BanG Dream! NIGHT STORY 作:黒マメファナ
私はもう、限界だった。お兄ちゃんとゆり先輩の関係、夢とは思えない夢。確認したいけどできないもどかしさ……それが私の集中力を奪っていった。
──そんな異変にいち早く気づいてくれたのは……やっぱりポピパのみんなだった。だから私は、みんなに全部話してゆっくり全部吐き出して……みんなはそれにきちんと耳を傾けてくれた。
「しっかし、香澄がカレシ、か……ぜんっぜん信じらんねー」
「それで帰りが早かったりしたんだね?」
「……うん」
言っちゃった。だって、もう……一人で抱えてしまったら、また押し潰されてしまいそうで……怖くて。けど、さーやも、りみりんも、おたえも、有咲も……みんなが優しい言葉をくれる。その中でりみりんがゆり先輩が朝帰りをしたことも教えて貰って……ああ、あれはただの夢じゃなかったんだ、ってことも、わかった。
「……にしても、そのカレシもひでーやつだな。ゆり先輩……元カノとそんな未練あんのに……」
「事情があったりして」
「た、確かに……お姉ちゃんも、急にいなくなっちゃった……って、言ってた気がする」
「香澄は、なにか心当たりないの?」
私は首を横に振る。お兄ちゃんはなんにも教えてくれなかった。わかってることはお兄ちゃんがゆり先輩に一方的に別れを告げてそれ以来一度も会わなかったことと、お兄ちゃんにも、ゆり先輩にも未練があったこと。
「なんで別れたりしたんだろう」
「……ゆり先輩が怖かったとか?」
「そんな単純じゃないと思うけど……」
「香澄のこともナイショにしてた。だから怖かったんじゃないかなって」
「……! それだ、それだよおたえ!」
「なにが?」
みんなで考えていたところで、おたえの言葉にピンときた。お兄ちゃんは怖かったんだ。そして今でも怖がっていることもある。
──それはお兄ちゃんの言葉にヒントがあったんだ。
『今ノリにノッてんだから、言わずに置いとけ』
ガールズバンドはアイドル視されることも多いから用心しといたほうがいい、お兄ちゃんはそういう意味で言ってた。あれは聞いた話じゃなくて……実体験だとしたら?
ゆり先輩と付き合ってることがグリグリのファンに知られて、困ったことになっちゃったんだとしたら……? そこに思考が行き着いた時にスマホにメッセージがきた。送ってきたのは、お兄ちゃん。
「香澄……?」
「私……行ってくる!」
「どこに?」
「お兄ちゃんのとこ! ちゃんと、話して来るから!」
「お、おい香澄!」
流星堂を、有咲の家を飛び出して私は走り出した。メッセージには『話したいことがある』だった。きっと、ゆり先輩のことを、話すつもりなんだ。そう思ったらいてもたってもいられなくて、歩いて10分の道を走り抜ける。
「お兄ちゃん!」
「香澄……走ってきたのか」
マンションの近くの喫煙所で、まだ半分以上あるタバコをくわえたお兄ちゃんが驚いた表情をする。早くなった呼吸を整えてる私を見て、残ってるタバコの火を消しながら……少しだけ俯き気味に「……よし、行くか」とマンションのエントランスに向かって歩き出した。
──お兄ちゃんは部屋につくまで、ずっと無言で……そして、ソファに私を座らせてお茶を淹れてから、ゆっくりと口を開いた。
「……昨日、実は元カノに会ったんだ……牛込ゆり。知ってるだろ?」
「うん……」
それからポツリポツリと、お兄ちゃんは昨日のことを話した。ゆり先輩に迫られて拒絶できずにえっちしちゃったこと。そのゆり先輩が実は私のことも知っていて、朝に全部タネ明かしをされて驚いたこと。全部、全部話してくれた。
「……ゆりが、グリグリとして人気が出た時に、カレシがいるって噂になって……ちょっと炎上した。SNSとは言えゆりにひでぇ言葉をかけるやつもいた。その罵倒がゆりだけじゃなくて……鵜沢や鰐部、二十騎にまで及んだ時……別れようと思った」
お兄ちゃんはグリグリを護ろうとした。でも、ゆり先輩は納得してくれなくて……逃げるようにして、姿を消した。
──そんな単純なことだったんだ。お兄ちゃんは昔も今と変わらず優しくて……それが裏目に出ただけ。
「……けど、ヤッたっつってんのに信じてもらえねーかも知れないけど、ゆりは、あくまで元カノなんだよ。今、好きだって胸張って言えんのは、香澄だけだ」
「それは……信じてもらえないと思う」
「だよな……だから、幻滅すんなら……ヤになんならそれでいい。そん時は……別れよう」
「……お兄ちゃん」
お兄ちゃんは許して欲しいなんて、都合の良いことは言わなかった。覚悟してるんだ。ゆり先輩を拒絶できなかったことでどちらも失ってしまうことも、フられちゃうことも……全部。だから……私は、もう答えを決めていた。
「お兄ちゃん」
「香澄? ──っ!?」
「んっ、は、ぅん♡ ちゅ、れろ……おにー、ちゃん♡」
私はお兄ちゃんを押し倒して唇を奪った。舌を差し込んでいつものようにディープキスをする。タバコ吸ったばっかりの味……お兄ちゃんの味は、苦いけれど不味いとは思えなかった。
「は、か、香澄……なに、して……」
「ヤキモチ」
「……は?」
「ゆり先輩と……えっちしたんでしょ? 意地悪に指動かして、フェラさせて、抱えて、突き上げた」
「な、なんでそんな見てきたみたいに……」
「それっきりにして? お兄ちゃんが他の人と気持ちよくなるのは……もう、ダメ。次は別れちゃうから」
「……それって」
しょうがないよ。だって、私はこんなお兄ちゃんを好きになっちゃったんだもん。許しちゃえるよ……私を、見てくれる限り……私を好きでいてくれる限り。私は、お兄ちゃんの虜なんだ。
「お詫びのえっちして? お口にも……ココにも、お兄ちゃんにぐちゅぐちゅってされたい……♡」
「……いいのかよ。香澄は、それで……」
「うん♡ ほらほら、今ならお兄ちゃんの好きなお尻触りたいほーだいだよー♡」
「……バカだな、香澄は。こんな元カノの誘惑に負けるような悪い男のこと、まだ好きでいてくれるんだな」
「お兄ちゃんだもん♡ 世界中探したってお兄ちゃんは一人だから、離れたくないんだ♡」
普段はのんびりでいっつも眠そうなのに、ギターを引く時キラキラしてて、距離が近づく度にドキドキした。まるで、お星様を見てるみたいで……そんな私だけのキラキラ星は、今度こそ遠慮なく上に乗って突き上げていた私のお尻を撫でて揉んでくる。
「あ……ん♡ お兄ちゃん、好きって言って♡ お兄ちゃんのいっぱいの好きを、聴きたい♡」
「……好きだ、愛してるよ香澄。こんなお兄ちゃんでいいなら……ずっと、そばにいて欲しい」
「お兄ちゃん……♡」
プロポーズみたいな言葉に、誓いのキスを交わす。結婚式と違うのは、お互いに口内を舌で舐めまわし、絡め合い、ねっとりとしてるところかな? お兄ちゃんの吐息と、舌の感触に、頭が蕩けちゃって、腰がじんとして……理性が働かなくなってく。
「んっ、はぁ……はぁ、や、んっ、ぅん……♡」
「……その顔……好きだ」
「……っ♡」
腰を撫でられたと思ったら、スカートが捲られてお尻に手が這い回ってくる。目を細めて笑うお兄ちゃんの表情に、きゅんとして、溺れちゃいそうになった。やっぱり私は、この人が好きなんだ。触れられるだけで、心臓が高鳴る。
「こっちはもう濡れてる……みたいだな」
「あ……っ♡ やん、拡げ……ちゃ、あっ♡」
「もっと喘いで、もっと乱れて」
「んっ、あ……ゆ、ゆびぃ……♡」
恥ずかしいところを拡げられて、ショーツをずらされて、指がナカに入ってくる。電流が走ったみたいに身体が反応して、膣がお兄ちゃんの指を締め付ける。
ゆったりだった指はどんどん激しく、私の痴態を求めてくるみたいで、我慢していたハズなのに……いつの間にか、私の口からは、淫らな声が漏れていた。
「あんっ、やぁ……♡ あっ、あっ、んく、おに、ぃちゃん……っ♡」
「溢れてくる……ほしがってんのか?」
「ほ、ほしぃ♡ ちょーだい、奥まで、入ってきて……♡」
「奥まで──ってんなら、コッチだろ?」
「ん♡ うん……♡」
ズボンのチャックを下ろして、顕になったおちんちんを、私に触れさせる。
──熱くて、もうおっきくなってて……触れた瞬間に、フェラをしてる時の味や匂い、えっちをしてる時の快感が、まるで期待してるように全身を駆け巡った。もう、待てない、我慢なんてできない。今スグ……お兄ちゃんが、ほしい。
「……ま、待てまて、香澄。まだゴムつけてねーって、おい!」
「ううん、待てない♡ ん、あ……挿れて♡」
「いや、今挿れたら……」
お兄ちゃんが焦れったい。だってずぅっと傍にいてもいいんでしょ? だったら……私、このままでもいいのに!
そんな煮え切らないお兄ちゃんを押し倒して、私は怒張して待ち構えるおちんちんに腰を落とした。
「──っぅぁん♡」
「ばか……お前」
「えへへ……♡ 生えっち、だね♡」
ゴム越しじゃないお兄ちゃんのおちんちんの感触……は、実際あんまり変わらなかったけど、お兄ちゃんは違うみたい。すごく敏感に反応してて、ゆっくり動くだけで腰が跳ねてて、なんだかかわいい。
「ね、突いて♡ 私のこと、好きにシて♡」
「……お前がその気なら……立てなくなるくらい、シてやる……っ」
「あんっ、あっ、うんっ、して♡ 私を、お兄ちゃんでいーっぱいに、して♡」
理性のタガが外れたお兄ちゃんは、肉棒を私のナカに突き立てて、征服するみたいに弱いところを責めてくる。強すぎる刺激に反射的に逃げようとしても、逃がさないとばかりに私を包んで、貪ってくる。
「香澄んナカ、すっげーきもちい……抜こうとすると……絡みついて……っく」
「んぁ、だ、だってぇ……♡ 今ね、最高にしあわせ、ん、ぁ……だもん♡」
「香澄……」
「っん♡ ぁ、や……は、ぅ♡」
押し倒していた筈なのに、いつの間にか押し倒されてて、膣の入り口を浅く擦られながら、睦み合うようなキスの雨が降ってくる。舌が入ってきても、全然激しくなくて……それが余計に、私の理性をすり潰していくみたいだった。
「おにぃ……ちゃぁん♡ もっと、ぐちゃぐちゃに……シて♡ それでね……ナカに、だして♡」
「……誘うなよ。本気にする」
「えー、本気だよ♡ シてくれなかったら、許してあげないもん♡」
「……それはずるいだろ」
うんうん、ずるくていいんだ。私が誘ってるから、そうしないと許してくれないからって言い訳して、もっと求めて欲しい。
──お兄ちゃんの全部が、欲しい。
「ね……んっ♡ ふ、ん……ぅん、ぁふ……はぁ♡」
「……お前が誘ったんだからな、香澄」
「あっ♡ うん、ちょーだい、お兄ちゃん♡」
もう、我慢もしないみたいで、ぐりぐりとナカをおちんちんが抉ってくる。お互い裸になって、電気を付けずに、ベッドのスプリングの音と、腰を打ち付け合う音、粘液が混ざり合う音と、私の嬌声が、部屋を埋めつくしていた。
「……香澄、反対向いて」
「ん、や……ぁ♡ んっ、あっ、おく、きもちい……っ♡」
「好きなだけ喘いで、好きなだけイケよ?」
「あっ、あっ、こんなの、すぐきちゃうよぉ♡」
四つん這いで、お尻を上げてまるでお兄ちゃんに差し出すようにして、後背位でお兄ちゃんは容赦なく一番奥のきもちいところを突いてくる。今までセーブして焦れてた分まで激しくされて……私は快楽の波にあっという間に呑まれちゃった。
「おにぃちゃん、んぅあ──っ♡ ん、は……ぅ♡」
「ホントにはやかったな。びくびく跳ねて……ナカがうねってる」
「いわ、ないでぇ……♡ ん、おしり、なでるのも、あん♡」
「ほら、今度は香澄も……この間教えたろ?」
余韻に浸ってる間、私のおしりを触ってたお兄ちゃんは私に覆いかぶさって、耳許で囁いた。自分で動いて、誘ってみせて、って。
──まだ慣れてないから、おそるおそる腰を動かしていく。お兄ちゃんには、この動きを見てるのが興奮するんだって……今も、おちんちんが反応したのが、よくわかった。
「あっ……ぅ♡ ふ、んぁ……あんっ♡」
「そうそう、ちゃんと……腰振れてる」
「あ、あっ、んっ♡ おにぃちゃんも、きもちいんだ……♡」
「……ああ」
最初は動かなかったお兄ちゃんも、私の動きに合わせて小刻みに腰が動いてるのが伝わる。そんなことを考えているうちにおそるおそるじゃなくて、積極的にお尻を腰に……そして膣の一番奥を、おちんちんに押し付けるように腰を振っていた。
──お兄ちゃんも、声も腰の動きも余裕がなくなってた。もうすぐ、限界なんだ、だったら……最後はお兄ちゃんの好きなようにシてほしい。
「……突いて♡」
「え?」
「最後は……後ろからめちゃくちゃにシて、中出し……シて♡」
「中って……」
「ずぅっと傍にいても、いーんでしょ♡ お兄ちゃんで、私の旦那様♡」
「……お、お前っ、ナマで、ってそういう意味だったのか」
もちろん、だって私はもっともっと、これからもずぅっと、キラキラしていたいし、ドキドキしていたい。お兄ちゃんのギターを聴いて、お兄ちゃんにギターや歌を聴いてもらって、いつかそれを、私の子どもにも、聴いてもらいたい! 子どもにも、キラキラドキドキしてほしい!
──それが、私がお兄ちゃんに求める、浮気を許しちゃう代わりの条件。
「……わかった。だけど卒業するまでナマはこれっきりだからな」
「はーい♡ だから、はやく……♡」
「香澄のアソコ、涎垂らしてひくひくしてるな……受け入れは万全か」
「あんっ、や♡ そう、だから……奥に──っぃんっ♡ あ……ぁふ、や、すご……♡」
焦らすような入口への責めから一気に最奥をおちんちんでいっぱいにされて、一瞬呼吸ができなくなって、絶頂しちゃった。それを合図にしたように、奥におちんちんを押し付けながらお兄ちゃんはまた耳許で囁いた。
「……愛してる、卒業したら、結婚しよう」
「──っ♡ は、はい……んっ♡」
気の早いプロポーズ、だけど、嬉しくて、幸せで……誓いの口づけはお兄ちゃんの味で溺れちゃいそうで……お互い唾液が零れるくらいに、舌を絡めあって貪った。
「んじゃあ、あとは未来の奥さんを、悦ばせてやるとする、よっ」
「ひ、あっ♡ ぅん、あっ、あん、やっ♡ いままで、より、はげし、っあ、んっ、んぁあっ♡」
遠慮のない後ろからの責めに、喘ぐのを我慢する暇もなく、突かれる度に小さくイっちゃう。それだけじゃなくて、お尻を触られても、胸を触られても、何をされても身体が熱くて、敏感に反応しちゃって、膣が勝手に精子をおねだりしてるみたいだった。
「あっ、あふ……んっ♡ ぷは、すごい、幸せで、きもちい……っ♡」
「ああ、けどコッチはもう、限界だ……イクぞ、香澄」
「うんっ♡ 私のナカ、いっぱい射精して♡」
「香澄、香澄──っ!」
「あっ──ん、あ、あふ……♡」
爆発したような、放出されたような、そんな感覚の後に熱いモノが、私のナカに広がっていくのがわかった。
──ホントに、最後までシちゃった、という勢いを後悔する気持ちと、それを圧倒的に上回る、お兄ちゃんへの好き。ドサリと布団に倒れ込んだヒトが持ってきてくれた、私だけの一等星。
「おにーちゃーん、えへへ、だいすきっ!」
「……香澄」
「これからももっと、私をキラキラドキドキさせてね? 一生だよ!」
「……大変な役目だけど、承りましたよ」
これからも、きっと色んなことがある。楽しいことだけじゃなくて、泣いちゃうこと、怒っちゃうこと、そうやって後悔して、キラキラドキドキしないことも沢山起こる。
──けどね、お兄ちゃん。私は信じてるよ。いつだって最後はこうやってぎゅーってして、また忘れちゃってたキラキラドキドキを、ちゃんと思い出せるんだって、お兄ちゃんと一緒なら、ずぅっと、キラキラドキドキしてられるって!
だから、不束者ですが、末永く、よろしくね! お兄ちゃん!
──私の見つけたキラキラ星 END