その報告はラムリアースに向けてユニコーンを送り出した二日後にもたらされた。
「ユニコーンを運んでいた連中が襲われたんですって!?」
オーファンの王都ファンはその話題で持ちきりである。
ラムリアースの森林衛視隊一小隊にオーファンが雇った冒険者にラムリアースから派遣された学園の魔術師を加えた護衛部隊に、ダークエルフを始めとしたディランの盗賊団が真っ向から襲撃したのである。
その戦闘は凄惨を極め、グートン領主の部隊だけでなく、オーファン騎士団まで出動する大掛かりなものとなったのである。
ラムリアース森林衛視隊
サラ (レンジャー3 ファイター2)
森林衛視隊 四人 (レンジャー2 ファイター1)
ラムリアース学園派遣魔術師
アルミン (ソーサラー3 セージ1)
羽根頭冒険者+α
ライス
ファイター2 プリースト2 (チャ・ザ) レンジャー1
チェペル
セージ2 ソーサラー2
リーライナ
シャーマン2 ファイター1 セージ1
オスター
ファイター3 クラフトマン5 レンジャー1
ヨツ
レンジャー2 ファイター2 セージ1
ミック
ソーサラー2 ファイター1 レンジャー1 セージ1
サロウ
シャーマン2 レンジャー1
バジャー
プリースト3 (ブラキ) クラフトマン5 (ウェポンスミス)
スィートゲイル
シャーマン2 シーフ1 レンジャー1
深紅の盗賊団
ディラン
ファイター3 レンジャー2 シーフ2
レイヴェン
ファイター3 レンジャー2
ミッジ
ファイター2 バード2 ヒーラー2
ブラッド
レンジャー1 ファイター1 ハンター2
ライドン
ファイター2 ソーサラー1
盗賊団手下 四人
シーフ1
ギリアム (ダークエルフ)
シャーマン3 セージ1 ファイター1 ダークプリースト1
ダークエルフ 四人
シャーマン3 ダークプリースト1
結果は撃退はしたものの、大損害を受ける羽目に。
特にダークエルフの回復と精霊魔法に大苦戦をした結果、ユニコーンを奪われることはなかったが、森林衛視隊の三人と、冒険者側のリーダーだったライス・リーライナ・ヨツ・ミック・サロウ・スィートゲイルが戦闘不能に追い込まれるという散々なものに。
更に厄介なのが、ダークエルフ謹製の毒を盗賊団は塗っていたらしく、戦闘不能者の回復が芳しくないのだ。
彼らが死亡しなかったのは逃げ込んだグードンの領主が部隊を率いて駆けつけたからであり、敵である深紅の盗賊団側は豊富なプリーストの回復を用いて、全員撤退するという見事な指揮ぶりを披露する始末。
事、ここに至ってオーファン王宮は『銀の弓』騎士団の派遣を決定し、ディーター卿に任せた一小隊がグードンに派遣されたばかりである。
「良くないわね……心配?」
「ええ。
一緒に冒険をした仲でもありますし」
報告をしていたカルダモンが心配そうな顔をするので私は軽く話を振り、カルダモンはあっさりと心配を口にした。
押し掛け弟子だが、それはそれでこの関係も悪くはないなと思う私が居る。
なお、ちゃんと彼にも抱かれているし。
話がそれた。
「袖振り合うも他生の縁ってね。
ただ働きだけど、助けに行きましょうか?」
「いいんですか?」
カルダモンの声に少しの心配が乗る。
ただの肉便器が今やオーファン魔術ギルドの導師である。
ここで無理してただ働きをしなくてもというのもあるし、私がディアネー嬢から得た知識が私の死によって失われる危険があるのも恐れているのだろう。
「ただの肉便器がこんな場所で偉そうにしていても仕方ないでしょう。
使われてはじめて道具は意味があるのよ。
さあ。準備しなさい」
「ただの肉便器はアンバーローブをそんなに着こまないと思いますよ……」
案の定、私の救援はフォルテス導師を中心に反対論が出た。
「そんな些事にかまけることなく、貴様は知識の継承のみをしていればいいのだ!」
痛罵するフォルテス導師の声に、嫉妬が見えるのが実に人間らしい。
なお、フォルテスのソーサラーレベルは7である。
「止めても行くのだろう?
私もリジャールによくそうやって付き合わされたものだ」
「最高導師!?」
最高導師カーウェスの声には懐かしさすらあった。
フォルテスの声に隣にいたハーフェン導師は自然と胃を押さえる。
その後の展開を悟ったからに他ならない。
「ターシャスの遺跡の方はハーフェン導師にお任せします。
ストーンゴーレムと竜牙兵の管理呪文をお教えしますので。
まぁ死にませんよ」
私は笑ってカーウェスに言下で伝える。
元冒険者の彼は少なくともその意味を理解しているだろう。
「それでも私が死ぬ場合は、そういうものが出たという事ですので」
「師匠。
師匠にお客様が来ていますが?」
「客?
誰かしら?
この忙しい時に……」
ぶづぶつ言いながら門の所に行くとその文句を忘れて私は客の一人に抱き着いた。
「久しぶりね!
ラダとジーン。元気にしていた?」
「元気にやっていたからこそ、こっちに来たのよ。
ゼラこそ、肉便器が今や魔術ギルドの導師様ってロマールでも噂になっているわよ」
ジーンが私に抱き着いたまま話すとラダが顎に手を当てて話す。
あの後二人は正式に夫婦になったそうだが、夫婦仲は良いらしい。
「お前を尋ねてこっちに来たら、この大騒動だ。
多分出るんだろうなと思って、相談なんだが……腕のいい盗賊二人雇う気はないかい?」
もちろん、私が即決したのは言うまでもない。
羽根頭はユニコーン探索とターシャスの迷宮による成功点2000点を足してレベルアップさせている。
チェペルは本来ソーサラーレベルupには足りないがゼラの授業を受けていたので特例として。
アルミンはデータがないので学生時設定で弱体化させている。
敗因
ダークエルフが強かった……