BanG Dream! NIGHT STORY 作:黒マメファナ
淫らな水音と高い喘ぎ声が部屋に響く。ラブホテルの一室では、上原ひまりが男に跨り腰を上下に振っていた。だが、すぐに背を反らし動きが緩慢になってしまう。
「あっ……はぁ♡ はぁ……っ♡」
「ひまりー、イキやすすぎだろ」
「んん♡ あっ、や、ごめんなさい……っあん♡」
「まぁ、やらしい身体とまんこに免じて……中出しおねだりで許してやるよ」
胸を揉みしだかれ、ひまりは嬌声を上げて身体を震わせる。この数週間ですっかり馴染んでしまった、自分の意志とは無関係に行われる言いなりのセックスに、ひまりは既に助けを求めることもなくなっていた。
「おら、腰振って教えた通りおねだりしろよ」
「っあ♡ は、んっ♡ お好きなようにおまんこハメて、ザーメンいっぱい、ナカにください……っあ、あ、あっ♡」
「んじゃあお望み通り、満足するまでたーっぷり、使ってやるよ」
「は、はい♡ あっあっ♡ あ、や、あん♡」
突き上げられひまりはあっという間に蕩けていく。好きでもない相手との行為に、だがどうすれは感じるか、どこが弱いのか、知られ尽くしてしまい、そして開発されてしまった彼女に、抗う術はなかった。
「──っあああ♡ もう、もうむりぃ♡ あっ、あっ♡」
「とか言って、搾ろうとしてくるじゃん、なぁ!」
「ひぁああ♡ それ、それやだぁ♡」
イキたくない、きもちよくなりたくない。そんな思いで必死に首を振るが男は構わずに腰を掴み突き上げていく。言葉とは裏腹に膣内は男のイチモツをキツく締め付け、射精を促すように蠢いていた。
「っあーイクぞひまり、お前の大好きな中出しだ……っ!」
「いや、いやぁ──っぁあ♡ もう、やだぁ……♡」
「あんま萎えること言うなよ、ほら」
またカレ以外のモノを受け止めたという事実に涙を流し、だがイッた余韻に息を荒らげていると、男はやや強引にひまりの唇を奪っていく。舌を挿し込み、掻き回し、唾液を飲ませていると、ひまりは焦点の合わない目で舌を出して追いかけてくる。
「あ……んっ♡ ちゅ、んく、は、れろ……♡」
「よしよし、かわいいなひまりは」
「んん♡ んっ、ん、ぁ♡」
「やべ、コーフンしてきちまった。このままもう一回しよーぜ。今度はベロチューしながらイカせてやるからな」
なすがままにされ、受け入れて感じることしかひまりはできなかった。繰り返される行為に、挿入される膣内を埋めるほどの巨根に、喘ぎ、時には自分から腰を振る。そんな最悪な日々はひまりの精神を汚染していた。
「ひまり?」
休憩時間になり、机に頭をつけぼうっとスマホを見ていたひまりはその声にぱっと顔を上げた。バイト先が同じカレがすごくバツが悪そうにやってくるため、きっとあのことだろうなという確信を持ちながらもゆっくりと首を傾げた。
「……ん? なぁに?」
「怒ってるのか……あの時のこと」
「別に……あの時ノっちゃった私も悪いし」
あの時のこと、というのはこのファストフード店の更衣室で性行為をしたことだった。確かに最初は怒ったもののしばらく恋人らしいことができていなかったし結局は腰を持ち上げ受け入れたという事実がその怒りを軽減した。だが結局それ以来カレとひまりはシフトを同じ日にはせず、今日もカレはシフトを提出しにきただけ、という事情だった。
「なぁひまり……今日さ、俺んち」
「──ごめん、でも……シたくない」
好きだという気持ちはある。一緒に過ごしたいという気持ちもあった。けれど、泊まることはできないと首を横に振った。振らなければならなかった。残念そうにわかった、またねと頭を撫でられ、思わず助けてと縋りたい気持ちになった。だが、もうひまりには逆らう精神力もない。俯き、ごめんねとバレないように涙を流すしかできなかった。
「ひーまーり♪」
「……んっ、な、なに……や♡」
カレがいなくなったところを狙いすまして出てきた男に上から胸を揉まれひまりは小さく喘ぐ。もはや勝手知ったると言わんばかりに緩めていたバイトの制服の胸元から手を忍ばせ、ブラの隙間に指を差し込んでいき、乳首を擦っていく。
「あ、あっ♡」
「時間もったいねーし車行こうぜ」
「……んっ♡」
始めは帰りに車に乗せられ、ホテルに連れ込まれて。今では男はこうして休憩が重なるたびに社員専用の駐車スペースに止めてある車まで連れて行き、彼女を貪っていく。指で擦られ抵抗せずに背を反らしながら男の舌を受け入れていた。
「んは、ね、もう……っあ♡」
「時間あるしほら、しゃぶれよ」
「あ……♡ ぇあ……ん、んん♡」
命令されひまりは見上げるように眼前に出された竿を持ち亀頭を口に含んだ。唇にカリの感触を感じつつ、舌が自然と裏筋に当たるところで止められ、そこから舌で丁寧に奉仕させられる。
「っあーいい、上手になったなひまり、そうそうそのまま舐め回せ」
「んっ、ん……っ♡」
制服のまま脱がせられず、彼の前に膝を折り床に座って口淫を続けることの羞恥と、口にある亀頭がいずれまた自分の膣に入り、イカされ犯され、膣内に射精されるのだという興奮が彼女から嫌悪と抵抗を奪っていた。
「んんっ♡ は、あ、あっ、あっ♡」
「ハハ、もうフェラだけで乳首勃ってんじゃん」
「や、ん、んっんん……♡」
制服を捲られ、ブラの隙間に入ってきた指が容赦なくひまりの性感を高めていく。だがしつこく弄られ、反応しても口からイチモツを離すことはしない。そうしなければならないと男に調教し尽くされていた。
「よし、時間もねーしとっとと済ませるか」
「……っはぁ、ん、ちゅ♡ ん、あ♡」
促されるまま立ち上がりショーツを脱がされ座席を倒した奥のスペースに向かって四つん這いになる。嫌なはずなのに、やめてもいいと言われれば今すぐにでもこの車から降りて助けを求めたいのに。そんな気持ちは押し付けられ滑りを確認するように陰唇を擦ってくる硬いモノの感触に乱されていく。
「はぁ……あ♡」
「時間ねーから最初からトップスピードだからな」
「んんっ♡ あ……っ♡」
トップスピード、と言いつつ確かめるようにゆっくりと挿入される感覚にひまりは無意識に腰を揺らした。膣内にソレが入るという気持ちよさ、その大きさやカタチを、ひまりの膣は覚えてしまっていた。
「んー、やっぱ急かして挿れるとそーでもねぇんだよな」
「あ、あっ、あっ♡」
「けどま、喘ぎ声かわいいからセーフ、ほらほら、早くご奉仕してくんねーとバイト遅れちまうよ」
「ひぁ、あっ♡ ん、んっあ♡ ああっ♡」
言われるまま、ひまりは頭の中でバイトの人にバレないためだと言い訳をしながら腰を振っていく。一突きされる度、奥で受け止める度にひまりの思考回路は汚染されていく。早く終わらせたい、という嫌悪は早くイキたい。気持ちよくなりたいという本能へとすり変わっていく。
「あっ、あっあ、あっ♡」
「いいねいいね、んじゃご褒美やるよひまり」
「ひんっ♡ ああ、あっあっあっ、クリ、クリと乳首同時にしちゃ、やぁあ♡ あっ、あん、ん、んっ♡ いやだめ、だめだめだめ♡」
「っあー、膣が一段とやらしく締まってきもちー。こりゃ今日のバイト終わりが楽しみだなぁひまり」
男の容赦のない責めにひまりの腰は震え、拒否の言葉と一緒に快感に抗えない嬌声が漏れ出る。そして脳裏にはこの後、バイトが終わった後が本当の地獄だということを理解していた。時間のある限りを犯され、奉仕させられ、カレシの予定をキャンセルさせてまで貪ってくる。
「やだ、やだイク♡ あっ、イッ、イッちゃ──っぅ……っは、はぁ♡」
「イッたばっかで悪いけど、コッチはまだイッてねぇよっ!」
「いっ♡ や、やっ、あっあだ、だめ♡ いま、だめ♡」
逆らえない、精神をも犯し尽くすような男との行為に己を保つ方法、それは受け入れることだった。打ち付けられる腰の動きに合わせて腰を揺らし、喘ぎ、男の言いなりになること、それしかなかった。
「っく、イクぞひまり、締めろよ!」
「あっ、あ、あっあっ♡ あ──っ♡」
「お、おお……っ、ふぅ……はぁ……やっぱサイコーだよお前」
「っあ♡ は……っは……♡」
「ほら、キレイにしたら終わりだ」
「ん……♡ んく、んっ、じゅる♡ はふ、れろ……んっんっ♡」
尿道に残った精液をもすすり、嚥下し、ひまりは荒い息を車の外で鎮めてから再びバイトに戻っていく。その後も隙があればセクハラ紛いのことをされた挙句にバイト終わりには更衣室に連れ込まれ後ろから包まれるようにして抱き締められ指を挿入されてしまえば、もう彼女に拒絶することはできなくなる。
「おーぐしょぐしょ、よく我慢できたな」
「あっ、んん♡ ん、ちゅ、は、れろ……ん、やだ♡ ここ、やだ♡」
「だったら、どこで?」
「っは、ホ……ホテル、いくからぁ♡ ラブホ、行こ♡」
「もっとおねだりしろ」
「あ、ん、あ、あっあっ♡」
敏感な部分を擦られながら唇を重ねられ、ひまりは堪えきれずに嬌声を上げ、無意識に腰を揺らす。既に、もう既にひまりは男が与えてくれる強烈な快楽に飼い慣らされ、服従してしまっていた。
「ん、はぁ……♡ ラブホで、ハメて♡ 好き放題、ぐちゃぐちゃにして♡」
「いい誘い文句だな」
「今すぐなら、車でも、いいから♡ いっぱいえっちするから♡」
初めて口に出した心の奥底にあったひまりの本当の言葉、悦びに男は興奮を顔に出した。今すぐにでも犯したいという欲望を抑え、焦らすように指を動かし、勃起した肉棒を取り出し、片脚を持ち上げて顕になった秘所に擦り付け、挿入していく。
「や、だめ、っあぁ♡ ここは、だめ、ぇあ♡」
「とか言って、トロトロにコーフンしてんのかよ? やっぱヘンタイだなひまり」
「ひと、きちゃう……あっ♡」
そんなひまりの訴えもお構いなしに自分のアヤマチと同じシチュエーションで犯されていく。だが、カレとしたそれより、ひまりはより深く抗えない快楽に呑まれていた。
「んんっ♡ ん、は、あむ、ん♡ ふ……は、あ、ああ♡」
唇を塞がれ吸いつかれて、抵抗しようとするも、やがて蕩けた顔で出された舌に自分の舌を擦り付け、舐めながら受け入れてしまう。比べる必要もないはずの行為を比べてしまう。
「あっ♡ ん、んっんっ、は、あっあ♡」
「イキそうなんだろ」
「イク、んっ♡ もう、イッちゃう……からぁ♡」
「じゃあイッちまえよ。イッて、よがって、堕ちちまえ!」
「イク、イ──っぁあ♡ あふ、んっ♡ は、ぁん♡」
既にひまりは男の首に腕を巻き付け、抱きつくようにしながら絶頂した。余韻に甘くキスをされ、限界を感じたひまりは耳許で媚びるように男に囁く。それがひまりの最後の抵抗だった。
「ここ、やだ……♡」
「まだ、んなこと言ってやがんのか」
「だ、って♡」
「なんだよ」
「──もっと、声聞いてほしい♡ もっと、やらしい言葉で責めてほしい♡ 裸に剥かれて、もっとぐちゃぐちゃにされたい♡」
「へぇ?」
「あっ♡」
獰猛な笑みを浮かべた男に胸を鷲掴みにされ、それでもひまりは抵抗しない。揉みしだかれればむしろ嬉しそうな顔で喘ぎ始める。それは、彼女の中で全てが壊れた証拠でもあった。ほんの僅かながら残っていたカレへの罪悪感、それを彼女はもう持っていなかった。
「けど、こうやってヤバいとこで犯されてから連れ込まれるのが好きだろ」
「ん、うんすき♡ 車とか、トイレとかで、っあ♡ あっ、あ♡」
「なら、一発ヌかせてくれたらな」
「……んっ、もう♡ あっ、いい、いつもみたいに、して♡」
「はは、いいなひまり、めっちゃコーフンする」
再び腰の動きが激しくなり、ひまりの理性は快楽の波にさらわれ深く沈んでいく。腰を打ち付ける水音、壁に押し付けられ強引に捩じ込まれる感覚、強引なはずなのに馴染む感触。その全てが彼女を本能のままの被食者に変えていた。
「っし、イクぞひまり……! お前の大好きな中出しで、お前の全部を塗り替えてやる」
「あっ、あっあっ、あ、んあっ♡ さ、っきからずぅっとイッてる、イッてるから♡ きて、出して……♡」
「搾り取れよ、おらっ、ひまり……っ!」
「あ……っ♡ ん、はぁ……や、ぁん♡」
しがみつくようにして、離れないようにひまりからも腰を揺らし、精液を受け止めていく。何度も脈動し、余すことなく精子を送り込んだ男は満足そうな顔と一方でまだまだ欲望に満ちた表情でその場に座り込んだひまりを見下ろした。
「……あ♡ ん、ちゅ……ぇあ♡ んっ、んっ、んく♡」
「続きはベッドでゆっくりしてやるよ、ひまり」
「ぷは、ん……♡ じゃあ、お持ち帰りで……♡」
「おっ、いいじゃん」
ひまりは腰を抱かれ車に向かう最中にカレに連絡をした。たった一言シンプルに。
──別れよう。そんな言葉を最後にひまりはバイトも辞め、カレの前から姿を消したのだった。