※この作品はR-18です。

アリアンロッド2E・リプレイ・トライリーフ   作:ちありす

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■Opening10■最終戦、襲撃と永別

GM:そうして、神聖帝国とオリンポス王国の戦争は開始された。王国騎士たちは神聖帝国との防衛戦を続けるものの、結果は全敗。

 

GM:騎士たちと共に何度も防衛戦に参加したラグナはよく知っている。神聖帝国の士気の高さ、実力の高さ、圧倒的な技術力。

 

ラグナ:腕斬り落とされたもんね。

 

アテナ:ひい。

 

GM:戦術としての技術は勿論、錬金馬や武具など、キミたちの王国よりも遥かに進んだ戦争兵器の数々。

 

アテナ:このときの本土に錬金馬なんてないしな……。

 

ラグナ:だって錬金術とりかかったの皇子時代からでしょ? やばいよね。 *1

 

アテナ:そうなんだよなぁ。先見の明ありすぎるよね。最強か?

 

ラグナ:それな。まだ幼い自分らには無理だぁ。幼い竜は守れなかった……。

 

GM:ラグナは何度も敗走を経験しながら、錬金馬部隊、天空兵団、そして自ら先陣を切り、部隊を指揮する神聖皇帝の力を嫌というほどに目の当たりにした。

 

アテナ:してましたね……。

 

ラグナ:しましたよ(殴られたもん)

 

アテナ:いやこんなトップがいたらそりゃ士気もたけぇわ。一生ついてくわ。

 

ラグナ:うん。それな。

 

GM:オリンポス王国はじりじりと防衛ラインを後退させられる一方。そして、とうとう最後の防衛線となった。

 

アテナ:ひっ。

 

ラグナ:最終戦は市街戦になってそう。

 

GM:まだ市街ではない。が、もう王国は目と鼻の先だ。突破されれば最後、王国の辿るであろう未来は火を見るより明らか。

 

ラグナ:つまりアテナちゃんも前線に……。

 

GM:アテナは新米騎士なので国内警備です。

 

ラグナ:よかった……。

 

アテナ:たたかわせろおおおおおお!!!!!!

 

ラグナ:wwwwwwwwwww

 

GM:わらう。

 

ラグナ:3年待って!!!! いや長いな!? この間にラグナは陛下にロックオンされ斬り落とされ勧誘されてマッマ殺されて……。

 

GM:そうだよ。

 

アテナ:ウッ……。

 

ラグナ:竜化も進む。

 

アテナ:しんど…………。

 

ラグナ:あれだけ短かった尻尾は今や地面につくほどの長さに。

 

 

 以降、途中でモモンガがログインし、電車内スマホ操作ながらも一時的にセッションへ参加してくれた。

 

 

GM:シーンチェンジ。OPシーン5。

 

ラグナ:あい!

 

GM:最後の防衛戦、前線。シーンPCはラグナ。他は登場不可だ。

 

ラグナ:おけ。

 

アテナ:ひぃえ。

 

GM:キミは今、帝国部隊と睨み合っている最後の防衛線の部隊にいる。ここで負ければ、それは王国の滅亡を意味するだろう。

 

アテナ:ヒッ。

 

ラグナ:つら。

 

GM/ナイアー:「ラグナ」と、真剣な表情で父がキミの許へとやって来た。

 

ラグナ:「父さん……」

 

GM/ナイアー:「……前に私が言ったことを覚えているか」

 

アテナ:!!!

 

ラグナ:「……っ」

 

GM/ナイアー:「もしものときは逃げなさいと。アテナと共に生きて欲しい、と」

 

ラグナ:「覚えてる、けどっ!!」

 

GM/ナイアー:「今がその時だ……ラグナ」

 

ラグナ:「っいやだ、俺も最後まで……!!」

 

GM/ナイアー:「ラグナ……!」

 

ラグナ:「俺のせいで母さんは死んだんだ! なのに俺が逃げるなんて!!」

 

GM/ナイアー:「ラグナッ!!」と。父が声を荒げた、その瞬間。

 

 

パーンと、銃声が鳴った。

 

 

アテナ:!!?

 

モモンガ団(以下、シマダ):!!!

 

ラグナ:え、なに。まさか。

 

GM:「なんだ!?」と騎士たちがざわめく!

 

GM:「おい、あれを見ろ!」と誰かが叫び、キミたちの軍の真後ろ、

 

ラグナ:後ろ!?

 

GM:王国を挟んだ、背後の平原を指す。

 

ラグナ:回り込まれた!? 

 

GM:そこから延びていたのは、一筋の赤い煙。

 

ラグナ:いやまさか天空兵団が。

 

GM:「来た!」「帝国軍が!」「帝国軍が攻めて来たぞ!!」

 

GM:キミたちと向かい合っていた軍隊が、あの赤い煙が合図であったかのように一斉に攻め込んでくる!

 

アテナ:ひいえ。

 

シマダ:包囲作戦だとお!?

 

ラグナ:「くっそ最悪の出だしかよ!」

 

GM/ナイアー:「くっ!」父は武器を取り、轟音と共に迫り来る部隊へ構える!

 

GM:無自覚にも、キミの鋭い瞳は中央にいるであろう奴の姿を探すであろう。

 

GM:だが、しかし。常は先頭に在るはずの、神聖皇帝の姿。それが、今は見られない。

 

アテナ:ぶ。

 

ラグナ:「ゼダンが、いない?」

 

GM:目前の錬金馬部隊、そして天空兵団らが、キミたち目掛けて突っ込んでくる!

 

ラグナ:「まさかっ……!!」赤い煙の方を見る。

 

GM:王国は背後より強襲を受けていた。家々が燃え、煙が上がる。

 

ラグナ:上空を見る。アロイスもいないでしょ。

 

GM:その瞬間。

 

GM/“天の眼”アロイス:にやりと笑む、その男が。

 

ラグナ:はやくね!? もうくるの!?

 

GM/“天の眼”アロイス:キミの腹部へ重撃を!

 

ラグナ:「ぐぁっ!?」

 

GM/“天の眼”アロイス:食らわそうと見せかけ、瞬時に横へと体を動かし、

 

ラグナ:ま。

 

GM/“天の眼”アロイス:キミの真横をすり抜け、王国へと飛び去って行く!

 

ラグナ:風圧やばそう。

 

GM/“天の眼”アロイス:「……故郷へ送る別れの言葉を考えておきな」

 

ラグナ:「っ!?」

 

GM:その言葉を最後に。天空兵団らはアロイスを中心に、眼下の王国部隊など構いもせず真っ直ぐ王国へと向かって行く!

 

アテナ:やべええええええええ。

 

ラグナ:「っ父さん! 奴ら王国に!」

 

GM:眼下の王国騎士たちは目前より迫り来る錬金馬部隊の相手をするのに精いっぱいだ。

 

GM/ナイアー:剣を振るいながら父は、交戦の音の飛び交う最中(さなか)でもキミの言葉を聞き届けたのか、

 

GM/ナイアー:「ラグナ! アテナを!」と、叫ぶ。

 

ラグナ:「っ……!! わか、った」王国へ向かいます。

 

 

 

 

既に天空兵団らは王国へと行き着き、その背も見えなくなっていた。

王国から立ち昇る赤い炎。微かに耳へと届く騒音。

 

「行ってくる、父さん」

 

大きくなった翼をばさりと羽ばたかせ、ラグナは滅びゆく故郷へと向かう。

それが父へ掛けることができた、最後の言葉であったとも知らずに。

 

 

 

 

 

(脚注参考) *2

 

 

 

*1:
ゼダンの錬金術研究:ゼダンは皇子であった頃から錬金術師を集め、資金を投入して錬金術の軍事研究を行わせていた。錬金馬(PIG.P233掲載)はその成果のひとつ。TG.P32・49、基本ルルブ①P309、基本ルルブ②P182、EWG.P72(PWG.P44)参照。

*2:
自ら先陣を切り、部隊を指揮する神聖皇帝~:TG.P32、EWG.P72(PWG.P44)等参照。

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