「んんぅっ……あれ、どこだここ……?」
遥は重い瞼をゆっくりと開き、見慣れぬ天井を目にする。
嗅ぎなれた性の匂いが鼻腔をくすぐるが、心地よい目覚めではない。それどころか金縛りにあったように体の自由がきかないことに戸惑っていると、視界の外から愛する人が飛び込んできた。
「ハルカッッ!」
雫は目を潤ませながら遥の顔を覗き込む。両手は遥の頬に添えられて、心配したように声をかける。
「ハルカ? 大丈夫? 私がわかる!?」
「そんな焦った顔してどうしたの雫ちゃん?」
「うぅっ……よかったっ……」
「はは、よしよし、雫ちゃんは泣き虫だなぁ」
「ばかぁっ」
悄然とした面持ちから憂色が抜け落ちた。雫は一滴、涙を溢すと安堵の表情を浮かべる。
「おはよう」
「……おかえり」
彼らの会話はこれで成立している。
ここでようやく遥の手が雫の頭に触れた。乱れた前髪を梳くように横に流すと、頬を伝う涙を拭う。
「それで、ココがどこかわかる?」
「ここは病院。ハルカはモノリスコードの試合前にビルに埋もれて……」
「ああ、そっか」
遥は全てを思い出した。そしてらしくないことをしたなぁ、と目の前の彼女を心配させないように微笑んだ。
「心配かけてごめん」
「……ううん、ハルカが生きてるならそれでいい」
雫は遥の胸に顔をうずめ、ドク、ドク、と生きている証を感じる。
「叱ってくれないとまた心配かけちゃうかもしれないよ?」
「その時は私もハルカと同じ場所に行くからいい」
これにはたまらず遥も苦笑いを浮かべた。
「それは困るなぁ、雫ちゃんには傷ついてほしくないから」
「ならもう心配させないで」
「……約束はできないけど善処するよ」
そのまま二人の距離はゼロになる。『口内洗浄』を用いず、遥の口腔を味わう雫。
「……んっ」
唇を離しては何度も押しつける。
荒い鼻息が遥の肌をそっと撫で、誘うような甘い香りが漂い始めた。
「しずくち、ンむっ……ちゅっちゅ……ちゅ、んちゅ……んちゅぅっ」
二人の舌がいやらしく絡み合う。それは幾度となく味わった甘美な快感。しかし、遥はすぐに息が切れて雫に身を委ねることになる。
「ンちゅる……んんちゅ、ちゅるっ……んハァッぁッ、はぁちゅっ……」
苦しくないといえば嘘になるが、それよりも雫との接吻が快楽と興奮を呼び起こしてくる。
「ン……はぁっ、はぁはぁ……はぁっ……」
キスだけでこんなにも疲弊する遥を久しぶりに見る。
「大丈夫?」
「……うん、寝起きのせいかな?」
ぐったりと横になったまま大きく胸を上下させる。遥は心配させまいと笑っているが、寝起きとは関係なく本調子でないことは明白だった。
「それで、この状況を説明してもらえるのかな?」
脚の間で息が絶え絶えになっている真由美に、顔中に白濁液を垂らした摩利と、ここでようやく放置されていたベッドの上に広がる大惨事に目を向ける。
「ハルカの治療をしてた」
「治療って?」
「ハルカ、エッチすると元気になるから。真由美さんが相手してた」
「真由美さん?」
「で、ハルカが射精した時に、近くにいた摩利先輩に精液がぶっかかった」
「摩利先輩?」
上級生二人を親しそうに呼ぶ雫に、いつの間にそんな仲良くなったのか疑問に思う遥だったが、雫は答えることなく話を続ける。
「次は私の番」
「二人は放置したままでいいの?」
「いい」
あまりにも淡泊な言い草に呆れながらも、雫に股間を握られると情けない声を出す。
「ぁッ」
「ふふっ、私が気持ちよくしてあげるね?」
雫は身に纏っていた制服を脱ぐと下着姿になる。可愛らしい上下水色の下着だ。今朝も目にした光景だが、雫の表情は随分と変わっている。
そのまま雫は遥の胸をベッドに押しつけたままフワッと腰を浮かせた。
下着をずらし股間を滑らせる。下着の中は大量の愛液で蒸れていて、遥の下腹部へ垂れ落ちていく。パックリと開いた割れ目は遥のモノを欲し、クパクパと呼吸を繰り返していた。
「一回出しただけじゃハルカのおちんちんは満足しないみたい……」
起き上がれないほどに衰弱した身体とは裏腹に、射精したばかりの逸物は女の蜜を求めるように膨れ上がっている。
雫の手が肉棒に添えられ、割れ目の入口へと導かれていく。遥は反応することを完全に忘れ、惚けた頭で、肉棒が飲み込まれていく様子を眺めているだけだった。
「あッ、んんッ……ハルカの……入って、ぁん……きて、る……」
肉棒の先端と濡れた淫肉がキスをして、やがて、肉棒全体が雫の膣内へと消えていく。
「はぁぁぁあッッ……すごぃ、ハル、カの、おちんちん……きもちぃいッッ」
快感と幸福感で全身が満たされたのだろう。全てを飲み込んだ雫が、身悶えしながら恍惚の声を上げた。
「あぁっ……ンっぅ、ハルカは、きもちぃい?」
「ぅん、雫ちゃんの中……きつくて、ぬるぬるで、すごく締めつけてくる。気持ちいいよ」
「んふっ……ハルカの、おちんちん専用だから……わたしも……挿入れただけなのに、もうこんなに……はぁぁっ、きもち、ィぃっ……」
だらしなく開いた口元が、唾液によって淫らに光っていた。遥は雫の下着を脱がせると、汗ばむ肌を隠すことなく、一糸纏わぬ肉体が露になる。
結合部が丸見えで、小ぶりだが綺麗な乳房と乳首が、両腕に挟まれてムニュッと形を変えている。真由美や摩利がいる空間、さらに病院内という場所も相まって、背徳感を刺激してインモラルな雰囲気を強烈に増大させていた。
「雫ちゃんの表情、すごくエッチだ。もっと見せて」
「やぁ……だめ」
「俺を気持ちよくしてくれるんでしょ?」
「……ぁっ」
俯いて顔を隠す雫の顎に手を伸ばすと、強制的に自分の方を向かせる。
下唇をペロッと裏返すと唾液が溢れ出てきて、遥の指を光沢に染める。
「もしかして雫ちゃんイッてる?」
「……イってない」
「ほんとに?」
「……っぁ」
雫の全身から漂う汗の香りが増した。遥は大好物を前にした獣のような笑みを浮かべ、両手で雫の後頭部を抱くと、そっと自らの方に引き寄せる。
「ふっ、ンっ……ちゅぷっ……ちゅっ、ちゅぅぅっ……ンンンんぅぅぅッッッ!」
舌を絡ませながら悶え喘いだ。
肉棒を締めつける膣が急激に収縮を始め、雫の腰や太腿がビクビクと震えた。衝撃で正気を失ってしまうくらいの快感が股間に襲いかかる。
「はるぅ、っ、かぁ……ごめ、ん……なさいっ」
「どうして謝るの?」
「……気持ちよくさせるって、言ったのに、わたしばっかり……イッてる……ぁぁっ」
雫は理性が吹き飛んだかのように淫らな声を上げ、遥の腕の中で悶え苦しむ。
「ハァ、ハァ、ハァ……あんッ……あぁ、すごぃ……いつもより……なんでっ……?」
魔法の酷使によるかは不明だが、遥が衰弱しているのは事実だった。
現に雫の中で荒れ狂うソレはいつものものよりも一回りほど小さい状態だ。そのおかげで真由美は自分から遥の上で動けたのだが、雫は大きければ大きいほど気持ちいいと感じていたため驚きの声を上げる。
「これが愛なのかな?」
「ふッ……ふぁぁぁッ……あッ、あぁッ、ハァッん……あぁぁぁぁあぁあぁあッッッ!」
クール系美少女だった雫が、場所を選ばず快楽を求める牝へ成り下がっていた。
くさい台詞と共に下から腰を一突きすると、雫は耳や首を紅潮させながら腰を弓なりに反らせた。
「だめぇっ……ンンぁッッ……あぁッ、イッて、る……イって、りゅ、からぁ……はぁぁぁぁンンッッ!」
「気持ちよくしてくれるんでしょ? だったら腰……動かさずには、いられないよね?」
さっきまで腰を動かすことができないほど、鉛のように重い身体だったが、真由美と雫のおかげで状態が回復してきていた。
受け身だった状態から、遥も腰を振っていく。雫の膣内をかき回すことで、膣肉の感触をより深く味わう。
「んッ……あぁッ……急に……ダメダメッッ……そんな……動かれたら……ぁぁッッ」
受ける刺激の質が変わったことで、雫の反応も鋭敏になってきた。
「はぁッ……アァぁぁあっぁあッッンンンっ」
腰の動きはぴったりとシンクロしており、一瞬も途切れることなく結合部から快感が湧きだしてくる。雫の声と反応は爆群で、絶頂地獄の沼に深く沈み込んでいた。
「ごめ、ん、なさいぃ、イッてる……イッてる、のにぃ……はぁんッッ」
大きすぎる淫らな喘ぎ声。遥は防音用の結界を張っていないためもしかしたら病室の外に声が洩れてしまっているかもしれない。そんな不安を抱きながらも、快楽から腰が止まらない。
結合部から聞こえてくる音が、ねっとりしたモノから、パンパンというはっきりしたモノへと変わっていく。不確かだった快感が、体の自由を奪うほどの強さになってきた。それに伴い射精欲がこみ上げてくる。
「俺も、イク、よ?」
「うん、ぅんッ、うんッッ……きて、ぇ、ハルカぁ……」
「雫ちゃんがっ、好きって言ってくれたら、イクッ、から」
雫の瞳には涙が溜まり、口元からはよだれが遥の胸元を汚していた。
快楽の虜となった雫が愉悦の表情を浮かべながら遥の方を向く。
「す……っ、き……好き、はるか……ぁ」
「ッッ」
悦びに支配される。
「しずく、しずくちゃん……好きだよ……ッッぁぁ」
抉るように肉棒で膣内を擦り上げていく。
「ッッ……んんんんんんんんんんんッッ!」
的確な攻めは最上の効果へと繋がる。喘ぐ雫はもはや、快楽に支配された一匹の牝であった。
膣内が何度も肉棒を締めつけ、肉壁がグネグネと蠢きだす。瞳を強く閉じ、遥の首筋に強く歯を突き刺した。
痛みと快楽の融合。快感の爆発を告げる砲弾が雫の膣奥へと射出された。
「ふわぁッッ……ぁぁぁぁあっっ……ぁぁっ、きもっ、ちぃぃ……」
精液によって膣内を満たされていく雫が、先ほどとは違う種類の反応を見せる。
結合部から伝わってくる強い満足感。快楽に貪欲な牝ではなく、愛情を欲する女性として、雫は膣内射精の感覚を悦んでいるようだった。
「はぁぁ……あっついせーえき……たくさん、でてる……」
熱い吐息と一緒に、雫の口から愉悦の声が漏れだしていく。雫に対する強い愛情に促され、遥は達したばかりの身体で雫をギュっと強く抱きしめた。
「……ンンッ、ど、したの?」
絶頂に達しているのは遥だけではなく雫もだ。全身が敏感になった雫は遥に抱きしめられるだけで身体をビクビクと痙攣させる。
「愛してる」
「ンっ……ずるい、はぁ……んぁ……わ、たしも、愛してる」
触れるだけの優しいキスをする。そこでようやく遥は雫を解放させた。
隣同士でベッドに横たわると、二人の足元では百合百合しい光景が広がっていた。
「ちょっ、まゆみっ……ぁっ、おぃ……はぁっ、やめっ……」
ピロートークなどする暇もなく、二人の視界には美少女らが顔を近づけてキスのようなモノをしている光景が広がる。
「まゆみぃっ……ぁっ……んんっ……はぁっ、はぁっ……」
主に真由美が摩利に抱きついて顔についた精液を舐めているのだが、摩利は嫌がりながらも真由美の舌を受け入れているようにも見える。
「真由美ちゃん」
遥が名前を呼ぶと、真由美は摩利の元を離れて遥の傍にやってくる。
「遥くん!」
「……キスはしないからね」
「もぅっ! どうしてかしら? お姉さんだって心配したのよ?」
ぷんすか頬を膨らませながら不満そうな表情を浮かべる真由美。その唇に付いた白濁液が原因だという事を真由美は気づかない。
「……遥くん、大丈夫?」
「はい、真由美ちゃんがお世話してくれたおかげで元気になってきましたよ」
「っっ、そ、そう。よかったわ」
ここでモノリス・コードの話を聞くのは無粋であると判断し、深くは尋ねない。
真由美の視線が遥の顔から股間の方へと移る。この短時間で二度も出したというのに萎えることなく、むしろ巨大化したソレがそびえ立っていた。
「げ、元気って、そういう……?」
「魅力的な女性が目の前にいるのに、たった数回の射精で満足できるわけないじゃないですか」
「ハルカはスケベだから」
雫は行為後の余韻に浸るように遥の腰に抱きついて汗の匂いを嗅いでいた。真由美も抱きつきたい気持ちがあったが、抱きついてしまえば性への衝動が抑えきれなくなる気がして躊躇う。
しかしそんな彼女の気持ちを無視して遥が抱きしめた。
「んんッ……んッ……んふぅ……は、ぁッん、ふぅっ」
やはり抱きしめられるとそれだけで触れられた部位が疼きだす。さっきも遥が眠っていなければどうなっていたかわからない。
「俺が眠ってる時に真由美が元気づけてくれてたんだって? ありがとう。凄く嬉しいよ」
「ちょっ、と、ぅぅンンッッ……耳元で、しゃべらない、でぇ……」
「真由美の温もりを感じていたいんだ」
「んハァッ……ぁ……」
真由美の身体が火照りだす。
「良い匂い……安心するなぁ」
「ハァッ、ハァッ……」
中に出された精液が垂れ落ちてくるほど真由美のアソコが濡れてくる。
「摩利ちゃんもありがとう」
「あ、あたしは別に何も……」
摩利の顔は赤いまま。顔についていた精液は無くなっていたが、忙しなく視線を動かしていた。
「摩利ちゃんの顔が見られただけで元気が湧いてくるんですよ。もっとこっちに来てくれませんか?」
「何もしないだろうな?」
「前には真由美ちゃん、横には雫ちゃんがいるので何もできませんよ」
遥と摩利は週に一度の交流会が設けられているが、接吻すらしていないピュアな関係だ。それは摩利に恋人がいるため、浮気をしないという強い意思がそうさせている。
精液が顔にかかったのも、元はと言えば雫が摩利の手を引いたせいである。まだ、摩利の中には一線を引かれているが、この空間は摩利にとってアウェイな空気が漂っていた。
しかし遥を心配しているのは事実。摩利はゆっくりと遥の方へ歩み寄っていく。
「ふふっ、そんな怖がらないでくださいよ。俺は摩利ちゃんの綺麗な顔を見たいだけですから」
「そんなこと言って……騙されないぞ」
口では警戒しているが、遥の言葉に素直に従う。
「摩利ちゃんがキスしてくれたら元気になると思うんですけど、どうですか?」
「……キスはしない」
「ならキス以外の事はいいんですか?」
「いや……」
「じゃあキスはしなくていいので手伝ってくれません?」
「手伝うって何を、だ?」
「そりゃあもちろん……」
遥の視線に導かれるように摩利の視線も例の巨大化した逸物へと向けられる。
「なッッ、ば、ばかもの! あ、あたしがするはずないだろ!」
「何もセックスをするとは言ってませんよ。射精の手伝いをして欲しいんです」
「しゃ……なんであたしが……」
「雫ちゃんや真由美ちゃんはエッチして疲労困憊みたいですし、摩利ちゃんにしてもらいたいなぁって思いまして」
摩利の視線が二人に伸びた。
雫は遥の腰のあたりでぐったりとし、真由美は遥の胸の匂いを嗅ぎながら悶々としている。二人が使い物にならないのは火を見るよりも明らかだった。
「いや、だが……」
摩利は思考を巡らせた。
もしバトル・ボードで怪我をしていたら遥の着ている病院着は自分が着ていたかもしれないと。競技に出られなくなるかもしれない恐怖を知る摩利は、少しくらいなら、と遥の目を見つめた。
「手伝う、だけだぞ」
「ふふっ、ありがとうございます」
この軽い気持ちが取り返しのつかない事態を生むとは思いもしないだろう。摩利はソレに手を伸ばした瞬間、遥から制止の声が飛んだ。
「手じゃなくて足でお願いできますか?」
「はっ? 足……?」
【次回の投稿は6月2日19時予定です】
追記
3日になるかもしれません。ご了承ください。