※この作品はR-18です。

ソードワールド1.0転艶記   作:北部九州在住

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あ。クリった……


ターシャスの迷宮 その2

 よくある話である。

 貴族同士が恋愛関係になり、それが悲劇で終わる。

 この世にいくらでも転がっている話だが、それが古代魔法王国ともなると色々スケールが違うらしい。

 ここはそんな二人、死霊魔術師の名門ディアネーと付与魔術師の名門ジェフメルの愛の巣だったという事だ。

 色々なものが荒廃しているのに、四体のストーンゴーレムと六体のスケルトンウォーリアーは幽霊となった彼女の命令に従い、その動きを止める。

 

「危なかったのぉ。

 あれに一斉に襲われたら、苦戦どころの話ではないぞ」

 

 ぼそりとバジャーの呟きが耳に聞こえた。

 そんな彼女と共に部屋を探索する。

 温水が出続ける浴室には不気味な色の藻が湧いていたが、害のない者であると分かると、私的に欲望が湧いてくる。

 永遠に入れるお風呂。

 この世界では最高の宝物である。

 

「あ。これだ。詰まってる。

 ちょっと掃除をしてみますか」

 

 栓が開けられて浴槽からお湯が抜けられてゆく。

 温水については問題がないので、お風呂に入りたいという欲求が女性陣を中心に沸き上がった。

 

「じゃあ、シャミナ・マティアラ・リーマの三人は掃除をする事。

 道具は朽ちているからまぁ、頑張りなさい。

 一番風呂は貴方たちにあげるわ♪」

 

 さすがに食料や酒については食べられるものではなかったが、家具や調度品については未だ使えるものが揃っていた。

 持ち帰るのは大変だが、持って帰れば一財産になるだろう。

 

「……?これ着れない?」

 

 クリシィが見つけたローブを見て私は頭を抱える。

 それぞれ魔術師の名門の出だからあるかもとは思ったが、クリシィが見つけたローブをディアネーはあっさりと言った。

 

「私が着ていたものですね。

 この姿では着れないので差し上げます」

 

「おい。なんで頭を抱えるんだ?ゼラ」

 

 目ざとく見とがめたルーファスに私はため息とともにその鑑定を告げる。

 

「アンバーローブ。

 古代魔術王国の魔術師たちが来たローブ。

 色々な効果があるけど、持って行く所に持ってゆけば、城が建つわよ。それ」

 

 意図的に価格をごまかした事を察したクリシィが元に戻す。

 その機微に気づかないリーライナが突っ込んで墓穴を掘った。

 知らんぞ。私は。

 

「え?いくら?いくら?」

 

「二千万ガメル」

 

「……え!?」

 

「に せ ん ま ん ガ メ ル。

 おめでとう。お金持ちよ。

 私はいらないけどね」

 

 私の冷酷な宣告に固まったリーライナ。

 だから言わんこっちゃない。

 

「山分けするには、国中のガメル銀貨を集めなければならんの」

 

「師匠は、どうしてこれを欲しがらないんですか!?

 魔術師ならば垂涎の一品じゃないですか!!!」

 

 オスターが天を仰ぎ、カルダモンが私に詰め寄る。

 私は視線を隣の部屋に向けて、自称弟子に諭したのである。

 

「魔術師にとって、本当のお宝は隣にあるからよ」

 

 そこは書庫だった。

 多くの魔術書は朽ちて読めなくなっていたが、だからと言って読める魔術書が無い訳ではない。

 読める貴重な文献に私は目を通す。

 ミックやカルダモンやチェペルが一心不乱に魔術書をめくっていた。

 

「私は知りたいのです。

 彼は、ジェフメルはどうして来なかったのかを。

 その理由はこの扉のどこかにあると思うのです」

 

 入る事の出来ない中央の扉か、転送の扉か。

 まずは転送の扉に入る。

 二つあって、二つとも機能していた。

 

「こっちは迷宮だな。

 どこまで、繋がっているか分からん」

 

 ライスが戻って報告する。

 喜びよりも、困惑の方が顔に出ているのが分る。

 ルーファスが転送の扉から帰ると、淡々とした声でそれを告げた。

 

「こっちは廃墟だった。

 問題なのは、廃墟の空の星の配置が違う」

 

 かくして、中央の扉に戻る。

 この扉の合言葉が分からないのだ。

 知っているけど、ここで言うと目立つんだよなあ。

 皆の話を聞いていてやっと、扉が開く合言葉が出た。

 

「二人の永遠の愛のために」

 

 扉が開くと中の天蓋付きなベッドに裸の男女が永遠の眠りについていた。

 スレ違いと勘違いが起こしたよくある悲劇なのだろう。

 

「ああ。ジェフメル……」

 

 ディアネーが泣き崩れる。

 フレッシュゴーレムという肉体を素材にするゴーレムになってこの長きにわたる眠りを維持していた。

 こうして、ディアネーの未練がなくなった所で、私が悪魔のささやきを告げる。

 

「ねぇ。

 そのまま消えるのならば、せめて愛しい人を抱いていったら?」

 

「ゼラ」

 

 何を言いたいのか感づいたルーファスが厳しめの声で私を呼ぶが、私は永久に眠っている裸の二人を眺めたまま。

 

「だってかわいそうでしょう?

 この人、私の体を乗っ取っても、この世に未練はないでしょうし」

 

 レイスに体を渡すというのはこういう事だ。

 それは同時に、魂と記憶の融合が行われるという事。

 

「良いのですか?」

 

 ディアネーが縋るような目で私を見る。

 私は笑ってそれを受け入れた。

 

「私の神様は愛を信じているわ。

 だったら、その愛を私は祝福します」

 

 ルーファスは厳しい目で私を見つめる。

 私はそれに対して笑顔で言い切った。

 

「ちゃんと帰ってくるわ。

 だから、その時には思いっきり可愛がってね」

 

 最後は私が勝ち、ルーファス以下皆が去った部屋で私は裸になる。

 ディアネーが私の中に入り、魂が、記憶が混じってゆく。

 そして、フレッシュゴーレムと成り果てたジェフメルに愛しそうに口づけした。

 

「愛しています。永遠に。貴方のお嫁さんにしてください……」

 

 

 

 レイスに体を乗っ取られる寸前まで、ディアネーとジェフメルは愛し合った。

 そして、彼女は裸の私の体を使って遺跡の外に出た。

 朝日が昇ろうとしていた。

 

「ありがとう。

 私たちの体は眠らせてあげて」

 

「ええ。

 けど、乗っ取っても良かったのよ。体」

 

「最初はそれを考えたわ。

 けど、あの人の顔を見て諦めたわ」

 

 あの人とはルーファスの事なのだろう。

 ディアネーは私の魂に触れたのだから、私の思いも察したのだろう。

 

「ジェフメルみたいな不幸を私が作るなんて耐えられない。

 私の分も幸せになってね」

 

 朝日が世界に広がる。

 ディアネーは笑って世界の中に消えていった。

 それを見送った私は、裸なのにそのまま近くの泉に行き、体を沈めた。

 冷たい水が気持ちいい。

 

「ふぅ……」

 

「ゼラ……か?」

 

 ずっと見ていたのだろう。ルーファスが私を抱きしめる。

 私は笑って、ルーファスに口づけした。

 

「んっ♥ちゅ……ちゅぱっ♥」

 

 抱きついて舌を絡めればもう言葉はいらなかった。

 ルーファスも裸になり、お互いを求めあうように肌を重ね合わせる。

 お互いの体が熱くなり、興奮していくのがわかる。

 この世界で生きていくために必要だったから覚えたセックスだけど、今はそれだけじゃない。

 ルーファスとしたい。ただそう思うだけ。

 ルーファスのモノを受け入れたい。

 ルーファスのモノでイき狂いたい。

 ただそれだけ。

 ルーファスを求めて疼く子宮を感じながら、私はルーファスを誘った。

 

「ねぇ、ルーファス……きてぇ♥」

「ああ! 俺も我慢できない!」

 

 ルーファスに激しく突かれて、絶頂する。

 痙攣しながら私は快楽を叫ぶ。

 

「あ……、はあぁぁぁぁぁぁぁ……♥き、ぎもちいい……っ♥ あっ、そこ駄目っ、入口駄目っ♥ 擦るのも駄目っ、もう全部駄目ぇ♥ ルーファスのあれ、強過ぎだよお……ぉぉっ♥♥」

 

 その瞬間、お腹の奥底で何かが生まれた気がした。

 それは私の魂と同化して、私の全てを支配する。

 草むらに寝て足を絡めて、獣のように私達は交わる。

 

「だめっ♥イクッ♥イッちゃう♥イグゥゥゥゥーーッ!!!」

 

 びくんっと震えて、私は果てるがルーファスはまだ終わらない。

 今度は後ろから私を犯し始める。

 四つん這いになったまま、背後からの挿入を受け入れる。

 バックだと奥まで届くし、何より私もはしたなく卑猥に腰を振れるからだ。

 

「はぁはぁ……♥ んっ、あっ、凄いっ♥ また、すぐっ、あんっ♥」

 

 ぱんっぱんぱつんっ!! と激しい音が響くほど強く叩きつけられ、結合部からは泡立った愛液が溢れ出す。

 それを潤滑油にしてさらに速く力強くピストンされる。

 

「ひぃっ、あっ、激しっ、あぁっ、これすごひっ♥ こんなの初めてぇっ♥ すごいっ、こんなの知らないよぉっ♥」

 

 今まで感じたことのないほどの快楽が全身を襲う。

 まるで自分が自分でなくなるような感覚すら覚える。

 それでも構わないと思えるほど気持ちよくて、もっとして欲しいと思ってしまう。

 

「くっ、出るぞゼラっ!」

「出してっ、中にいっぱいちょうだいっ! 射精してっ、中にルーファスの熱いのちょうだぁい♥♥♥」

「ぐおおおっ、射精るっ!」

 

 どぴゅっ、どくっ、ごぷっ、どばっ、ぶしゃああぁっ、ぼたたっ! 熱いものが注ぎ込まれる。

 私の中に入り込み一体化していき、お腹の中が満たされて幸福感に包まれる。

 

「ふあああああああああああっ♥♥♥」

 

 私は絶頂して意識を失いそうになるのを必死に耐えた。

 ルーファスは痙攣して絶頂し続ける私の体を抱きしめてくれた。

 しばらくそうしていると、ようやく私の体は解放された。

 私の体はもう限界を迎えていたようで、その場に倒れ込むが、私の心は満足していた。

 足を広げてルーファスの精液が垂れるのを見せつけながら、私は微笑んで彼に告げる。

 

「ふふっ、まだ元気みたいね。

 なら、もう一度しましょ? 大丈夫、まだまだできるわよね?」

「ああ、もちろんさ。

 ゼラが望むのなら俺はいつだって応えるよ」

 

 それから私達は昼までずっと交わり続けた。

 お互いの体を求め合い、貪り合って、求め合った。

 もう何も考えられないぐらいに快楽に溺れて、お互いの事を想い合う。

 そんな時間がいつまでも続けばいいとさえ思えた。

 

「ただいま。ルーファス」

「おかえり。ゼラ」




アンバーローブ 『四大魔術師の塔』より
 そういえば、この手のマジックアイテムの価格がえらく高いのを忘れていた。
 これで一躍成り上がったのがバブリーズである。


転送の扉は生きていたのは本来は一つだけ。
もう一つは、これ幸いとクリュオに繋げる事にした。


リザルト
 ゼラ
 レベル8の遺失魔法習得。
 ディアネーの魂と融合し、遺跡の全権掌握。
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