだったっけ?」
四つの眼が遥の動きを追う。
遥はベッドから降りると自分のカバンからある容器を取り出した。一見ただのペットボトルにも見えるが、先端がトグルキャップになっていて中には粘り気のある液体が入っている。
「なにそれ」
「マッサージオイルだよ」
「……おいる?」
「そっ」
にんまりと微笑む遥に対して怪訝そうな表情の雫。
「九校戦期間中は競技が終わるまでは疲れを残さない方が良いと思ってね」
性行為をするにも体力を使う。
性行為の最中の脈拍数で言うと、普段が一分間に六十回前後のものが、興奮してくると百二十回、絶頂の瞬間では百八十回という日常生活ではほとんど無い数値にも達してしまう。
性行為中はジョギングをしている状態と同じ疲労が身体にも蓄積していくのだ。
彼女たちの場合は遥と性行為することで魔法力が上昇するが、疲労も残ってしまう為、その塩梅が難しかったりする。
疲労を残さず、かつ快楽を得る方法を模索した結果、遥はポイント購入からあるモノを見つけ出した。
それが『マッサージオイル』である。
「はる君がマッサージしてくれるんですか?」
「そうともいうかな」
「んぅ?」
曖昧な言い回しにコテンと頭を傾げる。
「口で説明するより直接体験してもらった方が早いと思うから、雫ちゃん、仰向けになってくれる?」
「うん」
未知なる体験に戸惑いながらも細く美麗な肢体が横に倒れる。
「冷たかったら言ってね?」
「わかった」
とろりとした液体が雫の腹部に垂れる。その瞬間ローズマリーの香りが部屋中に漂いだした。
「ンッ」
「冷たい?」
「ううん、冷たくもなく熱くもないけど、ちょっと変な感じがする」
「今からこれを身体に塗っていくね」
「んっ」
腹部に塗った液体を胸部、首回り、腕へと伸ばしていく。
「んっ、ぁっ……んぅ、はんっ……ふっぅ」
細くも弾力のある肌を丹念に揉んでいく。強すぎず、優しく揉みこむように押す。圧される場所によって異なった種類の快感が生じて雫の口から色々な吐息が漏れてくる。
肉体から身体の奥に液体を浸透させ、快楽の灯に火を付ける作業。
雫とほのかはまだこれが普通のマッサージだと思い込んでいた。
「ハルカッ、これ、ほんとに、んっ、マッサージ?」
「そうだよ?」
「さっき、んぅっ、から、胸ばっかり、さわってる……っ」
「胸が一番こってるみたいだからね。ゆっくりとほぐしていかないと」
そう言うと遥は胸の頂にある勃起物を人差し指と親指でこねくり回す。
「んんっぅ、はぅっ……イきそぅ……んぅ」
「イかないから大丈夫だよ」
「どういう意味ですか?」
身悶える雫を羨ましそうに見ていたほのかが遥の言葉に疑問を抱く。
「このオイルは少し特別製でね、簡単にはイケなくなる成分が入ってるんだよ」
この『マッサージオイル』は加護のポイントで購入したモノだ。オイルに遥の魔力(ここで言う魔力とは想子の事)を混ぜることで、オイルを塗られた者は遥の意思無しで絶頂に達することができなくなってしまう。
意思というのは精液のこと。つまりオイルを塗られた者は遥に中出しされなければイクことができないアイテムとなっている。
遥は得意げにオイルの特性を説明を始めた。
人の快楽には容量がある。その容量を超えた快感を得ると絶頂に達し、イクという感覚に陥る。
例えるならば「コップが快楽の容量」で「水が快感」。性行為や異性との交流で少しずつ快感という名の水が溜まっていき、コップから水が溢れることで絶頂に達してしまう。
その容量が大きければ大きいほど、イクまでの時間はかかってしまうが溢れる水の量が増える。つまりより大きな絶頂へと導かれるというわけだ。
この『マッサージオイル』は水を溢れさせないように、イク寸前に快感を別の容器に移し替えてしまう。
コップに入った水をバケツへ、バケツからドラム缶へと。最終的にはダムいっぱいに溜まった水が、ダム決壊と同時に今まで感じたことのない快楽へと導く。
「ダム……」
ぽつりとほのかが呟いた。
「だからね、いつもなら挿入と同時にイッちゃうようなほのかちゃんでもイケなくなっちゃうんだよ」
遥はズボンとパンツを脱ぐと、自分の男性器にオイルをかけた。そしてそのまま男性器を何もしていない雫の秘裂の線に沿うように撫でる。
「んんぅっ、ハル、んふっ、ぁっ」
「おかしいなぁ、ここはオイル塗ってないのにヌルヌルだ」
「はるぅ、かぁのいじわるぅ……」
オイルを塗りたくったように潤みに満ちた雫の秘裂。
亀頭を押し当てると処女のようにびっちりと閉じた縦割れがぷっくりと開き、遥の逸物を歓迎するかの如く御開帳する。
「あぁっ、くるっ……おっきっ、ぁ、あぁ……んんッッッ!!」
閉じられていた秘裂が遥の逸物を受け入れる。
ヌププププッ、と蜜の中に入った空気が抜ける音が響き渡り、雫の腰が浮いた。
身体中を震わせ、両手がベッドのシーツを掴み、両足が遥の腰に抱きつく。
「ぁっ、きもちぃぃ……ハルカぁ、好きッ」
「俺も好きだよ。雫ちゃん」
「ちゅぅ、したい」
「いいよ」
いつもなら舌を絡めたところで絶頂に達するが、今日は永遠と快楽が襲ってくる。
イきたくてもイケない悶々とした時間。少しでも気持ちよくなろうと激しく舌が絡み合う。
「雫きもちいい?」
「ぁんっ……う、んっ、きもっ、ちぃい」
手持ち無沙汰のほのかは羨望の眼差しを雫へ向ける。
遥は自分の逸物を雫の一番奥へ挿入したっきり動かない。両手で雫の身体を揉みながら、ただ唇を貪り合う。
「はる君は動かないんですか?」
「うん。これはエッチじゃなくてマッサージだからね。今は雫ちゃんの一番を奥をマッサージしてるだけだよ」
雫が遥の上にまたがる形になる。雫の手足が遥の身体にしがみつき、二人の距離が言葉通りゼロになっていた。
このままでも快楽が訪れるため雫も自分から動こうとはしない。ただひたすら身悶え続けていた。
「私だったらおかしくなっちゃいそう……」
ほのかの呟きは雫には聞こえていなかった。
ほのかは短時間に何度もとめどなく絶頂に達したい過激派。イクことで遥との愛を確かめ、遥にイカされることで幸福に感じるタイプなので、彼女にとってこのマッサージは生殺しに近い状態かもしれない。
「あれ、ベッドが濡れてない?」
雫の身体に塗られたオイルがベッドに滴り落ちているというのにベッドが濡れていない。
「このオイルは人の身体以外のモノに触れた場合は消散するようになってるんだ」
「……ホントです」
容器から直接オイルをベッドに垂らしてもベッドが濡れることはなかった。
「汗や愛液は消えないから雫ちゃんのここ、すごいことになってるけどね」
二人の結合部位周辺のシーツには広範囲で薄透明のシミができていた。これ全てが雫の身体から出た愛液である。
「凄い……」
普段はここまで濡れることは無い。
「オイルまみれになっちゃったらベッド買取になっちゃうし、清掃の人におねしょしたんじゃないかって疑われちゃうからね」
遥の心配虚しく既に雫の愛液によってシーツはとんでもないことになっている。
「はるかぁ……」
「雫ちゃん可愛い」
「しゅきぃ……ん~くちゅっ、ちゅるりっ……んぅ、ちぇるっ……」
徐々に高まる快楽。
よくエロ方面では『トランス』という表現をするが、今の雫はその『トランス状態』に入っていた。
自分の名前を忘れてしまうほど遥に熱中し、欲情した猫のように遥の身体を舐めまわす。
「毎日だと刺激が強すぎてハマると狂っちゃうからヤリ過ぎには注意なんだけどね」
「……もう雫は虜になってると思いますけど」
遥に挿入された辺りから雫の身体が震えっぱなしだ。特に下腹部や腰のあたりが痙攣し続けていた。
「九校戦中はいつもみたいに激しくすると疲労が残ると思ってこれにしたんだけど、失敗だったかな?」
「ほのかとばっか話しちゃやぁ」
「ふっ、ごめんね。キスしよう」
「うん。はむっちゅぱっ……くちゅぷっ、ちゅっちゅ……ちゅぅっ」
舌を絡めるたびに雫の膣肉が遥の逸物を締めつけてくる。
蠢き、遥の逸物に形が適応していく。
「愛してるよ」
「ぅん、っ、んふっ……んぅ~」
「どうしたの?」
「イキたい」
「んふふっ、だーめ」
「んっ、どうしても?」
「どうしても。それにこれはエッチじゃなくてマッサージだよ? それともマッサージじゃなくてもいい?」
「じゃなくて、いい、から。いっぱい、突いてほしい……んっ」
「もう少しだけこのままで、耐えられたらたくさん突いてあげる」
「ぃ、じわるぅっ……あん、っ」
身体に異変を感じたのか、高まり続ける快楽に恐怖を抱いた様子。雫の腰が小刻みに前後するが遥の腰がびっしりと引っ付いていて膣内の刺激を得ることができない。
「体勢は変えてもいいけど、どうする?」
「かえ、るっ。はる、か、が下」
「騎乗位はだーめ」
「ぅぅっ、んんっ……いじわる」
「じゃあ後背位にしようか」
「ぅん」
挿入したまま体勢を変える。
身体の向きを反転させると膣内の刺激も入れ替わり、雫の口から喘ぎ声が漏れる。
「ぁっ、すごっ……これ、やばぃ……」
挿入から三十分。雫の身体は限界を迎えようとしていた。
「雫ちゃんは水を入れる勢いが激しいみたいだね」
蛇口でコップやバケツに水を注ぐタイプの人がいれば、豪雨のごとく一気にダムへ水を注ぐ人もいる。
雫は後者らしい。早くもダムが決壊しようとしていた。
「ぁ、ぁ、ぁ、っ、はる、かぁ……からだが、おかしく、なっちゃうぅっ」
「まだ我慢しようね」
「うぅっ、っ」
泣きそうに顔を歪ませながら哀願するが、遥は意地悪な笑みを浮かべて雫の頬を撫でる。遥の指が肌に触れるたびに身体の震えを強め、官能の喘ぎを吐く。
「っと、ほのかちゃん?」
背中に柔らかな感触と共に鼻腔をくすぐる甘い匂い。
「私もはる君を感じていたいです」
ほのかの両手が遥の胸の前で組まれる。心臓に手をあて、遥の鼓動の音を感じる。
「はる君の心臓の音、凄く早いです」
「それだけ興奮してるってことだよ」
「……もっと興奮させてあげます」
気づけばほのかも一糸纏わぬ姿になっていた。
ほのかはベッドの上に転がるオイルが入った容器を手に取ると、ふたを開けて自分の胸にオイルを垂らし始めた。
男の理想ともいえる白い肌、大きな胸、細い腰に妖艶さが加わった。
情欲を煽り立てる扇情的な姿に遥の逸物がピクリと跳ね、それが雫にも伝わる。
「ンンぁっ……また、おっきく……んはぁっ……はるかぁ、っ」
「雫ちゃん、もう少しだけ我慢してね」
「うぅんっ、ちゅぷぅ、ちゅぅっ……」
意識を別の事に向かないと快楽によって精神がおかしくなるところまで来ていた。気を紛らわせようと頬を撫でていた指を舐める。
雫が快楽の渦に飲み込まれている中、ほのかは胸に垂らしたオイルを遥の背中に擦り付けていた。
背中に胸を押し付けたせいで、ムニュリと胸が変形し、魅惑的な蜜音が部屋に響き渡る。
「はる君、どうですかぁ?」
「すごく気持ちいいよ。背中が幸せすぎて肩甲骨から羽が生えてきそうだよ」
「うふふっ、そしたら一緒にミラージ・バット出られるかもしれませんねっ」
「そうなったら妖精になったほのかちゃんが見られなくなるから嫌だなぁ」
「はる君にならいつでも見せてあげますよ?」
「ありがと。だけど今は雫ちゃんを気持ちよくさせなきゃ」
とめどなく快楽の波が襲い、ただひたすら身体を痙攣させること一時間。
普段の性行為では二時間、三時間としているが、絶頂によって快楽がリセットされている。
今日のように永遠と快感に包まれる経験は初めてだろう。未知なる体験に雫はベッドの上でぐったりと寝ころんでいた。
「雫ちゃん。よく我慢できたね」
乱れた前髪を整え、顔を覗きこむと虚ろな目をした雫がいた。
「ぁっ、んっ……はぁっ、はぁっ……」
「えらいよ」
「ぅん」
「ご褒美としてこの辛さを解放してあげる」
逸物のサイズを【20.5cm】から【21.5cm】に増大させる。
「じゃあ動くよ」
待ちわびた抽送。一気に雫の声が荒げだす。
「あぁぁッッ……ダメダメだめッッ……イクイクッッ……ぁあッッッ!!」
イクことのできないもどかしさ。雫は目に涙を浮かべながら激しく顔を左右に振る。
「ぁぁぁっっ……おねがいぃ、いがせてぇ……、はるかぁ……っ」
一時間かけて適合させたサイズよりも大きな逸物が、雫の膣壁を蹂躙する。
遥の腰が引くたびに、雁首によって膣肉が削り取られ、さらなる快感の沼へと引きずり込む。
「雫ちゃん気持ちいいね」
「おぉぉッッッ……だめぇっ、はるかはるかはるかぁ……っっぁ」
我を忘れて乱れる雫。見たこともない反応にほのかでさえ唖然としている。
「そろそろ出すよ……雫ちゃん」
「ぅんっ、うんっ、きてきてっ、はやく……きてっ……」
雫の腰が浮く。
遥の腰が前後に動き、そのたびに雫は激しく身をよじり、熱い愛液を漏らし続けた。
「あぁっ……か、身体が、浮くッッ……ぁあぁっっ!!」
やがて雫が口走る。オルガスムスはそこまできていた。
「雫ちゃんっ、イクよっっ」
「ぁぁッッッぁぁぁあぁああああああっッッ!!!!」
射精する寸前、無意識のうちに防音仕様の障壁を部屋に張ったのが功を奏した。
元々この部屋は音を外に漏らさない仕様になっているが、障壁が無ければ今の雫の絶叫は漏れていたかもしれない。それほど大きな叫び声をあげる。
巨大な逸物の先端部の割れ目からマグマのごとく奔流が迸る。ドピュ、ドピュでは物足りないほどの量の精液が雫の膣奥に注ぎ込まれ、あっという間に膣の中を精液で満たしていく。
ダムの決壊。
射精と同時に雫は狂おしく腰を跳ね上げ、か弱い少女とは思えぬ力でブリッジするように反り返った。
「ぁっ……、ぁ、っ……す、ごぃ、の……っ」
しばらくガクガクと腰を震わせていたが、射精が治まると雫の腰も少し落ち着きを取り戻した。
「雫ちゃん?」
「……」
返事が無い。
経験したことのない快感の爆発に耐えきれなくなった雫は、絶頂の余韻に浸ることなく意識を夢の中に移した。
ぐったりと横たわったまま動かない。
「死んだか」
「雫は生きてますよっ!」
よく見ると小さな胸が上下運動を繰り返していた。先ほどまで乱れていたとは思えぬほど安らかな寝息を立てている。
「ねぇはる君」
「ん?」
「……雫があんなに叫ぶほど気持ちよかったのかな?」
「複数回にわたって訪れる絶頂が一度にまとめて襲ってくるわけだから、その感覚って言うのはすざまじいんじゃないかな?」
雫を見れば一目瞭然だ。普段の行為中も乱れるが、あそこまで乱れたりはしない。
「ごくり」
「ほのかちゃんにはしないよ」
「えっっ、なんでですかっ!?」
「二十四時間以内にエッチしてると身体の感覚が狂うみたいで効果が半減しちゃうんだよ。だからもしほのかちゃんが雫ちゃんみたいな事をやりたかったら二十四時間我慢しないとね」
「……二十四時間も我慢できません」
「前は一週間我慢したのに?」
「あれのせいで毎日エッチしないと身体がおかしくなっちゃうんです」
完全に中毒者の発言。
「じゃあ、エッチしよっか?」
一度射精したことで感情が昂っていた。むしろ一発出してからが本調子の所がある。
「はいっ!!」
結局雫が目を覚ましたのは朝になってからだった。いつにも増して爽やかな目覚めだったのは昨夜のオイルマッサージが効いたのだろうか。
快適な目覚めとは裏腹に、その日一日喉が枯れていたのは言うまでもない。
次回、いよいよ九校戦開始!?
九校戦期間中に5人目を攻略するのでぜひ予想してみてくださいね!
【次回の投稿は2月10日19時予定です】