BanG Dream! NIGHT STORY 作:黒マメファナ
シャワーを浴びて汗を流して、再びそのウィザードに変身する。これからわたしは、わたしではなくなっていく。そして、バスローブを着た男の人を前にして、その視線にわたしは身体が熱くなる。
「それじゃあ、ここ座ろうか」
「……はい」
「鏡見える?」
「みえ、ます……っ♡」
ベッドの淵、彼の脚の間に座ると後ろから手が伸びてきて、ゆっくりと胸に触れられる。成長期に遅れて急激に大きくなったわたしの胸を、男の人はみんな、みんなえっちな目で見てくる。
「おお……でっか」
「あ……ん♡」
「脚も、すべすべだね」
「ん……ぅ♡」
自分で触るのとは違う、性欲に満ちた目で直接射抜いてくる。見るだけよりも触れることでより、その欲望が膨れ上がっているのを強く感じとっていた。首筋にあたる吐息が熱い、おしりに、かたい……男のひとのアレが、押し当てられている。
「りんりんちゃんはエッチなこと、どこまでしたことあるのかな?」
「……なにも、ないです……ひとりで、しか……♡」
「マジ? なのに、ホテル来ちゃうんだ」
「あ……♡」
これは、わたしがオフパコという快楽に目覚めたファーストステップ。中学三年生の冬コミの後、わたしは売り子を頼んでくれたサークル主であり、ゲームのフレンドだった人に電車の中でホテルに誘われた。
「お疲れさまりんりんちゃん」
「はい……! あの、誘って、いただいて……ありがとう……ございました」
「いやいや……ところでさ、りんりんちゃん?」
「……っ、な、なんですか……っや」
「これ、なに?」
スカートの中に手を入れられて、クロッチに触れられる。そこはもう、コスプレで視線を浴びせられた時の興奮の余韻で彼の指を濡らしていく。まるで痴漢をするみたいに、後ろから指でおまんこに触れられる。
「ん……や♡」
「ずっとムラムラしてたんでしょ? りんりんちゃんめっちゃエロい目で見られてたもんね、ぼくも我慢するの大変だったよ」
「……は、はい♡」
じわじわと嬲るように股間を指先で刺激される。言葉でも、囁きながら嬲ってくる。初めての経験というわけではない。痴漢には何度か遭遇する。
けれど、こんなに興奮するのは初めてだった。おしりに股間を擦り付けられ、ますます興奮してしまう。
「あ……♡」
「ねぇりんりんちゃん? これからオフ会しない? お金は全部出すから……ね?」
「ん……おふ、かい♡」
頷く。そして、わたしは彼に連れられてオフ
全てが初めての経験だった。男の人とえっちなことするのも、初めて、なのに。
「あっ、そこ、んぁ♡」
「だんだんりんりんちゃんの弱点わかってきたよ、ほらほら」
「あっあっ♡」
「布越しでも乳首どこかわかっちゃうね」
「ひ、ぁ、それ……♡」
鏡越しに自分の痴態が見える。そしてその後ろで粘液で糸を引く秘所を鏡に映して興奮を隠せないギラギラした目をする彼。乳首を指先で弄ばれ、感じる度に満足そうな、けどこれから自分のテクでどれだけイカせられるかと視線をぶつけてくる。
「りんりんちゃんがウィザードなら、僕も職業通りロイヤルナイトってことになるのかな? 」
「……ん♡ そっちの、方が……♡」
「そう思った方が興奮する?」
頷く。結局、
「せ、
「お、懐かしい呼び方、どうしたのりんりんちゃん?」
「師匠のおかげで、ウィザードになれました……だから、お礼をさせて……ください♡」
「なるほど、なら身体の方も、修行をつけてあげよう」
「あっ♡ よろしくお願いします……師匠♡」
この役に没頭すると、全てがセックスへの期待と快楽の前に崩れていく。彼も師匠という役に適したように。二人のホテルでのオフパコは、NFOの宿屋であるのかもしれない、性交渉へと姿を変えた。
「ん、んぅ♡ ぁあっ、あん……♡」
「もう下着もぐちょぐちょだ、この感度の良さ……随分独学で修行してたみたいだね?」
「は、はい……♡ でも、師匠の指、のほうが……気持ちいい、です♡」
「よろしい、なら次のステップだ、身体をこっちに向けて」
頷き反転して、師匠の方を向く。師匠の足よりも外側に、膝を置いて膝立ちになり、肩を掴んで支えにする。下から舐めるような視線と、電車の時の痴漢めいた手つきで腰やおしり、太ももを撫で回される。
「今日の
「ん、ぁ♡ ど、どうですか……わたしの、おしりは♡」
「最高の揉み心地だ」
見上げられながら、感じる顔を直接見られる。ショーツをズラされて、おしり越しに指が直接わたしの膣内を撫でてくる。
──ぬちゅ、ぬちゅ、そんないやらしい水音がわたしのおまんこから鳴ってる。
「あっ、あっ、せ、んせい……♡ 」
「耐えきれないのなら膝の上に座るのを許可する」
「あ、ありがとう……ございます……っんぁ♡」
「もっと近くに」
密着して、ハグされるみたいになっていた。違うのは前から指で、後ろから性感帯を刺激され、撫でられる気持ちよさくらい。
頭がぼーっとしてきて、快楽に流されていく。
「ん、ちゅ♡ は、れろ……はぁ♡ あ、う……んっ♡」
「そうそう、唾液出して、オスが喜ぶように媚び媚びのちゅーしよっか」
「ふぁ、んん……♡ んむ、ぁ♡ くち、きもちいい……♡」
「口も気持ちいいなんて……りんりんちゃんの身体はオスを喜ばせるためにあるみたいだ」
「あ♡ あっあっ♡ せんせい、師匠♡ ゆび、それ……っあん♡」
「ご褒美だ、遠慮なくイキなさい」
「は、はい♡ イキます、イキ、あっイク、イ──っ♡」
指を膣内にいっぱいにされて、腰が震えて目の前が真っ白に変わった。気持ちいい、オフパコって、セックスってこんなに気持ちいいんだ。その時のわたしの中にあったのは、どうしようもなく、オスに求められる悦びだった。
「ん、んちゅ♡ はぁ……はぁ……♡」
「次は、これを」
余韻の波が引いてくると、絡まりあっていた舌が解けて彼が少し後ろに移動し、股を大きく開いて勃律したイチモツをわたしに見せつけてくる。その見た目に、思わず喉が鳴った。
「あ……っ♡ 師匠の、おちんぽ……すごく、おっきく……なってます♡」
「手や口でご奉仕するんだ」
「……させて、いただきます♡」
四つん這いになり、顔を自分からおちんぽに近づける。茎を手で持つと熱を持っているように熱くて、先端からは既にトロリと透明な液体が染み出すように亀裂から垂れていた。
「せん、せい……やりかたが、わからなくて……♡ 命令、してください……言う通りに、ご奉仕します♡ 」
「まずは、キスをするように唇でオスの悦ぶところを探るんだ」
「はい……ん、ちゅ、ちゅ♡」
詳しいやり方は本当にわからなくて、言われた通りにすると確かに、ピクって反応するところがあった。一通り根元から先端までキスをして確かめたら、覚えたところに、丁寧にキスをする。
「おお……さすがりんりんちゃん」
「ちゅ、ん♡ あ、これ、ねとねと……ふしぎな、味……♡」
「それはカウパーだよ」
「これが……れろ♡ ん、ちゅぅ、んく、んっ、んは♡」
「言われる前に吸って……っ!」
「せんせ……きもちいい、れすか♡ んっんう♡」
それを飲んだら頭が切り替わっていくみたいだった。気持ちよくしたら、このカウパーをもっと飲ませてもらえる。それを求めるために本能のまま口の中に竿を入れ、ディープキスの容量で、そこに知識にあった頭のグラインドをくわえていく。
「っく、りんりんちゃん、これ初めてってほんと?」
「んは、ん……♡ はい、せんせい、のおちんぽが、初めて……です♡」
「は、はは……とんでもない弟子だ、そんなにおちんぽしゃぶるの気に入ったの?」
「はい……おちんぽ、すき……れす♡」
「初めてのコスプレで、初めてのオフパコで処女捨てようとしてる子は違うな……こんなビッチだったなんて」
「び……っち♡ ん、んちゅ♡ じゅるる♡ は、びっちで、いいれす♡ だから、せんせい……♡ おちんぽ、もっとください……♡」
ビッチ、そうか、わたしみたいな頭の中がセックスで支配されている女のことを、そう呼ぶのか。とてもストンと、腑に落ちた。
──わたしは、ビッチでいい。だってこんなにも、男の人は悦んでくれるのだから。悦んで、わたしのことを性的な目で見てくれて、夢中になって気持ちよくしてくれる。そんなの、もうビッチでいい。
「なら、ショーツを脱いで反対を向くんだ」
「んはぁ……はい……んしよ……♡」
「脱ぐ姿だけでも、滾ってしまったよ」
「あ、きて……きてください、せんせい♡ ビッチなウィザードに、おちんぽの快楽、たくさん……♡」
「もちろんだよ、りんりんちゃん」
「ぅ、ん……ぁあ♡」
入ってくる。思っていたよりもすんなりと、ぬるりと、異物感は少しあったけど、おっきくて硬くて、熱いものがヒダを擦る気持ちよさにわたしは喘ぎ声を上げた。
「血が……マジの処女か……痛くない?」
「はい、ん♡ へいき……です♡」
「馴染ませていくよ」
「……ぁ♡」
どうやら結構な血が出てきたのか、気を遣ってもらっていきなりピストンはされることなく、しばらくは胸をカリカリと弄ばれる。
感じる度に、より強くおちんぽを感じて、これから始まる師匠のレッスンを心待ちにしていた。
「あっあっ、これ、あん♡」
「さて、馴染んできたかな……」
「ん──ぁあ♡」
「っお、吸い付きやば……! いけそう」
「あっ、あん♡ せん、せぇ♡ 動いて、ください♡」
「これ、りんりんちゃんやばすぎ……」
前後におちんぽが出たり入ったりする感覚、声が抑えられないほどの快楽、これが、これがセックスなんだ。これが男の人が、わたしをいやらしい目で見てきた男の人が妄想していたことであり、わたしが欲しかったものなんだ。
「んっ、ん、あっあっ♡」
「っく、これが、本当の名器……! 精液搾りつくそうと、してくる」
「せー、えき♡ っあん、あっ、んっん♡」
精液、射精、そうだよね。流石に避妊具、コンドームはつけてるけど、それでもこれは射精されるんだ。ゴム越しにわたしの中に向かって。そう考えるとぞわぞわって快楽が登ってくる。
「それじゃあラストだ、よ!」
「あっ、うあ♡ あん、それ、そのぐりぐり……って師匠の、おちんぽが……ん、んぁ♡」
「イキ方は指の時に出来てたから、今度はこの奥でイクのを覚えよう」
「おく、で……っ♡」
「奥でイケると気持ちいいし、男が喜ぶから」
「ん……♡ せ、師匠も……喜んで、いただけ、ますか♡」
「……っ! キミは本当に、これで……来年やっと高校生? オスの本能を刺激するのが上手すぎるよ、りんりんちゃんは」
「あっ、あっ♡ せんせ、ぇの、おちんぽ……おくに♡ 気持ちいい、せんせいのおちんぽ気持ちいい……♡」
見てほしい。もっと、もっともっとやらしい目でわたしを見て。わたしに欲情して、オスの本能のまま求めて……ううん、犯されてもいい。今ののしかかられて奥にぐりぐりされるの、沸騰しそうなくらいに興奮してる。このままぐちゃぐちゃにされて、はしたなくイキ狂って、オスに悦んでもらえると思うと、わたしは別のわたしになれる。
「せんせい♡ 修行、とかじゃなくて……そういう言い訳じゃなくて……♡
「りんりん、ちゃん……」
「あっ、いいんですよ師匠……♡ わたしは、今、胸も、おまんこも、ぜんぶ……せんせいだけが自由にする権利があるんですから♡」
「この……!」
「んぁああ♡ はい、きてください……♡ せんせいが気持ちよくなるためのセックス、してください♡」
「真性のビッチだね、キミは……でももう容赦しないからね」
「あっ、んぁ♡ あん、あっあっ♡ んは、ぁ♡ おく、おく♡」
これを、求めていた。わたしはこれを求めていたんだ。オスの本能、オスがメスの前に狂う姿を──本当に? ああでも、気持ちよくて、理性が溶けて──わたしは、これはわたしじゃない。
──結局、わたしは本当のわたしにはなれない。
「イク、イキます……っ♡」
「こっちもイクよ、でも一回でやめてもらえると思うなよ」
「ん、やめ、ないで……もっと、いっぱい、しゃせーしてください♡」
「この、また……!」
「あっ、あ、あぁ、ぅあ♡ い──っ♡」
「っお、イク……!」
「あ──ぅ♡ はぁ……はぁ……♡ せんせぇ……♡」
ビクビクと中で震えている。ドクンドクンと、膣内に──ゴムはあるけど、子種を仕込もうと必死になって、奥に射精しているのが、ちょっとかわいいなと思ってしまう。
「はぁ……休憩したら、もう一回だから」
「はい……師匠♡ もっと、たくさん、わたしで欲情して……セックスしましょうね♡」
これが本当の意味で満たされないことを知りながら、そのフレンドさんとは、高校生になってからもしばらくはオフパコをしていた。そして、わたしの悩みを唯一知っている人でもあった。
けれど、高校二年生の冬コミで結婚することになって、同人活動こそは続けるものの、結婚してからはオフパコをやめてと奥さんに釘を刺されたことを話してくれた。奥さんもオフパコで付き合い始めたらしい。
「りんりんちゃん」
「……はい?」
「いつか、キミもちゃんと、愛してくれる誰が見つかるよ」
「います……か? わたしは、わたしの身体は……」
「身体目当てじゃなくて、キミの内面を、だよ」
「ビッチ、ですよ……?」
「それでも、だよ」
頭を撫でられて、駅で解散する。わたしの本当を愛してくれる人なんて、いるのだろうか。この、ビッチでどうしようもなく性欲に汚され、性欲で汚した心と身体を、受け入れてそんな
「名前……名前か……」
そういえば、いつも、りんりんちゃんかベルさん、りんさんりんちゃんと、あだ名ばっかりだ。わたしの本名を知ってる人は誰もいない。
──だったら、いつか、いつか燐子と呼んで抱いてくれる誰かを探してみてもいいのかも、しれない。
そんな淡い希望を持ちつつ、高校三年生になってすぐのこと。わたしは運命に出逢った。
「……あの」
「はい」
「氷川さんと……お付き合い、されてるんですか……?」
「えっ、いやいや、俺なんかがあのヒトとはないでしょう!」
彼は赤坂陽太くん。でもその時は本名を知らなくて、バンド名の「カンベ」がそのままあだ名で、わたしも氷川さんに倣ってカンベさんと呼んでいた。氷川さんは、同じ「Roselia」というだけじゃなくて言うならば
「カンベさんは、知って、いますか……? 氷川さんが、その、複数の……男のヒトと」
「セックスしてること、ですか?」
「せ……っ、は、はい……っ、そうです」
いけない、素の状態でセックスと言うのに慣れてなくて照れてしまった。オフ会の時はするりと出てくるのに。
でも、やっぱり知ってるってことは、セフレさんなのかな。でもその割には氷川さん、なんだか恋する乙女みたいで。
「知って、いるんですね……」
「そうですね」
「それじゃあ……カンベさんも」
「いやいや! 俺はまだ清いカラダです! ちゃんと紗夜さんの誘惑から耐えきってますから」
「そ、そうなんですね……」
ああ、なんとなく理解した。というか、カンベさんは氷川さんからわたしのことを何も聞いてないみたい。目線でわかる、この人はわたしのことを清楚系のおっとりとした人だって。中身がビッチなわけがない、なんて思ってる。そして、氷川さんが恋をした、氷川紗夜さんという内面をちゃんと見てくれてる、童貞さん。
「……いいなぁ」
カンベさんからの矢印が向いてないのなら、わたしにもチャンスはあるのかな。わたしのこと、愛してくれるのかな?
そんなことを考えて、わたしは一歩、距離を詰めたのだった。
良い話風で終わってるけど中学生とオフパコしてなにハッピーエンド迎えてんねんクソカスがよ