※この作品はR-18です。

アリアンロッド2E・リプレイ・トライリーフ   作:ちありす

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■Opening17■神を降ろす術

シマダは見逃さなかった。ラグナの中に燃える炎。たとえ限界を超えようとも、前を見続ける強き意志。

そして、興味を惹かれていた。この西方の男が対峙せんとしている相手とは、それほどまでに守ろうとする対象とは、一体どのような者であるのかと。

 

 

 

GM:さて。現世(げんせ)では半年ほど。異空間内では数年ほども年月をかけて。キミは、それを会得した。

 

ラグナ:ふぁ。

 

GM:キミの身によって表されるは、まさに竜の舞。神の力をその身に降ろす、特別な術だ。

 

ラグナ:竜の舞を覚えた!!

 

アテナ:わらう。

 

ラグナ:イザナギだけど、これ父って……ぱっぱ(´;ω;`)ウッ…。 *1

 

シマダ:!!!

 

GM:アッ。

 

アテナ:アッ。ひえ。しんど。

 

ラグナ:しんどい。

 

GM/トヨ:「……よくぞ、厳しい修業を耐え抜きました」

 

シマダ:「いやあ、大したもんですねぇ……半年でここまでいくとは」

 

ラグナ:「ありがとうございます。これで、あいつらでも……」

 

GM/トヨ:「私には見えます……貴方の舞より……貴方の、強き想いが。今の貴方であれば、これも使いこなせるでしょう」と、トヨは古い銅鏡のようなものを取り出す。

 

ラグナ:お? なになに?

 

GM/トヨ:「これは心華移鏡(しんげいきょう)。心に強く念じた者の許へと、自身の身を転移させる力を持つ鏡です」

 

シマダ:(←某せいどうポケ○ンの画像を貼る)

 

ラグナ:wwwwwwwwwwwwww

 

GM:wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

 

アテナ:くっそwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

 

ラグナ:「心に、強く……」

 

GM/トヨ:「この鏡の力は、“無限の砂漠”さえも越える。ただし、神に近しき力持つ者にしか扱えません」

 

GM:簡単に言えば《セイクリッドダンス》効果中に使える、範囲(選択)テレポート効果のマジックアイテム的な。 *2

 

シマダ:!!!!

 

ラグナ:ま!!?? まってメモる!!!

 

GM:いや、その必要はない。

 

ラグナ:え?

 

GM/トヨ:「さぁ、ラグナ。貴方の場所へお帰りなさい」

 

ラグナ:「え?」

 

GM/トヨ:「ノリマサ。貴方も共に付いて行くつもりなのでしょう。ずっと顔にそう書いてありました」

 

シマダ:「流石、よくおわかりで」

 

ラグナ:ばっとシマダさんを見る。

 

GM:範囲(選択)効果だから、シマダさんも一緒にテレポートできる。

 

シマダ:「いやあ、表情で読まれるなんてグンシとしちゃあ三流なんだが……こんだけ内に抱えた火を見せられちゃあな」

 

アテナ:シマダさんかっこいい。

 

ラグナ:「一緒に来るのか……!? 危険だぞ」

 

シマダ:「ちょうどいいさ……ダイワはつまらん小競り合いばっかりだったんでね。西はデカイ戦をしてるんだろう?」

 

ラグナ:「……あぁ」

 

シマダ:「そういうとこにこそ、大きな火が燃え上がるってものさ……俺はそれを見届けたい」

 

ラグナ:「……死ぬぞ。あいつらは……はっきり言って化け物が二人いる。俺が言うのもなんだがな……」

 

シマダ:「構わんさ。どのみちこの性分、平和には生きられないんでね……なら、死に場所も派手な方がいい」

 

アテナ:かっこいい……。

 

ラグナ:「変わってるな、あなたは」

 

シマダ:「ま、変わり者だってのは否定しないさ。だが平凡よりはいいもんだぜ」

 

ラグナ:シマダさん、なんて呼べばいい?

 

シマダ:もう実家出てるし、シマダ呼びでもいいし。ホウセイサイって呼んでもいいし。おばあちゃんがずっとノリマサ呼びだったから、ノリマサでもいいよ。

 

GM:たしかに。

 

ラグナ:wwwwww じゃあノリマサさんで。

 

シマダ:おk。

 

GM:修業期間中に名前聞いたりはしてそうだけど、そっちの方が聞き慣れてしまっていそう。

 

ラグナ:そうそう最初名乗ってなかったからwww 最後に温泉入りたかった。

 

GM:wwwwwwwwwwww

 

GM/トヨ:「では……」と、銅鏡をキミへ手渡し、

 

GM/トヨ:「心に念じなさい。貴方の大切な人を。その想いは華となりて、鏡に映るでしょう」

 

ラグナ:まって、これアテナちゃんだけど、この容姿でクラン=ベルはあかん気がする。

 

シマダ:フードでごまかせ!

 

ラグナ:わかった!!!

 

GM:フード被っててもアウトな状態か。

 

ラグナ:えぇ!!?? じゃ、じゃあクラン=ベルついたら自分はすぐさま防衛線へ……。

 

GM:では鏡持って、アテナのことを想う?

 

ラグナ:想う。

 

シマダ:ではラグナの傍に立ちます。

 

ラグナ:「アテナ……」

 

GM:鏡にアテナの姿が映る。場所は闘技場であろうか。アテナは二本の長剣を手に、獣にも見紛(みまご)う瞳で、鮮血を浴びながら人を斬り倒している。

 

アテナ:うへえ。

 

ラグナ:「っ……」

 

シマダ:「ほう……」

 

アテナ:Fリーグじゃん……表の試合じゃないやつじゃんそれ……。 *3

 

シマダ:ひええ。

 

ラグナ:鏡に写るアテナに指をあてながら、複雑な表情で見てる。

 

GM:鏡が光を放つ。キミたちは光に包まれ、この場より転移する。

 

シマダ:(←心華移鏡(ドーミラー)の画像を高速回転させる)

 

GM:wwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

 

ラグナ:「っ師匠!! ありがとうございました!!」急いで言うよ!!

 

 

 

 

頭を下げるラグナの横。光の中にて、シマダはトヨへと顔を向けた。

 

「んじゃ、御婆。親父とお袋、それと兄貴にもよろしく言っといてくれ」

 

眩き光へ、逸らすことなく視線を注ぎ続ける彼女の瞳が、見知ったグンシのものと交差する。

 

「ま、生きて帰れたら土産話のひとつでも持ってきますよ。……それじゃ」

 

「楽しみにしているわね」

 

少女巫女の微笑みが見えたか否かという瞬間、ふたりの転移者の視界は光に塗り潰された。

同時に響く、高い音。力を発揮した鏡はひび割れ、破片と化していく。

足元に散るそれらを意に介した様子もなく、トヨは天を仰ぎ、祈るように口にした。

 

 

「ご武運を……ヤオビクニとなりし者よ。そして、ノリマサ。……お元気で」

 

 

 

*1:
イザナギ:ラグナが取得しているカンナギスキル、《コールゴッド:イザナギ》(PSG.P289)のこと。スキル解説に「神々の父イザナギの加護により天運を味方につけるスキル」とある。ちなみにイザナギは東方名であり、その西方名はダグデモアである。PSG.P315、PWG.P145参照。

*2:
無限の砂漠さえ越える:■Opening12■で言及した通り、通常“無限の砂漠”は魔術的な転移で越えることはできない。だが、ごく限られた転送石には、それを可能とするものがある。って、公式リプレイ「キャプテンRED」に書いてあった。つまり、このオリジナルアイテム「心華移鏡(しんげいきょう)」も、そのような効果を持つ特別な物だということである。

*3:
Fリーグ:クラン=ベルにおけるコロシアム試合の主催団体のひとつで、最も悪名高いもの。最低の寄せ集め、人材墓場、どん底などという言われ方をされるほどに黒い噂が絶えず、興業主サントスの名にちなんで「サントスの穴」とも呼ばれる。実際に、命に関わるような危険な対人試合が行われたりもしている。公式リプレイ「レジェンド」の他、LG.P73、EXB.P92、EWG.P69(PWG.P38)参照。

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