※この作品はR-18です。

ソードワールド1.0転艶記   作:北部九州在住

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緑の島の戦い その3

 ベノールとマフォロ島までおよそ10日間の航海。

 そのベノールではなくバナンスからの出港なので、片道十数日の航海となる。

 もちろん、平穏無事に行く訳が無かった。

 

「海賊船だ!

 数は4隻!!

 ガレオン船1!ガレー船3!」

 

 バナンスでの行動が海賊に伝わったのだろう。

 完全にこちらを潰す戦力を持ってきた。

 戦えば勝てるが、海戦で大事なのは船なのだ。

 4隻相手に完勝しようが、こちらの船が沈められたら戦いは負けである。

 

「ザラスタで聞いた幽霊船って奴?」

「違うみたいだな。甲板に乗っている連中、ゴブリンみたいだ」

 

 私の質問に目の良いルーファスが返事をする。

 向こうはヴァンパイアがボスやっているだけあって、この手の連中も従えているのが強い。

 おまけに、戦闘はともかく、船員のレベルはこちらの方が低いので、変に戦ってダメージが入るのが怖い。

 帰りならまだしも、行きで無理する必要はない。

 

「逃げましょう」

「逃がしてくれるのならな」

 

 海賊船から飛び上がってこちらに向かってくるのが数体。

 インプで、手に松明と油壷を持っていた。

 さすが海賊。嫌がらせ方をよく心得ている。

 

「迎撃するわよ」

「分かった」

 

 飛んでくるインプは9体。

 私とラヴェルナ、ナイトウインドとナイトシェードの姉妹の魔法で海に叩き落したのが6体で、のこりは手に持っていた松明と油壷を海に捨てて海賊船に逃げて行った。

 そんな中、海賊のガレオン船から攻撃が始まる。

 バリスタから発射される火矢と、投石器から投げられた石がこちらに向かう。

 

「火矢が帆に!」

「消火急いで!!」

 

 叫んだ私の近くに石が落ちて、私たちを濡らす。

 これが普通の船なら交戦必死だが、この船はこんな時の為にガレアス船にしているのだ。

 

「船長!

 とにかく逃げるわよ!!」

 

 私がコントロールしているウッドゴーレムたちが疲れ知らずに櫂を漕ぐ。

 半日続いた追いかけっこは、ついに彼らを突き放す事で終わったが、予定航路からはだいぶずれてしまっていた。

 

「今、どのあたり?」

「ベノールとカイオス島の近くですね」

 

 船長の言葉で海賊の意図を察する。

 ベノールなりカイオス島に行かせたいのだろう。

 そうしたら、海賊たちの乗っ取りが進んでいるベノール王国に私たちを捕えさせると。

 いずれはベノール王国内部もなんとかしないといけないのだが、今はマフォロ島に行きエルフたちを帰す事が先である。

 

「カイオス島には寄らずに、ハクラ島へ。

 そこからマフォロ島への海流に乗りましょう」

 

「目の前の陸に上陸できないのは辛いですな」

 

「こんな時の為に私たちの体をあげているんじゃないの。

 文句は言わない!」

 

 士気の低下は私たちの体を使わせる事で黙らせて遅れる事4日。

 ハクラ島に到着するが、この島は氷の島で魔法か何かで355日吹雪いており、海岸部の狭い雪の降らない地域に毛皮や寒冷地の薬草を生活の糧にしているという。

 それでも地面がありがたい私たちはここで二日停泊し、帆の修理と休養をしたのだった。

 ハクラ島から海流に乗ってマフォロ島へ向かう途中、多分私たちに襲撃をしかけた海賊たちの艦隊がハクラ島に向かうのが遠目に見えた。

 ベノール王国なりカイオス島で網を張っていたのだろうが、空振りだったので慌てて追いかけてきたのだろうが一歩遅かった。

 

「ゼラ高導師。彼ら追いかけて来ると思います?」

「無理じゃない?」

 

 大人化しているラヴェルナの質問に私は意地悪そうに笑う。

 滞在のお礼に、ストーンゴーレム11体を置いてきたのだ。

 海賊といえども、その排除に苦労するだろう。

 で、こっちを追いかけたい所だろうが、目の前の島を荒らさないほど海賊は偽善者ではない。

 

「じゃあ、行ってくるわ」

「お気をつけて」

 

 便利である。

 というか便利すぎるぞ。テレポート。

 かくして、ハクラ島の決戦が始まる。

 

 参加メンバー

 

 

ゼラ

ルーファス

 

 

シャミナ

 シャーマン6 シーフ1 コーティザン5

 

クリシィ

 シーフ7 バード4 ダンサー5 フォーチュンテラー1 コーティサン4

 

ジェニ

 ファイター・プリースト(マイリ―)7

 

ナイトウインド

 ソーサラー2 シーフ3 セージ1

 

ダバール

 シーフ4 セージ2

 

ナイトシェード

 シーフ4 ソーサラー3 ファイター2

 

マーティー

 シーフ4 セージ3 プリースト(チャ・ザ)1

 

カインズ

 ファイター4 シャーマン4 シーフ2

 

ラヴェルナ

 ソーサラー・セージ7

 

ローンダミス

 ファイター8 レンジャー5 セージ3

 

 

ストーン・ゴーレム×11 レベル3

 

 

 

 海賊艦隊は総勢ならば1000を超えていた。

 それでも彼らは最終的には海の藻屑と果てた。

 村人たちを避難させての戦いは私達魔術師のスリープ・クラウドとファイヤー・ボールの連打であっさりと崩壊。

 ルーファスとローンダミスとジェニが突っ込んだ時点で我先に逃げ出したのである。

 もちろん、逃がす訳もなく、船長と船団長がルーファスとローンダミスに切り捨てられた事で彼らは降伏を選んだのであった。

 

ゴブリン およそ600匹 全滅

海賊   およそ400人 96人死亡 304人降伏

 

 ガレオン船1隻 ガレー船3隻 使用可能

 

 

 

 さて、後始末である。

 氷の島だけに、埋めるとまずそうなので、ゴブリンと海賊の死体は水葬という事で処分する。

 手伝ってくれた村人たちには、お礼という形でガレオン船を渡す。

 砂浜に上げたので、航海というより拠点や防衛施設という位置づけであり、中のお宝や食料も丸々島民に迷惑料として渡す事に。

 で、残った降伏した海賊たちである。

 

 

 寝返った海賊 60% 182人

 

 

 あれだけ個の力を見せつけたのが効いたのか、六割もの海賊が寝返ってくれた。

 寝返らなかった海賊の為にガレー船1隻を渡して逃がしてやる。

 

「お前らの首領に伝えろ。

 近く、会いに行くとな」

 

 ルーファスの脅しに海賊たちは真っ蒼になったのは言うまでもなく、彼らは大急ぎで逃げ出したのであった。

 

 

 

「で、あの寝返った海賊たちどうするの?」

 

 私たちの船の後ろを恐る恐るついてくるガレー船2隻をクリシィが胡散臭そうに眺める。

 寝返ったのも命惜しさの為なので、また故あれば寝返るのだろう。

 本来ならば、ギアスでもかけたい所だが、困った事に数も多い。

 

「まぁ、飴と鞭よね。

 ルーファスが派手に暴れたのだから、私達が癒さないと」

 

「ですよねー♥」

 

 この船に乗せた肉便器たちをそれぞれの船に乗せて、彼らに奉仕した事で少なくとも背後からの裏切りは無くなったのだった。

 

「ところで気づいてる?」

「何を?」

 

 クリシィを呼んで、耳元でひそひそ話。

 嬉しい内容なのだが、この場では嬉しくない話である。

 

「ゴブリンの数が多かった。

 最初は大陸の妖魔たちが手を組んだと思っていたけど、海賊たちの指示をよく聞いていた」

 

「たしかに。良く連携がとれていたわね……まさか!?」

 

 クリシィの声になんともいえない響きが。

 驚愕と歓喜と快楽の色を漂わせたのを確認しつつ、私はそれを告げる。

 

「多分、海賊の奴ら、妖魔繁殖の牧場であいつらを育成しているわ」




実際できるか分からなかったが、R-18なのでエロゲー的展開OKという事で
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