BanG Dream! NIGHT STORY 作:黒マメファナ
アドバイスを貰った日から、私とお兄ちゃんはますますラブラブになった。連絡したり、個人練習を見てもらったり……これは変わらないけど、その連絡や個人練習中もなんだか心が繋がってる! みたいな。
──あ、でもスタジオの個室で時々お兄ちゃんがキスやスキンシップを迫ってくるようになった。特にその日はお泊まりって決まってる休憩中とか、熱の篭った視線で見下ろされながら、舌と手指で私を求めてくる。
「あ、んむ、はぁ、まっ、 おにいちゃ、んやぁ……♡」
壁に押し付けられて太腿、お尻を触ってきて……普段はある程度触ったらいいのか引いてくれるんだけど、どうしても我慢できない時は口でヌいたこともあった。椅子に座るお兄ちゃんの前に跪いて、目の前に私を求めるおちんちんがチャックから出てきて……スタジオにぐぽぐぽっていやらしい音が響くくらいにフェラをして……もう精液の味も、覚えちゃった。苦くて、どろどろで、どうしようもなく、疼く味……。
「あっ、あっ、んぅ♡ やだ、おく、きもちよくなっちゃ──ぅうんっ♡」
「香澄、このまま……イクからな」
「やら、こんな、とこで──っんぁぁあ♡」
勿論、えっちまでシたこともあった。コンドームまでちゃんと準備してあって、お兄ちゃんがイクまで、私はナカを掻き回されてその快楽に支配されたように何度もイッちゃって……そんな前よりももっと求めてくれるお兄ちゃん。今日は、泊まりはしないけど、スタジオでお兄ちゃんと練習する日で、弾んだ心で楽器店へとやってきて……そこにはお兄ちゃんと、ゆり先輩がいた。知り合いだったことにもびっくりだけど、なにやらよくないことを話しているきがして、私は思わず棚の陰に隠れた。
──何を話してるんだろう?
「久しぶり」
「……ゆり」
「二年振りくらい? 相変わらず……そう、タバコ、吸い始めたんだ」
「もう、ハタチ越えたからな」
「……私は、キミそのままの匂いが、好きだったよ。カノジョとしては、ちょっと残念」
「元、だろ」
──えぇぇぇ!? ゆ、ゆり先輩が、お、お兄ちゃんの元カノ!?
私は叫びそうになるのを必死に堪えた。りみりんが言ってた「高一の時に付き合ってた人」って、お兄ちゃんだった、ってことだよね。
そう言えばお兄ちゃんは江戸川楽器にだけは絶対に現れなかった。今思えば、ゆり先輩を避けてた、ってことだよね……なにがあったんだろう? そう考えていると、ゆり先輩は、突然背伸びをしてお兄ちゃんの唇に自分の唇を触れさせた。
「……一方的に、キミがフった、だから私はこのキスが拒否されない限りまだカノジョのつもりだよ」
「んじゃあ次からは拒否させてもらう」
「次? 次もチャンスがあるんだね」
「……俺にはもうカノジョいる、勘弁してくれ」
「嫌よ。私はこれっぽっちも、あの別れに納得してないのに」
「じゃあ納得しろ。俺はもう──っ」
「──二年も放置されて、納得しろなんて……私はそこまで物分りがよくなったと思う?」
そこで、私はゆり先輩が敢えて私の名前を出ていないことに気づいた。知ってるのに、私がカノジョだって……だからゆり先輩はお兄ちゃんと二年ぶりに会えた。そして、私からお兄ちゃんを奪おうとしてる……? 違う。ゆり先輩は、怒ってるんだ。なにも説明せずに別れを切り出して逃げちゃったお兄ちゃんに、そして、それなのに新しくカノジョを作っちゃったことに。だからああやって迫って……もう一度、やり直そうとしてるんだ。
「やめろ……これ以上は、っ、ん……」
「んっ、ちゅ、ぅん♡ やだ、私はキミを愛してる、あの時みたいに、私を、グリグリの牛込ゆりとしてじゃなくて……ただの女にして♡」
「俺には……香澄が」
「カノジョさんと待ち合わせ、だよね? いいの? こんな所見られちゃうの、んっ♡ ほら、固くなってる……♡」
「ゆり……!」
……お兄ちゃんは、なんだかんだで決定的に拒否をしない。力で振りほどける筈なのに、それは……後ろめたい思いがあるから。
お兄ちゃんの性格はわかってきたつもり。だからお兄ちゃんは……今日は、もう私に会ってはくれないことも、わかっていた。
「……ドタキャンさせやがって」
「ごめんね……今日だけでいい、だから……キミの言葉を聴かせて」
「ああ……」
スマホに『悪い、急用が入った。スタジオは予約とったまんまだから個人練習な。前言ったとこ、ちゃんと弾けるようにしてること!』と連絡が入った。完全に嘘はついてないところがお兄ちゃんらしいけど……そのまま、お兄ちゃんはゆり先輩を連れて、何処へ行くの? 多分……お兄ちゃんちだ。ゆり先輩のごめんねはお兄ちゃんに向けた……というよりも、なんだか私に向けた言葉に聞こえて……余計に何も言えなくなっちゃった。
お兄ちゃん、そんな風に拒否できないなら、どうしてゆり先輩と別れちゃったの? どうして私と付き合ったの? 立ち尽くす私には、何も分からなかった。
──その日は夢を見た。とっても嫌な夢……ゆり先輩が、お兄ちゃんちに泊まっている夢……私は幽霊みたいになって二人をただ見ているだけの、そんな夢。
「んっ、ちゅ、ぁ、や♡ お尻が好きなのは……変わらないね♡」
「うるせぇ」
「ふふ、もっとってこと♡ 触ってくれたら……キミの好きな口で……ヌいてあげるから♡」
まるで恋人同士みたいに、下着姿のゆり先輩が下着姿のお兄ちゃんとキスをして、凄く誘惑するような微笑みで、下着越しにお兄ちゃんの大きくなったおちんちんに触れる。すると、お兄ちゃんはゆり先輩の太腿やお尻を撫で回し、耳にキスをし始めた。
「あっ、ん♡ もう……んっ、あ、好きだね♡」
「二年で随分口が減らなくなったな……ゆり?」
「あっ、だめ、それ……ぇ♡」
「なにが?」
「クリ、弄らな──ひぁあ♡ 」
「誰のせいなんだろーな?」
「ひぅ、や、やぁ♡ ごめん、なさい……♡」
お兄ちゃんがクリトリスを弄って形成が逆転して、それと同時にお兄ちゃんのスイッチが入った。今まではどこかに私への遠慮と申し訳なさがあったけど……もうお兄ちゃんの瞳には、ゆり先輩しか、いなくなった。
「しゃぶらせてほしい……♡ 二年ぶりのキミのおちんちんと、せーし……私にちょうだい♡」
「……最初からそう言えよ……淫乱みてぇに、おいしそうに、しゃぶりたいって」
「うん、うん……♡」
普段のゆり先輩とは似ても似つかない蕩けた表情で、お兄ちゃんのおちんちんをおねだりする。そんなゆり先輩の頭を撫でて、お兄ちゃんは下着を脱ぎさって、裸になった。そこにある、赤黒くて大きなおちんちんに、ゆり先輩は四つん這いになって、ゆっくりと顔を近づけながら手で上下に擦っていく。
「……ん♡ すごい匂い……こんなに大きくなって、私の口をいっぱいにしてくれるんだ……♡」
その姿に私は目をそらす。これ以上お兄ちゃんとゆり先輩の行為を見たくなかった。例え夢でも、もしかして現実だとしても、それはなんだか覗き見のようで……そうしたら私の意識が引っ張られるような感じがして、目を閉じる。次に目を開いた時……目の前にお兄ちゃんのおちんちんがあった。
──びっくりしたけど、声が出ない。なんでだろうと思っていると、お兄ちゃんに頭を撫でられた。
「我慢しなくていいぞ、
「うん♡ いただきます……♡」
ゆり先輩の名前を呼ばれてびっくりしていたら口が勝手に動いて返事をしながら、おちんちんに吸い付いた。むせちゃうような匂いと、味が、全身を駆け巡るような興奮に変わる。
──もしかして、私、ゆり先輩になってる? そんなことを考えるまもなく、私……じゃなくてゆり先輩はじゅるる、って音を立てておちんちんに吸い付いて、頭を振ってフェラをし始めた。
「ん、じゅるる……♡ んく、んっ、んふ、ふぅ♡ ……これ、おいしい♡」
吸って、しゃぶりつくその味と匂いにぞくっとするほど興奮してしまう。ゆり先輩の舌遣いが伝わってきて、あっという間に私の意識もおちんちんでいっぱいになった。
「は、ふぅ……♡ ん、れろ、びくびく、してるね……♡」
「ゆりの口、きもちいからな」
「なら、汚して♡ いつもみたいに私の頭をつかんで、それから、せーし、飲ませて♡」
「……なら、飲ませてやるよ……」
「うん……♡ んぐ、んちゅ、じゅる……♡」
頭を掴まれてお兄ちゃんから口の中におちんちんを突き立ててくる。ゆり先輩が抵抗しなかったせいか息苦しさはあるけれど、無理やりという感じはなくて……すごく頭がふわふわする。どんどん匂いがきつく、味が濃くなっていくおちんちんに、私の意識もいつの間にかお兄ちゃんの虜になっていた。
「……出すからな、受け止めろよ……ゆりっ!」
「ん、んっ──っぅ、んく、ちゅ、ちゅぅ♡」
──吸ってる。ゆり先輩が、お兄ちゃんのおちんちんの、精液を……濃くて、クセになっちゃった……この味を、ゆり先輩も……味わってるんだ。
飲み干したゆり先輩は、ゆっくりとおちんちんから口を離して、唇についた精子を指で掬い、舐めながら熱い息を吐いた。
「ごちそうさま……ん、あん……♡ せっかちなのも、変わらないんだ♡」
「……お前もな」
「……うん♡」
お尻を撫でられて、ショーツを脱がされる。身体が熱いのは、ゆり先輩のものなのか、私のものなのか……ただ、今ゆり先輩がお兄ちゃんとえっちをしたら、私まで気持ちよくなっちゃうことは確実だった。
けれど、ゆり先輩の身体を私が思い通りに動かせるはずがなくて……対面座位で挿入されていくおちんちんの感覚に、目の前が白くなった。
「あっ、すご……い♡ んっ、んぅ……出した、ばっかり、あっ、なの、に♡」
「ゆりの弱いとこ……まだ覚えてるからな」
「や、ぁん♡ 私も、キミのカタチ、覚えてる……♡」
ゆり先輩の腰や膣の動きは正しく「待ち望んでいた」って感じで、お兄ちゃんにずっと会えなくてえっちをしたら私もこうなるのかな? って思うくらいに、思考が蕩けそうになる。
「ブラも、外して♡」
「……甘えたがりなのも、変わらねぇな」
「ん、だって……そんな私に愛してるって囁いてくれたのは、キミだから♡」
フロントホックのブラを丁寧に外して、生まれたままの姿で繋がり合うお兄ちゃんとゆり先輩。
──どうして、こんな二人が、別れちゃったの? どうして、こんなに求めあってるのに、私と付き合ったの?
ナカで感じる気持ちよさが、余計に私の疑問を広げていく。それと一緒に嫉妬がぐるぐる思考を渦巻いて、いつの間にかまた、意識が遠くなって……求めるように喘ぐゆり先輩と、そんなゆり先輩を受け入れるお兄ちゃんの声が、遠くで聞こえて……私は、そこで目を覚ました。
「……お兄ちゃん」
リアル過ぎるそれを、夢だとは割りきれなくて、私は眠れなくなってしまった。
お兄ちゃんはゆり先輩が好き? そうしたら私は? あの夏の告白は……嘘なの?
もう、この胸のモヤモヤは、一人で抱えきれるものでは、無くなっていた。