※この作品はR-18です。

ソードワールド1.0転艶記   作:北部九州在住

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四大魔術師の塔 その11

 丸太橋のあたりでキャンプをする事になったが、雪はどんどん強くなってゆく。

 それでもここをキャンプ地に選んだのは、水が確保できるからだ。

 

「サプレス・エレメンタル!ウンディーネ!!」

 

 夜に焚き火ができないと詰むのだが、それもこの滝の裏手の洞窟があるからに他ならない。

 なお、滞在時の盛り場として私が用意したものだったりするが、こんな風に使う事も考えていたと後づけで思いついたり。

 洞窟の中ならば焚き火の明かりも見れないし、一方通行の行き止まりの洞窟なので、滝壺の入り口だけ警戒すればいいというのが良い。

 

「お湯沸いたわよー」

「休憩する人は今のうちに休憩してー」

 

 女所帯の上にラダもルーファスも私たちの裸を見ている訳で。

 というか、道中でローンミダスとも抱かれた訳で。

 警戒も恥じらいもなく、明日に向けて女たちが湯で体を温めるのが丸見えだったりする。

 最も、休憩しつつ男たちは明日の作戦の事で頭が一杯だったのだが。

 

「確実に塔にいる敵で厄介なのがレイスとアイアン・ゴーレムだな」

 

「アイアン・ゴーレムはこっちにも居るからいいとして、問題はレイスだな。

 あれは普通の武器では傷つけられない」

 

「しまったな。高品質の武具ではあるが魔法の武器ではないのだ」

 

「俺が使っていない銀の剣があったはず。

 良ければ貸そう」

 

 ラダの言葉にルーファスが返事をし、ローンミダスがルーファスに声をかける。

 タオルで体を拭きながら私が会話に加わるがさすがにエロい事をする空気でもないので、裸なのに真面目である。

 

「あとは、ミノタウロスと狂った精霊ね。

 狂った精霊はこっちで対処するとして、ミノタウロスが集団でなんてありえないわ。

 何か仕掛けがあるわね」

 

「ゼラ。

 助けた彼女は戦力になりそうか?」

 

「やる気は十分みたい。

 仲間を助けたいんでしょうし」

 

 貴重なソーサラーでもある。

 遠慮なく戦力に組み込ませてもらおう。

 羊皮紙に書いた塔周辺の地図を広げて私は口を開く。

 

「塔は小高い丘にあり、周囲に森が広がっているわ。

 だから、敵から丸見えになるのが難点なんだけど……」

 

 滝の近くで待機しているアイアン・ゴーレムの事を思う。

 あれは隠すことは無理だろう。

 つまり、必然的に分かれる事になる。

 

「私とルーファスがアイアン・ゴーレムと一緒に行くわ。

 残りはローンミダス卿の指揮で裏から入って……」

 

「ゼラ姐さまと離れるの嫌です!」

 

 裸でシャミナが私に抱き着いて抗議する。

 湯からマティアラとリーマも抗議する。

 

「そうですよ!

 私たちを救ってくれたのにここで離れるなんて嫌です!」

「ゼラ姐さまの盾になって死ぬなら本望です!!」

 

 そういうのを超越する敵なのだが。

 しがみついて抗議するシャミナの手から震えを感じるとそれも言えない訳で。

 道中のシルフとミノタウロスの排除は必要なのも事実だ。

 

「危なくなったら、逃げるように言うわよ」

 

「「「はい♪」」」

 

「私もルーファスのものだし、ついていくわよ」

 

 クリシィの宣言にルーファスは拒否しない事で意思を示す。

 結果、こうなった。

 

 

 ゼラ

 ルーファス

 

 シャミナ

  シャーマン3 シーフ1 コーティザン3

 

 マティアラ

  シーフ3 シャーマン2 レンジャー1 セージ1 コーティザン3

 

 リーマ

  シャーマン1 レンジャー2 セージ2 コーティザン4

 

 クリシィ

  シーフ2 バード4 ダンサー4 フォーチュンテラー1 コーティサン2

 

 アイアン・ゴーレム

 

 

 

 

 ローンダミス

  ファイター8 レンジャー5 セージ3

 

 ラダ

  シーフ3 セージ4 プリースト2 (ラーダ)

 

 ジーン

  シーフ4 レンジャー2 ファイター3 コーティザン4

 

 アイソラ・フロストシルバー

  ファイター1 シャーマン7 セージ4 ヒーラー7

 

 セレシア

  シャーマン3 レンジャー1

 

 スィートゲイル

  シャーマン3 シーフ1 レンジャー1

 

 マイシリカ

  ソーサラー6 セージ7

 

 

 

 私たちが囮で、ローンダミスたちが本命である。

 あくまで今回は装置の暴走の停止が目的であり、裏手からの侵入のためラダとジーンのシーフをそっちに、今回協力してくれたマイシリカに装置停止についての詳しい情報を与えている。

 そして早朝。

 空を灰色の雲が覆い、雪が断続的に強くなっていた。

 襲ってきたシルフを蹴散らし、寒さで動きが鈍っていたミノタウロス一匹を仕留めると、マティアラが私を呼ぶ。

 見ると、ミノタウロスに食われかけていた死体が見つかる。

 見たことのない顔の上、場違いなアイテムを持っていたので、こいつが『死神』のウェイリンなのだろう。

 

「『魔法の牝牛の角笛』。ミノタウロスを呼んでいたのはこれね。

 こいつを吹くと、近くにいたミノタウロスを呼ぶ事ができるわ」

 

 私の顔色はよくない。

 ルーファスも気づいたらしく警戒を強めている。

 ミノタウロスは斧とかハンマーなどの武器を好む。

 だが、食われていたウェイリンは心臓を一突きに貫かれていた。

 

 つまり、ミノタウロスでない誰かが、ウェイリンを殺したという事。

 その殺した人間が敵対か中立か分からないけど、我々に接触していないという事。

 そんな不安を抱えながら、私たちは塔攻略を開始した。

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