BanG Dream! NIGHT STORY 作:黒マメファナ
薄暗い部屋のベッドに腰掛けて、わたしは彼の歪む口許と、その後に伸びてきた舌を見て、少し怯えてしまう。けれど後頭部に手を添えられて逃げられるはずもなく、口を開いてその舌を受け入れた。
ぬるぬると口内や舌を舐め回され、唇を重ねて、音を立てる。嫌悪感とは違った腰にはしるゾワッとする感覚に戸惑いながらわたしは呻くことしかできなかった。
「んっ、ちゅ、んふ、ぅん……はぅ♡」
「はぁ……いいね、そうそう、オレに全部任せてよ。気持ちよくしてやるから……ね?」
「や、あ、ん♡」
犯されたあの日、この人は、わたしを脅迫した。未だ怒張するソレをわたしのナカに収めながら、わたしに覆いかぶさり、奸計を思いついた、蛇のように。片手間にキスや愛撫をしながら、その唇を三日月にし、その言葉を吐いた。
「ねぇ、オレとシちゃったこと、弟に知られたくねーならさ……明日、オレの指定したホテルに来いよ」
「や、ぁ♡ そん、な……っ♡」
「あ、ごめんな。これ、提案じゃなくて決定事項なんだわ。キミに拒否権は……ねぇの、わかる?」
そんな風に囁かれ、わたしは逆らうことができなかった。彼との関係が崩れることが、彼に失望されてしまうことが、恐ろしくて……頷くことしか、できなかった。そのリアクションに、彼は満足そうに微笑んでから、また、膣奥に容赦なく肉棒を突き立ててくる。
「……っぅあ♡」
「燐子ちゃんってJKなんだよね? だったら制服できてよ。そーゆーコスプレはあるけど、
「……は、はい……」
そしてわたしは、言われた通り制服姿で、ホテルに招かれた。その時点で堕ちていることは、薄々感じていたけれど、こうして口内を舌で責められると、それを事実として突きつけられているようだった。
キスをやめた彼は腰を抱きながら、脚や胸をいやらしい手つきで撫で回してくる。同時に耳元で囁かれ耳たぶに唇を押し付けられ、我慢出来ずに身体が跳ねて、自分でもよくわからない、甘い声が部屋に響いてしまう。
──こんな人に、触られて、わたし……きも、ちい……? 思考が停止したような疑問を持っている間に、彼の手はどんどん太腿の方へ、そしてわたしの身体は熱を帯びて発情していく。
「やぁ、んっ♡ す、スカート……めくっちゃ、っ♡」
「ウブな反応、いいよ。ほら、脚をベッドにあげよっか……」
「ん……♡」
言われた通りの従順さを見せる。そこに快感を覚えたらしく、太腿の間に見えているであろう下着……その下にある秘所を上下に擦り始めた。それと同時に制服を捲り上げて胸にも手を伸ばしてきた。
「や……ん♡」
「お、かわいい下着、そして、かわいい声……勿論その下は、かわいい乳首だよね」
「きゃ……やぁ、ソコ、つまんじゃ──っ♡」
胸は揉まれ、先端を執拗に弄られ……秘部を擦られるのは勿論、拡げられて、肉豆を摘まれた。
その甘い痺れに、わたしの身体がより大きな快楽を求めてしまう。彼はわたしの反応を見てますます口許を歪めて、責め立ててくる。
「あ……だめ、ひん♡」
「だめ? あはは、かわいい下着にシミ作りながら言われても説得力ないよ──ほら、ほら」
「っ、入って……こな、いで……ぇ♡ あ、あん……ん♡」
手がショーツの中まで侵入してきて、遂に秘所を直接触られてしまう。膣に出たり入ったりする指、逃げられない密室、露出した胸を揉まれる感触、男の人の──熱の篭った、情欲の視線。わたしはだんだんと呑まれていくのが、わかった。けど、止められない……わたしの意思とは関係なく、これは凌辱なのだから。
「燐子ちゃん、きもちいんだ」
「そ、んなこと……ぅあ、や、ゆび……かき、回さない、で……ぇ♡」
「感度いいし、胸もやわらけーし、触り心地抜群じゃん。あー、勿体ねぇなー。オレだったら毎日でも調教してやるのに」
「あ、い、やぁ……っ♡」
「嫌って顔してねーじゃん。めっちゃ反応良くてコーフンする」
嫌なのに、心から嫌だと言えない。ぐちゅぐちゅという音が響き、膣は彼の指をきゅんと締め付けてしまう。
──気持ちいい、もっと、この人のいやらしい視線に晒されたい。人の視線があれほど嫌だったのに、今はそんな真逆のことを考えてしまっていた。
「あ、あん、ぅあ……ひぁあ……♡」
「いいね、クリ、いじられてイッちゃおうか」
「や、ん、あ……あ、ひん、ぁん、んあ──っ……んん、ん、はぁ……はぁ……♡」
クリトリスを指で蹂躙されて、わたしは彼にみられながら、絶頂、痙攣し、脱力してしまう。
──だめだった。ガマンなんて、できない。わたしはこのまま彼に……一晩中陵辱され、調教され、いやらしい視線に晒されながらイキ狂うのだろう。そう、たくさん身体を触られ、肉棒でめちゃくちゃに犯されて……そんな
「ほら、口開けて」
「ふぁ……♡ んっ、ちゅ、ぅん、はぁ、んく♡」
口の中を舌で好き放題されても、もう嫌悪感はない。キスをする度に腰がざわざわして、ぞくぞくする。もっと、シて、ほしい……。
──それに応えるように、彼はズボンのチャックを開けて、そこから覗く肉棒をわたしの手を誘導し、触らせた。
「あ……これ♡」
「お、期待してる? おまんこ、きゅんってしたよ?」
「や、そんな、こと……ん、ぅん♡」
口では否定するけど、露出され、わたしに触られビクビクと反応する男根に、わたしを性に狂わせるであろう肉棒に……目が離せない……
そして、彼はニヤッと笑って、耳元で囁く。
──フェラ、して……と。くちゅくちゅといやらしい音を立てて秘部をいじられ、卑猥な目で、期待の眼差しに晒され、抵抗できなくなって……彼の肉棒に顔を近づけ、口に含んでいく。逆らえる状況じゃない。こうしないと帰れない、と……言い訳ばかりがわたしの思考を過ぎったけれど、むせ返るような匂いと味に、その言い訳すらも頭から消えていった。
「ん、じゅる、んく、ふ、ぅ……♡」
「そうそう、いやらしい舌遣いだよ、燐子ちゃん」
「はぁ、ん、そん、な……♡」
悦ばせている。わたしの口が、舌が、この人の性欲を……そう考えるだけで下半身が疼く。頭を撫でられたり、手を握られると、何故か舌を動かして、奉仕したくなってしまう。本能に突き動かされるように、フェラチオをしていく。
「いいね、きもちいよ」
「ん、ふぅ、く、んん……♡ は、ぅんく、じゅる、ぐちゅ♡」
「吸い付いちゃって、精子、ほしいの?」
「じゅる、んぅ、れろ……はぁ、はぁ……♡ ほしく、ない……ない、です♡」
本当は欲しくてたまらない。頭を押さえつけられながらイッて、口の中いっぱいに射精されたい。淫らな妄想が頭を駆け抜け、その度に痺れるような快感が走る。口から離せない、味わいたい。おかしくなってしまった思考は、どんどんと堕ちていくようだった。
「心配しなくても、飲ませてあげるよ……」
「あん♡ や、ん……♡」
「だから、今度はおっぱいで……ね?」
「ひ、ぁ……や、擦り、つけるの……だめ……ぇ♡」
腕を掴まれ上体を持ち上げられ、露出させられた胸や乳頭に肉棒を擦り付けられ、甘い声が出てしまう。もう、身体は敏感で、亀頭の裏でコリコリとされてしまうと、頷くことしか出来なかった。
ベッドから降りて、彼の脚の間に跪き、裏筋を舐める。亀頭から溢れる匂いが鼻腔をつき、またわたしを淫らに剥いていく。
「挟んで」
「あ……♡ は、はい……♡」
挟んだらもっと興奮してしまう。もう今でさえ、秘所から溢れ出した愛液が、太腿を伝って床を汚しているのに……けれど、もう止められない。熱い肉棒を胸で挟み込み、知識のまま、唾液を垂らして滑りをよくしていく。
「いい子だね……ご褒美に、先走りは飲んでいいよ」
「……っ♡ は、ぅん……ちゅ、ちゅる♡」
頭を撫でられ、優しい言葉に晒され、わたしは熱に浮かされたように彼の肉棒の先から染み出した透明な液体を舐め取り喉に通していく。苦くて、しょっぱくて……おいしい。覚えてしまった快楽に、抗えずにまた、胸と舌で奉仕を続ける。
「精子、おねだりしてみて? 口を開いて、舌を出してちんぽしごきながら……さ」
「あん、は、ぅ……♡」
乳首を指で弄ばれながら、そんな下衆なことを言ってくる。この人はわたしが自ら堕ちたことをとことんまで顕にしたいのだと、わかった。けれど、もう隷属し始めたわたしの精神は、その性欲への堕落を、受け入れてしまう。
「は、はぁ……れろ♡ せ、せーし、あ、や、のませて、くらさい……♡」
「……ああ……合格だ。今度は態度でだ……吸い付いて燐子ちゃんのかわいい口と、おっぱいでソレにご奉仕してごらん」
「ん……はぁ、あむ、じゅる、れろ……♡ んぅ、びくびく……して、ます……♡」
彼の腰が震えている。それが気持ちいい証拠だとわかり、わたしはもっと目の前に鎮座している男根に己の性欲を剥き出しにされてしまう。
気持ちよくできたら、口に射精してもらえる。それはもうわたしにとっては良いことにしか感じられなかった。
「いいね……そのトロ顔。発情してる顔してる」
「じゅる、んく、は、れろ……♡」
胸の間から顔を覗かせるその赤黒い男の人の象徴の触れる熱、匂い、味、少しグロテスクな見た目にすら下腹部の疼きは酷くなってくる。もう、何処をどうやって刺激すると、感じてくれるか分かってしまって、射精してほしさに、夢中で口内で奉仕する。
「くっ……そろそろ、ご褒美の時間だ」
「ん、ちゅ……はぁ、くだ……さい♡ 」
「ちゃんと吸い付いて……っ、そうだ……出るっ!」
「──っ! ぅ、ん……♡」
頭を抑え込まれてすぐ、熱くて、ゼリーのような半固形の液体が、口の中に広がっていく。
口内に絡みついてくる苦味と、むせ返る程の臭気……それを、わたしはまるで味わうように舌を動かす。そして、命じられる訳でもなく、一旦肉棒から口を離し、見てわかるように喉を鳴らし嚥下し、鈴口を白濁に汚す男根にまた、舌を絡め口に収めた。
「……飲み干して、まだ足りないって?」
「……ん、ぁ、はぁ……♡ らって……まだ、大きい……から♡」
大きくて、脈打っていて……わたしを狂わせる臭いが、たちこめているから。
そんなことを考えているせいか、抱き寄せられ、誘導され、ベッドに押し倒されても、抵抗はなにもしなかった。したく、なかった。
「いい子だね……そろそろ、燐子ちゃんのおまんこ……ハメてあげるね」
「ん……ハメ……♡」
「そう、ちんぽを挿入して、燐子ちゃんを気持ちよくしてあげるってこと」
「……っ♡ 」
脚を広げられ、男根を秘所に擦りつけられる。熱くて、脈打つ……大きいものが、わたしを貫くのだと思うと、下腹部が熱くなる。
──もう、理性は働いていなかった。焦らされて、もう……口をついて、本能の言葉が出てしまう。
「きもちいの……して……ください♡」
「あは、いいよいいよ。制服JKのおねだり、そそる……手加減できなくても許してね」
「あ……ん、んぅん、はぁ、あ♡」
ついに待ち望んだ快楽がわたしの身体を駆け巡った。膣をかき分けられるぞくぞくとした言い知れない悦び。肉棒の先端、亀頭が膣奥にキスをして、わたしはそこで完全にこの人に征服されていることを自覚した。
──そうなってしまえば、下卑た視線も、無責任に性欲のまま身体を貪ろうとする、肉棒の熱も、嫌いになれない。愛しい、もっと、求められたい。
「ん、うご、いて……ください♡ はやく、はやく……♡」
「燐子ちゃんはえっちだね……焦らなくてもちゃんとイクまでやめねーから」
「イク……まで」
避妊具……コンドームなんて勿論付けているはずもなく、イク……という言葉が膣内射精を指していることは容易に想像できた。この男は無責任にも、わたしの膣に射精するつもりで……それが、今のわたしにはとんでもない褒美に思えて……甘い吐息を吐き、頷いてしまう。
「……なかだし、して……ください♡ おくちにしたみたいに……あついせーえき、ほしい……です♡」
「……いい、誘い文句だね、燐子ちゃん」
「んぅ、あ、ん……きた、おちんちん、おくに……ぃ♡」
彼の腰が動き、凌辱が始まった。粘液のいやらしい水音が、膣奥に何度もキスされてしまう快楽が、わたしを快楽の波に突き落としてくる。逃げられないように指を絡めて手を繋いでくるところも、持ち上がった口角も、嫌いになれない。無理やりされて、ホテルに連れ込まれているのに、全然、嫌じゃない。
「あ、もっ、と……♡ これ、すき、おちんちんに、犯されるの……すき……♡」
「堕ちんの早……ま、そういうのも、いいんじゃない?」
「あん、や、ら……♡ ん、れろ、ちゅ、は、ん……♡」
「嘘つきだね、燐子ちゃんは……キスで犯されるのも、手で犯されるのも、好きなんじゃないか」
「ごめんなさ……ぃあ♡ ぜんぶすき……♡ 」
もう、抗う気力なんてない。この口内を這い回る舌も、胸や脚をいやらしく触る手も、大きくて堅い肉棒も……全部、嫌ではない。
──もっと、ほしい。
「……これから、もっといやらしい子になろうね……燐子ちゃん?」
「は、ん、はい……♡」
「まずはすぐに奥でイケるようになろうか……なっ?」
「ん、ひぁあ♡ あん、や、おく……ぅあ♡」
「奥がどうしたの?」
「あ、あぅ、お、おくに……こりこりって、おちんちん、あ、んぅ♡ とどいて……ぇ♡ きもちいれす……ん、ちゅ、ちゅる、んく、んく……はぅ♡」
まるで調教をするように、わたしに卑猥なことを言わせて、言い切った途端に、胸と口を同時に犯される。唾液を飲まされ、舌で丹念に愛撫される……ご褒美に、また隷属する心が膨れた。
「やぁ、もっと……おちんちん、ずんずん、して……ぇ♡ は、ぁん、あ、あぅ、そ、それ……もっと、もっと……♡ 」
「かわいい声だね、このままイカせてやるよ」
「あ、あん、ひぁぁ♡ い、イク、イッちゃい……ます……っ、ぁあ、ん──っぅ、ぁ、はぁ……はぁ……♡」
「ちゃんとイケたね……ほら、口開けて」
「は、ぁ……ん、れろ、ちゅ、んぅん♡ きす……きもちい、すき……れろ、んく、んん♡」
肯定されてしまうと、それだけでダメになってしまう。無理やり犯されてるのに、レイプされてるのに、いつの間にか、わたしは、それそのものを望んでしまっていた。
──わたしははしたない、いやらしい……メスなんだって、心が認めてしまう。
「さ、続きだね……」
「ひぅ、あんっ♡ はい……たくさん、イキますから……たくさん、気持ちよく、してください……♡」
理性のない獣の眼光、胸を鷲掴みにされながら、また蹂躙が始まった。わたしは今、どんな顔をしているのだろう。きっと……彼を悦ばせるような、淫らで、被虐的で、いやらしく媚びるような顔をしているのだろう。
「んぅ、あ、ん、やん♡ ひ、ぁ、乳首、いじめないで……ん、あ、ください……♡」
「胸も感じちゃう? 触る度におまんこきゅんってしてるけど」
「……はい♡ けど、胸ばっかり……は、イヤです……おちんちん、ほしいです♡」
わたしはもう、この人に抗うことはできない。心も身体も、彼に隷属してしまった。その証拠に、肉棒の動きに合わせるようにわたしの膣が蠢き、まるで精子を欲しがるように咥えこんでいた。
「いいね、きちんとコイツの、カタチ、覚えようか」
「はい、あ、んぅ♡ あ、あ……ひぅ、や、あん♡」
刻み込まれる。最早この交わりは凌辱ではなく、調教に変わっていた。ただこの刹那に女を使って気持ちよくなりたい、という腰遣いではなくて、じっくりと、これから先もわたしを貪るために、自らの動きと、挿入する肉棒の形を身体に教えていく腰遣い。
──全然、違う。気持ちいい。
「ん、はぅ、あ、やぁ……♡」
「今の燐子ちゃん、すっげーえろい顔してる……そんなに、コイツを気に入ってくれたんだ?」
「あ、あぅ、んぅ……♡ そう、じゃなくて……っん♡ ぜんぶ、ぜんぶ……すき♡」
「……そんな声出して……もう全然嫌がらねーもんな」
「いや、じゃ……ない、です……♡ だから、もっと貴方の、貴方だけの身体に、調教、してください……♡」
わたしにとっては、この人とのセックスそのものが、甘くて美味しい蜜のようで……こんな気持ちは初めてだった。この人になら触られたい。全部を見られて、好きなようにわたしで気持ちよくなってほしい。そんな隷属の心がわたしの口をつき動かしていた。
「もちろん。燐子ちゃんに刻みつけてやるよ」
「あ……ん、はい♡ ください、もう何されても……きもちいですから♡」
「へぇ、乱暴に突かれても?」
「はい……♡」
「のしかかられて、無責任に膣内射精されても?」
「……はい♡」
「今日でヤリ捨てられても?」
「……はい♡」
──それでもいい。わたしは今、犯されていたい。この人の性欲を、受け止めたい。今以外……必要ない。肯定しか、しない。そんな彼にとって都合のいい返事をしたわたしを見下ろしている彼は、ゆっくりとディープキスをしてきた。くちゅくちゅと舌を絡め合い、わたしの口内を丁寧に嬲る彼の瞳の中に……淫らに歪むわたしがいた。
「ちゅ……あ、ん……んん、んぅ♡ ちゅる、れろ……あ、はぁ……はぁ……ふ、ぁ♡」
「……ふ、はは、燐子ちゃんみたいな子、そうそうヤリ捨てたりなんかしないよ……これからも、セックスしようね」
「あ……は、ん……はい♡ あ、や、ん、んぅん……♡」
「じゃあ……燐子ちゃんの望み通り、膣内に射精するから……ねっ」
「っ、あ……♡ もっと……ん、やぁ、ひ、あ♡」
もう、戻れないという確信があった。あの人に「好き」と囁かれて頬を染めるような、優しい時間の終わり……この人によって終わらされてしまった。宝物を……壊れ物を扱うようなあの人とは違う、乱暴で、淫猥で、抗いがたい程の快楽に染めてくれるこの人が……この人も、わたしは愛おしい。
「膣うねって……いいね、もっと犯したくなる」
「おか、して……あ、ん♡ いっしょに、きもちよく……なってください……っ♡」
「じゃあ、一緒にイこうか……
「はい……っ、あ、ズン、てされたら……わたし、イ、イキます、イッちゃいます♡」
「イクよ、燐子……飲ませてやる……!」
「あ、あぁ──ぅぁ……は、ぁ……ん♡」
──膣の奥に亀頭を擦り付けるようにして、彼は腰を震わせた。握る手が強くなって、熱い肉棒がドクンドクンと脈打って、熱を放出していく感覚……口に感じたものと同じ、射精されているという……言い知れない虚脱感と、幸福感。
穢されてしまった。汚されてしまった。あの人が褒めてくれた宝石のようなわたしは、もういない。彼の瞳の奥にいるわたしは……淫らに男の人の欲望に絆された、娼婦のようだった。
「……これで、立派なセフレだ。おいで、燐子」
「……あ」
そんな喪失感に惚けていると、彼はわたしの上から退き、優しい微笑みを浮かべてわたしを抱き寄せた。その微笑みに……わたしは胸が苦しくなった。あの人と同じ、キレイな微笑み……二心は、持ってはいけないのに……あの人への不満と、触れられた熱を思い出して、彼に惹かれてしまう。
──ごめんなさい……ごめんなさい。
「また……呼び出して……抱いて、もらえますか……?」
「もちろんだよ。取り敢えず、お風呂入ったら……またかわいい喘ぎ声を聴かせてよ……朝までたっぷり、ね?」
「……ん、はい……♡」
わたしは貴方の恋人であると同時に、彼のモノになります。貴方と瓜二つの顔で、欲望のままわたしを貪る……愛おしい彼の……従順な、セックスフレンドに。