BanG Dream! NIGHT STORY 作:黒マメファナ
ピアノの音色が僅かに漏れ聴こえる。彼女の美しい音。
僕はそんな美しい世界に足を踏み入れていく。おはよう、と朝の挨拶をして、彼女の頬に触れた。
「……本当に、今日で、終わり……ですよね」
「もちろん。約束は守るよ……おいで」
「はい……ん♡ ん、ちゅ♡」
この三日、僕はできる限り彼女を呼び出し、キスをしその美しい身体に触れた。
そして金曜日、約束の日、講義に間に合うためのアラームが鳴るまで、僕は彼女の隣に座り舌を絡めていく。
「あ、やん♡ んく、れろ……っふ♡ んん……ん♡」
まるで恋人同士のように求め合うキスをしながら、その
「ぷは……はぁ……♡ あらーむ、鳴ってます……んっ♡」
「そうだね、行こっか」
「……ん♡ ちゅ……れろ、あ♡ はい……♡」
すっかり開かれた紫のショーツに手を入れ掻き回しているとアラームが鳴ってしまう。唾液の橋を切って指から糸を滴らせ、僕らは他人になる。講義を受け、昼休みに弁当を食べてから空きコマに彼女と他愛のない話とキスをして、そして講義が終わる。白金さんのカレシは一コマ遅く終わる上に直接バイトに行ってしまう。だから彼女はいつもそれに合わせて帰るのだが、今日は用事があると断らせた。
「っは♡ ん、ちゅ♡ あ、んは……♡」
「じゃあ、始めようか」
「……っ♡ はい……♡」
遂に、待ちに待ったこの時がきた。いつも聞くことしか出来なかった彼女が穢れていく姿。それを僕ができる。僕が彼女を穢せるんだという興奮をなんとか抑え込みながら、冷静に彼女に触れていく。たった一度のチャンス、一度だけ手に入れた……憧れを、淡い恋を全て歪めて彼女に吐き出すことのできるチャンス。
「ん♡ あ……♡」
「脚広げて」
「ん……あん♡ あっ、クリ、だめ♡」
陰核を指で弄ると彼女はあっという間に蕩けていく。壁に背をつけさせて、M字に開脚した彼女の前に立ち、今まで我慢してきた分を発散するように嬲っていく。クロッチに染みた愛液と、揉みごたえのある質量を持った胸、透き通った声を出す唇、全てが快楽だった。
「ん、ちゅぅ♡ あ……だめ、ゆび、んん♡」
「すんなり、入ってしまうね……」
「あ♡ ひぁ……♡」
ぞくぞくする。僕が彼女を指で啼かせている。ショーツをずらし露わになったソコに指を潜り込ませ、愛撫していくとしがみついて嬌声を上げてくれる。完全に二人だけの世界に、彼女から奏でられる音が僕の耳を揺さぶる。
「っはぁ……♡ んっ、ちゅ、んん♡ は、それ、おくっ♡」
「ここ? きもちいんだ?」
「……っ♡」
「教えて、きもちい? よくない?」
「あっ、や、んっく♡ あっあっ♡ ん、きもちい♡ おく、すき……っ♡」
ああ、彼女が穢れていく。僕が彼女を喘がせて、善がらせている。
カレシの指でない僕の指がきもちいと甘い声で淫らな声で。途轍もない征服感だった。どんどんと反応が快楽に負けていく姿を見て、触れるだけで頭がおかしくなりそうなくらいに……彼女は僕との行為に乱れていた。
「あ、あっ♡ それ、ぐちゅぐちゅしたら……っ♡ い、イク、イッちゃう……から♡」
「から? 今日は聴くだけじゃなくて……見ててあげるよ。イクとこ」
「んっ♡ うん……っあ♡ みて、みておかして──っぁあ♡」
ガクガクと彼女の身体が震える。僕に掴まって弛緩していくのに反比例するかのように僕の指を咥えこんで絡みついてくる膣が、快楽の深さを物語っていた。
「舌出して」
「はぁ……んぁ♡」
「ほしいだけ求めてみてよ」
「ん♡ ちゅ、んく、ほし、い……♡ きす、もっと♡」
イッたことで理性が擦り切れたのか、首に腕を回して熱に浮かされたように何度も何度も唇や舌を重ねていく。浮気をしているという罪悪感に、快楽が勝ったのだろう。また膣を掻き回していくと、今度はもっと素直に喘ぎ出す。
「あっあっ♡ んん……♡ おっぱいも、して♡ あっ♡ きもちい……きもちいのすき♡ もっと♡」
ああ、彼女はやはりそういう女なのだろう。清楚でいるにはあまりにも……そうあまりにも男を引き寄せてしまう。そして、あまりにも彼女は淫らで性欲が強いのだろう。
もう二度ほどイカせ、怒張した肉棒を取り出し彼女に見せつける。絶頂し蕩けた彼女は、それに愛おしそうに触れ、撫でていく。
「あ……おっき、ぃ……♡」
「おいで」
少し躊躇ったが床に座り、彼女を膝に乗せていく。ショーツを脱がせて、腰を抱いて彼女に愚息を押し付けると切なそうに息を吐き出し、舌を絡めてくる。求めてくるという優越感と背徳感に震える背中をなんとか抑え、僕は彼女の耳許で囁いていく。頭の中の悪魔の叫びを口にしていく。
「自分で挿れてよ」
「……え、自分で……♡」
「そう、腰を持ち上げて、入口にあてがって……自分でコイツを受け入れて」
「そ、んな……んっ♡ あ、くり、弾いちゃ、っ♡」
「白金さんはレコーダーとショーツを返して欲しい。僕は合意の上で性行為ができてきもちい。利害は一致してる……でしょ?」
「あ、あっ……♡」
親指で陰核を擦りながら、胸を揉みながら彼女を赦していく。僕がしたいことをしないとほしいものが手に入らない。そんな赦しを微弱な快楽とともに囁かれ彼女はゆっくりと腰を持ち上げていく。
「あ♡ ああ……は、んっ♡ はいって……あ、ん……はぁ♡」
「っく、すごいよ……これが白金さんの」
「ああ……わたし、わたし……あっ♡」
挿入したことで少し我に返ったらしい彼女は、過ちに涙を流した。だがそれも一瞬のことで、僕の腰の動きに反応し、膣は絡みついてくる。快楽に負けていく彼女を、僕は抱きしめていく。
「きもちいんでしょ? ほしかったんでしょ?」
「……ん、ちゅ♡ んっ♡ あっ♡」
「ホントはもっと早く、僕にこうして、ほしかったんでしょ?」
「あ、あっ♡ おく、ごりごり、って……んっ♡ うん、あ、うんっ♡」
ついに白金さんからも腰が振られ始める。波に呑まれた白金燐子は……僕の上で淫らなダンスを披露してくれる。
奥に当たると背を反らし、後頭部を抑えると熱烈にキスをされる。
「んっ、んふ、んく♡ は、ぁあっ♡ ほしかった……っ♡ ずっと、ずっと、きんようび、になるのまってた……んっ♡」
「へぇ? あんなにカレシとしてたのに」
「でも♡ きす、んっ♡ したり、さわられると、キミのこと、ばっかり♡ ひとりで、シてるときも……カレとしてる時も♡ キミにおかされることばっかり、考えてたから……っ♡」
淫らな本性が浮き彫りになっていく。それは、僕の悪魔が満足するには充分過ぎる程だった。
突き上げて腰を振らせて、待ち望んでいた快楽に彼女を使っていく。彼女を、穢れた女として扱っていく。
「あっあっあん♡ それすき♡ おくで、いっぱい……うごいてる、んっ♡」
「まだまだいじめてあげられるよ」
「んっ♡ あ、あぅ、あっ♡ あん……ん、ちゅ♡」
もっとじっくり楽しみたい。じっくり犯してやりたいと感じるものの、時間は有限だった。挿入してからしばらく、細かくイキ続ける彼女を留めたのはアラームの音だった。
「あと……なんぷん……?」
「15分、ってとこかな」
「なら、その時間で……イケる、のに、しよ……♡」
そう言って彼女は自分から壁に手をついて、腰を突き出した。もう躊躇いはないらしい。腰を掴み後背位で挿入していく。この体位なら僕は好きに動くことができる、そういう意味なのだろうと思い腰を振り始めていく。
「あっん♡ はやく、していいから……♡ イッて、一緒に、イキたい……♡」
「うん……」
「んぁあ♡ あっや、んっ♡ そこついて♡ あん♡」
「もう、イキそう」
「うん、ん、あっ♡ だして……イッて♡」
「イク……っ!」
「あ──っ♡」
膣が狭まり、絡みついてくる快感に愚息は遂に限界を迎え奥に捩じ込み、精を吐き出していく。
彼女の膣を穢しきって、ナカから引き抜く。汗と余韻が心地よく僕の身体を襲いかかっていたが、時間はそこまでの猶予を残してはいなかった。
「……はぁ、んっ、ちゅ……ふ、ん♡」
「ふぅ……そろそろ帰ろうか」
「あ……」
彼女が望んでいた、一応は洗っておいたショーツとレコーダーを彼女に渡す。
これで最後だ。これからはもう盗聴することもない。別々の世界に生きるのだろうと思っていた。
──だが、彼女を穢してしまった僕もまた、穢れた色欲に魅入られていたのだった。
「一人暮らし……だよね……?」
「……うん」
「もっとじっくり、いじめて……犯して♡ ベッドの上で……続き、しよ♡」
彼女のその提案に頷く以外なかった。僕も最後までペースを維持できなかったことへの不満があった。そのリベンジの機会はすぐそこに転がっているだなんて思いもしていなかった。
──彼女は、妖艶に微笑む。最初は拒んだはずの僕の家を彼女自ら望んだのだった。