BanG Dream! NIGHT STORY 作:黒マメファナ
①図書館
──それは、わたしが二年生の、図書委員で受け付けをしていた時のことでした。本を読みながらわたしは人のいないその静かな空間を有効に活用していました。ガラガラと扉を開ける音に顔を上げると、そこには若い男の先生がいました。
「おつかれ、白金」
「……先生」
図書委員の先生で、こうして図書室が終わる五時間際になると顔を出してくれる先生、にこりと笑って、これ運ぶよと手伝ってくれる、優しいヒトだと思っていました。そんな安心感から司書室へと向かっていたから気づけませんでした。
──図書室の鍵は締め切られていたことにも、彼がいつも、わたしをどんな目で見ていたかを。
「ねぇ……白金ってさ」
「……はい」
「
「……え、っ、きゃ、なに……んっ」
後ろから両手で胸を触り……いえ、鷲掴みにされ反射的に振り返ったわたしの口の中に素早く舌を滑り込ませてきた。
何度か痴漢に合ったこともある。けど、当たり前だけれどこんなに大胆にされたことなんて一度もなかったのに、あっさりとファーストキスを奪われ、舌をしゃぶられ、強制的に舌を舐めさせられる。
怖くて、逃げ出したいのに、怖すぎて声が出ない。
「や、やめて……くだ、さい」
「そんなことより……質問の返事は?」
「……んっ、や、やだ」
「あは、やわらけー、やっぱでけーな。んで、処女かどーか。言ったらやめてやるよ」
恥辱を煽るような言葉、手つき、それを平然と行う先生の悪辣さに、わたしは漸くそこで、わたしは狙われていたのだと気づいた。初めからこうやってわたしで性欲を満たそうとするつもりで、彼は優しげにわたしに近づいただけだった。
「……し、しょ……じょ……です……」
「ん、じゃあ……じっくり時間かけねーとな?」
「……っ、ん、は……あ、あ……やら……♡」
やめるなんて、やっぱり嘘だった。逃げられない、逃げたら何をされるかわからない。怖い、怖いのに、キスをされながら性感帯を刺激され、声が甘くなってしまう。
「……カギは俺が持ってて、もう俺は帰ったことになってる。警備の巡回は七時から……その意味、賢い白金ならわかるよな?」
「……っぅ、あ……はい」
ぬるりと這い回る舌、耳や首筋にも彼の唾液がまとわりつく。お尻を撫で回しながら、腰を……そこにある固いモノを押し付けてきた。
わたしはこれから犯される。その恐怖と絶望に、わたしは涙を流した。
「ほら白金……こっち向け」
「いや……んっ、は、ぁ……ん、ちゅ、んぁ……♡」
「……わかるか白金、自分の身体が熱くなってんの、自分が今、女の顔をしてるの」
「……ん、や、やめ……っ♡」
わたしの脚の間に彼の脚が入ってくる。閉じられなくなったそこ、タイツに守られたわたしの秘所に指を押し付けてくる。ピリ、と電気が背中に走った。嫌なのに、身体は未知の刺激にぞくぞくしてる。いや、未知じゃない。わたしは知ってる。
「あ、や……だ♡ ん、ちゅ、ぁ、あっ♡」
「……へぇ」
彼も気づいた。わたしの反応がそこを触られる気持ちよさを知ってるということに。
キスは未知の刺激だったけれど、指の腹を擦りつけられるぞくぞくとした甘い痺れは、わたしは知っていた。
「白金は……結構オナニーしてんだ?」
「……っ♡」
「答えろ、オカズは? どんな風に? 答えないなら、今みたいに気持ちよくはねぇかもな」
「……オナニー……して、ます……」
「オカズは?」
「……小説、で」
文学にはそう珍しい描写じゃない。男と女の恋愛に付きまとう、または欲望として描かれる……性行為。本を読みながら、わたしは股間に指を這わせ、そのぞくぞくとした気持ちよさに、夢中になっていた。
──それを知った彼は、口角を上げて、わたしを離した。ネクタイで手首を縛られ、眼前には……グロテスクな陰茎が涎を垂らして待ち構えていた。
「逃げんなよ……」
「……いや、やだ、ゆるして……もう、っんぐ……ぅ」
「黙ってしゃぶってろ……歯も立てるなよ……立てたら顔面蹴って前歯折ってから続きな」
「──っ、く、ぅん、じゅる……ぅぐ」
苦しい。息ができない。臭い、苦い、怖い。色んな感情が渦巻く中、彼に逆らう気持ちは折れかけていた。彼は恐らく平然と暴力を振るう。こうやって女を犯して、好き放題してきたんだろう。そう思える手慣れさがあった。
得ていた知識にあるように、わたしは言う通り、必死に肉棒を口で奉仕していく。
舌を使ってスジや鈴口、亀頭を舐め、唇や頬で彼を気持ちよくしていく。
「従順でよろしい……白金は俺の見込んだ通りの子だったよ」
「ん、は、ぁ……」
わたしの頭を持って、彼は逃がさないという意思を示す。どうせ逃げられないのに、それとも支配したいのか。どちらにせよ、わたしは口を開け、怒張した彼のモノを咥える以外に、できることはなかった。
「っあ、んぐ、っ、ぅえ……ぁ、はぁ……はぁ……」
しかし、知っているだけではわからないことだってある。臭気に口をいっぱいにされ、味覚としてもお世辞には良い味とは言えないイチモツに、吐き気を催してしまう。
──それを察したらしい彼は、腰を引いた。
「苦しかったか? 」
「……はぁ、はい……あっ♡」
「それじゃあ……頑張った白金にはご褒美だ」
「あ、んっ♡ んん、ちゅ、んぁ……はぁ……♡」
タイツの股間部分を爪で引っ掛けられ、破られていく。破れて顕になったショーツをどかして、彼の人差し指がわたしのナカに挿入された。手を縛られ、床に座り込んだ彼の膝の上に置かれたわたしは、彼の蹂躙を受け入れることしか出来なかった。否定したい、嘘だと言いたいけど、さっきまでの陵辱で濡れて開いたソコは、ぐちぐちといやらしい音を立てて、彼を愉しませていた。
舌が絡み合うと腰が痺れる。受け入れるしかないこの状況で、わたしの身体がどんどん適応していくのがわかった。
「白金はキスで感じられるんだな……いい傾向だ」
「んっ、は……ぅ♡ あっ、それ……だめ……っ♡」
微弱な刺激と貪るようなキスでわたしを弄んでいた彼は唾液の橋を切って、ココにほしいのか? と彼は指を折り曲げた。途端に腰が勝手に浮いてしまうほどの電流が駆け巡った。Gスポットを自分じゃないヒトに突かれる感覚は、わたしからほんの少し残っていた抵抗も塗りつぶした。
「ははぁ、結構イジってたんだな……白金はやらしい子だな」
「いや、あっ、ん、ぁあ♡」
「まぁ知ってたけどな……白金、お前がココでオナってたのも、痴漢に興奮して、トイレで慰めてたこともな」
「──っ、どう、して……んっ♡」
純粋な疑問が頭に過ぎると、彼はあっさりとずっと狙ってたからな、と口許を歪ませた。
わたしのいる日には盗撮をしていた、だからわたしがこっそり図書室で自慰をしていたことを知っていた。痴漢も撮影していて……それどころか、彼は恐ろしい事実を口にした。
「そもそも俺が、最近白金のケツや胸を触ってた痴漢だけどな」
「そんな……んっ、は、ぁ……ん♡」
「……はぁ、はは、そうそう、あの時も、そうやってやらしく息を荒くしてたよな……白金?」
「いや、やだ……っ♡ あ、ん、ぅ……んく……あぅ、はぁ……♡」
解れたらしいナカに二本目の、中指も潜り込ませながら、彼はわたしの唇を奪い、舌を差し込み、唾液を流し込んだ。
抗えなくてそのままそれを嚥下すると、彼は唾液の橋を架けながらゆっくりと頬を撫で、わたしの顔をじっと見ながら指を折り曲げ、掻き回した。
「あっ、あ、や、それ……やめ……っあ♡」
「そうだ、いい子だ……ほら」
「……あ……んぁ、んっ♡ ちゅ、んく……っ、んはぁ……♡」
繰り返される。何度も何度も、優しく頬を撫でながら、唾液の橋を架けながら、じっと見つめながら、頭が真っ白になるくらいにナカを掻き回され、また舌が絡まって、唇を塞がれ、唾液が流し込まれる。飲み込むとまたナカを犯される。
──繰り返され、繰り返され、彼が図書室にやってきてから既に1時間が経っていた。
「あむ、ん、ちゅ、ちゅる、んく……ぁ、はぁー……はぁー……♡ あ、あっ♡ あん、それ、だめ、んっ♡ せん、せぇ──っあ♡ はぁ、はぁ……♡」
「これでイッたの何回目だ? ほら、ご褒美だ」
「……ぁ、ん、んん……♡ ちゅ、れろ……んはぁ♡」
彼は、ただ犯すのではなく、繰り返し交互に刺激を与えて、わたしを操る……調教をしていた。それに気づいた頃にはもう、わたしはイッた後にもらえるご褒美という言葉に、口を開け、キスを受け入れるほどに、なっていた。ちろちろと舌を擦らせながら、もうすっかり収まりがよくなった指を、腰を揺らして膣壁に押し当て、新しい刺激を得るまでに、わたしは彼の思い通りのヤリたい放題できる女に、成り下がっていた。
「ん、や、せんせ……♡ 」
「……次は、俺も良くしてくれよ……白金」
「あっ……♡」
再び見せ付けられた、怒張した肉棒ですらもう……わたしは腰を揺らしてしまうほどに、なってしまっていた。