BanG Dream! NIGHT STORY 作:黒マメファナ
二つ歳の離れた姉貴の異変に気づいたのは、ほんの偶然だった。それまでの姉貴のイメージといえば、うるさい犬のような感じで、構われたがりというか構いたがりで、リビングにいると高確率で話しかけてくる。しかもめちゃくちゃ距離を近づけて。ハッキリ言って、うざいとすら思ってた時期もあった。
「何観てるの?」
「近い、なんでもいいだろ……」
「ふえぇ……」
よくお前のねーちゃんかわいいよな、羨ましいと言われるがオレはそう思わない。というかきょうだいのいるやつの高確率がそうだろう。羨ましがるような存在じゃない。まぁ、いなかったらどうなんだろうと思わなくはないが。
姉貴は、昔は極度の寂しがりだったオレにとっての、親以上に大切な家族だった。だからその名残で、姉貴はオレとの距離が近いし、オレも姉貴の存在が嫌だって思ったことはない。でもヌける、ってのはよくわかんなかった。いやプロポーションとかは正直、まぁその辺のクラスメイトじゃ比べ物にならないけど。でもやっぱ姉貴だから、オカズに使ったことはなかった。
「姉貴、いつまで入っ──」
『あっあっ♡ ルナくん、そこいい♡ もっとぐちゃぐちゃに掻き回して♡』
「は?」
──その異変を知った日、オレは生まれて初めて姉貴をオカズに、欲情した。
ルナくん、ってのは姉貴が拾ってきた不思議クラゲのことだ。正直、クラゲかどうかすらよくわかんねってくらいの不思議生物だが、姉貴は前々からクラゲが飼いたい、クラゲに触りたいって言ってたから、のほほんとした両親もよかったなぁくらいのテンションだった。いや不思議がれよ。
「……あ、あいつ、クラゲと……いや嘘だろ」
最初は戸惑いが強かった。つかぶっちゃけ引いた。ルナ、と名付けた不思議クラゲがお湯でも平気な謎生物で時折一緒に風呂入るのは知ってたし、元々長風呂が好きなタイプだった。でもまさか、いやいや妄想かと思ったんだが扉越しで得られた情報はぐちょぐちょと粘液を纏った水音と、磨りガラスだがなにかうねうねしたもんに巻取られてる姉貴の姿だった。
『いいよルナくん♡ にせものでもいいからザーメンびゅーってして♡ あん、あっ、はげし♡ おくまで、ずんって、気持ちいい♡』
「……っ! なんで、オレ……!」
いや、多分身内じゃなかったら有り得ないほど興奮してたんだろう、その艶のある、姉貴のとは思えない嬌声と淫語を撒き散らすその情事は、男子高校生には毒すぎた。トイレでそれをすぐに処理して、オレは息を吐いた。
──それから、オレは姉貴に欲情するようになった。最初は抵抗があったものの、姉貴の淫らな声の前には全部が瓦解した。すぐに思い出すだけじゃ物足りなくなってオレは盗み聞きしてオナニーをした。合図は簡単だ、なんせ不思議クラゲを風呂に持ち込むんだから。
「はぁ、はぁ……あねき、っ!」
やがてよりヌキやすさを求めた結果、盗み聞きは録音に変わる。そうやって姉貴への劣情を積み重ねていった。妄想は風呂で不思議クラゲに犯されるものからやがて、自分が裸の姉貴に挿入するものになった。姉貴とヤリたい、姉貴をオレが喘がせてやりたい。そう、仄暗いオスの本能として、あんなクラゲに負けたくないと思うようになった。
「ルナくん、お風呂入ろー♡」
そんな声がして姉貴の部屋のドアが開く。両親がいないこの時間、しかも姉貴がクラゲと風呂入るタイミング、オレはそれを待っていた。
ばったりと廊下で会い、風呂桶にクラゲを入れた姉貴がちょっとだけびっくりした顔をする。
「ふぇ……びっくりしたあ、どしたの?」
「いや、姉貴今から風呂?」
「うん、今日はルナくんとの日だから」
「──オレ先入っていい?」
偶然を装ってオレが提案したのはそれだった。当然
「ふぇえ……なんで?」
「だって姉貴、そいつと入るといつもより更に長風呂だし」
「む……確かに、そうだね」
そう、だからパッと風呂入りたいってオレの言葉に姉貴が出せる手札はない。そうすれば、焦れるであろう、ってか既に足の親指をそわそわさせてる姉貴が我慢出来るわけがない。そもそも、盗聴してきた結果、どうやらあの不思議クラゲの体液には媚薬的な毒があるようで、オレがそもそも姉貴をそういう目で見るようになったのは、コイツの体液が湯気になったせいだってのもわかった。今となってはどうだっていいことだけど。
『あん♡ ルナくん、しよ♡ 一回して、続きはゆっくり……お風呂で♡』
「はえーな」
部屋に戻って待つこと数分も経たずに喘ぎ声が聞こえ始める。どんだけ堪え性ないんだあいつ。ムラっとしてヌキたい気分になるがじっと我慢、粘液で感度を高められた姉貴がイクのを待つ。
『あっ、ぃあ♡ いきなり、んっんっ♡ あ、きょう、なんで……っあん♡ これすぐイク、やだゆっくりしたいのに、あっ、あ、おくそれだめ♡ んぁ、あっあっ、もうイク、イク──っ♡』
なんか、今日はクラゲの動きが違うらしい。五分くらいでもうイッてしまったらしく、姉貴の艶やかな嬌声混じりの荒い吐息が聞こえた。そのタイミングでオレはノックもせずに姉貴の部屋へと侵入した。
「え……ふぇえ……! や、なんで……っ♡ み、ないで……ぇ♡」
「……姉貴」
目の前は想像を絶する程に本能に訴えかける光景だった。裸の姉貴が触腕に縛られ、足を広げオレの目の前に恥部をヒクつかせていた。どうやら一回イカせただけで触腕は抜いたらしく、姉貴のそこは少し寂しそうに愛液を垂らしており息を呑む。
「きゃ、ふぇえ……やだ、ルナくん? なに、して、っあ♡」
「クラゲ……?」
不思議クラゲは不思議なことに、姉貴の身体をそのまま持ち上げ俺に近づけてきた。乳首を往復する触腕の刺激に喘ぎながらも羞恥の勝った姉貴がもがこうとするが、触腕は取れない。
──オレは、そのクラゲの動作に譲られていると感じた。お前も目の前の姉貴を、
「姉貴」
「っん♡ や、やだなにして……っぇ♡」
「なにって、姉貴のまんこが切なそうだからイジってるんだけど?」
「やめ、っあん、あっ♡ ひぁ、そこ、そこだめ♡」
「うわ、とろとろ……ここ、気持ちいいんだ」
「ぁ、あっあぅ、んっん♡ や、あっあっ♡」
指で膣を掻き回すと、相手が血の繋がった姉貴であることすら忘れてしまう。姉貴も、オレの指で気持ちよさそうに喘ぎ、メスの顔をする。ヒクヒクと蠢き、身体は更なる陵辱を求めていて。胸がザワつく。もっと姉貴を、花音をめちゃくちゃにしたい。目の前にいるのがオスであることを理解させて、屈服させたい。そんな本能的な欲が脳を支配していく。
「クラゲ……じゃなくて、ルナ、ベッドに運んでくれ」
「ふぇ、や、ルナくん……なんで♡」
「後でお前にも使わせてやるからな」
不思議クラゲ、ルナは姉貴を縛ったまま本体が桶に入る。なるほど、本体はオレが運ぶんだな。そう判断してオレの部屋に連れ込むと、姉貴の身体や膣内、口の中に触腕から発される粘液をかけていく。
「んっ、んく♡ ぷは、ぁ……♡ やだ、なんで、イジってよ、ルナくん♡」
「どうやら、譲ってくれるみたいだな……ほら」
「ふぇえ……こ、れ……おちん、ちん……♡」
「そう、本物だよ」
へたりこんだところで目の前に出てきた肉棒に、粘液で発情しきった姉貴は戸惑い半分、興奮半分と言った割合で見上げていた。いいよと許可をすると、おそるおそるって感じで手を伸ばして、触れていく。
「あつ……それに、変な……におい♡」
「今から姉貴はそいつに犯されるんだよ」
「おか……される♡ おちんちんに……♡」
少し、まだ抵抗があるみたいだ。オレはベッドに座って姉貴を軽く抱えあげて膝に乗せる。肌、すべすべだな、なんて今更なことを考えながらオレは姉貴に顔を近づけていく。
「ね、えっち、しちゃうの……♡」
「ここまで来て、やめないけど」
「わ、わたしたち……きょうだい、なんだよ♡」
「そうだな、姉貴はオレの姉貴だし、オレは姉貴の弟だ」
「じ、じゃあ……これ、変、だよ……っ♡」
「姉貴」
「おかし、っい♡ あ、おかし、いから……っ♡」
「姉貴」
「だめ、っあ♡ や、やだ、やだよ♡」
「……
「──っん♡」
唇が重なった瞬間、ぬるりと舌がオレを求めてくる。同時にそれまで言葉とは裏腹にオレの首に巻き付き離さなかった腕が必死にしがみつこうとしているのが、愛おしい。
「ん、んちゅ、は、れろ♡ あ、ん……ぅぁは♡ ちゅー、きもちいい……♡」
「姉貴……っん!?」
「ぷは、いま、なまえ♡ 」
「か、のん……」
「はぁい♡ 今は、おねーちゃん、失格、だから♡」
腰が、花音の腰が揺れて痛いほどに勃起していた肉棒に恥部を擦り付けられていく。ぬるぬるとした愛液を塗りたくり、滑りをよくしながら、媚びた顔で喘ぎだす。その腰遣いに込められたものはたったひとつだ。
「ね、いれていいよね♡ もう、えっち、してもいいんだよね♡」
「いいよ」
「あ、んしょ……っぁああ♡ 一気に、はいったぁ……♡」
「これが……
対面座位で、オレたちはお互いの欲をぶつけ合うようにまたキスをし始める。念願だった姉貴の膣、夢に見てきた、瞬間にオレは喜び震えた。そして同時にメスとして完全に屈服している花音に囁いた。
「いれただけでめちゃくちゃ感じてるだろ」
「う、んっ♡ 焦らされてた、から、すごい……気持ちいい♡」
「なら、突いたら」
「あっ♡ すご、んっん♡ は、おちんちん気持ちいい♡ 」
トリップ状態の姉貴はしばらく対面座位の緩やかなセックスを堪能していたが、やがて満足できなくなってきたようで、また媚びるようにオレに誘いをかけてくる。
「あっ、ん、体位、変えよ♡」
「犯されたいの間違いだろ?」
「うん♡ 私のおまんこ、もっといじめて♡」
頷くとベッドにうつ伏せになり、腰を浮かせてきた。そんな姉貴の腰を掴んで容赦なく肉棒を挿入していく。腰を振る度にきょうだいとか、そういう倫理観が壊れて、薄れて、ただ目の前のメスを孕ませたい、膣内にマーキングして、オレのものだと示したいって本能が剥き出しになる。
「あっあっあん、はげしぃ、っあ、んっんっ♡」
なんだこれ、めちゃくちゃ気持ちいい。膣内を抉る度に腰が引けそうになるくらい気持ちよくて、それが姉貴のナカに残ってたルナの毒のせいだって気づくことはできなかった。オレはただ、オレのベッドの枕に顔を埋めて感じてる姉貴を犯したい、ハメて、このままオレの肉棒の虜にしたいという欲望に埋めつされていた。
「あ、あっイク、イク──ぅ♡ あ、だめ、いまおく、ぐりぐり、っん♡ こすりつけたら……もどれなく、なっちゃうよぉ♡」
「別にオレは……戻れなくていい、からな!」
「あっあっあ──っ♡ だって、だって、私、おねー、ちゃんなのに♡」
「腰ヘコヘコさせて媚びてきてんのに、今更姉貴面かよ」
オレもそろそろ限界で、覆い被さるようにして奥に押し込んでいく。姉貴の膣はもう締まってきて、引くと必死に絡みついてきて。つか理性戻ってきてるな、そんなの、いらないのに。オレはチラリとルナを見た。まぁいい、時間はある。今日は親も帰ってこないし。
「だすよ、ルナの偽物じゃなくて、本物の中出ししてやる」
「あ、あっん♡ ほんもの、あっ、おまんこ、ほしい♡ 」
「わかってる、奥に注いでやるから」
「うん、あっ♡ だめなのに、もう、わたし、わたし……すきになっちゃう♡」
「く、それ、やば、
「──っ♡ ぅ、ん……ぁ♡」
注ぐ。擦り付ける。本能のまま、姉だった人の膣内をオレの弟だった精液で汚していく。シーツを握りつぶす勢いで快感に耐えていた花音に、オレは唇を重ねていく。
「ん、は、れろ♡ だした……の♡」
「うん……でも、終わりじゃないから」
「ふぇ……きゃ♡」
「風呂入るか、ルナも一緒にな」
ルナは風呂桶から触腕を伸ばしてまた花音を粘液塗れにしていく。ぬるぬるとした肌を撫で、胸を後ろから揉みしだいていくと、また蕩けた声が甘く部屋に響き始めた。
「え……あ、ルナくん、あっあっ♡」
「運んでやるよ」
「ふぇえ……! 」
花音を抱えあげてルナ入りの風呂桶を花音の腹に乗せる。抱えられたことでぼーっとしていたけど、ふとオレに向かって、花音は、姉貴だった人は熱っぽい視線でオレに訊ねてくる。
「ね……お風呂でも、して……くれるよね♡」
「なに?」
「その……えっち、するかなって」
「我慢出来るわけないじゃん」
「……そっか♡」
それから前よりきょうだい仲が良くなったねと母に言われた。もう反抗する歳でもないしなと言っておくが、その理由はもっと別のところにある。これがルナによって歪められた気持ちなのか、それとも前からあったのか。今はわかんなくなったけど。
「ね、なに観てるの?」
「ん? これ」
「わ、ペンギンだぁ……ふふ、かわいい」
「姉貴ってほんと好きだよな」
「うん、あ、ねぇねぇ、今度さ……デートしよ♡」
「……いいけど、姉貴、すぐ迷子になるし」
「たまにはルナくん抜きでえっちしよーね♡」
「母さんに聞こえるぞ」
「えへへ♡」
姉貴と風呂には入るようになった。毎日じゃないけど。その度にオレの心の中で、本能的な意味合いを除いた欲が湧くようになっていた。
花音と一緒にいたい。たった二歳しか離れてない血の繋がった姉貴が愛おしくて仕方がなくなっていた。