王都ファン郊外。
集まったのは両軍合わせて千ばかり。
オーファン王国軍制改革の締めくくりの御前試合である。
オーファン騎士団は団長ネフェルが指揮し、敵軍役はルーファスが指揮をする事に。
兵力
オーファン騎士団
A 近衛騎士団 百
B グードン太守軍 二百 盾と槍装備
C 諸侯軍 二百
合計 五百
敵軍
1 冒険者 二百
2 ケンタウロス 百 マフォロ島からの援軍
3 エルフ 百 マフォロ島からの援軍
4 ゴーレム 三十 ストーンゴーレム十 残りはウッドゴーレム
5 竜牙兵 七十
合計 五百
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オーファン騎士団 敵軍
B 3
A 451
C 2
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今回は私の参加はバランスが悪いので、竜牙兵はカルダモン指揮、ゴーレムはフェリーナに預けている。
冒険者部隊はピンキリではあるがルーファス指揮の上に、ジェニとクリシィがいるのでまぁ大崩れはしないだろう。
戦いは早朝から始まり、角笛が鳴らされ、太鼓が叩かれ訓練なので人死には出ないようにするがそれでも戦いの結果として次々と双方から兵が脱落してゆく。
オーファン騎士団本陣である近衛騎士団は動かずに両翼の諸侯軍とグードン太守軍が前進。
敵軍正面に展開するゴーレムと竜牙兵の排除に動き、後方に陣取っていたエルフの弓に損害を受けてゆく。
「どう思う?」
「我々神官騎士たちがあの場にいれば、勝負はついていました」
「それはこちらも宮廷魔術師を出せばという話になる。
与えられた戦力で戦う。それは宮廷魔術師が危惧している軍師の一番得意とする事」
観覧席で国王リジャールがジェニ最高司祭とカーウェス最高導師に意見を求める。
彼ら三人はこの訓練試合の意図が分かっただろう。
軍師はこうやって最強の駒を出させないようにして戦うという事を。
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オーファン騎士団 敵軍
B5 3
A C41
2
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オーファン騎士団
A 近衛騎士団 百
B グードン太守軍 百五十 盾と槍装備
C 諸侯軍 百五十
合計 四百
敵軍
1 冒険者 二百
2 ケンタウロス 百 マフォロ島からの援軍
3 エルフ 百 マフォロ島からの援軍
4 ゴーレム 十 ストーンゴーレム十
5 竜牙兵 四十
合計 四百五十
戦闘開始からおよそ一時間。
未だ戦況は膠着しているが、竜牙兵がグードン太守軍からエルフ弓兵を守る形で移動し薄くなった敵軍の中央は本陣である冒険者たちが支える事になった。
ウッドゴーレムは既に潰れ、残りはストーンゴーレムのみという所で、温存していたケンタウロスたちが諸侯軍の横腹を突き、一気に壊乱させる。
「立て直せ!陛下が見ているのだぞ!!」
「待て!逃げるな!!戻れ!!!」
諸侯軍の壊乱を見ていたグードン太守軍は指揮官セイジェルの人望のなさもあいまって友崩れが発生。
これで勝負がついたと思ったが、さすが近衛騎士団。
ためらうことなくケンタウロスたちに突貫してゆく。
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オーファン騎士団 敵軍
B 3
C5 1
A4 2
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オーファン騎士団
A 近衛騎士団 七十
B グードン太守軍 百 盾と槍装備 壊走中
C 諸侯軍 百 壊走中
合計 二百七十
敵軍
1 冒険者 百五十
2 ケンタウロス 七十 マフォロ島からの援軍
3 エルフ 百 マフォロ島からの援軍
4 ゴーレム 五 ストーンゴーレム
5 竜牙兵 二十
合計 三百四十五
戦闘は終局に入りつつあった。
敵軍にジェニとクリシィを入れた代わりに、近衛騎士団にローンダミスとラヴェルナの参加を認めたのだ。
戦いは数ではあるが極まった個でひっくり返るのがこのアレクラストの戦いである。
近衛騎士団に花を持たせるのと、戦力温存の意図を見せる形でゴーレムを捨て石に敵軍は全て後退して逃げる事に。
ゴーレムと竜牙兵の全滅とケンタウロスが半減の損害を受けて戦いは終了する事になった。
オーファン騎士団
A 近衛騎士団 七十
B グードン太守軍 盾と槍装備 壊走中
C 諸侯軍 壊走中
合計 七十
敵軍
1 冒険者 百五十
2 ケンタウロス 五十 マフォロ島からの援軍
3 エルフ 百 マフォロ島からの援軍
4 ゴーレム 壊滅
5 竜牙兵 壊滅
合計 三百
「敵軍はここで勝つ必要はないのです。
仮想敵のロマールとファンドリアは大兵を擁しており、二度目、三度目と戦えば近衛騎士団はいつか潰れるのです」
「宮廷魔術師殿。
貴方の意見は分かりました。ですが、何故グードン太守軍は崩れたのですか?」
全盛期の妖艶さを漂わせながら憂うメレーテ王妃の質問に私はグードン太守軍の方を見て答える。
視線の先では指揮していたセイジェルが当たり散らしていた。
「グードン太守軍は私の助言を受け入れて編成しています。
エルフの弓を防げる盾を持ち、ケンタウロスの騎兵突撃を防げる槍を持っているのですが、両方同時に攻撃を受けるとさすがに防げません。
エルフの弓を防ぎながらケンタウロスの突撃を防ぐのは無理だから彼らは崩れたのです」
本当の勝負は諸侯軍にあった。
騎士偏重の部隊編成だとゴーレムみたいな盾役で突進を防がれた上に横を突かれると簡単に崩れるのだ。
宰相ネフェルが私に質問する。
「私からも質問したい。
近衛騎士団に加わった魔女ラヴェルナは貴方の弟子として凄い才覚を持つと聞く。
何故魔法を使わなかったのか?」
「使わなかったのではなく、使えなかったのです。
エルフが得意とする精霊魔法には魔法を封じる魔法があります。
そして、冒険者の中には精霊使いもいるでしょう。
もし魔法を使おうとして、使えなかった場合は一手無駄にすることになり戦場では致命傷になりかねません」
ローンダミスを助けるんだと鼻息荒く参加したはいいが、所詮お子様。
1/36の怖さを思い知ったのだろう。
ガチ凹みをしている所をローンダミスに慰められている。
「なるほどな。
そなたの諫言はしかと耳に入ったぞ。
だが……」
国王リジャールが獅子が獲物を見る目で戦場のルーファスを見る。
最初国王陣頭指揮を言い出して総出で諫言というか、メレーテ王妃、ジェニ最高司祭、私、マティアラにリーマだけでなく、シャミナとアクシリアまで投入して寝室で疲れさせて陣頭指揮を諦めさせる事に。
おかげで、マティアラとリーマとシャミナとアクシリアは未だ寝室でアへ顔晒して気絶しているだろうし、私とメレーテ王妃とジェニ最高司祭の子宮にはしっかりとリジャールの精液が残っていたり。話がそれた。
「戦いたいのでしょう?陛下。彼と」
長い付き合いのジェニ最高司祭がクスクスと笑う。
国を持って偉くなっても、戦場を、ルーファスの剣を見て疼くのは分からないではない。
私はため息をついて約束せざるを得なかったのである。
「分かりました。
どこかで立ち合いの場所を作ります」
と。
これによってオーファン王国の軍制改革は進み、騎士団偏重から盾と槍持ち歩兵の導入推進が決定。
冒険者などから志願者を募り、千五百程度の歩兵を用意する事になった。
おまけ。
同じく滾ったルーファスによって、私、シャミナ、クリシィ、ジェニ、アクシリア、レイア、イジェルファがアへ顔を晒す事になるのだがそれは別の話。
作業BGM
ロマサガのマスコンバットのBGM