その部屋は異様な光景と臭気に覆われていた。
中央に醜悪な姿を晒しているのは、大小様々な触手が絡み合って形成されている不快な肉柱。
そのすぐ下には、リアムが触手に集られながら、青臭い精を今まさに吐き出していた。
男根を模した触手が口内を蹂躙し、性器は口の裂けた触手が、まるで口淫をしているかのように激しく上下している。
本来挿入される用途に使われることのない尻穴にも触手が突き刺さり、精液と粘液で濡れそぼり、てらてらと艶めかしく光を反射している性器を裏から刺激している。
腹には性器と尻穴を刺激することからあぶれた触手が何本も這いずり、時折思い出したかのように乳首に吸い付いている。
拷問のような凄惨な光景だったが、リアムの体は上気し、薄紅色に染まった頬が喜悦に歪む。両手は強制された訳でもなく、二本の触手を扱くことに腐心している。
それは、拷問のような一方的な凌辱ではなく、少年が自ら進んで快楽を貪っていることの証明であった。
「ぷ、ぁ…」
触手がリアムの口から抜かれると、口の端から唾液と粘液が混じった液体が零れる。頬を垂れ、鎖骨を通り過ぎたそれは、胸を汚して卑猥さを際立たせた。
「んぅ、あ、ぃぃ!きもち、ぃ!」
尻穴に潜り込んでいた触手がリアムの前立腺を刺激する。
射精したばかりで未だ敏感な性器は、その快楽によって再び射精へと導かれた。
性器から弾ける様に、白く濁った精液が噴出する。放物線を描いたそれは、リアム自身の顔面まで到達し、その顔を白く汚した。
既に射精した回数は10を超えているにも関わらず、精液を吐き出す勢いと量に一切の衰えはなく、絶頂を迎えたあとに必ず訪れて、眠気を誘うはずの倦怠感も、今日は未だにその兆候すら感じられない。
普通であれば無視できないはずのその違和感だが、今の快楽に支配された頭では、そういった事を考える余裕などなく、むしろいつまでもこの行為を楽しめることに悦びすら覚えていた。
「えぁ…んんぅ…?なん、でやめるの…」
ふと、全身を愛撫していた触手が引いていく。未だに快楽を求めるリアムの不満そうな声を無視して暗がりへと去っていく。
未練がましそうに暗がりを見つめていると、ぐちゅりと、肉が混ざり合うような音が鼓膜に触れる。
「え…あ、は」
音が止み、闇の中から怪物が現れる。それは様々な触手が絡み合うことで、二本の脚と腕を持った、2mを越える巨大な人型の姿をしていた。
全身を絶え間なく触手がずるずると這い回り、目も、耳もなく、口があるはずの場所には、ただぽっかりと穴が開いているだけの不気味な姿を前に、リアムは思わず後ずさる。
しかし、これまでの行為によってすっかり弛緩しきった体は言うことを聞かず、わずかにその身をくねらせるだけだった。
それはまるで怪物を誘うかのような、色気のある動きにも見えた。
そう勘違いしたかは定かではないが、怪物は腕に相当する部分をリアムに向ける。
ゆっくりと触手が恐怖で身動きの取れないリアムの体に伸びていく。そして怪物の悍ましい姿からは考えられないほど優しく、するりと腰に巻き付いた。
まるで男が、女の腰に腕を回して抱き寄せるように、怪物はリアムを己の元へと引き寄せる。
足元で震えているリアムを見下ろした怪物は、もう一度触手を伸ばした。その触手は、リアムの腰と尻に巻き付き、怪物の顔と同じ高さまで引き上げる。
口を広げ、中から粘液が滴った舌の様な触手がリアムへと向かう。
「ひ、」
喰われる。
舌が自分の頬を舐め、生暖かい粘液がべっとりと頬を濡らす中で、リアムは恐怖する。
しかしそんな考えとは裏腹に、怪物はリアムの口の中に舌を差し込む。
「んん、む、ぐ」
まるでディープキスのように、口の中を舌が這い回る。
舌と舌が絡み合い、キスの音が部屋に響く。頭を触手に固定され、息を吸う暇もないほど激しく舌を絡ませられる。
ここにきて、リアムは触手達が自分を喰らうためではなく、もっと快楽を与えるためにこの怪物の姿を取ったことを理解した。
「もっとぉ、きす…」
軽い酸欠からか、呂律の回っていない懇願にも怪物は応える。
人間では有り得ない長さの舌をリアムの舌を絡み取らせ、無理やり外へと引き出す。
絡み合った舌からは、銀色に光る唾液がぽつぽつと床に垂れる。
そんなキスをしている一方で、リアムの胸や尻を触手が撫でていた。ぞわぞわとした快楽が下半身から立ち上り、再び性器が硬くなっていく。リアムは無意識に腰を振り、触手へと性器を擦りつける。
蕩けた顔を怪物に晒し、懸命に舌を伸ばしながら、下半身では触手相手に腰を振り、性器を擦りつけることで僅かでも快楽を得ようと必死だった。
そんなリアムを怪物は床へと降ろす。
口を半開きにして、蕩けた目でぼんやりと怪物を見つめるリアムの前で、怪物の体を構成している触手が騒めく。
人間であれば股になるそこに、触手が蠢きながら集まっていく。次第に盛り上がり始めたそこには、僅か数秒で隆々とした男根の姿となった。
完全に皮が剝かれ、ごつごつと隆起したその男根を、リアムの鼻先へ突き出す。
突き出されたその男根から香る匂いを、リアムは鼻腔一杯に吸い込む。鈴口から零れる粘液を舌で掬い、口の中で転がす。
男性との経験はないリアムであったが、快楽を教え込まれ尽くしたその体は、同性の性器と同じ形をしていようと、快楽が得られるなら一切の躊躇なく咥え込むことができた。
「ぅ、ぐ、ぅぅ」
半分しか咥えていないにも関わらず、すでに喉奥まで達している男根を、思わず吐き出しそうになったリアムは、怪物の脚に手を回し、必死に咥え続ける。
すると怪物は男根から何本かの触手を引き上げさせ、男根の長さと太さを変化させ、さらに男根から粘液を滲み出すことで、よりスムーズにリアムが口淫を続けられるように調節した。
「ぐ、ちゅ、」
自分の顔を押し付けるようにして、男根をすべて飲み込み、舌で嘗め回す。
裏筋やエラ、亀頭と鈴口にも舌を這わせるその姿は、場末の娼婦でもしないほど熱烈な口淫奉仕だった。
「ぶ、ちゅ、…ぱ、ぁ」
ぶるりと男根が震えたのを感じ、リアムは頭をは激しく動かす。
怪物もリアムの頭を押さえ、腰を動かしはじめる。
「ぅ、ぶ!?」
そして怪物が男根から粘液を吐き出す。
喉に直接粘液がぶつかるのを感じ、リアムの目に生理的な涙が浮かぶ。
それでも男根を離すことはなく、怪物が吐き出した粘液を全て胃に納めてようやく口から離す。
「ぇあ…、つぎ、こっちぃ…」
ほとんど休むことなく、今度は怪物に尻を向ける。
頭を床につけて体重を支えながら、両手で尻を開いて見せた。目を期待に滲ませ、ぱくぱくと尻穴を動かして男根を誘っていく。
尻を振るのにあわせて、怪物に比べると随分と可愛らしいリアムの勃起した性器も左右に揺れている。
ぴたりと男根を押し当てられると、これから味わうことになる快楽に期待してか、リアムの性器から、透明な肉汁が垂れていく。
「う、ぐ、あああ!」
めりめりと、尻肉を押しのけて、男根が尻穴を突き進む。
リータの調教と、幼い肉体特有の柔らかさのお陰で、裂けることはないものの、内蔵が丸ごと押し上げられるような感覚がリアムを襲った。
「はぁ、は…まって…うぎ、ぁ」
想像していたよりも遥かに強い圧迫感にリアムは息を整えることすらできなかった。
「ま、まって…まだ…ぁあ、うあ」
そんなリアムの姿に興奮してか、怪物は腰をストロークさせる。
男根が尻穴の入り口と奥を交互に刺激し、圧迫感で苦し気だったリアムの声に僅かに嬌声が混じり始めた。
「あ、あ…ぁ、ん」
すると怪物は、リアムの腰をがっつりと掴み、一番奥まで男根を叩きつけるように激しく腰を打ち付けた。
視界が点滅し、快楽で思考が白く染まる。閉じることすら忘れられた口からは唾液が滴り、尻を広げていた腕はだらしなく垂れさがっている。
尻穴に突き刺さる男根以外にも、細い触手が巻き付きながらストロークに併せて性器を扱き、痛みを与えないように加減しながら何本もの触手が陰嚢を舐め回す。
肩に巻き付いた触手が、四つん這いになっていたリアムの上体を持ち上げる。
体勢が変わったことで、より深くまで突き刺さるようになった男根が、リアムの腹を押し上げる。
口から伸びた舌がリアムの口内に侵入し、舌と歯茎を粘液で濡らしていく。
ストロークはさらに激しさを増し、リアムの性器に絡みつく触手もそのスピードを上げる。
「あ、あぁ!イく!イくぅ」
全身に触手が纏わりつき、ほとんど体の自由を奪われたリアムが一際大きな嬌声を上げる。
性器がびくりと震え、快楽の大きさなのか、二度、三度と黄ばんだ精液を吐き出す。それと共に尻穴が締まり、腸壁が男根の形に合わせて脈動する。
その瞬間に、怪物もまた男根から粘液を迸らせる。尻穴の奥まで達した粘液は、まるで火傷してしまうと錯覚するほどの熱量だった。
「ぁ、ぅ…」
絶頂を終えたリアムは怪物によって床に横たえられた。性器は未だにぴくぴくと震え、尻穴からは粘液が零れている。
揺れる視界で虚空を見ていたリアムは、遠くの方で自分を呼ぶ声が聞こえた気がしたが、すでに体力は限界であり、そのまま意識を失った。
あと一話終わったらEP2に入ろうと思います。
EP1から10年経つのでリアムがショタから青年に変わります。
ショタリアムはそのうち番外編みたいな形で投稿しようと思います。