下駄箱に同じ学校の異性から手紙が入っていて、放課後にどこかに呼び出される。
そこで相手から好意を伝えられて交際が始まる…という青春ドラマにありそうな場面。
漫画やゲームでそのような場面を見たことがある人は多いんじゃないだろうか。
異性から手紙で呼び出されるのが自分、あるいは自分が相手を呼び出す、なんて妄想をした人も。
今朝、ぼくこと宮尾時雨の元にも一通の手紙が届いていた。
下駄箱ではなく机の中にという違いはあったけど、ぼくにそんな機会が訪れたことにただ驚いた。
悪戯を疑いつつ手紙を開くと、内容は指定した場所で放課後に待っているという簡潔な記載のみ。
だが、目を引いたのは差出人の署名だった。
元・マギウスの翼白羽 天音月咲
放課後、未だ生えたままの器官を自慰で鎮めた後、手紙で指定された場所に向かう。
保健室で差出人は待っていた。
「来てくれてありがとう。はじめまして…かな」
「まさか本当に……」
「そうだよ。元・マギウスの翼の白羽だった天音月咲。よろしくね」
「……かつての白羽が何の用でしょうか」
「ウチのことは普通に月咲でいいよ」
「で、でも……」
「マギウスは解散したし。ウチも時雨ちゃんって呼ぶから」
悪戯だと思っていた手紙が本当だった。
目の前には旧・マギウスの幹部だった人がいる。
同じ思想のもと同じ組織に集まっていた、自分より目上の人とぼくが会話している。
そんな事実だけでぼくは体が震える思いだった。
ぼくの中で期待と感動が同時に沸いて今にも弾けそうだった。
もしかして魔法少女至上主義の思想に同調してくれたのだろうか。
それも黒羽だったぼくたちを率いて、灯花さまとねむさま、みふゆさんに近いところにいた人。
きっと、ネオ・マギウスを支持してくれるのではないかという淡い期待。
だけど、それはすぐに裏切られることになる。
月咲はスマートフォンの画面をぼくに見せてきた。
……それは、公園ではぐむんに悪戯されていた時のぼくの姿。
二人とも姿がぼやけているものの、他人の空似と誤魔化せるものではない。
淡い期待が一気に蒸発し、変わりに緊張が走る。
「条件付きで黙っててあげるけど、どうする?」
その条件とはプロミストブラッドの情報と、ネオ・マギウスの活動状況のリークだった。
神浜市が他所の街の魔法少女と抗争状態にあることを考えれば当然だろう。
同じ市内の出身者同士でさえ、思想の違いから今も水面下で争いが絶えないのだから。
ここで断れば、はぐむんも危ない…選択肢は最初からあってないようなものだった。
渋々了承するが更に追い打ちをかけられた。
「条件はもう一つあるんだ」
ぼくの股を指さして要求を伝えてくる月咲。
予想外の要求に混乱したところへ月咲は歩み寄ってきて、目の前でしゃがんだ。
自分からすれば上司にあたる方だった人が、ぼくの前で両膝をついて見上げている。
途端、二木市の魔法処女との食事会で味わった時に似た背徳感に身を包まれて、喉を鳴らした。
……有り得ないはずの状況に、ぼくの理性は急速に削がれ始めた。
ほら早くと、太ももを指先でトントンと叩かれて先を促される。
誰かに見つかる前に済ませないと大変なことになるからと、自分に言い訳して下半身を裸にする。
情けないと思いつつも、先ほど鎮めたはずの器官は隆起している。
同時に女性の部分は最奥が疼くのを感じていた。
至近距離で露にした器官を月咲は凝視し、そっと手を伸ばして先っぽ触れてきた。
「痛くない?」
「……うん」
見るのも触るのも初めてなのか、乱暴なことはしてこなかった。
本で見たのと違うとか、何か独り言をつぶやきながら月咲は器官を弄る。
先ほどまでの緊張と混乱は、異常な状況への興奮へと変わっていた。
器官とぼくの交互に見る様子は何かを探るようだったが、すぐに目的は分かった。
どこが感じるのか彼女も確かめているんだ、はぐむんの時と同じように……
「ここが亀さん、ここが……」
小さく何かを呟きながら、月咲は指で先端をトントンと叩き、すりすりと撫でる。
自分で鎮めるときの部分をお腹に向かって指を這わせ、付け根でぐっ、ぐっと圧迫した。
よく見ると彼女の頬には朱が差して、興奮しているようだった。
鼻先を近づけるとスンスンと鼻を鳴らして匂いまで嗅がれると、カァっと顔が熱くなる。
そんなことをされると、ただでさえ恥ずかしいのに余計恥ずかしくなる。
彼女の呼吸がはっきりと聞こえる頃には、ぼくも呼吸が荒くなっていた。
「ここから……男の人が出すの、出てくるんだよね?」
じっと見上げながら尋ねる月咲と目を離せないまま、こくんと小さく頷いて目を横に逸らす。
そのあと何を言ってくるかは予想していたが、その通りになった。
彼女が愛撫をしてきたという違いはあったけれど。
「ここをこうやって擦るの?」
再び小さく頷いて視線を下腹部へ戻すと、月咲は幹を握って上下に擦ってきた。
いつ乱暴にされてもおかしくない中で、優しい手つきで器官を擦る彼女の手。
さっきまで自分で鎮めていたせいか、ぼくはいつもよりも感じてしまった。
何度も月咲の手の中で器官はぴくん、ぴくんと跳ねて、切ない気持ちになる。
跳ねる間隔は狭まっていって、彼女の手の動きは早くなっていく。
「オツユが出てきてる……」
月咲は好奇心でいっぱいのようで、まるで実験をしているかのようだ。
ぼくを気持ちよくしたいという気持ちで触れてるわけではない。
だけど結果的には愛撫となっていて、こみあげる感覚が強くなってくる。
いよいよそれが外に出ようとすれば、自然と顎が持ち上がった。
が、不意に月咲の手が止まる。
(……?)
失望と共に月咲へ顔を向けると、ぐぃっと器官が前傾させられた。
器官の先端は月口元へと宛がわれており、次の瞬間、彼女の口に先端が包まれ―――
得も言われぬ快感と同時に達したぼくは、踵と顎を浮かせて、全身を大きく震わせる。
PBとの食事会で味わった以上の背徳感と快感はすさまじかった。
ぼくは欲望のままに月咲の口の中へ次から次へとこみ上げたものを放っていく。
ごくん、ごくんと、彼女がそれを嚥下する音が聞こえると、腰を突き出して奥へと器官を押し込んだ。
それに合わせるように器官を飲むように受け入れられれば、更に柔らかく、暖かい感触に包まれた。
そこへなお放つ欲望を快感は……本当にたまらなかった……
器官が萎えを感じて縮み始めると、月咲の口から解放された。
ぼくは呼吸を大きく肩で繰り返し、脱力して自分も両膝をつき、尻もちをつく
全身に力が入らず、痙攣のように体が震えてしまい、視界がぼやけていた。
視線の先で月咲は、喉元を手で押さえながら口をもごもごと動かしてる。
くちゅ、ぐちゅと水音が鳴り、ごくんと嚥下音を鳴らすと、大きく一息ついてぼくを見た。
「飲み込めないかと思った」
月咲はハンカチを取り出すと口元を拭いて、両膝で歩いてきて脚の間に入ってきた。
そのままぼくの器官へ手を伸ばすと、丁寧にハンカチて器官を拭ってくれる。
かつての自分の上司にあたる方がぼくの秘部を愛撫して、丁寧に掃除してくれて……
そんな事実を改めて実感していると、あろうことかすぐに再びこみあげてきてしまい、
「ご、ごめ…っ!」
月咲のハンカチへ放ってしまった。
「やり過ぎちゃったよ」
彼女は、きゅっとハンカチで器官を包むと最後まで受け止めてくれた。
ネチャっと白い粘着質な糸を引いたハンカチをしまいこむと、彼女は立ち上がる。
全身の力が入らないぼくの手を引いてくれて、自分も立ち上がり、服を元通りにした。
その後、情報のリークを条件にぼくのことと、今回のことを秘密にすることを約束してくれた。
最後に気になったことを尋ねたが、何も答えない代わりに笑顔を向けて部屋を後にした。
「か、帰らなきゃ……」
またお母さんに怒られる。
ベットを整えると、ぼくも部屋を後にして帰路についた。
……別の誰かに見られていたとは気づかないまま。