BanG Dream! NIGHT STORY 作:黒マメファナ
①センセイ
──私が中学三年生になった年の秋。受験とバンドを両立するために両親の勧めで週二回、家庭教師に来てもらうことになった。
初めて顔を見た時、先生の印象は「頼りなさそう」だった。大学生の男の人で、結構頭はいいみたい。でもちょっとだけ緊張気味で慣れない感じに教えてくれるその人に、そんな印象を持った。
そんな先生は私が家庭教師のアルバイトで初めての生徒だったらしくて、ひと月経つ頃には、採点や休憩の最中には他愛のない話をするようになって……それと同時に私は、先生を意識し始めた。
理由なんてそんなに大したことじゃない。バンドや蘭たち……私の話を興味深そうに聞いて、笑う、その笑顔が、琴線に触れたって……それだけ。そう意識してから、さらにふた月が経とうとする頃……。
「……よし、
「えへへ……先生の教え方がいいからね!」
「それだったらいいけど、ひまりが優等生なのもあるかな?」
私は、将来は高校教師になろうと勉強している先生に、こう言った。
──『先生にならないほうがいいよ』って。ひどいこと言ったと思う? ううん、先生と、私のヒミツを知ったら、きっと、この言葉を否定する人なんていないんじゃないかな……?
「……ね、今日も、時間が余った……ね?」
「……ひまりが頑張ったからだね」
「うん。だから……残った時間は……いつもの♡」
時計を確認して……私は、ブラウスのボタンを外して胸元をはだけさせながら、先生の腕に抱き着いて太股と、その付け根にある
──瞬間に、純粋な先生と生徒だった関係は、崩れ去ってしまう。
「そういう、約束、だからね」
「……うん♡」
ほら、生徒の私に迫られて、拒否することもなく逃げるような言い訳を使う先生。こんな人、教師になったら、優しい顔して女子高生に手を出すだけ、最低の変態になっちゃうよ。
──まぁ、私もそんな先生に溺れちゃってるんだけど……
「……ひまり」
「っ、あ……ん♡」
先生は発情したような顔を近づけていつの間にか私の腰に手を回して、キスをされる。それだけじゃなくて、先生の舌が口の中にはいって、私も舌を出してディープキスに溺れていった。
──ファーストキスだってつい最近……一ヶ月も前じゃないのに、もうこんなにえっちなキスをしちゃってるんだ、って思ったら、余計に先生の舌を感じちゃって……夢中でくちゅくちゅ、ってどんどん激しくなっていく先生の舌を受け止めてた。
「あむ、ん……はぅ、ん……♡」
どのくらいキスをしていたのかわからないけど、しばらくしてから先生も、私も、荒い息を吐きながらやっと唇を放した。
最後に先生が名残惜しそうに舌で私の唇や舌をなぞって唾液が糸を引く。
そんな光景が興奮を誘ったみたいで、さっきまでのどこか頼りのない印象が嘘のように、先生は私の脚をえっちな手つきで撫で回して……くすぐったいけど、スカートの中に入ってくる手に下腹部が熱くなっていく。
「……触って、先生の指で、アソコ、気持ちよくして……♡」
「違うだろ? ちゃんと教えたとおり」
「……ん、はい♡」
先生はスイッチが入るまでは消極的なところがあるのに、今は飢えた猛獣さんみたい。Sっ気のある目で私をおいしく食べようとする、肉食獣。もう興奮を抑えきれない私も、食べてもらえるようにとびきり媚びた視線で先生を見上げた。
「……お……おまんこ、先生の指で、ひまりのえっちなおまんこ……慰めて♡」
恥ずかしいけど、教えてくれた通りにおねだりをすると、先生の口許が歪んでいく。
──ふふ、やっぱり、先生は普段あんなに大人しそうなのに……肉食獣みたい。
先生の指がショーツに触れて、焦らすように愛撫される。
「よくできました。ご褒美は何本?」
「二本、挿れて……♡」
耳元で囁かれた言葉に返事をする。早く挿れてほしくて、熱が篭っちゃうけど、そんなこと、先生は気にしない。私がねだった通りに、ショーツをずらして指をナカに……
「……あ、ん♡」
「どう? 大分指にも馴染んできたね」
「……ん、ふ♡ 先生の指、すき♡」
「じゃあココ」
「あっ♡ っん♡ やぁ、きもちいとこ……♡」
指をナカで曲げられて、私はその指が突かれる快感に身をよじった。先生はソコを「Gスポット」って呼んでたけど、先生が家に来る度……先生に触られる度に快感が増している気がした。
「……いい顔」
「んっ、は、私、今……どんな顔、してる?」
頬に手をそれられて熱の篭った視線を向けられて、思わず気になって質問してしまう。先生は「んー」と首を捻ってからニヤリと笑って見せた。
「自分で見てみたら?」
「え……? それって──あぅ♡」
「鏡使えば、わかるからね」
「そ、そんな……や♡」
私のナカで指を動かしてくちゅ、くちゅ、ってわざと音を立てながら先生は鏡の前に私を移動させて、その前で脚を開かせられる。
「あっ、あん、やぁ……♡」
「どう? えっちな顔、してるでしょ?」
鏡に移された自分は、秘部を晒しながら│先生《男の人》の指を受け容れて、媚びるように目尻を下げて、誘っているみたいだった。恥ずかしさと容赦なくナカで蠢く指にどんどん身体が熱くなって、制御が効かなくなってしまう。
「ん……や♡ 私……えっちな顔で、先生を、誘っちゃってる……♡」
「そうだね……それにほら、誘ってるのは顔だけじゃなくて、ココも」
ナカで動いていた指を引き抜いて、鏡越しに見せるようにアソコを拡げられる。自分ではあんまり見たことがない秘部はいつもだったら閉じている唇みたいなところをだらしなく開いてヒクヒクしながら粘液……愛液を垂らしていた。
こんな淫らな光景をいつも先生に見られているんだと思うとゾクゾクとした快感が背中を駆け抜けて、先生を呼ぶ声がまた上ずってしまう。
「 う、ん……せん、せえ……もっとシて、ほしい♡」
秘部にあてがわれていた先生の手に自分の手を重ねて、先生の手を使ってヒクヒクと刺激を求めている箇所に触れてみる。
「あ、んぅ、ふ……んあぁっ♡」
「そんな浅くより、挿れられる方がイイでしょ?」
「あっ、あっ、せんせ、まっ、まってぇ♡」
──ちょっとしたおねだりのつもりだったのに、先生の方が先に我慢出来なくなっちゃったみたいで、さっきよりも奥まで指がきて、きもちいところを、執拗に擦られて、押し上げられて……私はもう頭が真っ白になって、ひたすらに嬌声を上げていた。
こうなったら先生は私がイクまで、絶対に指を止めない。待って欲しいのに、もっとゆっくり焦らしてほしいのに。その願いは、獰猛に口を歪める先生には通じない。
「ま、って♡ あっ、やだ、んっあ、ぅん♡ まだ、まだなの♡」
「──ひまり……ひまりっ」
「あっ……先生……ん、ふぅ♡」
ブラウスのボタンは全部外されて、ブラを脱がされて……本当は、先生に見て欲しくて買った下着だったから、指を止めてゆっくり脱がせてほしいけど、ショーツだって、すごくかわいくって……たくさん見られながらされたいのに……まだ先生はそこまで余裕がないみたい。
そんな風に残念だな、って冷静な思考もあるけど、胸と秘部を同時に触られるのは、刺激が強すぎて、何も言えずに快感の波が迫ってきていた。
「あっや、くる、先生、イッちゃう、のっ、あん、あぁ♡」
「イッていいよ……鏡に映りながら、えっちな顔を見せて?」
「ぅん、あ、くる──っ、はっ、はっ、やぁ……♡」
鏡に映る私は、上体を逸らしながら、痙攣してから、弛緩した顔で先生にもたれかかった。
──今日も、ちょっとだけ物足りないけど、これで私の味付けはおしまい。後は……もちろん。
「……ひまり」
「だいじょうぶ……癖になるまで教えてくれるんでしょ? 先生♡」
「あ、ああ……脱がせるぞ」
「キス、しながら♡」
「……わかった」
猛獣で何も知らなかった私をこんな風にしたクセに、先生は肝心なところでいつもの大人しい先生に戻っちゃうのも、ちょっとだけ物足りない。だからいつも私がおねだりをする。
求めるままキスで先生と唾液を混ぜ合わせながらゆっくりとスカートのホックを外されて、下着も脱がされていく。
──そうして裸になってベッドに転がった私を獰猛な顔で見下ろす先生もまた裸になって……大きく勃起したモノを私にあてがって、押し広げるように挿入ってきた。
「んっ……ぅ、せん、せえ……」
「ひまり、かわいいよ……ひまり」
「はふ……ん」
この瞬間は、まだ慣れない。いくらイッちゃった後で、充分濡れてるって言っても、急に拡げられるのは、痛みを感じてしまう。
──そう言えば、初めての時はすごく痛くて、泣いちゃったな。今はこの一瞬の痛みが終わると、きもちいことを知っているせいか、泣くこともなく、もっと挿入ってきてほしいと思えるようになった。
「ひまり……大丈夫?」
「うん……動いて、いいよ」
「……わかった」
ゆるゆると腰が動き始めて、ナカで先生のモノが擦れる。初めは消極的だった、腰の動きも、先生の興奮とともに早まっていく。
「んっ、あっ、やだぁ♡」
「声……もっと、もっと」
「はぅ、ん……ぅあ♡」
先生は、必死に私を求めてくれる。本能に突き動かされるようで、余裕がないけれど、そんなところもかわいいな、なんて的外れなことを考えて、奥を突かれる快感にその思考も泡のように消えてしまった。
「っ、んっ、あ、あっ♡」
後に残るのは、好きな人に抱かれているっていう幸福感と、思考をあやふやにする気持ちよさ。
──それは、きっと先生も同じ、だから……余計に幸福感を味わえる。
「ふっ、あぁ……ひまり、そろそろ──」
「んぅ、んっ、え、も、もう? ……っ♡」
けれど幸福感と、
「ひまり──っ、あ、うぅ……」
「ん……あ……」
先生の腰がびくって震えて、それから脱力したまま、息を吐く。
しばらく余韻に浸っているけど「今日はこれでおしまい」って素早く着替え始めてしまう。時計を見ると、確かにもう先生が『先生』でいる時間はおしまいで、もうすぐ私の両親も帰ってくる時間だから……もっと、なんて縋ることもできない。
──先生は、ずるい。
「……次は、もっと、シてね」
「うん……ひまりがちゃんと予習をしていたら、だね」
「──はぁい」
不満を伝えようと頬を膨らませても、笑って頭を撫でられて……最後に抱きしめられて、それから玄関まで見送る。
「じゃ、次はひまりの苦手なところだから、念入りにやろうか」
「えっち?」
「……あの、一応家庭教師なんだけど……」
「冗談ですー!」
そんな軽いやり取りをして先生はドアを開けて帰ってしまう。今まで暖かった家も先生が帰ってしまうと、シンとした独りの空間に変わってしまって……そのさみしさを埋めようとするかのように、先生との情事が頭をよぎって、どうしようもなく、身体が熱く、疼いてしまう。
「……ん……あ、はっ……そうだ、お風呂……シャワー浴びなきゃ」
着替えを持って、洗面所で一度着た制服を脱ぎ捨てて、浴室に入る。
──そしてシャワーを浴びながら、声が漏れないように予め口を手で塞いでから自分を慰める。先生の指を思い出しながら、秘部や、胸を、火照った身体を冷ますように。
「ん……ふ、はぅ……♡」
こんな関係を続けて、私の中に欲求は溜まっていく。
──変えたい。もっと先生と一緒にきもちよくなりたい。そんな願いを実現するため、私は密かに計画を練っていた。
……来週、来週に……私は、真の意味で先生に溺れてみせるから……