「うん、足でしてもらいたいな」
二人きりでいる時のような口調で摩利に告げる。
遥の言葉に、摩利が思考を回復するまでしばらくの時間を要したのは言うまでもない。本気で理解できていないような表情を見せると、自分の脚と遥の巨大化したソレを視線が往復する。
「えっ、な、何を……?」
「足コキって言葉を知ってる?」
摩利も年頃の女の子だ。当然言葉の意味は知っていた。
「摩利ちゃんの手で気持ちよくしてもらうのもいいんだけど、せっかくなら摩利ちゃんの足で気持ちよくしてほしいなぁ、って思ってね」
摩利の常識から外れたアブノーマルな世界。そのまま素直に受け入れるには、少し躊躇するような申し出だ。困惑しながらも、一先ずベッドに上がろうと靴を脱ぐ。
「手じゃ、駄目なのか?」
「手でもいいんだけど、逆にいいの?」
「何がだ?」
顔にかけられた精液の匂いが摩利の冷静な思考を奪っていく。だから遥にこう言われて納得することに。
「これから剣術で刀を持つときや、いつも持ち歩いている角棒を手にした時に比べる事になるかもしれないよ?」
剣術で使われる柄の太さはともかく、摩利は普段、太腿にホルスターを巻き、その中に得物を入れている。得物の長さは約二十センチほどの角棒だ。
長さに関しては今の遥の股間に伸びているソレと同等の大きさである。もし手で扱いてしまえば、否が応でも角棒を持った時に思い出すだろう。
この近距離で見てしまえば時すでに遅いかもしれないが、それでも致命傷は避けられるかもしれない。
ちなみにエリカはもう手遅れである。
「確かに……」
平常時であればこんな間抜けな返事はしないが、今は性的興奮によって脳が麻痺している状態だ。
「どうすれば……いいんだ?」
「まずベッドの上に立ってくれる?」
摩利は遥に従いベッドの上に立つと、僅かにベッドが軋んだ。そのまま遥の足の間に立ち、彼らを見下ろすが、真由美と雫は脱力したまま寝ころんでいた。
摩利を見る視線は遥のモノだけ。しかし、摩利にはそれがより羞恥心と興奮を引き立てられた。
「ああ、タイツは脱がないでね」
第一高校の制服姿で、スカートの中にはこげ茶色のレギンスを穿いている。透け感のあるストッキングと思えばタイツとレギンスの違いなどは些細な問題だった。
「脱がないで、いいのか?」
「うん」
生地が擦れて痛くないのだろうか、という心配をする摩利だったが、そんなものは杞憂でしかない。
遥の視線はスラリと伸びた脚へと向かう。
脚は細ければよいというわけではなく、適度に筋肉のついた脚が最適だ。その方が健康的で、摩利の場合は女性の中では長身で脚も長いため、そんな筋肉の張りこそが見事な脚線美を作りだしている。
さらに、脚に健康的な筋肉がついているという事は、下半身も相応に動かしているという事で、自然とヒップの形も整って骨盤が歪むことなく適切な位置にあるため、腰回りも締まってくる。そしてそこから煩悩の力で発想を飛躍させると下半身……膣内の引き締まりも素晴らしいのではないかと容易に想像することができる。
鼓動が加速度的に勢いを増し、鼻息も荒くなっていく。股間に生えた勃起物が更に鋼の如く変化する。
「摩利ちゃんの脚はすごくエッチだし、そのスラリとした脚を包みこむタイツも好きなんだよ。だから脱がなくていいよ」
「そ、そうか……っ」
脚を褒められた経験などない摩利には新鮮な告白だった。
「生脚とは異なる艶めかしさがあるんだよね」
「わ、わかったからっ、もういい!」
下半身を露出させた遥が余裕そうに笑い、それを見下ろす摩利が照れる。常識的な思考をすれば、摩利が付き合う理由などないのだが、摩利は頬を赤らめさせながらソレに意識がもっていかれていた。
「あたしの足をそんなに……」
「踏んでもらえると嬉しいな」
「踏、む……?」
足コキの言葉は知っていてもどうすればいいかまでは知らない摩利は、遥の怒張を見て怖気づいてしまう。
「本当に、いいのか?」
先ほど真由美はフェラチオをしていた時は、雫から歯を立てないようにと言われていた。痛みに敏感なのではないのかという疑問と、ソレへの興味興奮が頭の中で葛藤する。
「さすがに靴のままだと困るけど、今の摩利ちゃんになら大歓迎だよ」
下半身を露出し、身体を大の字にしたまま宣言する。こんな姿が周りに知れ渡れば軽蔑されるだけではなく、最悪学校にいられなくなるところまでいっても不思議ではない。だが、遥の表情は恍惚と笑みを浮かべ、摩利を見つめていた。
「ッッ」
遥が変態なのは理解していたつもりだったが、予想をはるかに超えた異端者が目の前に寝ころんでいる。
「痛かったら言うんだぞ」
「大丈夫。摩利ちゃんに踏んでもらえるだけで幸せだから」
なぜこれほど積極的なのか、摩利は理解が追いついていないようだが、レギンスに引き締められた足をゆっくりと持ち上げると、まずは太腿に乗せた。
「あぁ……」
想像とは違う場所を踏まれ、わずかに残念そうな声を漏らす遥だったが、その分だけ摩利の脚が開いて、スカートに隠れた太腿が姿を現した。
「痛くない?」
「うん……全然大丈夫。もっと強く踏んでもいいくらいだよ」
遥はMではないが、摩利に踏まれているという現実に胸を躍らせる。
摩利もまた、遥が興奮しているという事実に悦びを感じ、背筋がゾクゾクと震えた。
「……こう、か?」
「あぁっ……ッ」
言われた通りに軽く力を込めて遥の太腿から脚の付け根へ足を滑らせると、その口から微かに声が漏れた。
摩利はこみ上げてくる興奮を隠しながら、自らの足の指先や土踏まず、踵と不規則に体重をかける部位を変えて、丁寧に彼の下腹部周辺を解していく。
「人を踏むなんて不思議な感覚だが、これが、気持ちいのか?」
端で聞いていればとんでもない台詞だが、もしここに風紀委員の生徒がいれば摩利の姐さんぶりに歓喜の声が上がっていたかもしれない。
「まさか摩利ちゃんに焦らされるとは思わなかったけど、これはこれで良いのかもしれない……」
焦らしているわけではなく、男に免疫のない摩利がソレに触れるのに躊躇しているだけだった。しかし、遥の気持ちよさそうな反応を見て、もはや躊躇う理由など存在しなかった。
悩みが霧散し、興奮を募らせる遥を見下ろしながら、少しずつ着実に足を股間へと近づけていく。
色の濃いレギンス越しでは、はっきりと見えないが、スカートの中に隠れている秘密の丘を想像しながらの快楽が迫る。
「あぁ……くぅっ……ぁぁ」
「こ、これが、遥の……こんなに……なってるのか……」
大きく膨らみ、足を押し返してくるソレは骨よりも硬く、まるで鉄パイプを踏んでいるような感覚だ。それでいて灼熱のマグマのようで、足を伝って摩利の全身が沸騰したように熱くなった。
「摩利ちゃんの足に踏まれて興奮してるからだよ……」
最初は突くように、徐々に足の裏全体でソレを踏みつけ遥の反応を確かめる。
「はぅっ……んぁぁっ」
口から漏れる吐息は妙な色気を放っており、摩利の足にも力が入る。
サワサワと表面を撫でるように心がけていたが、もはや我慢ができなくなってグリグリと押しつけ、大きなストロークで股間を擦り始めた。
「ぁっ、まり、ちゃん……いぃ、気持ちいぃ、よッッ」
「こんなのが気持ちいいのか?」
「ぅん……ッッ!」
摩利には理解できない感覚。しかし、可愛らしい反応に摩利の表情が恍惚としたものへと変わる。
「いつもやられっぱなしだったが、こういうのもイイものだな……」
男性器を踏みつけるという非現実的な行動をしているが、遥の気持ちよさそうな表情に胸が熱くなり、もっと自分の足で感じてもらいたくて昂る衝動のままに足の裏で肉棒を擦り上げていく。
「あぁ~き、もちぃぃ……摩利ちゃんは、足コキの才能があるなぁ……」
嬉しさのあまり興奮しきりだが、あまり力を入れすぎるわけにはいかないのは理解しているため、遥の反応を確かめつつ加減して踏みつける。
「すごいな……ああ、知識としては知っていたが、こんなに硬くなるもんなんだな……それに、すごく熱くて……ヌルヌルしてきた……っ」
真由美や雫との性行為で逸物は愛液まみれだったが、摩利に弄られていく中で更に粘り気が増してきた。
おそらく足の裏はドロドロの粘液まみれに違いない。足の裏に広がる光景を確かめようと一度足を上げると、パンパンに膨れあがった亀頭が目に入る。
「さ、さっきより大きくなってないか? それにピクピクって脈打って……」
「摩利ちゃんの足が気持ちよすぎるんだよ……はやく射精したくてたまらない……」
「そ、そうか……そうなのか……ふっ」
今後は左足で、前後に足を滑らせつつ、時折足首を捻ってグリグリと捏ねるように動きに変化を加えて責め立てていく。
「んっ、くっ……ふっ……んぁぁ」
「もしかして、痛い、か?」
「いや……逆だよ。気持ちよすぎて……声が我慢できない、んだ」
「……これくらいが、気持ちいいんだな」
少し体重をかけすぎたかと心配したが、杞憂だった。レギンスの細い繊維によるスベスベとした感触が、海綿体の上を通るたびに、快感が走り抜けて彼遥の体がピクッ、ピクッと弾んでいく。
「まり、ちゃん……はぁ……っ」
「体重をかけてるつもりだが、押し返されるくらい足の裏でビクビク跳ねてる……」
摩利は断続的に痙攣を繰り返す逸物に爛々と瞳を輝かせながら、真由美に責められて特に反応していた裏筋のあたりを踵で執拗に擦っていく。
敏感な場所を刺激され、今度は腰ごと持ち上げそうな勢いだった。
「あぁッ……んふっぅっ」
「気持ちいいか?」
「さい、ッこうだよ」
再び踵だけではなく、足の裏全体で踏みつける。
「あっ、ぁぁっ……こっ、ちのほうが、すきかも……」
恍惚の笑みを浮かべる。
レギンスの感触がソレの全体に伝わって、遥を情けないほどに声を震わせていた。
「す、すき、なのか……?」
クリクリと、足首のスナップを利かせて踏んだまま足を捻る。
「ぁ、おっぁぁあっ……」
「他人には聞かせられない声だな……」
遥の声が情けないというのもあるが、他の人には聞かせたくないという独占欲が溢れてくる。
うっとりとした目を遥に向けながら踏み続ける。
「すごく上手だ……もしかして、やったことある?」
「ば、ばかもの! あ、あるわけないだろうがっ!」
「うっぁぁ、いぃ……」
興奮しても力加減を間違わず、絶妙な快楽を味わわせる摩利の足裏。足コキというよりもマッサージに近い感覚なのかもしれない。
「これからも、してほしいなぁ」
「こ、これからも……?」
「うん、摩利ちゃんが良ければね」
普段が生意気なだけに、摩利からすれば今の遥は可愛らしい年下の男の子、という印象だった。ただの年下年上の関係ではなく、性的なプレイも厭わない関係。
遥が元気ならばこのままで終わるはずがない。きっと自分も雫や真由美のように遥に迫られて押し倒される。そしてそのままなし崩し的に……。
将来的には自分と遥の位置関係は逆になっているかもしれない。そうなればあんな風に喘いでいるのは自分。遥に滅茶苦茶にされている自分を想像するだけで身体が汗ばみ、スカートの中から太腿に何かが垂れてきた。
「ンっ……ふぅ……ンくっっぁっぁ!」
摩利は足の親指と人差し指の間を広げて雁首を挟むと、亀頭を集中して扱き始める。ひと際敏感な箇所を擦られた途端、遥の反応が一層顕著になっていく。
「ココが好きなのか?」
「好きだよっ……くっ、まりちゃん、が大好きだぁ」
「ッッ」
突然の告白に不意をつかれた摩利は、照れを隠すように足の動きを加速させる。
「すごいな……ベトベトだ……」
話を逸らす。
遥が悦んでくれている証であるカウパー腺液が鈴口から分泌されており、摩利は鼻息を荒くしてもっと搾りだそうと、扱くスピードを速める。粘液でぬめったレギンスは肌触りが変化し、新たな刺激となって遥を追い立てていく。
「あっ、イキそぉだ……」
「え、あ……だ、だして、いいぞ?」
自分の足でイク。何故か摩利の心が躍り、嬉々とした感情は沸々と湧いてきた。
自分の欲求を満たすために逸物からカウパー腺液を搾りだしていき、足から伝わってくる断続的な振動によって、それがもうすぐそこまで駆け上がってきているのを感じた。
「ヤバいッ……イク、イクっ……んぁぁッッ……ッッ!」
切羽詰まった遥の表情に、摩利はいっそう激しく擦り上げる。
「アァぁぁッッッ!」
トドメとばかりに指で雁首を弾いた瞬間、遥の腰がひと際高く跳ねあがり、白濁の飛沫が舞った。
「熱い……あたしの足で遥が、射精したのか……」
搾りだした精液は、逸物が弾んで足を押しのけた拍子に飛散し、まるでシャワーのように摩利の足へ降り注いだ。
射精の一部始終を見られても羞恥に襲われることなく恍惚の表情をする遥。三度目だというのにその大量の白濁液が彼の快感の大きさを物語っていた。
「う、ぁ……はぁ、はぁ……」
しかもそれはただ熱いだけではなく、女の本能を揺さぶるようなニオイを発し、触れてもいない下腹部がキュンッ、と疼くのを感じた。
さきほど顔にかけられた時とは別の感情。自分で遥を絶頂まで導いたことへの快感のようなものが摩利の中で生まれていた。
ビクビクと足の下で跳ねる逸物を見つめていると、ふと遥と視線が重なった。
「摩利ちゃん、すごく気持ちよかったよ」
なるほど、これが女性キラー宮守遥か、と母性本能をくすぐられるのを感じ取った。多くの女子が虜になるのもわかる気がする。
だが自分には恋人がいる。これ以上は付き合ってはいけないと、足についた精液をどうするか悩んでいると、上体を起こした遥に手を掴まれベッドに押し倒された。
「くぁッ、っ、は、はるかっっ!?」
「摩利のおかげでまた少し元気になったよ。お礼に摩利も気持ちよくしてあげる」
「お、おい、遥、待てっッ!」
「だーめ。摩利が俺をこんな風にしたんだよ? 責任取ってもらわないと」
弾んだ声色。遥のステータス画面を見てみると【性欲値:90 無双状態】と表示されている。
衰弱した影響なのか、魔法を酷使した影響なのかはわからないが、性神様の加護の能力に何らかの変化が起きているようだ。
久しぶりの無双状態は、奇しくもエリカと同じ千葉道場に通っていた摩利に狙いを定めた。
難産でした……。
【次回の投稿は6月5日または6日の19時予定です】