『フライト』の呪文でラフルの屋敷に戻る。
4往復したがギリギリ効果が無くなる前に全員連れ帰れたのが大きい。
装備をとらないと戦えないからだ。
ラフルとルーファスたちは居なかった。
事こうなった以上、封印されている丘に行って防衛する気だろう。
「それでゼラ姐さま。
どうするつもりなのですか?」
装備を身に着けたシャミナが尋ねる。
マティアラとリーマも準備が整ったらしい。
「よかったらだが、俺も連れてってくれないか?
足手まといかもしれないが、自分のした事の始末はしておきたいんだ」
装備を身に着けた私はエゼットを黙って見る。
ラフルは封印しようとする訳で、エゼットを利用しないと封印されているゴーレムが動かないのも事実である。
「いいですよ。
少し時間をあげますので準備してきてください」
敵は8人でソーサラーとシャーマンあり。
こっちは8人だけと分かれている上に内通者のエゼットつき。
圧倒的不利なのだが、ルーファスが向こうに居るから苦戦はするだろうが、負けはしないだろう。
頭の中で地図を描く。
封印されている丘はこのホードラックから徒歩で三時間。
私たちがつかまっていた場所はホードラックから一時間以内だから、まだ奴らは封印の丘には到着していない。
屋敷に残っていた馬車を使って出発しつつ、再度『フライト』の魔法をかけてシャミナを抱いて上空からの偵察で場所を確認する。
「おーい!
こっち!こっち!!」
アンバーローブの色が目立つから、丘の上からクリシィが手を振っていた。
私はそっちに降りてシャミナをおろして確認する。
「状況は?」
「まだ来ていない。
中にラダとジーンが入ってラフルを守っているわ。
ルーファスがいま、周囲を見回りしている」
「わかった。
フライトでみんな連れて来るからここを確保して頂戴」
「了解」
かくして、さらに『フライト』で往復してみんなを連れてくることに。
最初のシャミナを連れてきた時に、カラスを発見。
こりゃ見られたな。
丘の頂上にシャミナをおろしてルーファスを呼ぶ。
「敵のソーサラーの使い魔のカラスが居たわ。
見られた」
「こっちの数が少ない。
丘の頂上で耐えるからみんなを連れてきた方がいい」
「わかった。
一つ手を用意しておくわ」
私は祠の入り口に行き竜の牙を取り出して呪文を唱える。
祠の中からジーンが出てきたので見せておく。
「『スケルトン・ウォリアー』。
命令よ。
私の了解なしにだれも通さない事。
ジーンたちも襲われるから、私が戻るまで出たらだめよ」
「わかった。
で、こいつ強いの?」
「抱きに来た傭兵ぐらいの強さかな?」
次にマティアラを運んでいる時には戦闘は始まっていた。
丘の頂上では攻め込んできたストーン・サーバント三体が元の石になり果て、敵のファイヤーボールだろうか。爆発跡と煙がくすぶっていた。
「みんな無事!?」
「ゼラ姐さま!
私達は無事です!」
隠れていたシャミナが顔を出す。
そこそこのダメージを受けていたが、シャミナを最初に連れてきた理由が彼女がシャーマン3レベルだからだ。
つまり、『ヒーリング』で回復できる。
ルーファスとクリシィも姿を見せるが、ファイヤーボールの被害の割には軽傷だった。
「祠の方は?」
「戦っている音はまだしていた。
向かいたい所なんだが、動こうとしたらストーン・サーバントが襲ってきた」
使い魔のカラスで状況を把握しているのだろう。
だからこそ、敵も動けない。
私と言う高位ソーサラーがどう出るかを見極めたいのだ。
必殺兵器だからこそ、討ち取られたら負けの駒がソーサラーなのだ。
それを敵も私もよく理解している。
「リーマを連れて来るわ。
それまで持ちこたえて」
「俺は祠の入り口の方に行く」
「わかりました。ゼラ姐さまにルーファスさん」
私は再度フライトで空を飛ぶ。
今頃、敵は私のMP計算をして魔晶石の存在を確信しているだろう。
私が魔晶石を何個持っているか?
捕まえた時に裸で装備がなかった事が彼らを疑心暗鬼にさせる。
結果、敵は墓穴を掘った。
戦力を集中させるべく、祠の連中に合流しようとしたのだ。
それを高所から見ていたルーファスたちが見逃す訳がなかった。
私がリーマを連れて丘に着くと、戦闘は祠の入り口で行われており、敵のシーフと傭兵が合わせて三人倒れていた。
「貴様も魔術師だろう!
この祠に何が眠っているのか知っているだろう!!
なぜ古代の英知を封印したままにしようとするのだ!!!」
ついにボスであるレイファンの登場である。
隣にいるのがフィーブルでダークプリーストである。
私は笑顔で嘘をつく。
「知らないわよ。そんな事。
依頼を受けただけ」
私の返事に頂上から矢が飛んできて相手のシーフがまた一人倒れる。
高所をとった理由がこれだ。
ゲームではあまり使われなかったけど、高低差のある場所でショートボウでもこれだけの脅威になる。
シャミナ・マティアラ・リーマ・クリシィの三人は全員シーフかレンジャーを持っている。
つまり、弓が撃てるのだ。
だったらという訳で、こういう高地の戦闘で容赦なくその効力は発揮される。
そして、バラけたら個人最強のルーファスの剣が待っている。
一人、また一人と撃ち取られてゆく。
「馬鹿……な。
その力、その魔法、何故……」
レイファンとフィーブルがルーファスによって倒されると、ついに雇われた傭兵とシーフは降伏した。
なお、倒れた連中全員まだ息があったので、助けてやる事にした。
彼らも雇われただけなのだ。
「もう、出てきていいわよー」
今回のMVPである竜牙兵はかなりボロボロだったのでここに置いてゆくことにする。
この後の事を考えると、入らせたくないしね。
「ありがとうございます。
これで封印は永久に守られるでしょう」
出てきたラフルに笑顔を向けて、私は呪文を唱えた。
「『スリープ・クラウド』」
しばらくして、祠に馬車が止まり、エゼットがやってくる。
彼の顔は期待と不安が入り混じっていた。
「よかった。ご無事で。
お父様はお疲れで丘の頂上で休ませていたんですよ」
「そうか。
それで、中のゴーレムは?」
「無事ですよ。
これから封印する事になるでしょう。
見ますか?」
エゼットは少しだけ祠の入り口を眺めてから首を横に振った。
そして、丘の頂上の方を眺める。
「いや。
それは親父がするだろう。
親父の所に案内してくれ」
彼は己の中にある邪悪な意思に打ち勝ったらしい。
だとしたら、私が悪役になろう。
この二人の親子が幸せになりますように。
「ええ。
ところで、見ていただきたいものがありまして……」
ローブをはだけて、裸をエゼットにみせる。
「なにやっているんだ?
今……は……」
私の肢体につけられているのは、先の冒険で得た『信念のネックレス』。
これはネックレスを身に着けた者が信じている事を、対象一人に信じさせるという代物である。
ここに封印されているミスリルゴーレムは、この封印をした一族にしかコントロールできない。
そのくせ、命令次第ではすごくアバウトな命令が通るのだ。
「忘れたのですか?
ゴーレムを私にくださるって言っていたじゃないですか♥」
悪いことをしている自覚があるのでここは娼婦よろしくエゼットに媚びる。
気分は体でおねだりして、男に貢がせる悪女である。
「ああ。そうだったな」
私は、レイファンから奪った青の心臓を手渡す。
これをエゼットがはめて、初めてミスリルゴーレムが動くのだ。
「で、動かしてどうするんですか?
国でも興しますか?
それとも、レイファンみたいに暴れさせるだけですか?」
私の質問にエゼットはあっさりと望みを告げた。
善人ではなく、悪人にもなれない男の選択は、ささやかなものだった。
「まさか。
動かしたかった。
ただそれだけなんだ。
それだけで、親父を超えられるだろう?」
青の心臓をエゼットははめて、彼は唯一の命令をゴーレムに命じた。
「永久にこのゼラニウムの命令に従え」
「ありがとうございます。
ささやかですが、お代をお受け取りください」
そのままローブを脱ぎ落して、裸でエゼットに抱き着く。
魅せつけるように、捧げるように私はエゼットに口づけした。
エゼットの顔には迷いが見えたが、それでも抵抗しなかった。
私は彼のズボンに手をかける。
エゼットの手が私を止めるが、もう遅い。
私の指が、手が直接エゼットの男性自身に触れた時。
彼の瞳が揺れる。
だが、それも一瞬のこと。
唇をはなして、垂れた唾液を見せつける。
「私だって……こんなになってるんですよ……♥」
腰が勝手に動き始める。
まるで、発情期の雌犬のように浅ましく。目の前の雄を求めるように。
「エゼットさんのそれ、欲しいのぉ……♥」
(ああ、エゼットさんの匂い……すごいぃ……)
エゼットのそれは荒々しく立っていた。私の体は、彼に貫かれることを求めてうずいている。
はやく彼のそれが欲しくて仕方がない。
彼のものが欲しくて堪らない。そのまましゃがみこんでエゼットのそれをためらうことなく咥えた。
「じゅぽ……れろ……ちゅぷ……はぁ……♥」
舌が彼のモノを味わっているのを感じる。喉がエゼット自身を奥まで飲み込んでいく。
彼の手が頭を掴んでくると私は悦びに体を震わせる。そしてそのまま一気に喉の奥まで突き込まれた。
「おごっ!!??」
苦しい筈なのに体が歓喜に震える。
頭の奥まで蕩けてしまうような快楽の予感。
期待と興奮に息が乱れていく。私は、そのままエゼットの男根を飲み込むかのように喉を動かして、さらに激しいピストンを始める。
「んぐっ!んむぅ!!んぶぅぅぅぅ!!!!!」
(おっきいよぉ……♥ すごすぎるよぉ……イっちゃう……イっちゃうよぉ……ダメぇ、我慢できないの…………イクゥウウッ!!!!)
エゼットの体がビクンと全身が大きく跳ねて絶頂を迎え、私の口の中に大量の精液が注ぎ込まれる。その勢いはとても強く、気道も鼻の穴も塞がれ呼吸ができない。
「ゴボッ!グブッ、オグッ、ごくっ…ごくっ……ごっくん♥」
飲み切れない白濁とした液体が口からこぼれ落ちて地面へと染みこんでゆく。
私はそのほとんどを飲み込んで見せて、エゼットの前で股を広げた。
「ほら見て、私のあそこ。あなたの精液欲しがってる♥」
私は自分で秘所をくぱっと広げながら、淫汁を垂れ流してひくついている膣口をアピールする。
精液を搾り取ろうとする卑しい穴を晒す私はきっと、とても淫靡で滑稽な姿をしているに違いない。
私はエゼットに向かって大きく足を開き、指で自分の肉ビラを広げて見せる。私のそこはもう完全に濡れきっていて、早く挿れてほしくてたまらない。
私が足を少し動かすだけでぬちゃ、という水音が聞こえてくるほどに愛液は滴っていた。
私自身の手で弄るだけでは飽き足らず、エゼットにも触ってほしいと腰を揺らしてしまうくらいには淫乱になっている。
「もっとよく見てください。あなたの為にここまでしてあげる女なんてそういないですよ?」
媚びるような声で私は囁く。
エゼットの中で何かが切れた気がした。
無言のまま、乱暴に服を脱ぎ捨てると私を押し倒す。
私の体は汗で濡れ、熱に浮かされたように赤く火照っている。
私はもう準備ができていることをエゼットに見せつけるように、自ら割れ目を開いて見せた。
そしてエゼットの男性自身に手を添え、ゆっくりと自らの中に受け入れてゆく。
「んぅ……♥」
エゼットのそれは、私の中に入ってくるにつれてどんどん大きさを増していった。
私を壊そうとするように、子宮口に押し付けられぐりぐりと刺激してくる。
私は声を上げそうになるが、なんとかこらえた。
「は、入ってます。エゼットさんのが全部、私のなかに……」
薄闇の中、彼の表情からは感情が読み取れない。しかしそれでもいい。
「嬉しい。気持ち良い。好きぃ」
彼に抱きつくように密着しながら言うと、彼は動き出した。
彼が動くたびに、私の奥深くまで届いて頭が真っ白になってしまう。
ただただ彼に身を任せて快楽に堕ちることしか考えられない。
「あっ♥んぅっ……!ああぁ……っ♥♥♥!!!」
激しく突かれるたび快感でおかしくなりそうだ。
だが、こんなもので満足できない。もっと深く。もっともっと奥まで欲しい。
(こんなの無理だよ……すぐイっちゃう……)
あまりの快感に耐えきれず涙を流す。しかしそれは悲しいからではない。
むしろ嬉しくて仕方がない。
「ここだ。ここだろ? ほーら気持ちいいいな? ここ、耐えられないだろ? あー、いいねー。気持ちよさそうだねー?」
「お゛っ♥ おっ♥ おぉっ♥ やだっ♥ イッちゃう♥ やめてっ♥ イカせないでぇっ♥♥ひぃぃぃっ♥ イクっ。イキますっ♥わたしイクぅぅ……っ♥ お゛っ♥」
エゼットの声が荒々しくなり、容赦ない突き上げによって私は痙攣して絶頂を迎えてしまう。もう何度、この絶頂を迎えたかわからない。
全身をビクビクと震わせながら絶頂の余韻に浸っている私。エゼットも絶頂を迎えるのか、身体が震える。
熱い液体が膣内に注ぎ込まれ、その衝撃に再び達してしまう。
「ぃっ♥ ぃぃぃぃいいいいいっ♥あはっ……」
快楽でぐちゃぐちゃになった頭では何も考えられなかった。
エゼットが腰を引く。どろりと、白濁液がこぼれ落ちた。
「綺麗にしますね……んぁ♥…ちゅぱっ……ぺろっ♥」
垂れる前に舌ですくい取り飲み込む。エゼットの味がして幸せな気分になる。
精液を飲み込み、肉便器らしくエゼットの肉棒を掃除していると、またエゼットのそれが立ってきた。
地面で四つん這いになり尻を向ける。するとすぐさま挿入され激しくピストンされた。
「んぉっ! お゛っ♥ ぉぉおおお゛んおっぉぉおおぉお゛お゛お゛っ……!!」
「肉便器のゼラちゃーん。気持ちいいのわかるけど、少し声おさえようか。
ほら行くぞー。あー、いいねー。気持ちいいねー? イく? いいよイって。おらイけ」
「お゛♥ だめっ! それ、イグぅぅぅ!イっちゃいますぅ!!お゛っ♥ お゛ッ♥」
「あー、やっぱりこの肉便器いいわ。気持ちいいわー。……ははっ、ひっでぇ声」
エゼットは笑いながら激しく腰を振り続ける。その顔は見えないが彼が飽きるまで何度も何度でも使われよう。
エゼットがゴーレムの前で私を犯しつくしていた部屋の隅には、同じく前の冒険で入手した『忘却の棒杖』が立てかけられていた。
なお、ゴーレムが動いて解決した場合のラフルの命令が「永久にここに留まれ」である。