マフォロ島の後始末の話をしよう。
『疾風の剣』が見つかり、その実行犯であるグラスランナーのリュイスが突き出され、ケンタウロスの賢者アルタイスの仲裁によりケンタウロスたちの争いは無事に回避された。
これは、戦争に向けてピリピリしていたケンタウロス族の緩和だけでなく、エルフたちを故郷に帰す我々にもメリットがあり、移動で警戒したケンタウロスたちを気にしなくて良くなり、我々は海賊との戦いに向けて、エルフとケンタウロスの援軍を期待できるようになったのは大きいだろう。
援軍の規模
ケンタウロス 400人程度
エルフ 200人程度
なお、実行犯であるグラスランナーのリュイスの処遇だが私に一任される事になった。
「たとえ、許されない事でもグラスランナーのする事です。
ましてや、彼をそそのかした者たちが居ます。
本当に裁かれるのはそそのかした海賊たちの方では?」
既に海賊と戦って、海賊たちがケンタウロスたちを仲違いされる策を立てていた証拠を用意できたのも大きく、彼はマフォロ島より追放という事で私のテレポートでオランに送る事になる。
彼がどういう人生を送るか分からないが、まぁグラスランナーらしい人生を送るのだろう。多分。
その一方でザラスタの疫病処理に追われる事になる。
便利な呪文である。テレポート。
便利なアイテムである。無限のバッグ。
ジャイアントアントの蜜を大量供給しつつ、本当にやばい人間を回復の泉に送りながら、レストアヘルスを覚えているシャミナとキュアーディジーズを覚えているジェニ大活躍である。
「私の初仕事これなんですの!?」
残留を希望したビッチエルフことアクシリアが泣きごとを言う。
なお、アザーン諸島の奴隷エルフ及び、ハーフエルフの三割が彼女の血を引いているというグランドマザーで、エルフの協力者は彼女の血族なのは言わないが花だろう。
なお、エルフたちが健康なのは、見える所で彼女が治癒していたからだとか。
そんなレベル6シャーマンを放置するほど事態は良い訳もなく。
ザラスタの熱病が治まるのに5日もかかった事を記しておく。
「船だ!船団が見えるぞ!!」
そんな騒動の渦中にボロボロの船団が六隻入って来る。
一隻は送り出した豪商ダーヴィスの船。
五隻は私がオランに船員不足で残してきた船だろう。
ただ、五隻の船の内、二隻だけ帆に国章を掲げていた。
オラン王国とアノス王国。
この二か国が本格的に介入に踏み切った証拠であり、船団がボロボロなのは海賊たちと戦闘をしたからだろう。
実際、沈んでもおかしくない船が三隻ほどあり、その戦闘の激しさを物語っている。
これらの船員は私が買った奴隷たちで補えるから戦力化は早いうちに進むだろうと同時に、ザラスタ・アザニア・ベノールの三カ国は大国の介入に態度を硬化させる事になる。
とはいえ、大国の介入はこれまで浸透していた海賊たちがこれ以上大手を振って動けない事を意味しており、私たちへの監視が弱まる事を意味する訳で。
アノスは聖騎士タイデクリーを団長に、神官戦士3人、兵士36人+冒険者というかなりの戦力なのに対して、オランは騎士アーヴェルに冒険者たちという編成で、アノスの付き合いという感じ。
船員不足もあってか、ボロボロの三隻の一隻がオランの船である。
これらの船団は、今後オランとアザーン諸島を往復する事で、対海賊戦力をどんどんアザーン諸島に送る事になる。
……海賊に襲われなければの話だが。
「これをお渡しします。
こちらに流れ着いた人間が最後に託した手紙です。
『いつか人間に渡してくれ』と頼まれていたのです」
きれいに忘れていたが、ニムの依頼をクリアするとこの島に流れ着いてこの地で亡くなったハーグという男の遺書を入手する事ができる。
彼はあのラティアン号に乗船しており、遭難時精霊使いの青年が波にさらわれた事。
もしかすると、マーナ島のマーマンたちに助けられたかもしれない事。
「次に行く島は決まったな」
手紙を読んだルーファスか言うけど、実はこのルート罠だったりする。
とはいえ、海賊との決戦に向けてマーマンの協力はぜひとも欲しい所。
「その前に海賊たちを潰さないとね」
海岸から海を眺めるジェニがため息をつく。
ハクラ島で敗北した海賊たちがこのまま放置す訳もなく、再度艦隊を差し向けてきたのである。
ガレオン船2隻にガレー船4隻の甲板には海賊だけでなく、ゴブリン等の妖魔の姿も見える。
「あーあ。上陸しようとして。
馬鹿よねー。こっちが何も準備していなかった訳がないのに」
クリシィが苦笑する。
この入り江の砂浜にわざと上げている『水晶の輝き号』にはエルフの戦士たち150人が弓を持って構えているし、少し奥には戦準備万端のケンタウロス族500が今か今かと突撃を待ちわびていた。
そして、降伏した海賊船二隻は一旦入り江から離している。
上陸した海賊たちは1000を超えており、妖魔たちが乗っていたガレー船は砂浜に突っ込んで全員で襲ってくるらしい。
こっちは、それを待っていたというのに。
「放てっ!」
ローンダミスの声でエルフたちが一斉に矢を放つ。
船の甲板という高台からの一方的攻撃は投石器やバリスタも利用して、ゴブリンたちを蹴散らしてゆく。
「ゴーレムだ!
砂浜に隠れてやがった!!」
砂浜に潜らせていたストーンゴーレム11体とウッドゴーレム25体が不意に現れて妖魔たちの隊列を崩す。
それを見逃す私たちではなかった。
「ケンタウロスたちが突っ込んできたぞ!!」
隊列が崩れて混乱してる軍勢など騎兵突撃の格好のカモである。
そして、ケンタウロスというのは生まれながらの騎兵に等しい。
大勢はこの一撃でほぼ決した。
一部を除いて。
「ゼラ高導師。あそこだけ、ケンタウロスの攻撃をはじいていますよ」
「つまり、あそこにボスがいるって訳」
見ると全身鎧のドワーフらしい狂戦士がケンタウロスたちを切り捨ててこちらに向かってくる。
全体が崩れているのに、彼だけが前進していた。
既に矢が4本刺さり、仮面の端から血が流れているのにその歩みは止まらない。
「あれは俺が止める」
「行ってらっしゃい。
あの装備呪われているから触っちゃダメよ」
それだけ言ってルーファスがジェニと共に地面に降り、私は声をかけて戦況を見守る。
ドワーフの狂戦士の一撃は強かったか、ルーファスの剣はそれ以上に鋭かった。
鎧の隙間に刺さったソリッドスラッシュがそのまま呪われた鎧を貫き、ドワーフの狂戦士の仮面が落ちた。
「……感謝するぞ……死を与えてくれたことを……」
そう言って、彼はそのまま倒れて動かなくなり、この戦いの決着はついた。
私とラヴェルナで逃げようとしたガレオン船二隻の帆をファイヤーボールで焼いて、スリープクラウドを打ち込む簡単なお仕事の後、故あれば寝返ろうと思っていたこちらの海賊たちもそのまま勝ち馬に乗った事で、海賊艦隊は全滅したのである。
船員 250 死亡なし 負傷なし
エルフ 150 死亡なし 負傷なし
ケンタウロス 500 24人死亡 200人負傷
ゴブリン およそ900 全滅
海賊 およそ600 216人死亡 384人降伏 100人TSF後に肉便器化
こちらの損害は船の上と中から弓を撃っていたエルフはほぼ無傷だが、突撃したケンタウロスは結構な被害が出た。
回復はフル回転で治癒まで一週間の時間がかかる事に。
帆を焼いたガレオン船二隻はストーンゴーレムで持ち上げて、一隻はこの入り江の砂浜に置き、交易の拠点に、もう一隻は、エルフの森まで運んで送り返したエルフたちの仮の住処となる予定である。
そのため、海賊たちが持っていた食料・水・お宝は全部マフォロ島に置いてゆく事に。
ハクラ島では途中だったので穏便に片づけたが、マフォロ島では情けをかける必要もなくなったので容赦なく幹部連中をオランの石巨人の迷宮に送り付けて肉便器化する。
死体は水葬だけでなく、底なしの洞穴に投げ込み、ジャイアントアントたちの餌に。
蜜をとったわびと死体処理に一石二鳥である。
ハクラ島で降伏した二隻にこの肉便器たち20体乗せて開放する事に。
寝返ってもいいし、こっちについてもいい。
こっちにつき続けるならば、そのままザラスタに来ることという選択肢だけあたえて、二隻のガレー船がマフォロ島を出港してゆく。
ガレオン船三隻にガレー船七隻。
ゴブリンたち妖魔含めた海賊の戦力2500の内、残ったのはこちらに降伏した連中のみの上、大幹部であるドワーフの狂戦士『青い旋風』ブーグの死亡は瞬く間にアザーン諸島に広がるだろう。
さて、海賊はどう出るのか?
考える前に、どう帰るのかで頭を悩ませる私であった。
エルフの名前は作成ジェネレーターを使用。
そんなのがあったのから感動。
アクシリア
シャーマン6 ホーア(一般技能)5
参考にしているサイトでは娼婦は『プロスティチュート』なのだが、侮蔑的な意味をこめて『whore』の方へ。
ゼラたちもこれを取らせる予定。
一般技能一覧 - ガイアが囁きかけるwiki https://gaia.wiki.fc2.com/wiki/%E4%B8%80%E8%88%AC%E6%8A%80%E8%83%BD%E4%B8%80%E8%A6%A7
アーヴェル
ファイター4 セージ1