BanG Dream! NIGHT STORY 作:黒マメファナ
学校帰り、人の多い電車に揺られわたしは壁際に押しのけられ、なんとか治まり本を読んでいた。
正直、人混みは苦手で、満員電車なんてもっと苦手だ。汗とコロンと香水と、色んな匂いが混ざった空間も、隣にいるサラリーマンらしき人が、わたしを見る視線も。
「──っ」
そしてなにより、
同じ人、なんだと思う。最初は手の甲や指でおしりを軽く触られる程度だったのに、もう今日はいきなり、スカートを捲られ、手のひらで撫で回され、揉まれる。
「……っ、ゃ」
声が出せればいいのに、怖くて声が出ない。本に集中して反応しないようにやり過ごそうとしても、指を股間に押し付けて刺激されてしまい、息が漏れた。
日々、色んないやらしい目に遭ってきた。
口の中に指を入れられ、声が出せないままクリトリスをいじられたこともあった。ブラのホックを外され、執拗に胸を触られたこともあった。
──今日も胸に手が伸びてくる。同時に、タイツとショーツの中に手が入ってきた。
「ぁ、や、だ……んぅ」
助けて、怖い、助けて……そんな思いも虚しく、隣のサラリーマンは見て見ぬふり、いや、痴漢のことを羨ましいとすら考えているようにも感じた。股間が膨らんでる、さっきよりいやらしい目で、わたしを見てくる。
「んっ♡ は……ぁ♡」
ぬるぬると指が一本、わたしの膣道を掻き分けてくる。悔しいことにさっきまでの刺激で開いてしまった秘裂は、分泌液で滑りを良くして指を受け入れていた。手慣れた感じのある指の動きに、思考が蕩けていく。指が動く度に、くちくちと粘り気のある水音が鳴っていた。嫌なのに身体は、電気が走ったように反応してしまう。
「ぁ……ん、ん、は……♡」
耳をしゃぶられ、胸を揉まれて、ナカを好き放題弄られる。周囲は助けてくれない。目線を合わせたら、犯されそうで、助けを求めることも出来ない。助けて、怖い、もう嫌だ、そんな感情にほんの僅かに灯ってしまう気持ちいが、わたし自身への嫌悪も加速させた。
「い、ぁ……♡ ん、や、やめ……ひぅ♡」
でも、身体の火照りは収まらない。
誰かもわからない指に膣壁をなぞられ、誰かもわからない手に胸を揉まれ、わたしは発情してしまっていた。
「んん……っきゃ……はぁ……はぁ……♡」
けれど、最寄り駅の寸前にその指は、手は、離れていってしまう。イカされることなく済んだことに、指以上にひどいことをされなかったことにほっとしながらほんの少し……わたしは満たされない感覚を味わった。電車を降りて、違和感のある腰を引きずるように歩いて……ついに、わたしは我慢ができなくなって、駅のトイレに入った。タイツとショーツを降ろすとくちゅ、と音がして糸を引く。それすら、わたしは背中ぞくっとした。
「……んっ♡ はぁ……ぁ、ん♡」
すんなりと指が二本入って、腰が痺れる。けれど擦っても、気持ちいところを突いても、足りない。足りない。
──妄想してしまう。あのまま、降りずにいたらどうなっていたのか。あのサラリーマンは、痴漢は、わたしを……まるで玩具のように弄んでいたのだろうか。
「あっ♡」
火照る。あの指を思い出す。あの膨らんだ股間を思い出す。あのスラックスの奥にある欲望がわたしに向けられた妄想をしてしまう。
きっと抵抗も許されずに奥まで、挿入されてしまうんだ。もしかしたら、どこかに連れ込まれて……妄想が足りなかった良さを補ってくれる。
「んっ、は、あっ♡ んん、だめ、イク、イッちゃ──♡」
ガクガクと痙攣する。妄想の中でなにもかも奪われて、犯される。愉しむためのおもちゃにされる。それだけで、わたしは目の前が真っ白になるくらいの快楽を得ていた。
「はぁ……はぁ……♡ 帰ら……ないと……」
帰ったら、またオナニーをしてしまう。わかっているけれど、やめられない。わたしは既に、淫らな行為に染まっていた。図書室でもやめられない。スリルがあるとぞくぞくする。
いつも来てくれる先生に見られたら……先生は……なんて言うのだろう。怖いけれど、なんてことを考えていた。
──そんな記憶から、しばらく経ちまさか全てを操っていたのが先生だということを知った。わたしにこんな淫らな感情を植え付けたのが、先生だと知った。
「あ……っ♡」
「ほら白金……」
怒張した先生の肉棒がまたわたしの目の前にあった。犯されるという恐怖はもう、感じていなかった。
いつもイカせてくれなかったのに、たくさんイカせてくれた。まだナカは指を覚えてる。ほしい。欲情に苛まれ、わたしはそっと先生のイチモツに触れた。
「……ん♡ あつ、い……♡」
劣情の熱、さっきの口の中に入ってきたことを思い出して、生唾を呑み込んだ。髪を撫でられ、膝に抱えられ、また舌が入ってくる。指でナカの浅いところを擦られ、濃厚なキスをされながら、わたしは先生のイチモツを上下に擦っていく。
「ん、んっ♡ ぁ……せんせ……♡」
「やっぱりお前は、アタリだと思った」
「あ、やぁ……♡」
クリトリスを剥かれ、一際高い声が出てしまう。でももう抵抗したり、嫌がることはない。
そんなわたしの耳元で先生は甘く囁いてくる。わたしの理性を溶かしていく。
「変態だな白金は、さっきよりやらしい液が出てる」
「ん、そんな……あん♡」
「いいな、もう一度フェラしてもらおうかな」
先生は立ち上がって、わたしの鼻先に肉棒を近づけてくる。それをゆっくり口に含んでいく。
今度は手にスマホを横にして持っていた。撮られてる。自分から先生のイチモツを咥えていくのを、録画されてる。
「マジのドMだな白金」
「んく、ん……♡」
「いいオカズになりそうだ」
それだけじゃない。これはわたしの弱味だ。自分から先生のをしゃぶってるということは、行為に同意しているということ。
これから何をされても、わたしは抵抗できないのと同じようなことだった。
でも、やめられない。腰がざわつく。鎮めてほしい。誘うように先生と目を合わせ、苦い先走りを吸い取っていく。
「白金……ずっとこうしてやりたかったんだ、一目見た時からずっと……!」
「んぐ、んっ、んぅ……はっ、ぁ♡ れろ……ぇあ♡」
「やっとだ……これから卒業するまでたっぷり使ってやるからな……白金」
その言葉にわたしは鈴口にキスをすることで応える。そしてそのまま、ゆっくり口を開いて、唇で亀頭をなぞって口に含んでいく。
もう戻れない。わたしはもう、蜘蛛の糸に絡め取られて……食べられるだけの蝶々みたい。
「さっきより抵抗感なさそうだな」
「は……ん、はい……♡」
思考がショートする。嬲られてるのに、先生に優しく撫でられ、触れられると気持ちよくなってしまう。
先生へのご奉仕はじっくり、味や匂いを覚えされられるように、言われるがままに口を開いた。立ったままは疲れると図書室のカウンターの椅子に座った先生の前に膝を付き、上手にできれば撫でたり、触ってもらえるという調教が続いた。
「ああ、もう時間だな」
「ん……あ……え」
「そろそろ俺は帰るよ。白金も気をつけて」
「あ……」
けれど、時間は有限で。わたしは
「まさか白金がこんな変態だったなんてな」
「ん♡ んん……っん♡」
「イった?」
「……はい♡ んっ、あ、ん、ふ……♡」
先生はやっぱり触ってくれた。指が気持ちいところを擦って、イクと優しくキスをしてもらえる。もう、わたしが降りるべき駅は通りすぎていて……先生もそれを知っているから、ナカで遠慮なく指を折り曲げ、痙攣したわたしから理性を舐め取り、奪っていく。
「はぁ……はぁ……んん♡」
「今日は俺の家に泊まりか?」
「泊まり……あ、やん……♡」
「つかブラしてねーんだな。もう答えは決まってるようなもんか」
胸を揉まれる。気づかれた。タイツを脱いだ時に……ブラを脱いでいたこと。先端を摘まれ、鷲掴みにされ、背中に大きくなったイチモツを押し付けられる。
「わかるか? 見て見ぬふりしてるスーツのおっさん。勃起してるの」
「──っ♡」
「こんな風に、胸を揉みしだいて、指を突っ込んで……なんならコイツを口やココに突っ込んでイキたいって妄想してんだよ、白金で」
ゾクゾクっと背中にナニカが走った。
視姦、されてる。そう言われてわたしは恐怖よりも快楽が勝ってしまっていた。その感情を先生は敏感に悟って、囁いてくる。
「どうする? 今すぐにでもあのチャックを下ろして……白金の太腿に押し付けてくるかもな」
「んっ♡ そんな……あ♡」
「そうしたら俺が足を開かせてやるよ。白金の処女はあの男だな。どうだ?」
「いや……んっ、あ、はぁ……♡」
それが嫌なら……と先生はわたしの背をドアに押し付けて、圧迫するように迫ってきて、胸を揉みながらわたしの唇に吸い付いてきた。
激しい、息が出来ないほどのディープキスにわたしの理性はすり潰されていく。チャックが空いていて、手を中に入れされられる。ボクサーパンツ越しに勃起した肉棒を指や手のひらでさすりながら、わたしは夢中になって舌を絡めて、唾液を飲んでいった。
「あっ……はぁ……♡」
「俺にその処女を捧げるか? セックス漬けにしてやるよ」
「先生に……んっ、ぁあ♡」
もう選択肢なんてなかった。
ボクサーパンツから肉棒と取り出し、扱きながら、わたしは先生の耳元でおねだりをする以外に……なかった。
「──先生に、捧げます♡」
白金は賢いな、と頭を撫でられ、またディープキスをされた。
もう、わたしはこの時点で堕ちかけていたのかも知れない。
──自分の意思で、わたしは先生の家へと向かっていた。