BanG Dream! NIGHT STORY 作:黒マメファナ
①泊まっちゃった!
「それじゃあ、ここまでにしようか」
時計の針が7時を指した頃、有咲んちの蔵での練習にさーやが終わりの言葉でそう締めた。それを聴いた私は、一目散に荷物を纏めて「じゃあ、また明日ねっ!」と階段を上がっていく。
「また香澄のやつ……最近慌ただし過ぎんだろ」
「有咲、ちょっと寂しい?」
「ちっげーよ! 理由も濁すし、なんか怪しいだろ!」
「たしかに……前は有咲ちゃんのうちでご飯まで食べてたのに……」
「うーん? なにか最近…………あ、勉強とか?」
「香澄が? ありえねー」
ポピパのみんなの噂話を背中で聴きながらいつか事情を説明しなきゃ、って思いながら有咲んちの門を潜った。こんな風に慌ただしいのは、すっごい秘密がある。それは……なんと! 私にカレシが出来たってこと!
有咲んちから10分くらい行ったところにある高級マンション。その近くにある喫煙所に、その人はいた。
「あ、お兄ちゃん!」
「よっ、香澄」
「お待たせ〜って、もしかして私を待ってくれてた?」
「タバコ吸ってただけだよ、見りゃわかんだろ」
「え〜? ベランダで吸えばいーのに〜?」
「うるせぇ」
お兄ちゃんって言ってもホントのお兄ちゃんな訳じゃなくて、元々は一人でギターの練習をしてた時に出会った「お兄さん」だった。下ろしたら鼻までありそうな前髪、ピアスをいくつから付けてパンクな服装……いかにも「バンドしてます!」って感じのお兄さんは見た目よりずーっと優しくて面白い、そしてギターが上手なお兄さんだった。
高級マンションの上層に一人暮らししてるのに大学生って、不思議な人だけど、明日香の邪魔をせずにギターを練習できる場所を探してた私にいくつかのスタジオを紹介してくれた。
──そのギターの音と、人柄に、私はいつの間にか恋をしていた。
「……よし、行くか」
「うんっ!」
タバコの火を消してエントランスを潜るお兄ちゃんについて、エレベーターに乗り込んだ。
その後ろ姿を見てると、あの頃を思い出す。恋をした私はお兄さんに猛アタックをしかけた。夏休みはお兄さんと欠かさず連絡を取って、ポピパの練習がない時もスタジオでギターを教えてもらって……そして、夏祭りの帰り道で告白をした。返事が「YES」だった時には飛び上がる程嬉しかったし、一目見た時から惚れてた、なんて言われた時には顔が熱くなっちゃった!
──そんなこんなで、お兄さんはお兄ちゃんに……よそよそしいからって言われてこの呼び方に変わった。「名前教えたのに」と言われるけど、私にとってお兄ちゃんはお兄ちゃん! それは譲れませーん。
「わー、お兄ちゃんちー」
「この間来たばったりだろ」
「でもでも、お泊まりは久しぶりだもん!」
「……だったな」
「えへへ〜」
ポピパのみんなには伝え損ねてる。お兄ちゃん曰く「今ノリにノッてんだから、言わずに置いとけ」って。ガールズバンドはアイドル視されることも多いから用心しといたほうがいいんだって言うからまだナイショの関係で……家族しか、お兄ちゃんのことは知らない。
それでも、高層で防音がしっかりしてるお兄ちゃんちはギターの練習もできる最高の空間……今日は、ちょっと目的が違うけど……そもそも、泊まる時はギターの練習、じゃなくて恋人としていようって決めてるんだ。
「……お兄ちゃん」
「え、まだメシも風呂もまだだろ」
そんなの我慢出来ない。ベッドに腰掛けて、私はお兄ちゃんに抱きついて、キスをせがむ。
──ホントは、すぐにでも舌を入れたがるクセに、キスする前に「タバコ吸ったばっかだけど」と言うところ、かわいいなぁって思う。
「ん、大丈夫……だから、シよ♡」
「知らねーからな……」
「いいよ……っん♡ あふ、んく、はぁ♡」
ほっぺに手を添えられて、唇を塞がれた、と思ったらもう舌が入り込んできて、にゅるにゅるって私の舌を捕まえて満遍なく舐められる。お兄ちゃんの舌が動く度に、腰がざわざわして息と身体が熱くなる。えっちな声が出ちゃうと恥ずかしくて……ちょっと逃げようとしてみても今度は頭に手を添えられて、逃げられずに……舌の動きはもっと激しく、えっちになっていく。
「んっ、あっやぁ……っ♡」
「は……もっと喘いで。蕩けた声が聴きてぇ……」
「あ、んん……っぅん♡ はぁ、はぁ……おにぃ……ちゃん♡」
息も絶え絶えになる程のディープキスが終わったら、次はスカートの中に手が入ってくる。お兄ちゃんが触りたがってるところは、今撫で回されてる太腿……より奥、下着で守られてる私の……一番恥ずかしいところ。抵抗してみるけど、男の人の力で脚を持ち上げられて、ソコがお兄ちゃんの目に晒されて更に腰がざわざわしちゃう。
「──ふっ、香澄はホントそそるよな。普段はあんなに元気なくせにキスだけでこんな蕩けちまうんだから」
「……お兄ちゃんに、だけ、特別だもん……♡」
「そこがいいんだよ。つか他のやつにこんな顔、見せたくねぇよ」
お兄ちゃんの口許がにぃって、三日月になって、もう片方の手でも脚を持ち上げられて、完全に開かれちゃったスカートの中を目掛けて裏の太腿、お尻を撫でながら、遂に付け根……アソコに指を押し当ててきた。
「あんっ♡」
「いい感じだな♪ もう開き始めて……だいぶ慣れてきたな」
「うん、ぐるぐる~って、シて♡ お兄ちゃんの指、ちょーだいっ♡」
「まだまだ、ゆっくり慣らしてやる……パンツは汚れるから脱がしちまうからな」
「んっ……男の人って、そーゆーのに興奮するんじゃないの?」
「まぁ、な」
そう言ってショーツだけを脱がせたお兄ちゃんは、私を膝立ちにさせたまま、ゆっくりと指をソコに這わせて入り口を弄って、私から出てくるえっちなつゆで指を濡らしてその滑りを利用してクリトリスに手を伸ばした。
──触られる度にじんじんして、脚ががぐがくって……お兄ちゃんに掴まって必死に膝立ちを維持するので精一杯。声なんて我慢できないよ。
「んあぁっ♡ や、クリ……あたままっしろになっちゃう……♡」
「なっていい。なったら指でぐるぐる~ってしてやるよ」
「……あっ、やぁ、んぁぁ♡ おにぃちゃ……んっ♡ は、はやくぅ、おまんこシてぇ♡」
理性が効かなくなると自然とえっちな言葉でお兄ちゃんにおねだりをしちゃう。でも、効果は抜群! って感じで……お兄ちゃんに押し倒されて「脚、自分で開いてよ」と今にもキスされちゃいそうな距離で囁かれた。手は常に太腿をすりすりってしてくる……早くしろって急かされてるみたいでちょっと脚を開くだけで片手でこじ開けられて、指がアソコの中に入ってきた。
「あぅ、く、ぅん♡ これ、やば……きもちい♡」
「まだ入り口なんだけどな? もっと……きもちいとこはっ、と」
「ふぁ、あっ……おにぃちゃん、もっとぉ♡」
浅いところはむずむずして、じんじんって……更に指が入って擦られるとぞくぞくしちゃう。もう、そこからは理性なんて効かなくて、全てをお兄ちゃんに委ねてしまうのだった。初めての時はこの自分がどこかに行ってしまうような感覚が怖くてお兄ちゃんに頭を撫でてもらいながら一晩かけてえっちしたんだっけ……きっと、そのお陰で今ではお兄ちゃんに触られるのが大好きになっちゃった。
「んっ……ねぇ、お兄ちゃん? もう、準備出来てるよ……♡」
「……知ってる」
「だったら……私、もっとドキドキしたい……♡ 壊れちゃうくらい、お兄ちゃんを感じたい♡」
「……ったく、そんな誘い文句、どこで覚えてくんだよ」
頭をかいて、お兄ちゃんは私の上に、脚を持ち上げられて、アソコにお兄ちゃんの赤黒くて、大きくなったおちんちんが触れる。まるで早く欲しいって言ってる見たいに、その触れた熱だけで私のお腹が熱くなって、おまんこからおつゆが溢れてきちゃう。
──誘い文句は、作詞とかの賜物? そんなことを言おうとしたけど、ナカに入ってくるおちんちんに思考はショートしてしまう。
「あ──おに……ちゃぁん♡」
「痛いか?」
「ぜん、ぜんっ♡ あつい……おまんこ拡げられちゃうの、きもちい♡」
奥までどんどんと入って一番奥までコツン、って辿り着いた。お兄ちゃんのカタチに拡げらるのは痛くない、幸福感。お兄ちゃんの、性欲を受け止められるのは、すっごく嬉しい。狂っちゃうくらい求められたい。そう思っていると「動くぞ」って言ってから前後に腰が動き始める。溶けちゃいそうな気持ちよさと、えっちな音が聞こえる恥ずかしさで、私のお腹がいっぱいになる。
「あっ、あんっ、そこ、いっぱい、ちょーだいっ♡」
「ああ、そうだな……香澄のナカ、すげーきもちいよ」
「うれしい……♡ やっ、んぁあ♡」
言葉の通りお兄ちゃんのおちんちんは私のナカでびくびくして、敏感なところに狙いを定めて出たり入ったり……出ていく時は快感の波が引く感じで擦れてめくれるような気持ちよさにぞくぞくって、入って来る時は押し寄せる快感の波に呑まれちゃう。その繰り返しが、上ってくるみたいなトンじゃうような、何もかもがまっしろの「きもちい」に変わっていく。
「お、おにー……ちゃっ♡ 私、わたし……っ♡」
「イッていいぞ、香澄。イキ顔、俺に見せて」
「っ、ん、うん♡ あ、ああっ、イ──っぅ、はぁ……♡」
チカチカする景色と上っていく感覚で意識を手放さないように、シーツと枕を掴んでその瞬間を迎える。身体が勝手にびくびく跳ねて、それが終わるとすっごく脱力感が押し寄せて、息を吐いた。白からまたお兄ちゃんの顔に景色が戻ってくると、私はお兄ちゃんの首に手を回してキスをねだる。
「ん、ちゅ、んく、ふ、はぁ♡ お兄ちゃん、どうだった? イッた時の私♡」
「サイコーだった。香澄は……満足したか?」
「え? う、うん……サイコーだったよ♡」
「そっか」
「あっ……♡ いま、動くのは……ぁん♡」
「だめか?」
ぬるぬると腰を振られながらなんて、意地悪な訊き方……お兄ちゃんはまだイッてないから、焦れちゃってるみたい。このまま、またぐちゃぐちゃに掻き回されちゃうんだ……すぐにでも、イッちゃいそうなのに……。
「んっ、ぅあん♡ そんなに、私のナカでイキたいんだ♡」
「惚れたヤツにぶちまけたいってのが、男の本能なんだよ。香澄だって、イカされるなら……」
「うんっ♡ お兄ちゃんがいい♡」
惚れたヤツ、だって〜、えへへ〜♪ っていう嬉しさと、ぞくっとするほどにギラギラしたお兄ちゃんの瞳に、身体がまたお兄ちゃんを求めてしまう。まるで本能が、お兄ちゃんに種を残して欲しがってるような……そんな熱に浮かされてまたぎしぎしとベッドを揺らす。
「あっ、あっんぁっ♡」
「さっきより……とろとろだな、香澄のナカ」
「んむ、んっ、んぁ、ちゅ……っはぁ♡」
「こっちもか」
「……うん♡ 」
手も、唇も、腰も繋がり合い、交じり合う。こんなに愛してもらえてる、と思うと胸と下腹部がきゅんとしちゃって、お兄ちゃんに全てを委ねて、お兄ちゃんと一つになる気持ちよさに溺れていく。
「あん、あっ、ぅああ♡ もっと、唇、塞がれたい……♡」
「キスしたら、激しくなるけど?」
「いいよ♡ 激しいの、すき……♡」
むしろ激しくシてほしい。お兄ちゃんのカノジョとして、お兄ちゃんに余裕があるうちは、なんだかダメな気がして……激しい時はいつも、お兄ちゃんの余裕がない時だから、いつの間にか身体が激しいえっちを好きになってた。
だから腰を揺らして誘って、迫ってくるお兄ちゃんの唇を受け止めて、荒々しくなってくる腰の動きに脳がスパークしたような快感に呻いた。
「んんっ♡ ぷは、あっ、あっ──っ♡ きて、きてお兄ちゃんっ♡」
「香澄、香澄っ──っぅあ」
「イっ──くぅあぁん……♡」
お腹の中でおちんちんが暴れて私のナカに精子を残そうと必死に震える。でも、ゴム越しでも熱い精子がたくさん吐き出されたってわかって……捨てられちゃうんだと思うと少し残念だった。
──そんな余韻を何度かのキスで味わい、お兄ちゃんは「……さて、メシ作るから風呂入ってこい」って立ち上がった。むぅ、まだまだ余裕がある……私なんて気を抜いたら意識がトんじゃいそうなのに……
「ご飯食べたら、もう一回シたいな、お兄ちゃんっ♡」
「明日も練習あんだろ。程々にな」
「ケチ〜、いじわる〜」
「文句あんなら先にメシと風呂にしなかった自分にしとけ」
──とか言いつつ、私の誘いには断れないお兄ちゃんが、私は大好きですっ♪
でも、えっちってきもちよくしてもらうだけじゃなくて、してあげることもできるんだよね? 私はそれをシたことが一度も無かった。お兄ちゃんに触られて、とろとろにさせられて、いつもお兄ちゃんばっかりが動いてる。
それが、少しだけ気にかかった。私が、お兄ちゃんをきもちよくしてあげる。どうしたらいいのかな?