神の
彼は一体何を想い、何を考え覇道を邁進するのであろうか。
ラグナ:じゃあラグナは気絶してるから、
GM:じゃあ、ラグナを運びながら。神聖皇帝は独り、誰に言うでもなくか。それともラグナへ語るのか。口を開く。
ラグナ:気絶してるのにww
GM:もし、おぼろげな意思が残っていれば、ほんの微かに聞いていればよい。聞いていなければそれでもよい。そういう考えだね。
ラグナ:おけ。じゃあおぼろげで。呻いてるわ。
GM/ “神聖皇帝”ゼダン:「……我らが真に敵と見据えるべきは、」
GM/ “神聖皇帝”ゼダン:「神」
シマダ:!!!!!
ラグナ:「か、み……」
GM/ “神聖皇帝”ゼダン:「今という時代もまた、いつなんどき“粛清”の訪れるか分からぬ危うき時」
GM:ラグナの呻き声に気づいているのかいないのか。それにも構わずに、ゼダンは続ける。
「模索すべきは、神の“粛清”より永らえる手段。
ゆえに余は人身の超越を望む。
ゆえに余は人世の統率を望む。
一人でも多く。余に従う民を抱える統一国を築き上げ、神の“粛清”より生き延びる地とする」
GM/ “神聖皇帝”ゼダン:「……それが。余の考える、人間が生き延びる手段」
ラグナ:なんとか意識を保って聞いてる。まだ一番ひどい怪我を治してるから、それ以外はまだ治ってない。
GM/ “神聖皇帝”ゼダン:「神の力の前に、
GM/ “神聖皇帝”ゼダン:「神聖王国を」
GM:未だ20歳も過ぎたばかりである若き皇帝の瞳に。果てしなき遠くを見る色と、神をも敵とする強き決意が宿る。
ラグナ:「それ、で……不老不死、か」
GM/ “神聖皇帝”ゼダン:「おや、まだ息があったか」いけしゃあしゃあ。
ラグナ:ww
GM/ “神聖皇帝”ゼダン:「そなたは我が大望のため、協力してくれるかな?」
ラグナ:「……っ」
アテナ:わひょい。
ラグナ:「おれに、できることなど、ない」
苦痛に呻きながら、ラグナは微かな声で答える。その否定を聞いても尚、ゼダンの涼やかな顔色は変わらない。
「それはどうかな。現にそなたは、あの二人の命を救っただろう?」
あれが救いであるのだろうか。僅かに視線を彷徨わせながら、青年は思う。
傷だらけの姿で倒れるアテナ。危険な道へと同行させてしまったノリマサ。
自分は結局、巻き込んでしまった。またもやアテナを独りにしてしまった。守るために、力をつけたはずなのに。
「そなたが自ら身を差し出さねば、二人は死んでいた。そうであろう?」
脳裏へ突き刺すような男の言葉に、ラグナは息を呑んだ。
目の前に散る紅色。冷たくなっていく母の体。自分が投降することを選んでいれば死ぬことはなかったかもしれない、家族の命。
あの恐怖が、鮮烈に思い出される。
「そなたにとって、あやつらの現状が変わらぬものであれば殺すとしようか」
「やめ、ろっ!」
ラグナの意思は、もがき、暴れることを訴える。しかし、満身創痍の体は思うように動かない。
わざわざ視界に映さずとも、その様を、思考を理解しているのであろう。傷だらけの半竜へ一瞥を与えることもなく、若き皇帝は言葉を続ける。
「……そうだ。今あやつらが生きているのは、そなたの決定ゆえのこと。それでも、そなたは己にできることなどないと言うか?」
「っ、ぅう……」
「聞いていたのであらば……分かるだろう。余の見据えるは“粛清”より人間が生き延びる未来」
馬上の男は前方を――あるいは遠き先を見つめ続ける。
冷笑を浮かべていた表情は微かに硬さを携え、その声調は幾分か低く、強いものとなる。
内に秘めた強き意志を幾分か漏出させるようにしながら……神聖皇帝はラグナへ告げた。
「そなたの協力は他の人間らの命もまた、救う可能性を秘めている」
ラグナ:うわああ。うわああああああ。
アテナ:うわああああああ。
シマダ:うわああああこいつうううううう。
ラグナ:「っ、ああ、ぁあ」辛くて泣くわ。何よりの仇に協力しなきゃいけないのが。
アテナ:しんっっっっっっど。
「その力には期待しているぞ……ラグナ」
ラグナを見下ろし、皇帝はほくそ笑む。
「くそっ……」
いくら涙を流そうと。いくら悪態をつこうと。ラグナの現状は変わることはない。
ラグナは捕えられた。
神聖ヴァンスター帝国が神聖皇帝、ゼダンに。
神聖王国の再建を望む、その男に。